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2009/02/01 on air 「センスがいいって何ですか?」                    (guest) 勝田隆夫さん

(オープニング)

「こんばんは、岡田准一です。今夜も始まりました 『Growing Reed』
この番組では、毎週一つのテーマの専門家をお呼びして、徹底的に質問。
番組の終わりには “考える葦” として、
僕も皆さんと一緒に成長することができたらいいなぁと思っています。

えー、今夜のゲストの方は、僕が、とてもお会いしたかった人です。
というか、お会いしたことがあります。
あるんですが、詳しくね、話を聴いてみたいと思っている人であります。
その方とは、
インテリアデザイナーの勝田隆夫さんです。

勝田さんは、1972年生まれ。
3年間のデザイン会社勤務を経て、
1996年に、デザイン事務所EXIT METALWORKSUPPLYを、5人の仲間で設立し、
ものづくりの原点から出発しました。
その後、2002年に独立し、LINE-INC.を設立。
現在は、店舗デザインを中心に、国内外で活躍されています。

えー、まあ、勝田さんはねぇ、ほんとにねぇこう、一言で言うと、
センスがいいなあ・・・
って、すごく思った人なんですよねぇ。
でも “センスがいい”って、はたして何なんだ?
っていうふうにね、思ったりしますし、
店舗作りっていうのは、センス大事に、
されている方なので、そういう細かい部分や、
僕は、ほんとに、家具巡りが趣味な、インテリアおたく なので、
ちょっと勉強するためにも、今日はいろいろ聞いて行きたいと思います。

勝田さんに、今日はですね “空間作りのこだわり” など、いろいろ聞きたいと思います。
J-WAVE 『Growing Reed』
新しい一週間、最初の60分、ぜひ、一緒にお付き合いください。」



(岡田くんの曲紹介)
「ただ両手を広げれば、世界はシーンと静まり返る。
目を閉じれば、もうこの足は、地上を離れている。
まさに自由。さあ、ついて来て!
GIOVANCA 『FREE』」
サブウェイ・サイレンス






