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2010/10/31 on air  「コスチュームの魅力って何ですか?」               (guest) ひびのこづえさん


ひびのこづえの品品



ひびのこづえの品品


ひびの こづえ



(オープニング)

「こんばんは、岡田准一です。 今夜も始まりました 『Growing Reed』
この番組では、毎週一つのテーマの専門家をお呼びして、徹底的に質問。
番組の終わりには “考える葦” として、
僕も、みなさんと一緒に、成長したいと思います。

今日のゲストは、コスチューム・アーティスト の ひびのこづえ さん です。

コスチューム・アーティスト って職業を、みなさん ご存知でしたか?
ひびのさんは、野田秀樹さんの舞台の衣装や、
CM、テレビ番組などの 衣装を担当してらっしゃいます。

ひびのさんの プロフィールには、こう あります。
“1958年、静岡県生まれ。 東京芸術大学美術学部デザイン科視覚伝達デザイン卒業。
1988年のデビュー以来、雑誌、ポスター、テレビコマーシャル、演劇、ダンス、バレエ、映画など、
幅広い分野で、ファッション・デザイナーと異なる視点で独自のコスチュームをつくり続ける”
とあります。
“ファッション・デザイナーとは異なる視点で” というのが 気になりますよね。

えー、ま、僕たち・・・僕たち っていうか、僕、
V6 としても、コスチューム という ですか、衣装 というか、っていうのも、ま、
コンサート とかで、着たりするんですけどもね。
ま、コスチュームの魅力。
今日はね、もう バンバン、コスチュームの魅力を 聞いていきたいと思います。

J-WAVE 『Growing Reed』
新しい一週間、最初の60分。 ぜひ、一緒にお付き合いください。」



(曲)
GIOVANCA 『EVERYTHING』
ホワイル・アイム・アウェイク


岡田くん
  「コスチューム。 も、ずーっと、長いですよね。 長い、っつったら 失礼なのかな。 20・・・」
ひびのさん
  「20年ぐらい。 20年、ちょっと ですかね」
岡田くん
  「20年 ちょっとぐらい ですよね」
ひびのさん
  「はい」
岡田くん
  「第一線で、ずうっと 活躍されてる・・・」
ひびのさん
  「いや、どうなんですか。 第一戦が どこなのか、よく わからない(笑)」
岡田くん
  「アハハ。 きっかけは、何だったんですか?」
ひびのさん
  「えーと・・・きっかけですか?」
岡田くん
  「はい」
ひびのさん
  「きっかけ っていうより、自分が 何をすればいいんだろう っていう、自分探しをしてて、
  たまたま・・・いまの主人ですけど。 主人が 『コスチューム やったら?』 っていう(笑)」
岡田くん
  「克彦さんが」
ひびのさん
  「あ、そうです」
岡田くん
  「(笑)」
ひびのさん
  「はい」
岡田くん
  「克彦さん。 その頃は もう・・・」
ひびのさん
  「ま、付き合って・・・」
岡田くん
  「付き合ってたときに・・・」
ひびのさん
  「はい、そうですね」
岡田くん
  「同じ 芸大だった・・・」
ひびのさん
  「そうです。 芸大の 同級生で、ずっと 4年間、一緒に遊んで、
  で、大学 出て、なんか いろいろ、自分探しをしてる中で、向こうが、
  服を作るのが、一番 アタシらしい というふうに 思ったらしくて。
  ちょっと悩んでるときに、そういうふうに言いまして」
岡田くん
  「うーん」
ひびのさん
  「そうなんだ、と思って(笑)」
岡田くん
  「家で、どういうかんじなんですか(笑)
  こう、なんだろう、二人とも やっぱり、すごいじゃないですか、夫婦として。
  ダンナさんも アーティストだし、こう・・・」
ひびのさん
  「(笑)」
岡田くん
  「こづえさんも、アーティストだし、家で どんな・・・
  生活上手、って言われてたりするじゃないですか。 こづえさん・・・」
ひびのさん
  「あ、そうなんですか?」
岡田くん
  「知らないんスか?(笑)
  ものすごい、生活・・・生活上手 っていうか、まあ なんだろう、その・・・って、言われますよね。
  カッコいい生活をしてる というか」
ひびのさん
  「いや、すごい 普通を目指してるので」
岡田くん
  「普通ですか?」
ひびのさん
  「ええ。 だから まあ、とにかく、まあ、変なもの作ってるんですけど、
  結構、自分の中では、すごく ナチュラルを求めていて」
岡田くん
  「うーん」
ひびのさん
  「生活も、心地良さ っていうのは 何だろう、っていうところから入ってるので。
  別に 特別、ほんと 家ん中も、普通ですよ」
岡田くん
  「アトリエ とかも、カッコいい とかっていうよりも、心地良さを求める っていうか」
ひびのさん
  「そうですね、使いやすさ?」
岡田くん
  「うーん」
ひびのさん
  「で、まあ、なるべく きれいに整頓できるように っていうことが、先にあるので」
岡田くん
  「うん」
ひびのさん
  「あとは まあ、事務所の中は、アルミの素材ばっかりなんですけど、それも、
  アルミ って、安いし クールだし っていうところで、なんか別に、
  カッコいいために使ってるわけでは なかったりしますね」
岡田くん
  「うーん。 なんか、大事なところを こう、忘れないでいるかんじ なんスかね」
ひびのさん
  「うーん、なんですかねえ・・・」
岡田くん
  「なんか、でも、違うふうに とられたりしないですか?
  奇抜なデザイン とかって、言われたりとか・・・」
ひびのさん
  「あー、だから、こうやって、初めての人に 会うときに、
  『あ、結構 普通ですね』 って、言われますよね(笑)」
岡田くん
  「(笑)そうですよね。 意外と・・・
  作品は やっぱ、見さしてもらったりとか・・・」
ひびのさん
  「あっ、そうですか。 すごい」
岡田くん
  「やっぱ、80年代から 相当、こう、
  頭を持った写真とか、女の子の 可愛い写真とか、なんだろう、すごい恰好させたり。
  させたり、っつたら 変ですけど(笑)
  いろんな、こうね、出ると、写真で見たりとか してましたけど。
  やっぱ こう、奇抜 っていうイメージも、当時 あったりとか っていうのも・・・」
ひびのさん
  「そうですね。 でも 私、元々、洋服を勉強してたんじゃないので、
  グラフィックの仕事をしようと思って、勉強してたんですよね」
岡田くん
  「うんうん」
ひびのさん
  「だから、グラフィック って やっぱり、ポスター や コマーシャル でも、
  やっぱ、インパクトが必要だったり、
  作ったものを 一つの、こう、四角い画面の中に収める っていう考え方じゃないですか。
  その中で どう勝負するかなんで、日常の服を作るんじゃなかったので、
  人が見て、それを 面白がってもらえないと いけないから、そういう発想で作ってるので、
  別に・・・たまたま それが、奇抜に見えるんだけど、インパクトを求めた っていうのと、
  でも、こう、素材として、自分が参考にするのは、すごく、自然の中の生物だったりするので、
  私的には、すごく ナチュラリストだな って 思ってるんですけれど(笑)」


