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2011/1/9 on air  「少年の心って何ですか?」                       (guest) cobaさん


旅する少年 stay gold



旅する少年 stay gold


coba



(オープニング)

「こんばんは、岡田准一です。 えー、今年も始まりました 『Growing Reed』
この番組では、毎週一つのテーマの専門家をお呼びして、徹底的に質問。
番組の終わりには “考える葦” として、
僕も、みなさんと一緒に、成長したいと思います。

えー、今年 一発目の ゲストは ですね、
アコーディオニスト の、cobaさん です。

言わずと知れた、日本を代表する アコーディオンニスト の、cobaさん ですが、
なんと、小学校4年生のときから、アコーディオンを始め、
高校卒業後に、イタリアの ヴェネチアにある、
ルチアーノ・ファンチェルリ音楽院 アコーディオン科 に留学。 首席で 卒業。
その後、日本のみならず 世界中で活躍してるのは、みなさん、ご存知かと思います。

アコーディオン というと、僕も ちょっと、触ったことは あるんですけども。
ピアノをやってたので、右は、なんとなく わかるんですよね。
でも、左の和音とか、なんか 押さえるのが よくわからなくて。
僕も なんか・・・なんだろうな、小道具とかで よく あったりとか するんですよ。
で、ちょっと 触っては みるんですけども、結構 重くて。
なんか、体で弾かなきゃいけない みたいな感じの イメージのある、楽器ですけどもね。

アコーディオンと共に、音楽の旅を続ける cobaさんが、
昨年11月に リリースした、アルバムのタイトルは、
『旅する少年 stay gold』
なんか、永遠の少年という雰囲気のある、cobaさん そのものを 表したタイトルだなあ、と思います。

すごい、目 キラキラしてらっしゃいますもんね、cobaさんは ね。
CD のジャケットも ありますけど、なんだろうなあ・・・少年 ていうのかなあ・・・
なんか、雰囲気、少年なんですよね。
でも よく見ると、すごい なんかこう、
いろいろ経験してきた大人 みたいな(笑)感じがする cobaさんですけども。