岡田くん
  「すいません!なんか急に電話をしまして。」
勝田さん
  「いえいえ。突然の、あまりのことで、びっくりしましたけど。」
岡田くん
  「すいません。僕、始めに、ねぇ、勝田さんとお知り合いになるときに、
  急に電話したんですよね、僕が。」
勝田さん
  「そうなんです・・・」
岡田くん
  「会社の方に。(笑)
  勝田さんいますか? っつって。」
勝田さん
  「そうなんです。その日、僕 いなかったんですけど、
  うちのスタッフの女の子が取って、
  『なんか、岡田准一さん て方から、電話あったんですけど・・・』みたいな。」
岡田くん
  「(笑)なんか、信じられなかったって言われて・・・」
勝田さん
  「全然、信じられませんでしたね。ほんとに。」
岡田くん
  「なんか、知り合いにも『勝田さんが、いいよ』っていうの、聞いてたんですよ。」
勝田さん
  「あ、ほんとですか。」
岡田くん
  「それを忘れていて、で、自分で、なんかこう、いい部屋とか店舗とか、
  なんかこう、自分が、“かっこいいなあ”と思う人いないかなあって、ずっと探してて、
  で、パソコンとか、いろんなもの見て、お店とか行って、
  で、ここのお店いいなあ、とかって、誰だろう? とかって聞いて、
  で、やたら、勝田さんの名前が出たりとか・・・」
勝田さん
  「へーぇ。」
岡田くん
  「でぇやっぱ、パソコン見て、
  『勝田さん。あっ! この人 すごいなあ』って思って、
  急に連絡をしたんですね。」
勝田さん
  「なるほど。」
岡田くん
  「んだら、その、知り合いがまあ、言ってた人だって、と。 ああ、そうなんだ・・・」
勝田さん
  「そうなんです。
  僕も、だからほんとに、本人だって信じられなくて、
  その共通の知り合いに聞いて、『本物ですか?』と。 『この人は、本物ですか?』と。」
岡田くん
  「(笑)そっちから、連絡が来て・・・」
勝田さん
  「それが、ほんとはなんか通常のルートかなあと思ったんですけど、
  なんか、あんまりにもこう、ね、あの、フランクな人で、びっくりしました。」
岡田くん
  「すいません。急に。」
勝田さん
  「しかもこう、初めてお会いした時に、うちのホームページが立ち上がってるのを見て、
  ちょっと感動しましたね。」
岡田くん
  「ハハハ!」
勝田さん
  「あっ、見てくれてるんだ!と。」
岡田くん
  「(笑)ほんとですか。」
勝田さん
  「そんなかんじでした。」
岡田くん
  「いま、パソコン開いてますけど、なんですか?何を見てるんですか?」
勝田さん
  「いや、なんかちょっと資料を出した方がいいなかっていうので、
  ま、一応、うちのホームページと、あれは、まとまってるんで。
  ま、そんなのも話しながら、見てたらなんて、ちょっと思ってます。」
岡田くん
  「勝田さんに聞きたかったのが・・・」
勝田さん
  「はい。」
岡田くん
  「僕は勝手に、勝田さんのことを “センスがいい” と思ったんですよ。
  抜群だ!と。
  僕は、勝田さんのことを、インテリアとか、店舗デザインとか、いっぱい見て、
  いつも、この人 センスいいなあ! って、思ってたんだけど・・・」
勝田さん
  「それは、ありがたいですねぇ。」
岡田くん
  「センスがいいって、どういうことを言うんだろう、って思って。
  センスがいい、良くないと出来ない仕事をされてるじゃないですか。」
勝田さん
  「そうですね。」
岡田くん
  「どういう事に、こだわって、こう、仕事をして行ってるのかっていうのは、
  聞こうかなぁって、今日は・・・」
勝田さん
  「そっから来ますか。」
岡田くん
  「(笑)もっと、広くからでも、いいですよ。」
勝田さん
  「なんでしょうね。まぁなんか、一言で言うと
  “バランス” かなって、ちょっと思ったりするんですけど。
  まぁいろんなこう、要素が、やっぱり、あったりするわけなんですけど、
  結局こう “バランス感覚” っていうのが、すごい大切で。
  なんか最終的にこう、インテリアって、やること多いじゃないですか。
  で、パッと見も、そうなんですけど、結局、使って行くって事も、重要だし、
  長い目で見てかないと、そこに付随する、その空間プラス、
  例えば、そこにいた時の、なんだろうな、肌で感じるもの?
  例えば、匂いだったり、その、音響、音だったり、肌触りだったり、
  五感に触れるみたいなところも、やっぱ、とても重要だったりするするので、
  そういうのを含めて、なんか、“バランス” かな、っていうふうに思ってます。」
岡田くん
  「バランス!」
勝田さん
  「はい。」
岡田くん
  「どっちのバランスを取るんですか?
  例えば、世界に、日本だけじゃなくて、いろいろなとこに、
  店舗を作ったりとか、するじゃないですか。」
勝田さん
  「はい。」
岡田くん
  「だいたい、まあ、有名な店舗は作られてますよね。」
勝田さん
  「はい。うん、そうです。うん。おかげさまで、いろいろやらしてもらってますね。」
岡田くん
  「有名なね、ファッション系のね、『BEAMS』とか、
  いろいろそこらへんの、えーと、店舗だったりとか、いっぱいあり過ぎて、
  ちょっと、なんか、
  なんか、他にありましたっけ?」
勝田さん
  「あと、セレクトショップですと『nAno・universe』さんだったり、
  あとは『TOMORROWLAND』さんの、『Edition』
  まあ、それは、池袋だけなんですけど、
  なんか、セレクトだと、そういうかんじですね。
  あと、日本のデザイナーズブランドと、
  『NUMBER (N)INE)』さんとか、やらしてもらってますし、
  あと『FRAPBOIS』とか、まぁいろいろ、まぁほんとに、やらしてもらってます。」
岡田くん
  「うんうんうん。」
勝田さん
  「ファッションが、多いんですけどね。」
岡田くん
  「ファッション、多いですけど、
  それは、やっぱり、クライアントさんの意見を、全部聞くんですか?
  それとも、自分の個性を、全部出すんですか?」
勝田さん
  「ほんとに、クライアントさん次第だと思うんですけど、
  ほんと、ケースバイケースですね。
  ほんとにこう、デザイナーズブランドとか、
  ほんと、まぁ、ファッションだけじゃないんですけど、
  他に美容院とか、飲食店とかも、いろいろ、やらしてもらってるんですけど、
  割と、その、個人だったりの、主張。
  主張というか、例えば、デザイナーのブランドがあるとするじゃないですか、
  そうすると、こう、ヒントが既に、たくさん隠されていて、
  で、そのデザイナーさんが作る洋服のディテールだったり、
  なんか、その世界観みたいな、どんな音楽が好きかとか、
  なんかそのへんから、ヒントを貰う時もありますし、
  割とこう、明確だったりするんですよね。」
岡田くん
  「どこを汲み取っていくんですか?」
勝田さん
  「もう、どこでも汲み取っちゃいますけどね。」
岡田くん
  「フフ(笑)」
勝田さん
  「割とこう、割と臨機応変な方なんで。」
岡田くん
  「勝田さんは、じゃあ、どういうのが好きなんですか?
  自分の好きな物は何ですか?」
勝田さん
  「自分の好きな物ですか?」
岡田くん
  「自分の好きなモンを寄せるのか、それとも依頼の中の、
  『あっ、そこいいな』っていうチョイスを、広げていくのか。」
勝田さん
  「えーっと、両方です。
  両方というか、基本的には、僕、インテリアデザイナーという仕事、やっているので、
  基本的に、クライアントからの、まあ、オファーがあるわけですね。
  で、それに対して、こう、仕事が進められて行くんですけど、
  基本的には、最初に要望。
  僕は、この人に対して、何が出来るか?と。何を求められてるか?
  ていう事はまあ、充分、最初に理解したうえで、
  自分の好きなテイストも、提案して行くと。
  だからやっぱり、どうでしょうねぇ。
  自分だけのセンスというか、やりたい事をゴリ押しするのは、
  インテリアデザイナーでは、ないなと。ていうふうに考えているので、
  やっぱり、そのクライアント次第で、
  物事がこう、変わって行くかんじ? 僕自身も好きで、
  なんかこう、自分だけが提案するとすると、なんか出来たものってこう、
  割とおんなじになっちゃうような気もするんですよ。
  なんですか、いろいろ話し合って、作り上げてくうちに、
  なんか、自分の知らなかったものが出来て行ったり、
  だから、それが、新しい発見になったり。
  “あ、こんな考え方もあるんだ”っていうのが、
  日々こう、ね、自分も成長して行けるので、
  ま、ほんとに、いっぱいこう 話すようにはしてますね。」