(曲)
BJORK 『NATURE IS ANCIENT』
Greatest Hits: Volumen 1993-2003 the Archive [DVD] [Import]


岡田くん
  「舞台や番組のコスチューム 考えるときに、どういう発想をしていったりとかって・・・」
ひびのさん
  「舞台は、まあ、野田秀樹さんのが ほとんどなんですけど、
  野田さんの場合は、脚本が、すごく 難解なので・・・」
岡田くん
  「うーん。 どうするんですか? そういう こう、あの・・・野田さんの こう、ね、
  どうだ! っていう、こう」
ひびのさん
  「(笑)」
岡田くん
  「(笑)本だったりとか。 僕は 出たことは無いので、あれですけど・・・」
ひびのさん
  「ぜひ、出てほしいです」
岡田くん
  「(笑)いやいや・・・こう、難解 っていうか。 わ、すごい難解な世界だな、っていうときに」
ひびのさん
  「だから、本を読んでも・・・特に 私、あんまり 頭いい方じゃないので、
  本が、読みきれないんですよね。」
岡田くん
  「うん・・・野田さんの本は、たぶん、読みきれなくて 正解だと思う・・・(笑)」
ひびのさん
  「ですよね(笑)」
岡田くん
  「正解だと 思いますよ」
ひびのさん
  「だから、打ち合わせを 最初するときに、
  これは どういうこと? とか、なるべく 聞くようにしてるんですよ」
岡田くん
  「うん」
ひびのさん
  「でも、どこを聞いていいのか、わからないことが 結構あるので、
  直感 ていうのは、やっぱり 大事にしようかなぁ と思ってますね」
岡田くん
  「うーん、直感」
ひびのさん
  「そうですね。 なんか、ちょっと 引っ掛かったこと?」
岡田くん
  「うん」
ひびのさん
  「だから、読めば読むほど わからなくなっちゃうんで、
  やっぱり、最初に もらったときに、なんか、キーワードを 自分の中で探して、
  そこを拾う、ってかんじですね。」
岡田くん
  「なんか まあ、ラフスケッチ を いっぱい書いたりとか、することも あるんですか?」
ひびのさん
  「もちろん、最初には 書きますね。 なぐり書きで、書きます」
岡田くん
  「うーん。 最初の インスピレーションを、広げていくんですか」
ひびのさん
  「そうですね。 そこに こう、重ねていく」
岡田くん
  「最近だと、例えば、言っていいのか わかんないけど、どういう 最初のインスピレーション、
  これにしよう って決めたものとかって、あるんですか?」
ひびのさん
  「えーと・・・『表に出ろいっ!』 っていう 舞台なんですけど、
  それは、中村勘三郎さんと 野田さんと 女性二人。 ダブルキャストなんで、一人なんですけど。
  でも、それは 逆に、美術の 堀尾さんが出してきた プランが、ものすごい 派手だったんですよ」
岡田くん
  「うん」
ひびのさん
  「で、わぁ~! っと思って。
  だから もう、本よりも、その 美術の中に、こう、衣装も 入れ込んじゃおう とか、
  そういうことの 発想で やったり。
  あと、その前のキャラクター って、宮沢りえさんが 主役だった作品は、
  “書道” っていうのが、キーワードになってたので、もう 思いっきり、衣装に、
  “家元” とか、バカバカしく、あの(笑)」
岡田くん
  「どっかに ありましたよね、その・・・」
ひびのさん
  「あ、この スケッチの中に 出てますけど」
岡田くん
  「ありましたよね」 (パラパラと、紙をめくる音)
ひびのさん
  「あ、その辺りですよね」
岡田くん
  「これかな・・・」
ひびのさん
  「 “家元夫人” とか。
  でも、その着物を、違う着方をすると、ギリシャ神話になる という設定で。
  文字が消えてく。 文字が 変形してく? ていうのを、ちょっと」
岡田くん
  「うーん、これ・・・走り書きとか見ると、すごく 面白いですよね」
ひびのさん
  「(笑)」
岡田くん
  「 “家元”・・・こう、棒線 引っ張って」
ひびのさん
  「家元は、古田さん だったんですけどね」
岡田くん
  「ゼウス・・・“ゼウス” って、書いてあったりとか」
ひびのさん
  「そう。 ゼウスになると、まあ そういうふうに、字が、ちょっと 横向いたりとか」
岡田くん
  「うーん・・・すごいなあ。 これは もう、その、なんだろう、
  そういう発想で、こういうふうに 書いていくんですか? インスピレーション で」
ひびのさん
  「うーん、まあ でも、その間には、
  ほんとに 野田さん、これで OK 出すかなぁ とか。 ドキドキしながら、ですけどね」
岡田くん
  「うーん。 なかなか、OK 出さないですか? 野田さん」
ひびのさん
  「いや、いい時には、すぐ OK してくれますけど、