そこで 今日は、そんな cobaさんに、
“少年の心って何ですか?” をテーマに、お話を お伺いしたいと思います。

J-WAVE 『Growing Reed』
新しい一週間、最初の60分。 ぜひ、一緒にお付き合いください。」



(曲)
SONOHRA 『LOVE SHOW』
L’AMORE


岡田くん
  「そもそも こう、アコーディオンの出会いは、いくつんとき・・・だったんですか?」
cobaさん
  「あのね、うちの父が、アコーディオン を ずっと好きで、趣味で やってたんですよ」
岡田くん
  「うーん」
cobaさん
  「なので もう、物心ついた頃には、うちの父親が もう、
  なんかこう、居間なんかで 弾いている という」
岡田くん
  「音に惹かれた、っていうわけでは ないんですか? 何に 惹かれたんですか?」
cobaさん
  「つまりね、父が弾いている アコーディオン ていうのは、もう、
  僕にとっては あり得なくて。 まず その、下手なわけですよ」
岡田くん
  「はい。 趣味・・・趣味程度で やってるからですね」
cobaさん
  「歌の下手なヤツ、カラオケのマイク 離さない」
岡田くん
  「はいはい」
cobaさん
  「あれと、結構 似ていて。
  『どうだ、いいだろう、いいだろう!』 と言いながら、ちっとも良くない わけですよ」
岡田くん
  「はい(笑)」
cobaさん
  「いわゆる 古いタンゴ とか、そういうものを弾くんですけど、
  いわゆる、イントロは、まあ 省略 なわけですね。 Aメロから始めるわけですよ。
  それで、サビに行くでしょ。 すると、サビ前で 突っかかっちゃうんです。
  で、止まるでしょ。 すると また、Aメロから始まるんですよ。」
岡田くん
  「はい」
cobaさん
  「そこから やれよ! と」
岡田くん
  「(笑)早く、サビ聞かせろよ、と」
cobaさん
  「そうそう」
岡田くん
  「(笑)」
cobaさん
  「その曲の サビが、僕、未だに 知りませんもんね」
岡田くん
  「アハハ。 そんな思い出・・・(笑)」
cobaさん
  「なので」
岡田くん
  「それで 自分で・・・」
cobaさん
  「そう。 この楽器だけは やりたくない、と」
岡田くん
  「思ったんですね」
cobaさん
  「自分の心に 誓ってた わけですよ」
岡田くん
  「はい」
cobaさん
  「ところが、小学校4年生の、忘れもしない 僕の誕生日、
  4月なんですけど、
  うちの親父が、もう。
  たまたま 僕が、おトイレに入ったら、おトイレの小窓を開けるとですね、
  帰って来る 父の姿が 見えたんですよ」
岡田くん
  「はい」
cobaさん
  「したら その、ルンルンな感じで、こう、口笛など吹きながら、
  片手に、子供用の、おそらく アコーディオン ケース だろうと思われる物体を 持ってたんですよ」
岡田くん
  「うんうん」
cobaさん 
  「『うわ~! 来ちゃったよ! とうとう。 アコーディオン かい!』 と思って(笑)」
岡田くん
  「(笑)」
cobaさん
  「絶望ですよね、その日は」
岡田くん
  「そんなに 嫌だったんですか?」
cobaさん
  「嫌でしたね」
岡田くん
  「へぇー」
cobaさん
  「もう、何で こんな楽器が・・・
  父が弾いてる姿が また、カッコ悪いんですよ。
  重心が 上になるでしょ? 不安定だし。
  それで その、なんですかね、その当時は やっぱり、アコーディオン というと、
  そもそも イメージが、やっぱり、おじさんが弾く楽器 とか、なんか その、
  のど自慢の 伴奏楽器 とか、つっても たぶん、ご存知ないと思いますけど」
岡田くん
  「いや(笑)わかります、わかります」
cobaさん
  「あっ、わかりますか?」
岡田くん
  「はい(笑)」
cobaさん
  「いくつ なの?」
岡田くん
  「僕、30 っス」
cobaさん
  「え? のど自慢で アコーディオン って、
  もう、だって 無かったでしょ? 子供の頃」
岡田くん
  「いや。 アコーディオン、ギリ あっ・・・」
cobaさん
  「ギリ、ありましたか?(笑)」
岡田くん
  「ギリ あったんじゃないですかね」
cobaさん
  「あ、そう」
岡田くん
  「見てましたけど」
cobaさん
  「そんな、イメージ しか なくて」
岡田くん
  「へぇー」
cobaさん
  「しかも、うちの親父が 下手だったでしょ。
  だから この楽器は、自分にとっては、あり得ない楽器 だったんですよ。
  で、まあ しょうがないんで、しばらく そのまま、
  なんていうんですか、ケースも開けず、そのまま、部屋に置いて」
岡田くん
  「なんで、やろうと 思いだしたんですか?」
cobaさん
  「それがね。 10月。
  ですから、4月からですから、約 半年後の 秋に、担任の先生から呼ばれて。
  で、僕は、子供の頃から、
  3歳から、いわゆる ピアノ教室みたいなとこに 通いだして、
  わりと、音感教育 みたいなことは、やらされていたので、ま、音楽は得意な少年で、
  なんか、音楽のイベント事 とかが あると、先生から呼ばれて、
  『オイ、お前、これ、やってくれ』 と」
岡田くん
  「伴奏 やれ、みたいな」
cobaさん
  「そうそう。 必ず、言われたんですよ」
岡田くん
  「はい」
cobaさん
  「10月に、先生から呼ばれて、
  『あのな、実は、一個 相談があるんだ』 と。
  『今度の月曜日に、学校の朝礼で、先生達が コーラスを披露したい』 と」
岡田くん
  「うん」
cobaさん
  「普通 ほら、コーラス ってさ、先生が披露するもんじゃなくて、学生するもんでしょ」
岡田くん
  「そうですよね」
cobaさん
  「うちの教員達は、なんか、面白い 先生達で、
  “ダークダックス” って、わかりますかね?」
岡田くん
  「えーと・・・」
cobaさん
  「これは、わからないでしょ」
岡田くん
  「ダークダックス。 わかんないですね」
cobaさん
  「あのね、4人の コーラスグループで。
  でね、その ダークダックスの曲を 4部合唱でやる、と」
岡田くん
  「はい」
cobaさん
  「で、伴奏してくれ、と言われたんですが、
  朝礼ですから、校庭 なわけですよ」
岡田くん
  「ピアノ弾くわけにも いかないですよね」
cobaさん
  「そうそう。 ピアノ運び出す っていったら、おおごと でしょ?
  まあ、オルガン ていう手も あるんですが、なんか パッと しないじゃないですか。
  それで、ふっ と思い出したのが、半年前に貰った 親父の アコーディオン で。
  それで 『あっ、先生、僕、アコーディオン ていう楽器、持ってる』
  もう、現金な もんですよね!」
岡田くん
  「(笑)」
cobaさん
  「 『アコーディオン 持ってるから、それで 伴奏するわ、先生』 って、そのときに言って。
  一回も、だって 見てないんですよ、自分の楽器。
  それで(笑)そのまま もう、その日は 走って帰って、
  アコーディオン、初めて 開けたんですよ。
  そしたら、うちの父の持ってる アコーディオン の印象と ずいぶん違って、
  ブルー のね、なんか とっても。 あの・・・昔の下敷きで、メラメラしたやつ 覚えてます?」
岡田くん
  「はいはい、ありました」
cobaさん
  「あんな、ブルー で メラメラした感じの」
岡田くん
  「はいはい」
cobaさん
  「ま~ かわいいな、と思って。
  それで、熱帯魚が チュー してるんですよ。
  なんだ、イメージ 全然 違うじゃないか! と思って。 で まあ、初めて、
  月曜日までに なんとか その、ダークダックスの曲を 復習わないと いけないんで、
  持ってみたんですね。 で、音を出した瞬間に、ビックリしたんですよ」
岡田くん
  「へぇー」
cobaさん
  「それまで、ピアノとか オルガンしか 弾いたことがなくて。
  指先で弾いた音が、何らかの・・・まあ その、打弦して、
  弦の打たれた音が、空気を伝わって 耳に届いて来た。
  なんか その、お友達的な。 なんていうのかな、
  付かず離れず でいる お友達みたいな。
  ところが、アコーディオン は、弾いた瞬間に、体に響いたんですよ」
岡田くん
  「うーん。 直接、抱きかかえてる・・・ですもんね」
cobaさん
  「そうです、そうです。 
  まず、鍵盤を叩く振動が、自分の胸に そのまま、カツン カツン て、響くわけですよ。
  で、音を鳴らした瞬間に、その音が、耳からじゃなくて、体に響いたんですよ」
岡田くん
  「うーん」
cobaさん
  「ビックリしちゃって。 なんだ、これは!
  そのときまでに、味わったことのない 感覚」
岡田くん
  「うーん」
cobaさん
  「うん」