(曲)
BIRD AND THE BEE/CORNELIUS 『HEART THROBS AND APPLE SEEDS』
ナツカシイ未来





岡田くん
  「もともと、いつからその、この仕事に入ろうと思われたんですか?」
勝田さん
  「僕ですか? いつからでしょう。
  あのー、これ、どこまで遡っていいですかねぇ。」
岡田くん
  「(笑)どこまでも・・・
  勝田さん、どういう子どもだったのかなぁと思って・・・」
勝田さん
  「いや、めちゃくちゃ普通ですよ。
  うちの親父は・・・」
岡田くん
  「おしゃれな家系ですか?」
勝田さん
  「全然、全然。 うちですか? うちの親父は、公務員でしたね。
  で、よく、あの、関係ないんですけど『マッサージ師になれ』って言われてて。(笑)」
岡田くん
  「安定してるからですか?」
勝田さん
  「はい、そうです、そうです。」
岡田くん
  「ほーぉ。」
勝田さん
  「なんか『指圧やったらいいんじゃねぇか?』みたいなこと、よく言われてましたね。」
岡田くん
  「聞いてると、その、
  お客さんの、いいとこ引き伸ばしたり、まあ、それを、いい方向に導いたり、
  でも、全部知ってないといけないじゃないですか。
  だから、すごい、勝田さんは、センスを磨いて来たんだろうな、と思うわけですよ。
  若い時から。」
勝田さん
  「うーん。 普通の、僕、野球少年だったんですよね。 小・中と。」
岡田くん
  「キャッチャーですか?」
勝田さん
  「あっ、よく言われます! これ、必ず言われます。」
岡田くん
  「体型が、キャッチャー・・・体型ですよねえ。」
勝田さん
  「キャッチャー顔と、キャッチャー体型なんですけど、
  実は、僕、ピッチャーだったんですよね。」
岡田くん
  「マジっスか! 」
勝田さん
  「そうなんですよ。」
岡田くん
  「ボール受けてくれそうな・・・」
勝田さん
  「アハハハ!」
岡田くん
  「ハハハ!」
勝田さん
  「なんでも、受け止めちゃうのが、僕のダメなところなんですけどね。」
岡田くん
  「はぁー。ピッチャーで・・・」
勝田さん
  「一応、ピッチャーだったですねぇ。」
岡田くん
  「ファッションとか、なんだろう、そういう道に目覚めたのは、いつからなんですか?」
勝田さん
  「高校生の頃から、かもしれないですね。高校生の、
  僕、静岡なんですけど、実家が。
  高校生の頃に、なんとなくこう、周りにいる仲間とか、なんか、その頃の彼女とか、
  ていうのが、なんとなくこう、みんなこう、ファッションが好きでみたいなところから、
  だんだん、まあ、こういう世界に、目覚めて来たというか、関心が・・・」
岡田くん
  「何に、一番、影響を受けましたか?」
勝田さん
  「いままでですか? うーん・・・」
岡田くん
  「なんかあるんですか?
  これ。これの、これが一番、衝撃的だったとか。」
勝田さん
  「インテリアで、ですか?」
岡田くん
  「インテリアでも、何でもいいです。」
勝田さん
  「そうですねぇ。ま、ものすごい、普通かもしれないですけど、
  ハタチそこそこの頃に、初めてヨーロッパ旅行に出て。」
岡田くん
  「はい、はい。」
勝田さん
  「その頃、ミラノとパリに行ったんですけど、やっぱこう、全然違うじゃないですか、
  もう、町並から違うし。ま、 普通なんですけど。
  そん時はこう、頭を、なんか、バットで殴られたような、
  ガツンと、やっぱちょっと、効いたのは、よく覚えてますね。」
岡田くん
  「うーん。」
勝田さん
  「はい。」
岡田くん
  「それから、いろいろな国を、やっぱり、行かれましたか?」
勝田さん
  「そうですね。 出張も、まぁあったりするので、
  まぁいろんなとこに、行かしてもらってますね。」
岡田くん
  「最近、一番グッと来たとこは、どこですか?」
勝田さん
  「どこですかねえ。 この前、マカオにいったんですね。
  で、マカオの、えっと、まぁ、ホテルの中にある商業施設を、
  一店舗やらしてもらったんですけど、
  ほんとにそのスケール感が、すごくてですね。
  マカオの、ベネチアンていうホテルに、あの、ラスベガスにも、あるんですけど、
  そこが、オープンしてまして、その中のショッピングモールなんですけど、
  もう、こう、普通にホテルに入るじゃないですか。
  すごい、デカいんですよ。
  で、普通に、こう、チェックインをして、ホテルに行く途中に、
  カジノがあったりするんですけど、
  ほんとに、そこから、向こうが見えないんですよね。
  そのスケール感と、
  で、夜、着いたんですけど、しかも、夜中、着いたんですけど、
  その中は、24時間営業で、もう、光がギンギンで、
  もう、朝なのか夜なのかも、全然わからなくて、
  なんかちょっと、トリップしちゃうかんじは、
  最近の中では、ちょっと衝撃的だったかもしれないですね。」
岡田くん
  「うーん。
  何かこう、これに衝撃を受けたんだ、っていうのは、ないですか?