  ダメな時は、ずうっと こう、もう一回、みたいなかんじも あります」
岡田くん
  「うーん・・・なんだろう、空間と コスチューム ってのは、こう、
  こづえさんは、結構 分けて、考えてらっしゃるんですか」
ひびのさん
  「えーと、分ける っていうのは・・・」
岡田くん
  「空間とコスチューム って、結構、一緒だったりするイメージがあるんですけど、
  それは 結構、分けて 考えますか? その時々によって・・・」
ひびのさん
  「そうですね、その時々ですね。
  子供番組 やってて、その中では、衣装とセットを 両方やってるので、
  そのときは もう、一緒に考えるし。
  逆に こう、セットに対して、衣装を 別物にしようとか、
  わりと、意図的に考えたりは することありますけど、
  でも、基本は やっぱり、一つの ビジュアルになって、美しくなきゃいけないので、
  全然、考えないわけじゃない ですね」
岡田くん
  「難しいなぁ と思うときとか、ないですか? コスチュームと・・・
  僕の感覚だと、コスチューム とかって、空間と コスチューム って、こう、
  照明も そうですけど、いろんなことが重なって、一つの作品になる イメージが あるんです」
ひびのさん
  「はい」
岡田くん
  「コスチューム だけで、成立するわけでもないし、空間も あって、コスチュームも あって、
  いろんな要素が含まれて、一個の作品 ていうイメージが、強いんですけど」
ひびのさん
  「そうですね、だから たまに・・・」
岡田くん
  「それが 揃わないときとか って、ある・・・」
ひびのさん
  「そう、揃わないときは、大失敗ですよね」
岡田くん
  「(笑)」
ひびのさん
  「(笑)」
岡田くん
  「コスチューム って・・・すいません、人が着るもの だけですか?
  が、コスチューム っていう かんじですか?
  やっぱ、人がいて。 人が着てないの、見たくない とか って」
ひびのさん
  「はい」
岡田くん
  「やっぱ、人が着て ナンボ、っていうのが、コスチュームの 認識ですか?」
ひびのさん
  「うーん・・・え? 例えば?」
岡田くん
  「いや、なんかこう、なんだろう・・・いま、東京タワー 見えますけど、
  東京タワー に コスチュームをする っていうのも、作品だとは思うだろうし」
ひびのさん
  「ええ。」
岡田くん
  「その・・・」
ひびのさん
  「そうです。 さっき言った 『にほんごであそぼ』 っていう 番組の中で、
  セットを作ってるときに・・・」
岡田くん
  「も、やられてますよね」
ひびのさん
  「私は、空間に 服を着せればいいんだな、っていう解釈で、セットを やり始めたんですよ」
岡田くん
  「うんうん」
ひびのさん
  「それは、こう、人に 直接 着せないけど、空間が、人を包み込むことによって、服という、
  まあ、セットなんだけど、服にも なってるんだな、っていうふうに 考えたりは しましたけどね」
岡田くん
  「うーん」
ひびのさん
  「だから、前は、絶対 セットとかは 作らない って、決めてた時期が あったんですよ」
岡田くん
  「へぇー」
ひびのさん
  「それは、私が作る服と セットを 両方やったら、ぐちゃぐちゃ になると思ったから、
  やらない方がいいと思ってて。
  でも、最近は ちょっと、少し 自分の中で、服に対して 引いて見れる。
  そこまで、100パーセント やらなくっても、
  もうちょっと、人の体を出すことで 見せる手段も、徐々に わかってきたので。
  引いて見れたから、今は、別の方法で 服を作ってる、っていうことも できてるのかなあ とか」
岡田くん
  「うーん」
ひびのさん
  「わかります?」
岡田くん
  「わかります」
ひびのさん
  「ほんとに(笑)」
岡田くん
  「なんかね、コスチューム って、空間ごとのコスチュームで、その、
  人を包み込む みたいな。 見てみたいなあ って、すごく・・・」
ひびのさん
  「あ~、そうですね」
岡田くん
  「思う というか・・・こづえさんの世界で」
ひびのさん
  「へぇ~・・・すごいですね」
岡田くん
  「コスチュームで 人を、っていう、
  空間のコスチュームで 人を どう 包み込むのかな、っていう 世界を 見てみたい・・・」
ひびのさん
  「空間 て、絶対的に 大きいので。
  あと、動いてくれないじゃないですか。
  人だと、人に着せたら、いろんなとこ 行ってくれるじゃないですか」
岡田くん
  「いろんな 表現も してくれる」
ひびのさん
  「そうなんですよね。 そうすると やっぱり、人の方が、
  だんだん、いまは ラクチンかなぁ とか、思い・・・」
岡田くん
  「アハハハ!」