岡田くん
  「それが もう、忘れられない というか、そっから もう、これだ! って思ったんですか?」
cobaさん
  「いや、ま、ビックリは しましたけれど、でも その、
  で、月曜日までに、頑張って 練習して、ダークダックスを伴奏したんですよ」
岡田くん
  「うん」
cobaさん
  「でも、みんなに大笑いされて。
  大笑い、っていうのかな。 大笑いでもない かな。
  なんか、失笑するヤツらが 結構いて。 クスクス クスクス。
  小学生のくせに、なんか、後ろ向きなヤツら ですよね」
岡田くん
  「フッ(笑) まあ、先生が 歌ってますしね。」
cobaさん
  「まあ、それも あったんでしょうけど」
岡田くん
  「先生が歌ってるから、なんだよ これ~、っていうか・・・」
cobaさん
  「なんかね、僕の方を見てね、失笑するヤツが いるんですよ。
  クスクス クスクス、笑うヤツがいて。
  でも、後で聞いたら、
  『オマエ、なんで、あんな楽器なの?』 って 言われたんですよ。  
  それから はじまって、とにかく、なんですかね・・・
  周りの人の リアクションが、ものすごく悪い。
  アコーディオン って 『なんで、こんな楽器 やってんの?』
  近所のおばちゃんも ほら、時々 うちに、お茶 飲みにいらしたりして、そうすると うちの母が。
  僕は まあ、しばらく経ってからも、
  やっぱり、音楽が ずいぶん できる子供でしたから、結構 上手くなっちゃうわけですよ。
  もう、数ヵ月後には」
岡田くん
  「うん」
cobaさん
  「それで 『ちょっと ホラ、あれ、聞かして 差し上げなさい』 とかって言うと、
  僕が 楽器 持ってきて、弾くじゃないですか。
  そうすると 『うわっ! お上手!』 とか言って、
  最初は こう 『お上手!』 って言うんですよ。
  でも、そのあと すぐに 『でも、どうして こんな楽器を・・・』 って、
  “こんな楽器” な わけ」
岡田くん
  「うーん」
cobaさん
  「で まあ、大変 それが、心に 突き刺さり・・・という日々が 続いたんですね」
岡田くん
  「うーん。 じゃ、もう、
  オレが変えるぞ! っていう かんじに なったんですか」
cobaさん
  「だんだん、そこから、
  アコーディオン 弾けば弾くほど、なんか その、音色の魅力 というんですかね。
  独特の なんかこう、悲しみを持った 音色 っていうんでしょうかね」
岡田くん
  「日本で、教わるとこは あったんですか?」
cobaさん
  「僕の 周りには、まず 無かったですね」
岡田くん
  「独学ですか? それで もう、ヴェネチア 行って、あの・・・入るわけですよね?」
cobaさん
  「そうです、アコーディオン を・・・
  まあ、その後ね、先生に巡り合って、3年ぐらいは やったんですけど、その前に、
  ずっと ピアノも続けていましたし。 だから、ピアノで習った曲とか、あるいは、
  小学校1年生ぐらいの時にはね、ミニ ミュージカル を作ったり とかね、
  父親参観日に、それを みんなで発表したりとか というようなことを して、
  ま、活発な子供でしたから。
  アコーディオンの教則本 みたいなものは、その当時は、やったことがなくて、
  全部、耳ですよね」
岡田くん
  「へぇー」
cobaさん
  「耳で覚えたものを 自分なりにアレンジをして、演奏する という」