  他に。 生きて来た中で。」
勝田さん
  「うーん、なんですかねぇ。」
岡田くん
  「どういう事に、心がけてますか?」
勝田さん
  「あ、僕自身ですか?」
岡田くん
  「はい。 いえ、デザイナーになりたい人って、多いと思うんですよ。
  でも、なかなか、なれないのが現状だとは、思うんですよね。」
勝田さん
  「そうかもしれないですね。」
岡田くん
  「でー、なんだろう。 やっぱり、いまこう、こんだけの店舗をやってたり、
  トップランナーとして、やられているわけで、
  どういうことを、こう、心がけて、
  なんだろう、作品。 作品になるんですか?
  それとも、もう、店舗になっちゃうんですか?」
勝田さん
  「うん、まあ、どっちもですかね。
  まあ、作品であり、プロジェクトなので、
  さっきもお話したように、僕だけの、その、我儘、
  あ、我儘というか、その、こだわりだけでは、やっぱり、この仕事というか、
  インテリアデザインていう仕事は、成立しないと、僕は思っているので、
  やっぱりそのクライアントだったり、そのプロジェクトチームと、
  やっぱり、そのプロジェクト自体を、作り上げて行くもんだと、
  いうふうに思ってますんで、
  まあ、作品でもあり、プロジェクトでもある、と。
  まあほんと、ケースバイケースだと思うんですけど。」
岡田くん
  「じゃあ、いつもは、みんなで作ってるんだっていう気持ちを、ずーっと持って・・・」
勝田さん
  「そうですね。 そこはちょっと、忘れないようにしたいと、
  いうふうに、心掛けてますね。
  あと、そうですね。出来る限り、みんなの意見を、一回噛み砕きたい、と」
岡田くん
  「租借する。」
勝田さん
  「はい。 それは、心掛けてますね。」
岡田くん
  「そりゃねぇだろー!とか。」
勝田さん
  「うちのスタッフには、言ったりしますけどね。」
岡田くん
  「アハハ!」
勝田さん
  「クライアントには、言えないかもしれないですけどね。」
岡田くん
  「そりゃねぇだろー!とか。」
勝田さん
  「でもまあ、結果的に、インテリアの仕事とか、デザインの仕事って、
  別に、ルールないし、答えも決まってるわけじゃないじゃないですか。
  ただ、感覚的なものなんで、まあ、それはない!って言いながら、
  結局、自分の答えでしかなかったりするんですね。」
岡田くん
  「うーん。
  勝田さんの作品て、なんて言えばいいのかなぁ。
  なんか、暖かさもあるんだけど、
  ちょっとこう、エロさもあり、色っぽさもあり、
  “色み”がこう、きれいだったりすると思うんですよね。
  で、なんかこう、過ごしやすさと、
  空気感を、その部屋の、変える感じがするんですけども。」
勝田さん
  「・・・すごいですねえ、岡田さん。
  ありがとうございます。」
岡田くん
  「それを心掛けて、やられてるんですか? 」
勝田さん
  「そうですね。」
岡田くん
  「どういう・・・」
勝田さん
  「 空気感みたいなものは、すごくこう、大切にしたいなっていうふうに思ってますね。
  あと、ほんとに・・・」
岡田くん
  「でも、空気感て、一個のもので、変わったりするじゃないですか。」
勝田さん  
  「変わりますねえ! いきなり変わったりしますね。」
岡田くん
  「いきなり、『あれ、ぜんぜん違う部屋になった』とかって、思う事って、
  あるじゃないですか。 そんな大きなものじゃなくても。」
勝田さん
  「はい、はい。」
岡田くん
  「難しくないですか? その、部屋を・・・」
勝田さん
  「めちゃくちゃ難しいですよ。 だから結局、それは、さっきのお話なんですけど、
  その “バランス感覚” なんですかね。
  なんとなくこう、想像はしつつ、
  これ入れたら、バランス崩れちゃうな、とか。
  逆に、これ入れて、最後のバランス取ろうとか。
  なんか、そういうのは、やっぱり、すごい、難しいっちゃ難しいですね。」
岡田くん
  「でも、そのあとは、その現場の人たちが使って行くと、
  ちょっと変えられたりとかも、して行くわけじゃないですか。」
勝田さん
  「はい!」
岡田くん
  「それは(笑)どうなんですか?」
勝田さん
  「ええとですね・・・」
岡田くん
  「その気持は、どうなんですか。」
勝田さん
  「えー、複雑な時も、正直ありますね。
  なので、あの、よく言うんですけど、ほんとに、店舗やるときには、こう、
  責任の取れない、なんかこう、ディスプレーシェルフみたいな、ものを、
  極力、作らないようにしようと。
  で、ディスプレーして下さい って、クライアントに投げて、おしまいだと、
  結局、どうなっちゃうか、わかんないわけじゃないですか。
  だから、ディスプレー台を作るんであれば、
  最後まで、自分でディスプレーをして、終わりと いうのもよく心掛けています。
  心掛けているっていうか、それがなんか、
  最終的な、責任かなと、いうのもあったりして。」