(曲)
COCTEAU TWINS 『CAROLYN'S FINGERS』
Blue Bell Knoll


岡田くん
  「一着、だいたい その(笑)」
ひびのさん
  「(笑)」
岡田くん
  「下世話な話・・・下世話 って言っていいのかな。
  あんまり、良くない話かもしんないですけど」
ひびのさん
  「はい」
岡田くん
  「一着、どのぐらい かかるんですか?」
ひびのさん
  「これは、あの・・・なんとも言えないんですよ。
  もう、予算の中で、いっぱい あれば、すごくいい生地 使えるし、
  使えなかったら、みんなで、じゃあ ちょっと頑張って 作ろうね、っていう 世界ですよね」
岡田くん
  「うーん。 やっぱ、予算が無い・・・」
ひびのさん
  「(笑)」
岡田くん
  「我慢すること、多いですか?」
ひびのさん
  「うーん・・・」
岡田くん
  「こづえさん ぐらいになると、そうでもないですか」
ひびのさん
  「いや、私は 自分から、予算は 提示したことが あんまり無いですね。
  やっぱり、そのキャパ って 決まってるでしょうから、
  その中で、やれることを 自分も見つけようかな と思ってるので、
  あんまり、言ったことがない」
岡田くん
  「うーん」
ひびのさん
  「言った方が いいのかもしれないんですけどね」
岡田くん
  「もっと・・・もっと出せよ、って言ったりとか しないんですか?(笑)
  『もっと無いと できない!』 とか」
ひびのさん
  「うーん、あんまり 言わないですね」
岡田くん
  「へぇー。 『こうした方が、もっと良く見えるんだけど』 みたいな」
ひびのさん
  「うーん」
岡田くん
  「(笑)言いたくなんないですか?」
ひびのさん
  「もちろん、全然ない時があって。 で、作ってる人達にも、すごい 迷惑かけちゃうから。
  でも まあ、できた作品が 良かったりすると、まあ、これは これで、良かったなぁ と思って。
  なんか、創意工夫がね。 発見が あったりするんですよね」
岡田くん
  「うーん」
ひびのさん
  「でも、それの仕事って、うんと頑張ってるから、よく、いい作品になったり するんですよ。
  そうすると、その担当の人に、
  じゃ、次の、もうちょっと 予算を(笑)ある仕事を 誘ってください、
  っていうふうに お願いしとくと、まあ、そういうふうに 繋がったりするので、
  あ、良かったなぁ とか(笑)」 
岡田くん
  「選びづらいかもしれないですけど、
  自分の作品で、これが 一番よかった っていうのって、あるんですか?」
ひびのさん
  「えーと、自分の作品で」
岡田くん
  「はい」
ひびのさん
  「うーん」
岡田くん
  「これは・・・ま、アーティストの。
  アーティスト っていうか、クリエーター の方って、やっぱ こう、あるじゃないですか。
  自分で 気に入ってるし、求められて 作ったものだとか、ま、いろいろあると思うんですけど、
  これは、ほんとに、自分で 神がかって作れた とか。 このデザインは、面白かった とか。」
ひびのさん
  「うーん、そうですね。 だから、あの・・・
  一番 自分を出しやすいのは、例えば、自分の個展で ビジュアルを、
  ポスターを作ろう っていうときに、
  一番、自分が好き勝手に 衣装を作って、で、モデルの人に着せて、
  写真も、こんなかんじで ディレクションして、って言って やれるときが、ま、一番、
  誰からも、文句 言われないんで、まあ、目指すところが、一つに 繋がりやすいですけど」
岡田くん
  「全部やれる と」
ひびのさん
  「そうですね。 でも、かといって、それを何度も やってると、
  やっぱり、すごく飽きちゃう っていうか。
  やっぱり、スリリングな、いろんな人が 関わっていて、先が見えない状況で、
  ほんとに 自分の作ってるものが、正しいのか 正しくないのか、っていうのを、
  いっつも 自問自答しながら、その本番に、
  撮影とか、そういうときに 向かっていって、
  あ、これが 正解だった! っていうふうに思った時の 感動の方が、
  やっぱり、大きいかなと思いますね」
岡田くん
  「うーん・・・」
ひびのさん
  「だから、私は、わりと、アーティスト って いっても、自分を前面に出す、
  ま、出してるとは思うんですけど、
  でも それより、みんなの中で 黒子的な立場で、なんか 盛り上げていって、
  一つの この作品が、ものすごい評価を受けるとか、そういう仕事にかかわれたら、
  やっぱり、すごい幸せだな と思いますね」
岡田くん
  「うーん。 その スリリングな状態を、こう、やっていくことって、しんどくは ないですか?」
ひびのさん
  「しんどい です。 毎回・・・毎回 涙、ってかんじで(笑)」