(曲)
coba 『My favorite things』
旅する少年 stay gold


岡田くん
  「僕、ドキュメンタリー かなんか、見ました、cobaさんの」
cobaさん
  「あっ、そうですか」
岡田くん
  「すごい、皮に入れて、大事にされてますよね?」
cobaさん
  「カバンに 入れてんですよ」
岡田くん
  「カバンの、なんか、皮の・・・」
cobaさん
  「そうそうそう」
岡田くん
  「オリジナルか なんか・・・」
cobaさん
  「それで、ランドセルを 背負うみたいに、後ろに背負って」
岡田くん
  「ボーダー も、絶対・・・」
cobaさん
  「(笑)」
岡田くん
  「出るとき、ボーダー 着る」
cobaさん
  「そうなんです(笑)」
岡田くん
  「それ、なんで でしたっけ?」
cobaさん
  「あの・・・船乗り がね、アコーディオンを 世界中に運んだんですけど。
  アコーディオンが できたのが、いまから 190年ぐらい前で、
  その直後に、船乗りの間で 大流行して。
  船乗りたちは、船の上で 楽器を練習して、
  寄港地に行くと、そこの酒場とかで 披露したわけですよ」
岡田くん
  「うーん」
cobaさん
  「そうやって、世界中に アコーディオンが 広がっていって。 
  僕も、アコーディオンを 一応、運ぶものとして、
  アコーディオン の音を 運ぶものとして、セーラー服、ボーダー を まとって、
  まあ、彼らに 敬意を表したい と」
岡田くん
  「ほぉー・・・その、アコーディオン だから できる表現 ていうのは、例えば どういう、
  音の幅 とか っていうのは、どういうのが あるんですか?」
cobaさん
  「うーん・・・なんですかね?
  アコーディオン って、まず、とっても ノスタルジックな 楽器ですよね」
岡田くん
  「そうですね。 音色も、そういう イメージが ありますね」
cobaさん
  「心に こう、染みわたってくる みたいな」
岡田くん
  「うーん」
cobaさん
  「で ありながら、イタリア なんか行くと、だいたい、お祭り。
  イタリア人は お祭り好き ですから。 フェスタ っつって。
  なんかが あると、必ず “フェスタ” って、お祭りに しちゃうんですよ。
  それで、広場に バー っと、みんな 集って、
  そこの、輪の中心に 必ず いるのは、アコーディオン で。
  かなり快活な、イタリアの こう、なんていうかな、明るい 奔放な かんじの 音色。
  そんな表現も できるし。
  すごいポテンシャル ですよね、楽器として」
岡田くん
  「うーん。 その、体に響く、っていうのは・・・
  体で弾いてる かんじ、ありますもんね。 cobaさん とかの見てると」
cobaさん
  「そうですねえ。 アコーディオン は、おそらく 世界中の楽器の中で、最も、
  体に対する 接着面積が広い 楽器だな、と思うんですよね」
岡田くん
  「うーん。 どういう感じ なんですか?
  抱きしめてる感じ なんですか?」
cobaさん
  「抱きしめてる感じ ですね」
岡田くん
  「弾いてる・・・この、なんなんだろうなあ・・・
  ま、楽器は 何個か、こう。 まあ、子供の頃から やってたんで、弾けるんですけど、
  でも、なんか こう、cobaさんぐらいの レベルになって、アコーディオン 弾いてる感覚 って、
  どういうふうに こう、見えるのかな、と思って・・・」
cobaさん
  「なんか やっぱり、抱きしめてる感じ。
  抱きしめて、体を 開いたり閉じたり してあげてる感じ?」
岡田くん
  「あー・・・」
cobaさん
  「ちょっと、エッチ でした? いま」
cobaさん
  「いや、大丈夫です。 夜中なので、一応 だいじょぶ・・・“夜中”って(笑)
  ほら、一応、深夜なので、だいじょぶ です。
  ひ・・・うーん・・・ひらいたり。 開いたり って(笑)なんていうか(笑)
  あの・・・いや、してるかんじ」
cobaさん
  「そうそう」
岡田くん
  「空気・・・空気 入れてる・・・入れてる、っていう かんじでも ないですよね?」
cobaさん
  「あのね、そうなの。 おっしゃった通りね、
  アコーディオンは とっても、人間の体の機構に 似ていて、人間で いう 肺が、
  蛇腹 っていう、その・・・」
岡田くん
  「間 ん ところ」 
cobaさん
  「そうそう、そうそう。 右と左の ボディー の 間 に ある、まあ いわゆる、
  英語では ベロー といいますけど、そこの中に 空気を取り込んで、吸ったり吐いたり。
  両手に付いている リード、すなわち、声帯 を震わせて、その 唇の、
  口を開ける、唇の役割をしているのが、鍵盤とボタン ですよね。
  だから、人間の体の機構 に、とっても 似てる」
岡田くん
  「うーん」
cobaさん
  「すごく、人間的ですよ」
岡田くん
  「なんか・・・僕の 勝手なイメージだと、弾いてて気持ちいい ナンバー1 は、
  アコーディオン なんだろうな って、こう、思ったりするんですよね。
  あんまり、触ったこと ないですけど、ま、なんか、ちょっと あるなかで、こう、弾いてて、
  すごく上手くなって、感情も込めれるように なってくると、
  一番 楽しいんだろうな、っていうか。
  乗せ・・・感情、乗せやすい。
  乗せやすい っつったら、ちょっと おかしいのかも しれないですけど・・・」
cobaさん
  「あ、でもね、そうなの そうなの。
  体に、べったり くっついてるでしょ?」
岡田くん
  「うん」
cobaさん
  「だから その、伝わるし。
  で、ヤツの状況が、また、伝わって来るし。
  たぶん 彼の中で起きている、何か、化学変化みたいなものが、
  こっちにも、また、伝わってくるのね」
岡田くん
  「うーん」
cobaさん
  「一番 いい例が、冬場ね、アコーディオンを いきなり 持つでしょ。
  フゥー! あ、冷たい! って思うわけですよ」
岡田くん
  「うん」
cobaさん
  「ものすごい、石みたいに 冷たいから。 それで、冷たいし、重いわけ。
  で、嫌だなあ~。 もう、ゾクッと 震えるぐらい 冷たいわけね、楽器が。
  でも それをね、15分ぐらい こう、ウォーミングアップ したり するでしょ。
  そうすると、自分の体温が、だんだん 彼に 移っていくわけ」
岡田くん
  「うーん」
cobaさん
  「その、あたかも 魂を こう、移していくかのごとく、楽器に、自分の体温が移っていき、
  そこの楽器に 魂が宿る、っていうんですかね」
岡田くん
  「なんか、溶けさしていってる、みたいな感じが するんですか?」
cobaさん
  「上手いなあ・・・」
岡田くん
  「(笑)上手い・・・アハハ!」