(曲)
SISTARS 『INSPIRATION(INNOCENT SORCERERS REMIX)』


岡田くん  
  「ビス一本まで、こだわるって言いますよね。 勝田さんは。」
勝田さん
  「そうなんです。
  最後、プラスビスで留めるか、そこを六角で留めるか、全然違うんですよね。」
岡田くん
  「ほーぉ。」
勝田さん
  「最終的な、仕上がり感が。」
岡田くん
  「それ、ビス一本まで、こだわるわけじゃないですか。」
勝田さん
  「そうですね。」
岡田くん
  「でも、クライアントの意見も、聞かなきゃいけないじゃないですか。
  そこの、せめぎ合いは、ないんですか?」
勝田さん
  「もう、めちゃくちゃ、ありますね。
  せめぎ合ってますね。やっぱりね。」
岡田くん
  「ほんとですか。イライラしないんですか。
  それ、六角じゃねーよ!とか、思ったりしないですか?
  これ、こう、バーっと言われたら。」
勝田さん
  「そこまで細かいのはもう、ある程度 お任せしてもらうっていうかんじなんですけど、
  ま、大きな枠の中での方向性って、やっぱ、あったりするじゃないですか。
  で、さっきのこう、最後に置く何かで、
  バランスが崩れちゃうみたいな事がやっぱ、あったりするので、
  そこはやっぱり、ほんとに、いろいろこう、ちゃんと話をして、
  これこれ、こうなるからっていう資料もちゃんと作って、
  そこは、ほんとに、自分が諦める場合も、もちろんありますし、
  クライアントの方に諦めてもらう場合も、ま、もちろん、あったりします。」