(曲)
TAYLOR SWIFT 『CHANGE』
Fearless


岡田くん
  「その時代。 その・・・20年 やられてたりすると、
  20年以上ですよね、やられてたりすると、
  その時代とか、っていうことって、どう・・・取り入れたりは するんですか?」
ひびのさん
  「そうですね、はい。 かなり、取り入れてると思いますね。 年齢によって すごく。
  やっぱり、私、仕事がスタートしたのは、28とか9 からなんで、
  30代は もう、ほんとに こう、がむしゃらに、
  自分が、世間に対抗してる みたいなかんじで やってたし。
  いま、50代なんですけど、
  もうちょっと、人の意見が聞けるようになろうかな っていう(笑)努力をしてますね。
  あと まあ、世の中の ファッションの動向とかも、もちろん やっぱり、気になるし」
岡田くん
  「うーん」
ひびのさん
  「やっぱり、20代 30代の ファッション業界って、
  ものすごい過激だったし、それを求めてる人達が多くて。
  いまは どっちかっていうと、リアルクローズド の世界だし、
  人間が 変わりましたよね、スタイルが。
  みんな すごい、スタイルが良くなっちゃったんで、どんな服でも 着こなせるので、
  そんなに、頑張った服を 着なくっても、カッコいいじゃないですか」
岡田くん
  「うーん」
ひびのさん
  「だから すごい、そこは ちょっと 羨ましい(笑)」
岡田くん
  「なんか、変わりました? 20年間で、なんかこう、シンプルな、こう、なんだろう、
  ダイレクトなデザイン ていうのも、こう、20年間で 変わった気は するんですよね」
ひびのさん
  「はい。 すごい 変わりましたね」
岡田くん
  「なんか、インパクトがあるデザイン て言っても、昔と違うし」
ひびのさん
  「うんうん」
岡田くん
  「なんか、そこら辺の難しさ とかっていうのは、あるんですか?」
ひびのさん
  「いや、結構 飽きるし、忘れっぽいので。
  あんまり、昔 作ったものを また作りたいと思わないので、
  逆に こう、自分も変わるし 世の中も変わってるから、面白いんじゃないかなぁ と思いますけど」
岡田くん
  「ちょっと、話 変わるかもしれないですけど」
ひびのさん
  「はい(笑)」
岡田くん
  「どうですかね、あんまり言えないですけど、
  例えば デパートとかで、自分の作品が飾られるときとかも あるわけじゃないですか」
ひびのさん
  「はいはい」
岡田くん
  「デパートじゃなくても いいんですけど、なんか どっか違う、
  ある、なんだろう、総合施設とかで、他のものも ある中で、
  自分の作品が、階段横とかに 並んだりとか・・・」
ひびのさん
  「はい。 それは 結構、いろいろ 厳しいですよね」
岡田くん
  「あるじゃないですか」
ひびのさん
  「ええ」
岡田くん
  「僕、わかんないですけど、ああいう作品 見ると、
  あ、もったいねえな、と思ったりするんですよ。
  展示会とかで、たまに 置かれたりするの見ると、
  もっと この子・・・って言ったら 変ですけど、
  この作品とか、違うとこで、ちゃんと見せたら、
  もっと良く 見えるだろうにな、って思うことって、山ほど あったりとかして」
ひびのさん
  「だから 基本は、人に、自分の コスチュームを着せてないとき っていうのは、
  すごい、嫌な気分なんですよ。」
岡田くん
  「(笑)あ、そうなんですか。 人が着てナンポ ってこと・・・」
ひびのさん
  「そうなんです。 人が、やっぱり 魅力的なので、その衣装が その人に合って、生きてくると、
  やっぱり、衣装 って すごく、力を発揮してくるんですけど、
  それを、人が着てない状態 っていうのは、
  私は、事務所でも こう、飾ったりとか ってするの、大っ嫌いなんですね。
  すぐ、仕舞っちゃうんですよ。 嫌なんですよ、すっごい なんか。」
岡田くん
  「完成しない・・・」
ひびのさん
  「完成しないし、なんか 中途半端で、すごい、なんか こう、悲しいかんじ?
  夏の終わりに、蝉の抜け殻とか 見たときに、悲しいかんじ って、あるじゃないですか。
  それは、とても綺麗なんですよ。
  すごく 細工・・・細工じゃなくて、ものすごい緻密に できてるんだけど、
  でも これを、ここの机の上に置いといても、
  ちょっと違うよね、っていう、そういう感覚? に なっちゃうので、
  だから、着てないときは ほんとに、見たくない ってかんじですね」
岡田くん
  「(笑)へぇ、そうなんだ」
ひびのさん
  「舞台の、こう、着てないときに、ラックに掛ってるの見ると、
  もう、避けて通りたい、みたいな感じ(笑)」
岡田くん
  「へぇー。 やっぱ、人が着て 完成するもの、っていう意識・・・」
ひびのさん
  「はい。 だから、人に助けてもらってるから、こんな、
  服 作ってられる ってかんじですね」


(曲)
STYLE COUNCIL 『MY EVER CHANGING MOODS(12 VERSION)』
Complete Adventures


岡田くん
  「あのう・・・なんだろう。 コスチューム って・・・何だ、って 思われてますか?
  例えば、勝手な こっちのイメージだと、
  変身 とか、何かに 化けさしたいとか、っていう意識が強くって、作ってんのかな とか、
  擬態 じゃないですけど、なんかこう、こづえさんの作品 とかって、
  そういうのが強いのかなあ とかって思ったりして、見たりもすることも あるんですけど、
  コスチューム って、どういうイメージ って、考えて・・・」
ひびのさん
  「なんか、うーん・・・その質問に合ってないかもしれないんですけど、
  なんか、ちょっと イジワルしたいな っていう・・・その人に(笑)」
岡田くん
  「(笑)面白いですね。 イジワルしたい」
ひびのさん
  「なんか・・・ね。 なんか、普通じゃ やだなぁ とか、
  ちょっと、この人が、ここに 引っ掛かってくれたら。
  例えば、役者さんで、こういう動きが できてくるのかなぁ とか、
  こういう、何かに繋がらないかなぁ とか。
  着心地は、もちろん 求められるけど、それ以外のところで、なんか、
  ちょっとこう、悪戯する っていう、そういうところを 目指してる かんじがしますね」