(曲)
coba 『Steppin'drive』
旅する少年 stay gold


岡田くん
  「 “旅する楽器” っていうのでは、正しいんですか?」
cobaさん
  「正しいですね」
岡田くん
  「へぇー」
cobaさん
  「まさに、正しい。 うん。 旅する楽器 ですね」
岡田くん
  「アコーディオン は、旅する楽器 っていうかんじ・・・」
cobaさん
  「僕ね・・・アコーディオン と出会わなかったら、
  僕の人生、こんなに、旅は なかったので、
  いま、ハッ としましたよ。 “旅する楽器” “旅させる楽器”」
岡田くん
  「アコーディオン が あったから、旅をする っていう・・・」
cobaさん
  「うん。 もう、だって、この楽器と出会わなかったら、たぶん 僕、サラリーマン とか、やってるから」
岡田くん
  「ほんとですか?!」
cobaさん
  「わかんない。 自営業かな・・・」
岡田くん
  「アハハハハ(笑)」
cobaさん
  「うん。 食べるの好きだから、もしかしたら、シェフ に なってるかもね」
岡田くん
  「お店も、やられてますよね?」
cobaさん
  「そうそう、よく知ってるな(笑)」
岡田くん
  「(笑)結構、知ってますよ、僕。 cobaさんの・・・」
cobaさん
  「結局ね・・・」
岡田くん
  「食通」
cobaさん
  「食べるの好きなんですよ。 嫌いですか? 食べるの」
岡田くん
  「好きです、好きです」
cobaさん
  「ねえ。 食べる って、素晴らしいじゃない?
  食べることによって さ、何かの命をいただいて、
  その命を、また、自分の中で 燃やすわけ じゃないですか」
岡田くん
  「うーん」
cobaさん
  「で、きっと ほら、僕たちの、こうやって、
  あなたの パフォーマンス とかさ、僕の 演奏とかで、
  人に、もしかしたら その命が、また、フッ、って行くわけでしょ。
  その人が、また、生きるわけじゃない。 それが、すごいなぁ と思うんですけど」
岡田くん
  「うん」
cobaさん
  「いま その “旅するアコーディオン” て話なんだけど、僕は そうやって、
  さっき 冒頭で話した、
  アコーディオン て、すごく古臭い楽器だ って、周りの みんなが、思っていた、っていうのを、
  なんとか こう、覆そう っていうか。 みにくいアヒルの子 をね・・・」
岡田くん
  「イメージ 変えたい、っていう」
cobaさん
  「そう。 白鳥にして、羽ばたいてほしい。 そんなことを ずうっと思い続けて、
  で、いろいろ探したけれど、結局、日本の国内には、アコーディオン科を持つ 音大が無くて、
  唯一、僕に残された道が、留学しか なくて。
  それで、イタリアに、すごい先生がいる、っていう話を聞いて、イタリアに行ったわけね。
  で、まず、この楽器が無かったら、僕は イタリアに行ってないでしょ。
  で、イタリアに行って、とっても ビックリしたことが、いくつも あって」
岡田くん
  「へぇー、何が あったんですか?」
cobaさん
  「まず、だって、日本語 喋ってないでしょ?」
岡田くん
  「はいはい(笑)そうですね」
cobaさん
  「ビビりましたよね~」
岡田くん
  「(笑)そっから ですか? ま、高校生ですもんね」
cobaさん
  「そうですよ。 だって それまで、普通に 日本語で喋ってて、
  着いた翌日に、とりあえず お金を替えなくちゃ。  
  それで、銀行が どこなんだろう?
  で、“銀行は どこですか?” それは、勉強して行ったから、
  一応、もう一回、教科書 見直したら、
  “ Dove è una banca? ”  Where is a bank? な わけよね。
  だから、“銀行は どこですか?”
  “ Dov'e la banca? ” “ Dov'e la banca? ” って、自分の中で 繰り返して、
  なんか、おじさんが来たから、
  『 Mi scusi 』
  Excuse me のこと “ Mi scusi ” って、いうんですよ。
  『 Mi scusi, dov'e la banca? 』 って言ったら、
  その人が、機関銃のように 話し始めたわけ」
岡田くん
  「うんうん」
cobaさん
  「どうも、その、銀行の話じゃないのよね。
  なんか その、カミさんとの 今朝の出来事 みたいな」
岡田くん
  「(笑)ハハハハ!
  グチみたいな。なんですか、それ。 今日 あったこと とか」
cobaさん
  「いやあ! よく、聞いてくれた! みたいな」
岡田くん
  「はいはい。 話しかけてくれた! っていう」
cobaさん
  「そう。 それでね、それから 7~8分、止まらないわけ、その人。
  で、ほら、何にも わからないじゃない?
  でも、いたいけな少年だから 『はぁ・・・はぁ・・・“ si ” 』 とか、言っちゃってるわけ」
岡田くん
  「(笑)」
cobaさん
  「だから(笑)」
岡田くん
  「(笑)」
cobaさん
  「まあ、得意になって 喋って、それで、その経験がね やっぱり、
  これは 生半可じゃないな、って」
岡田くん
  「うーん」
cobaさん
  「この人達と、普通に話をするには、かなり、イタリア語というものが、ちゃんと話せないと、
  これは もう、ダメだな、ということも経験し。
  それから、約束した町に 着いた瞬間に、イタリア人の、向こうの 楽器メーカー が、
  僕の先生の レッスンも 予約してくれて、ホテルも取ってくれて、っていう話だったわけ。
  で、実際 着いてみたら、その人は おらず。
  メーカー に電話を掛けても、
  その日は ストライキです、っていう、英語でメッセージが流れて、誰も出ず。
  それで、駅で ずうっと、2時間 待たされて、
  2時間ちょい 経った頃に、二人の 男女が入って来て、掛け込んで来て、
  『あー! アナタですか!』 って言われて。
  いや、アナタですか、って、何時だと思ってんの? って言ったら、
  『いやあ、あのね。 電車が遅れる っていう連絡が入ったので』 って。
  遅れる?! 遅れてねえよ! みたいな」
岡田くん
  「(笑)」
cobaさん
  「ちゃんんと、オンタイムで着いてますよ! みたいな。
  そう、言いたくても 言えない。
  それで、その町に、車で連れてってもらって、
  滞在するはずのね、その 田舎町に連れてってもらったら、そこで、
  どうも、ツーリスト エージェンシー に、いきなり行ってるんですよ。
  で、ホテル 取ってるわけ」
岡田くん
  「うーん」
cobaさん
  「ちょと待てよ。
  その頃 まだ、ファックス って無いから、テレックス っていうね、
  ファックスの前に、電信の。
  まあ、電報の、ちょっと 毛が生えたようなヤツなんですね。
  それで、ちゃんと 連絡をもらっていて、
  その プリントアウトしたものを ちゃんと、僕は 持っていたから、
  『ここで、ほら、書いてあるじゃないですか!』 と。
  『ホテル、予約してありますよね!』 って言ったら、
  『お気の毒さま。 町に 唯一、一軒 だけあったホテルが、昨夜、火事で全焼しました』 って言うの」
岡田くん
  「(笑)」
cobaさん
  「でも、そんな事実は、全く無いわけ。
  で、そのホテルを予約してるわけですよ。 
  でさ(笑) 先生も、
  『じゃ、先生のレッスン。 先生に会わせて下さいよ!』 って言ったら、
  『いや、お気の毒さま。 先週から、心臓の病気で・・・』
  アダモ ヴォルピ先生、っていうんですけど、
  『入院してます』 と。
  オマエら、ほんとに 全部、やったのか? って話で。
  つまりね、メンタリティー が もう、全然 違うわけですよ。 日本人と(笑)」
岡田くん
  「めちゃくちゃ、なんですね」
cobaさん
  「刹那的だし、その、場合 場合で、もう 好きなように、自分の論理を展開するし、
  時間は 守らないし。
  だって、1時に 約束しても、1時に来る人、誰も いないですよ」
岡田くん
  「(笑)そうなんですね。 イタリア って、そうなんですね」
cobaさん
  「そうなんですよ」
岡田くん
  「へぇー」
cobaさん
  「電車に乗ろうと思ったって、その時間に 電車、来ないですから」
岡田くん
  「あー。 そこらへん、日本とは・・・
  日本、逆に、すごい キッチリしてますもんね 」
cobaさん
  「そうそう。 これはね。 ここで オレは、ほんとに 生きて行けるのか?」
岡田くん
  「そこで 変わった、っていうのは、あるんですか?」
cobaさん
  「あのね、最初は、かなり 用心深くなって、
  でも、そのうちにね、友達も 少しずつ できていって。 なんていうのかな、
  どうして こんなに、自分のことばっかり 主張するのかな? と思いだして、
  ちょっと、嫌悪感を覚えたんですよね、最初は。
  日本人て、オレは さあ、って、
  自分のこと言うのって、とっても はしたないし、時と場合による でしょ?」
岡田くん
  「うん」
cobaさん
  「うちの親からも、周りとの調和を いつも考えなさい、っていう 学びを受けたし、
  自分だけを主張しては いけない。
  ところが、向こうに行くとね、
  イタリアに行って 感じたことは、とにかく みんなが、
  全ての人が、自分 自分 なわけですよ。
  自分にとって、好きか嫌いか。 自分が、やりたいか やりたくないか。
  自分が、行きたいか 行きたくないか」
岡田くん
  「うん」
cobaさん
  「例えば、いい演奏を 『とっても いい演奏だったね!』 って言われたら、
  日本人だったら 『いやいや、とんでもないです』 って言うじゃない。
  これも、よく考えてみると、無意味な言葉なんだけど。 とんでもなくない わけだから。
  で、向こうの人はね、それを、絶対 言わないのね」
岡田くん
  「何て、言うんですか? 『そうだ』 って・・・」
cobaさん
  「 『 Si, grazie! 』 『ありがとう!』 」
岡田くん
  「ありがとう」
cobaさん
  「うん。
  『だろ?』 
  『ありがとう。 オレも、そう思う』 ぐらいのこと」
岡田くん
  「(笑)『今日は 良かった』」
cobaさん
  「なんだ? オマエら! って かんじの(笑)」
岡田くん
  「やっぱ、そこらへんは でも、相当、カルチャー ショック というか・・・」
cobaさん
  「うん、ショックでした」