岡田くん
  「インテリアデザイナーって、職人ですか? アーティストですか?」
勝田さん
  「これ難しいんですけど、どっちでもないと僕は思ってまして・・・」
岡田くん
  「おっ!じゃあ、何でしょう。」
勝田さん
  「どっちでもなくて、職人さんは職人で、アーティストは・・・
  アーティストですよね?」
岡田くん
  「はい。」
勝田さん
  「アーティストはアーティストだと、思うんですけど、
  えー・・・結局、なんだろうな。
  その、ま、“バランス”って言葉は、さっきから言わしてもらってるんですけど、
  バランスを上手く取って、
  ちゃんと、物をつくって、着地させるっていうのが、
  ま、インテリアデザイナーかな、と。」
岡田くん
  「うーん。じゃあ、ほんとにもう、設計者というか・・・」
勝田さん
  「そうですね。 ただ、いつも思ってるのは、
  もともと僕、前に始めた会社もそうなんですけど、
  ま、職人としても、物を作ってましたし、
  その前は、ほんとに学生時代、
  ちょっと、アート活動みたいなことをしていた時期もあるんですけど、
  なんか、その二つの気持を忘れてしまうと、
  これまた、インテリアデザイナーっていうことには、ならないと思うので、
  その気持ち、っていうか、なんかこう、
  魂みたいなものは、常に持ち続けたいなと思う・・・」
岡田くん
  「ほーぉ。」
勝田さん
  「というのは、ほんとにすごく思ってます。」
岡田くん
  「魂・・・」
勝田さん
  「“魂”ですね。 すいません。言い過ぎちゃいました。」
岡田くん
  「(笑)いいや、大丈夫ですよ。
  魂、魂、そうか。
  でも、アーティストに近いんじゃないですか? その、魂という意味では。
  アーティストも職人も、経験して来ているっていう事ですね?」
勝田さん
  「そう、大それた、そんな大それたものでは、ないんですけど、
  まあ、そういう経験は、まあ一応、あるにはありますね。
  ただ僕、よく、こういう話するときには、
  『僕はアーティストではないです』って事は、大前提、
  先に、お話さしてもらうんですけど、
  やっぱりあの、クライアントからオファーがあってからの、何か、ものづくりなので、
  ちょっとやっぱ、アーティストとは呼べない、とは、僕は思ってるんですけどね。
  やっぱり、アーティストって、自分が作りたい何か、を、
  自分のリスクで、物事を作って、それを世の中に発表して、
  それを何か、評価されるっていうのが、
  やっぱ、アーティストのような気がするんで。
  ただ、ま、さっきのその“魂”みたいなものは、こう、忘れたくないなと。」
岡田くん
  「ほーぉ。」
勝田さん
  「・・・はい。」
岡田くん
  「いや、なんか、勝田さんとお話ししていて、一番に思ったのが、
  珍しいのかなぁ、と思ったんです。
  あの、なんだろう、
  カッコいい物が、あるとするじゃないですか。
  実用的な物が、あるとするじゃないですか。
  で、『これ、どっちがいいスかね?』って、例えば、聞くじゃないですか。」
勝田さん
  「うん。」
岡田くん
  「で、聞いたら、カッコいい物を、普通、薦めそうなかんじがしてたんですよ、最初は。
  インテリアデザイナーって。」
勝田さん
  「なるほど。」
岡田くん
  「で、『これ使いづらいっスよ』って。(笑)」
勝田さん
  「言いました? 僕。」
岡田くん
  「言われたことが、あるんですよ。」
勝田さん
  「なるほど。」
岡田くん
  「前に。」
勝田さん
  「はい。」
岡田くん
  「『これ、使いづらいっスからねえ』って言われて、
  『じゃあ、違う方向から、カッコいい物にしていけば、いいんじゃないですか?』
  って言われたことがあるんですよ。
  そういう考えが、あんまり自分の中でなくて。」
勝田さん
  「ほうほう。」
岡田くん
  「やっぱり、その、カッコいい方が、欲しいじゃないですか。
  カッコいい物と、実用性だと。
  まあ、両方、兼ね備えてりゃいいけど、
  なんかこう、インテリアデザイナーと言われている人には、
  間違いなく、カッコいい方を薦められるだろう、と思ったんだけど、
  カッコいい方を薦めずに、実用的な物を薦められ、
  『じゃ、その場所を・・・』
  それを、もっとカッコよく見せるために、
  『じゃ、違う方向の、その場所を変えればいいんじゃないの?』
  ていうこと、みたいなことを言われた・・・。」
勝田さん
  「なるほど。」
岡田くん
  「・・・わけですね。 そういう考え方が、そうなんだ、柔軟だなー、って思って。」
勝田さん
  「柔軟ですね。 これ、自分で言っちゃいけないですけど、結構、柔軟なんですよ。」
岡田くん
  「アハハ!」
勝田さん
  「だから、うちのスタッフとか、結構大変かもしれないですね。」
岡田くん
  「スタッフは、ねえ。
  (ブースの外を見て?)大変なんじゃないですかぁ?
  今日もねえ・・・」
勝田さん
  「ハハハ!」
岡田くん
  「大変、ツってますけども。」
勝田さん
  「あ、ほんとですか。 すいません・・・」
岡田くん
  「今日も・・・」
勝田さん
  「アハハハ!」
岡田くん
  「言う事、変わったりします? ポンポン。」
勝田さん
  「僕ですか?」
岡田くん
  「はい。そうでもないですか?」
勝田さん
  「うーん。どうでしょう。
  変わんないと、僕自身は思ってますけど。変わるんでしょうね、きっと。(笑)」
岡田くん
  「(笑)そうですよね。
  ま、これからたぶん、あの、インテリアデザイナーなり、
  えー、に、なりたい人が多いと思うんですよ。