岡田くん  
  「まあ でも、いろんなデザインも されるじゃないですか。
  デザイン ていう感覚なんですかね」
ひびのさん
  「あー・・・そうですね。 まあ、生活を ちょこっと楽しむための、エッセンス っていうか。
  たぶん、ね、ちょっと 花瓶が。 気に入った花瓶が 一個あるだけで、花を活けたいと思うとか、
  なんか そういう、何かを。
  毎日の生活の中の ちょっとした きっかけづくり みたいなことが、
  デザイン なのかな とか、思ったりもしますね」
岡田くん
  「なんか すごく、こう ね、家が カッコいい とか」
ひびのさん
  「(笑)」
岡田くん
  「アトリエが すごい とかいうことも、言われてるんですけど」
ひびのさん
  「いえいえ(笑)」
岡田くん
  「でも、生活の中で、っていうことですよね」
ひびのさん
  「そうですね。 でも、ほんとに質素な、あれですよ。 つつましやかに 暮らして・・・」
岡田くん
  「いやいやいや・・・アーティスト一家 じゃないですか」
ひびのさん
  「(笑)」
岡田くん
  「アーティストの家 って もう、ほんと すごいんだろうな、っていうのが・・・」
ひびのさん
  「だって、うちのダンナさんは、ダンポール使って、絵を描く人ですよ(笑)」
岡田くん
  「(笑)そうですけど」
ひびのさん
  「お金をかけたりとか、そういうことは、あんまり しないですよね(笑)」
岡田くん
  「あー、 生活の中で。 でも、ま、何なんでしょうね。
  生活を楽しむための デザインというか、何でしょうね。
  なんか、楽しんで生きてんのかな、っていう かんじがするというか」
ひびのさん
  「そうですね。 辛い 辛い とか言ってる反面、続いてる ってことは、
  楽しいから なんでしょうね」
岡田くん
  「何してるときが、一番 楽しいですか(笑)」
ひびのさん
  「えー、やっぱり、ダンナさんと 旅行 行って・・・」
岡田くん
  「ハハハハ!」
ひびのさん
  「日常 離れてるときが、一番 楽しいですね」
岡田くん
  「まだ、ラブラブですか」
ひびのさん
  「うーん、どうなんですかね。 向こうは ラブラブなのか、よく わからないですけど」
岡田くん
  「(笑)どういう会話、するんですか」
ひびのさん
  「全然、すごい冷たいですよ(笑)」
岡田くん
  「(笑)そうなんですか。 へぇー」
ひびのさん
  「でも、一緒にいると 居心地いいし、一緒に 趣味を共有できるし、
  お互いの 仕事の話も できるし。
  ま、だから、同級生が ずうっと来ちゃった、みたいなかんじですね」
岡田くん
  「うーん・・・いや、もっと、
  なんだろうなあ・・・もっと、申し訳ないですけど、変わってる方かと 思ってたんですよ」
ひびのさん
  「はぁー」
岡田くん
  「あの、なんだろう・・・」
ひびのさん
  「ね(笑)」
岡田くん
  「変わってる方、って言ったら 変だけど、
  もうちょと こう、尖ったナイフのようなかんじの(笑)イメージなのかなと思ってたんですけど」
ひびのさん
  「たぶん、内面的には、そうだと思うんですよね」
岡田くん
  「うん。 なんかこう、奥にある、
  なんでこう、表面が すごく温かいから・・・」
ひびのさん
  「と いうか、出せないんです、自分を。
  表現できないから、こういう、ものを作って、表現したんだと思うんですね。
  もうちょっと 言葉が喋れれば、ここまで、ものを作る必要も なかったし、