(曲)
JOVANOTTI 『SERENATA RAP』
Lorenzo 1994


cobaさん
  「あのね、あれなんですよ。 最初は とっても、嫌悪感を覚えたんですが、半年ぐらい経つ うちに、
  要するに、どう 理解すれば いいのかな、っていうことを。 この人達をね。
  ということを、だんだん 考えだして、
  そうするとね、面白いことに 気がつきだして。
  それはですね、彼らは 要するに、自らの欲望に とても忠実な人達、なわけですよ。
  それは、もう、自分達も 言ってるんですよね。 自分達は・・・
  夏に バカンスがあるんですけど、一か月ぐらいね。
  その バカンスのために、仕事してんだよ、と。 遊ぶために。
  一回だけの人生なんだから、そのバカンスを楽しみに、仕事するんだぜ。
  まあ、言ってるんですね。
  それもね 実は、本心じゃない っていうことも、
  だんだん 向こうで、人と付き合ううちに、わかっていったんだけど」
岡田くん
  「うん」
cobaさん
  「つまり、彼らの中に 色濃く あるのは、一回だけの人生、やっぱり 楽しみたい。
  いろいろな人と出会って、愛し合って、感動して、
  自分の人生を、感動で 埋め尽くしたい、みたいなところが あるんですよ。
  そうなると、普通は、外との摩擦が生じて、
  人との付き合いも まずくなれば、当然、ケンカも 起こりますよね」
岡田くん
  「ま、主張ばっかり し続けてると、そうなりますよね」
cobaさん
  「ところがね、そうでも ないんですよ。 彼らの、付き合い方を見てると。
  そこで ふと、気が付いたのは、彼らって とっても、人に興味を持つんですよね。
  とっても 興味を持つし、声を掛けるんですよ。
  バス停で、バスを待ってるでしょ?
  僕の前に 6人いると、6人が全員 振り返って、
  そのままの姿勢で、ジー っと、僕を見る わけですよ。
  で、挨拶を 『 Buon giorno! 』 って言うと、
  『あ! Buon giorno! 中国人か?』 とか いろいろ聞いてくるわけですよ。
  やっぱりね、相手のことに 興味を持って、
  自分の欲望に 従った分だけ、人に対して リスペクトする」
岡田くん
  「うーん」
cobaさん
  「そこのところが、結局、リスクヘッジ なんですよね。 彼らにとっての。
  自我に従い続けるんですが、結局、一義的なとことは、そこなの。
  自分の人生を 楽しむ。 色濃く、楽しみたい。
  でも、それだけでは いけないので、その分、
  それをやったら やった分だけ、人に 尊敬心を持ち、友情を持ち、優しさを持つ」
岡田くん
  「うーん」
cobaさん
  「よく 考えてみると、これは、大変 成熟した社会を作り出す 要因だな、と。
  無理をしない わけですよ。
  まずは、自分達の やりたいこと、好きなこと、好きなもの、好きな人、というのが まず あって、
  でも、全ての人に対して、敬意を払うし、やっぱり、人や ものを 大切にする。
  もの っていうは、全部、人から作り出されるものだから、
  人の技を 大切にする」