  なんか、やっぱり、一番、大事にしてるものって、なんなんだろうなっていうのを、
  聞きたいですよね。」
勝田さん
  「なるほど。」
岡田くん
  「やっぱ、傍から見てると、センスを磨かなきゃいけないし、
  センスがないと、なれない仕事だと。
  で、『どうしたら、センスって磨けるんだろう』
  『センスって、何なんだろう』って思ってる人がいっぱいいて、
  もしかしたら、その答えを、勝田さんは知っているのかもしれないし、
  知らずに、まあ、無意識にやって来たことかもしれないスけど、
  なにを一番、大切に・・・」
勝田さん
  「やっぱり、なんかこう、何でしょうね。
  すごい、大きく言うと・・・なんでしょうねえ、
  素直な気持ち?」
岡田くん
  「アハハハ!」
勝田さん
  「素直な心?」
岡田くん
  「なに、自分の好きなものを、見つける事ですか?
  はっきりしてますか? 自分が好きなものって。」
勝田さん
  「いや、いっぱいあるんですね、好きなものって。
  で、結構、あの、自分で言うのも、なんなんですけど、
  割とこう、理解力があるというか、理解できる幅が広い、ような気がするんです。
  自分で自分を分析すると。
  まあ、例えば、音楽で言うと、ロックが好きな人がいるじゃないですか、
  それも理解できるし。
  で、レゲエの好きな人がいて、それも理解できるし。
  ただ、その中のジャンルは、カテゴリー分けていくと、
  それが好きだ、っていうのは、理解できるんですけど、
  でも、なんでもいいわけじゃなくて、
  そのカテゴリーの中の『それ好きですよね』は、理解できます。
  でも、その中の『これが、でも、もっと好きですよね』っていう事ですかね。
  やっぱり、好きなものが、結構たくさんないと・・・」
岡田くん
  「うーん。」
勝田さん
  「結局、なんか、センスって磨かれないような気がするし・・・」
岡田くん
  「いろんなとこの要素、取って来れるんですよね。」
勝田さん
  「そうですね。これだけ、っていうふうになっちゃうと、なんかこう・・・」
岡田くん
  「影響受ける事に、抵抗はありますか?」
勝田さん
  「全然ないですね。 むしろ、いっぱり影響受けたいと思って、
  日々、生活してるかんじがします。」
岡田くん
  「今日、なんかいっぱい、本、持って来てくれてますけども、パソコンも・・・」
勝田さん
  「はい。 どんな事になるかなぁっていう準備は一応しとこうかなと。」
岡田くん
  「(笑)なんの話、するつもりだったんですか?」
勝田さん
  「いや、好きな建築とか、なんかまあ、いろいろ・・・」
岡田くん
  「好きな建築、教えて下さい! 勝田さんの、好きな建築。」
勝田さん
  「いま、ここにあるのは、えっと、ヘルツォーク&ド・ムーロンっていう人達なんです。
  まあ、建築家なんですけど、なんかこう、日本の建築、
  まあ、どこでもそうなんですけど、
  割とこう、シンプルで白くて、ガラス張りで、
  すごいシンプルでカッコいいでしょうっていうのが、まあ、多かったりするんですけど、
  なんか、この人達、ほんとにこう、チャレンジャーだなっていうか、
  ものすごいチャレンジ精神みたいなものが、常にあって、
  作る作品が、すべてこう、違う?」
岡田くん
  「うん、うん。 毎回違うってことですよね。」
勝田さん
  「毎回違うんですね。」
岡田くん
  「そうですよねえ。」
勝田さん
  「ていうのは、やっぱり、その、チャレンジ精神みたいなこととか、
  なんかやっぱりこう・・・
  岡田さんも、ないですか?
  なんか、俳優してて、
  新しい・・・なんだろう、自分を発見する事っていうのは、あったりしません?」
岡田くん
  「・・・あー。 僕ねえ、新しい “自分” ではないんですよね。
  新しい・・・その “もの” なので。
  “自分” がないんですよ。 逆に言うと。」
勝田さん
  「ほうほうほう。」
岡田くん
  「役とか、芝居とかは。」
勝田さん
  「ものすごい、やってみたい役みたいなの、ないんですか?
  例えば、なんかこう、ねえ。」
岡田くん
  「でも、それは、ストーリーがあっての役じゃないですか。」
勝田さん
  「はい、はい、はい。」
岡田くん
  「だから、いくら、なんだろう、えーと、なー、あ、
  時代モノの、織田信長があったとしても、
  織田信長の、つまんない話の織田信長は、別にやりたくないわけですよ。」
勝田さん
  「なるほど。」
岡田くん
  「(笑)わかります?
  ものすごい面白い話の中の、出てない織田信長でも、構わないわけですよ。」
勝田さん
  「なるほど。」
岡田くん
  「“話が面白ければなんでもいい”ってなっちゃうので、
  だからその、そういう意味では、一般的に言う『僕、絶対、織田信長がやりたいんです』
  みたいなのは、ないんですよ。
  話が面白くなかったら別に、みたいな・・・」
勝田さん
  「そういう意味では、なんかちょっと似てるというか、
  でもなんか、初めてなものに、まあ、なんですか、チャレンジしたり、
  こう、なんか、体感すると、すごい印象的で、
  なんかこう、得した感じしません?」
岡田くん
  「します。はいはいはい。」
勝田さん
  「自分がこう、また成長したかんじがして、
  だから、そういう意味では、いろいろやらしてもらってて、
  ほんとになんか、初めてのクライアントだったり、
  初めての業種だったり、店だったりすると、
  なんかちょっと、成長したかんじがして、
  なんか嬉しいなと、いうふうに思ったりしますね。
  だから、そういう意味では、影響受けるのは、もう全然こう、大好きですね。」