  ほんとに こう、人と接するのが すごい苦手で、一人遊びが 大好きだったんですよ」
岡田くん
  「うーん」
ひびのさん
  「で、衣装をやることによって、着せる人と 話をしなきゃいけないじゃないですか。
  それが 苦痛で、フィッティング とかしても、
  一言も喋らずに 帰って来る っていうのが、ほとんどなんですね。
  いまも あんまり・・・多少喋りますけど」
岡田くん
  「フフフ(笑)」
ひびのさん
  「だから、中の方では ものすごく、チクチクしてて、
  たぶん、すごく親しい友達とか、うちのダンナさんとかと喋ってると、
  ほんとに 『お前 とんもないヤツだ』 とか、友達も 『ほんと 変だ』 って言いますから、
  だから、内面を出せる人の前では、そういう 変な人だと思います、相当」
岡田くん
  「(笑)」
ひびのさん
  「(笑)」
岡田くん
  「いまの、心の奥にある テーマ って、何ですか?」
ひびのさん
  「奥にある テーマですか?」
岡田くん
  「テーマ。 なんか、いまの・・・」
ひびのさん
  「それは、ものを作る・・・」
岡田くん
  「いや、じゃなくても いいですよ。 なんか、生きていくうえでも いいですし、
  いま、これが 引っ掛かってんの、っていう・・・」
ひびのさん
  「あー・・・」
岡田くん
  「 『私 これに、なんとなく引っ掛かってんだよね』 みたいな。
  大ざっぱな あれでも いいです」
ひびのさん
  「いつまで クリエーションできるのかな、っていうのは、
  いま ちょっと、ドキドキしてますね」
岡田くん
  「というのは」
ひびのさん
  「最近、もの忘れも ひどいし(笑)」
岡田くん
  「(笑)」
ひびのさん
  「今年の夏は、ひどく疲れたし・・・(笑)」
岡田くん
  「へぇー。 そういう、でも、若い頃も なかったですか? そういう不安は」
ひびのさん
  「は、なかったですね」
岡田くん
  「はぁー」
ひびのさん
  「うん。 ま、もちろん、その時 その時、疲れてたとは思いますけど、
  今ほど、ほんとに こう ね、この先、新しいものを作れるのかなぁ とか、
  人が、私に、オーダーを出してくれるのかなぁ とか」
岡田くん
  「うーん。 そういう不安も、あるんですね」
ひびのさん
  「ありますね。 でも、最近 ようやく、年上の人のことを 少し、気にするように なりました」
岡田くん
  「気にする ってのは、どういうことですか? リスペクト ってことですか」
ひびのさん
  「自分より・・・そうですね。 参考にしようかな と思って」
岡田くん
  「(笑)」
ひびのさん
  「ちゃんとやってる人達が いるから、どうやって やってるのかな とか」
岡田くん
  「でも、自分の こう、言葉で喋るよりは、もの作って表現する方が、楽なんですよね」
ひびのさん
  「そうですね」
岡田くん
  「楽だけど、苦しいですよね」
ひびのさん
  「そうですね。 なかなか こう、喋れないんで・・・(笑)」
岡田くん
  「もの作るのも、喋る と一緒ですもんね。 こう、なんだろう・・・」
ひびのさん
  「そうですね。 でも、すぐに やっぱり、答えは 帰ってこないので、
  これが、時間をかけないと、答えが 帰ってこないから、すごい 苦しくって、
  いつも、初日とか 迎えたりすると、一人 感動して、よく 野田さんからは、
  『なんで、プランナー が 泣いてんだよ』 って、怒られます」
岡田くん
  「(笑)」