岡田くん
  「cobaさんは、この・・・なんていうのかな、
  “少年の心って何ですか?” っていうのが、今回、テーマなんですけど」
cobaさん
  「 “旅する少年” ですからね(笑)」
岡田くん
  「あれなんですかね、気質的には、なに人 なんですか?
  気質 っていったら、変ですけど。」
cobaさん
  「いや、僕は 僕ですよ」
岡田くん
  「ですよね」
cobaさん
  「日本 生まれ・・・長野 生まれの、あの・・・」
岡田くん
  「でも、何が その・・・僕ら とかも、周りの人も、cobaさんを見て、こう、
  少年の心、って、その・・・言うと、曖昧じゃないですか。
  曖昧 っつったら 変だけど・・・」
cobaさん
  「いや、わかる、わかる」
岡田くん
  「大人からすると。 少年の心を持ってるよね って、簡単に言えば、
  なんかこう、ピュアだよね とか、
  真っ直ぐで 情熱があるよね、っていうことが そうなのかもしれないですけど、
  でも なんか こう、少年の心を持ってるな、って、やっぱ 思うんですよ」
cobaさん
  「あっ、そう ?!」
岡田くん
  「cobaさんとか 見てると」
cobaさん
  「オレが ?! ほう・・・」
岡田くん
  「それ、なんか こう(笑)なんだろう、
  アコーディオン とか、いろんなことに関して、大人の こだわりもあるし、真っ直ぐなとこもあるし、
  たぶん、すごく こう、教えてるときとか 怒るんだろうな、とか」
cobaさん
  「あー、わかりますか、やっぱり」
岡田くん
  「すごい わかる(笑)わかりますけど。  
  音楽 作ってるとき、
  『そこ、違う!』 とか 『もう一回!』 とかって、やってる っていうのは わかるけど、
  それは まあ、大人の部分とは 別に、なんだろう こう。
  でも なんか、少年の心を持ってる、っていうのって 思うので、
  なんなんだろうな、って 思ったんですよね」
cobaさん
  「あー」
岡田くん
  「それは なんか、旅する少年の心 を持った、なんだろうな・・・
  哲学者 みたいなかんじの、こう、イメージもあるじゃないですか。 表現者なのか・・・」
cobaさん
  「あのね、おそらくね、“興味を持つ” ってことだと思います。」
岡田くん
  「興味を持つ」
cobaさん
  「うん。 で、いま 僕は、あなたの発言で、
  キミに、すごく興味を持った」
岡田くん
  「あ、そうですか(笑)」
cobaさん
  「うん」
岡田くん
  「興味を持つこと」
cobaさん
  「あのね、だんだん 大人になっていくと、切り捨てなきゃいけないことが、いっぱいあるでしょ。
  どんどん、切り捨てなきゃいけないのね」
岡田くん
  「うん」
cobaさん
  「だから その、嫌なんだけど、人も 切り捨て、いろいろなことも 切り捨て、
  やっぱり、自分の人生を 絞っていく、っていう。
  これは、必要なことだと思うんですけど、
  でも、僕はね、興味の数だけ 出会いが生まれているし、
  興味の数だけ、作品が生まれるし、愛が生まれるし、全てが生まれる。
  その要素が、興味を持つ ってことだと思うんですよね」
岡田くん
  「うーん。 興味を失ったことは ない・・・なさそうですね(笑)」
cobaさん
  「(笑)」
岡田くん
  「アハハハ」
cobaさん
  「いや、それは、ありますよね。
  それは、いろいろなケースが あるけれど、でもね、変な話、
  僕は ほら、食べるの好きだって お話を さっき しましたけど、
  やっぱりね、18んときの、イタリア なんですよ」
岡田くん
  「うーん」
cobaさん
  「初めて食べた、サラダ とかね、もちろん、バスタ とかね、ピッツア とか。
  もう、どう言ったらいいか、言葉は悪いけど、死ぬほど 美味かった。
  もうね、身悶えするほどに 美味かった!」
岡田くん
  「それを まあ、感じれたり 発見できるから、思える っていうのも あるんですかね」
cobaさん
  「そうそう、そうそう。 やっぱりさ、それは・・・なんだろうな。
  感じるでしょ、やっぱりさ。
  なんだ これ! 美味いな! っていうこと、あるじゃない。
  女性だってさ、どうしたの この人! なんで、こんな キレイなの?
  そこですよ、やっぱり。
  で、僕の場合は、あの時の感動が、あり得ないぐらい。 悶えたわけ、美味くて」
岡田くん
  「忘れられない・・・」
cobaさん
  「で、食が好きになるとね、何に 興味が行くか っていうと、器なんですよ。
  それを、どういうもので 食したいのか。
  そうすると やっぱり、器が好きで、
  器に凝りだすと、だんだん だんだん こう、古いものが 好きになっていくわけ。
  すると、八百年前 一千年前の 器とかに出会うわけですよ。 壺 とかで。
  壺 っていうと、ずいぶん ほら、枯れちゃう感じがするんだけど(笑)
  だけど、器をやってくとね、壺とか、いろんな 変なもんに出会うのね。
  そういうものを見ていくと、その時代の、例えば 日本だったりとか。
  日本で 一千年前の器 って、なかなか無いんですけど、
  例えば それが、朝鮮だったり、中国であったり、あるいは、
  ヨーロッパでも まだ、その当時はね、そんなものは無かったんですけど、
  ていうことで、だんだん、歴史にも 興味が湧いてくるでしょ?
  で、食べ物が好きだと、器も好きになるし、何と合わせようか?
  と、ワインに行くわけですよ。 で、ワインが好きになる。
  ワインが好きになると、その年の天候とか、今年は暑いから どうなんだろう とかね。
  あるいは、醸造家の人生にも 興味を持つわけ。
  で、もっと 興味を持っていくと、そこの家具。 テーブルとかね。
  やっぱり、このテーブル って、ちょっと 高すぎるから、
  ワインの味が、あんまり 美味しくないな とか、あるんですよ、それが。
  あるいは、グラスの中に、何パーセントの銅が入ってるか。
  それによって、ワインの味が 全然 違うの。 もちろん、グラスの形も 影響するけれど」
岡田くん
  「うん」
cobaさん
  「そうやって、興味が どんどん広がっていって、そこの根源にあるのは 何かな というと、
  全部、人なんですよね。
  人の技なんですよね、全てね」
岡田くん
  「うん」
cobaさん
  「グラス作りには、グラス作りの 達人がいるし、
  ワインには もちろん、達人がいるし。
  今日の この番組も、やっぱり この、トークの、
  あなた というね、岡田さん というね、トークの達人がいるから、
  僕の、こうやって、持ってるものを どんどん引き出してるわけですよ。
  じゃ、コイツ、どんなヤツなんだろうな。
  なんか、テレビでしか 見たことは ないけど、
  普段、どんなことを体験して、オレに関して 何を調べたのかな、とかさ。
  やっぱり、興味が湧いたわけ、さっきの。
  『オマエ、少年みたいだな』 って言われて、とっても 興味が湧いたし」
岡田くん
  「(笑)」
cobaさん
  「きっと、スタッフの連中も、みんな、
  『教えるときに 怒るんだろうな』 って言われて、
  その通り、図星 とか、思ってるし」
岡田くん
  「(笑)オマエとは、言ってないですけど」
cobaさん
  「ハハハハ!」
岡田くん
  「まあ、でも、興味は、繋がっていって、
  人の、やっぱ、技 に興味があるんですかね。 人 っていうか、
  まあ、人も そうだし、技」
cobaさん
  「そうそう。 突き詰めていくと、たぶん、人に  興味があるんですね」
岡田くん
  「うーん」
cobaさん
  「人が好きなんだと思います」