(曲)
DAVID BOWIE 『LADY STARDUST』
ジギー・スターダスト(紙ジャケット仕様)



(対談が終わって、岡田くんの感想)

「さあ、ということで、ひびのさんと お話をさせていただきました。
やっぱ さっき、デザイン て、きっかけを与えるものだ、って おっしゃってますけど、
それを こう、ね、作っていける っていうのがね。

きっかけを作れる人 って、いい仕事だと思うんですよね。
こういう、ラジオも そうだとは思うし、
こう、自分の手でね、こねて こねて こねて、作って 考えて こねて、会話しながら 作っていくものが、
誰かの きっかけになる、っていうのは、すごい いい仕事だな と思うし。
やっぱ、なんか そういう、もの作りをしてる人の話を聞く っていうのは、面白いですよね。

ぜひ、みなさんも、もの作ってる人とか、自分が 気になる職業とか、なんでもいいですけど、
あったら もう、いろんな方向から攻めて、話を聞く っていう(笑)
ぜひ、やってみてもらいたいですね。
その人の 生き方とか、その人の ほんとに考えてることとか。
意外と、聞いてみるとね、リスペクトできたりとか、勉強になったりするので、
ぜひ、なんか それは、お薦めしたいですね」


(曲)
CORRS 『WOULD YOU BE HAPPIER?』
Would You Be Happier [Single] [Import]



(ひびのさんからの コメント)

「優れた人 って、すごく その、服を見て、
いかに着ればいいか、っていうことを 瞬時に 見極めてくれるんですよね。
それを 私は、仕事の中で、こう、実感して、
あ、すごいな! って思うんですよ。
こっちは、すごく こう、練って 練って、作ってきて、パッと見せただけなのに、
その人は もう、自分の姿を 鏡で見て、その服に合った動きを してくれるんですね。
や、もう、その時には もう、自分の作ったもの っていう感覚が 無くなります。
だから、衣装が こう、乗ってる っていうんじゃなくて、
もう、その人のものに なっちゃってる っていうのを見ると、すごく、ホッとしますね」

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