(曲)
coba 『Happy-go-lucky』
旅する少年 stay gold



(対談が終わって、岡田くんの感想)

「さあ、ということで、アコーディオニストの cobaさんと、お話を させてもらいましたけども、
まあ、なんだろうね、こう、
僕が、いい大人だな、って思うのって、やっぱり、なんだろう、
物差しを持ってる人 なんだと 思うんですよね。
あと、選択眼 ていうのかな。
この二つを持ってる男の人 って、なんか、魅力的だな と思うんですよ。

みんなが いいっていうものが いい、っていうのではなくて、
きっと、いろいろな、自分の経験だったり、いろんな ものを含めて、いろいろ こう、
選択できて、それに対しての 測りも 持っている、っていう かんじ? が、やっぱり、
cobaさん とかっていうのは、なんだろう、
一つの音 出すのでも、どの音がいいのか、どの アコーディオンを使って、この音を、
一つの “ ド ” を出すにしても、その前の流れから、この “ ド ” になるんだ とか、
すっごい こう、なんだろう、自分なりの価値観とか 感性とか、その時の 空気の感じ とか、
そういうのも調べて、その “ ド ” を探して、弾いていくんだと思うんですよね。
そういう作業をしている人 って、やっぱり、物差しが はっきり持っている というか、
選択が すごい できる っていう。
だがら、たぶん きっと、ワインの話とかも、
食通だ っていうのも、そういうとこから繋がって、いろいろ 興味 持って。
じゃあ、机の高さが こうで、これは こうだから、美味しくなくなんだ、とか、
そこまで 選択できる人 って、なかなか いないというか。

でも そういうふうに、興味を持って やって、それが尽きないんだな、っていうのって、
すごく面白い人だなあ って思うタイプの方 というか。
やっぱ、なんか、そういう人が選択していった音? っていうのは やっぱり、ライブで。
ライブで 聴きたいですよね。

まあ なんか、今年も、22日からか。
あのー、コンサートが始まるみたいなんで、ちょっと 僕も、その、こだわりをね。
ねえ。 体で響いて、体で鳴らしてる アコーディオン ていうのも、
ちょっと 聴いてみたいなあ っていうの、すごく 思いましたね」


(曲)
coba 『How Sweet!』
運命のレシピ



(cobaさんからの コメント)

「岡田さんて、とっても 魅力的な人 ですね。
大人なんで、ビックリしました。
もう、なんか、今回 “ 旅する少年 ” ていうね、
わりと、根源だと思うんですよね。
少年の心を持ち続けるには、みたいなテーマ っていうのは。
まあ、人間 どうやって、一生 やる気でいるか、みたいなとこですから。
うーん。 思っていたより、とっても 根源的なところを 突かれた気がして、ドキッ としました。

今年はね、全て、何をやるにしても、ビギナー でありたいと思ってます。
ビギナー の、新鮮さ を持って、全て、初めて体験するような こととして、
全て、臨みたいと思います」

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