(曲)
CHAIRLIFT 『BRUISES』
Does You Inspire You





岡田くん
  「やっぱ、いっぱい気になるんですねぇ。いろんなもの見てるのも・・・」
勝田さん
  「いっぱい、気になりますねえ。」
岡田くん
  「もう、若い子には『いっぱい見ろ』って言うんですか?
  それとも、なんか、会社の下の子達には、なんて、いつも、教育をしてるんですか?」
勝田さん
  「教育。うーん・・・」
岡田くん
  「なんて言ってます?」
勝田さん
  「何も言わないですかねえ、あんまり・・・」
岡田くん
  「『俺を見ろ。俺の仕事ぶりを見ろ』ってかんじですか。」
勝田さん
  「どうですかねえ。そんな事も言わないんですけど。」
岡田くん
  「どうなんだろう。
  いや、見て育てる人と、なんかこう、言葉を言って育てる人と、いると思うんですよ。
  聴いてる人達が、そういうの目指しているとして、ですけどね。
  なんか言えることって、なんかないかなぁとか。」
勝田さん
  「まあ、ほんとに、この仕事をしてて、一番、なんかこう・・・なんだろう。
  これを感じたら、この仕事は、好きんなっちゃう、みたいな。
  で、結局、なんか、我々、設計の仕事って、
  こう、デザインをするだけじゃなくてですね、
  やっぱり、そこに付随して、細かい設計図を書いて行ったり、
  まあ、途中で、いろいろ、お金の話とかあったり、
  それを全部、調整して、ま、かかわる人数って、すごいいっぱいいるんですね。
  そういう人達とも、やっぱり調整をして、
  最後、物事を整理して、着地させる、と。
  で、最初にこう、思い描いていたものが、最終的に出来上がって行くと。
  で、そこまで、ものすごい、やっぱり苦労があったりするんですけど、
  最後、その、出来たものを、
  例えば、そのクライアントだったり、また、そこに来るであろう人達に、こう、評価されたり、
  楽しんでくれたり、喜ばれたりするっていうのを、一緒に共有できた瞬間が、
  やっぱり一番、こう、僕自身も嬉しくて、
  で、そこの気持を、一度、味わってしまうと、ちょっと、
  僕の場合は、なんですけどね、
  よくそれ、みんなにも、スタッフにも言うんですけど、
  もう、この仕事、やっぱり、やめられないな、と、
  いうふうになってしまうんですね、これ。」
岡田くん
  「うーん。」
勝田さん
  「はい。」
岡田くん
  「まあね、そこを味わっちゃうと、だから、あれですね。」
勝田さん
  「味わっちゃうと、だめですね。」
岡田くん
  「“センス”
  磨かれるものですよね。」
勝田さん
  「磨かれるものだと思います。 そうですね、磨かれるものですね。」
岡田くん
  「それはまあ、さっき言ってた、いろんなものを・・・」
勝田さん
  「やっぱり、見て。」
岡田くん
  「取り入れてやるっていうのもありますね。」
勝田さん
  「そうですね。
  あと、そうですね。 やっぱり、努力して出来る事もありますけど、
  ま、やっぱり、どうなんでしょうねぇ。」
岡田くん
  「満足できる作品は、出来たことありますか?」
勝田さん
  「いや、もちろん。もちろん、ありますよ。」
岡田くん
  「あります?」
勝田さん
  「ただ、それが、100%かどうかは、ちょっとあれですけど、
  やっぱり、ものを作るじゃないですか。反省点も、やっぱ、もちろん・・・」
岡田くん
  「出て来ますよね。」
勝田さん
  「あるんですよね。」
岡田くん
  「はい、はい。」
勝田さん
  「で、それを見て、やっぱり『次はこういうふうにしよう』とか、
  『あんとき、こうしちゃったけど、こっちのが良かったかな』っていうのは、
  常に思うので、
  100%満足できたかどうかって言われると、ちょっとないかもしれないですね。」
岡田くん
  「今後、出来る事は、あると思いますか?」
勝田さん
  「どうですかねえ。
  やっぱり・・・それがあるんだとすると、なんか、次に繋がらないような気もするので、
  もし、100%の物が出来たら、死んじゃうんじゃないかなって。(笑)
  思ったりもしますね。
  まあ、一生出来ないのかなっていうふうに思います。」
岡田くん
  「うーん・・・」
勝田さん
  「はい。」
岡田くん
  「うーん・・・一生出来ないか。
  まあ、それが真理かもしれないしれないですけどねぇ。」
勝田さん
  「逆にちょっと、僕、質問したいんですけど。」
岡田くん
  「いいっスよ。」」
勝田さん
  「あのー・・・」
岡田くん
  「いいっスねえ、そういうの。」
勝田さん
  「あ、ですか。」
岡田くん
  「はい。(笑)」
勝田さん
  「あの、自分の・・・」
岡田くん
  「はい。」
勝田さん
  「なんか、僕達って、スポーツ選手とかじゃ、ないじゃないですか。」
岡田くん
  「はい、はい。」
勝田さん
  「僕、いつも思うんですけど、スポーツとか見てると、
  なんか例えば『ワールドカップ出ます!優勝だ!』みたいな、物凄い嬉しそうな。
  自分も、嬉しいんですけどね。
  ていう瞬間て、あったりするじゃないですか。
  僕の仕事は、少なくても、そういう、こう、状況ってあんまりなくて、
  やっぱり『優勝!やったー!』みたいのがないんですね。
  で、なんか、岡田さんの、その、俳優の、このなんか、お仕事とか、
  そういうのも、なんか『優勝!』みたいなものって、ないじゃないですか。」
岡田くん
  「うん。」
勝田さん
  「自分がいま、どんなかんじに、いるのかも、
  自分自身あんまりよく、わかんなかったり・・・」
岡田くん
  「たぶんね、似てると思います。」
勝田さん
  「あ、ですか。 なんか、ちなみに・・・一つ、聞きたいんですけど、
  仕事してて、嬉しくて泣いたことって、あります?」
岡田くん
  「・・・あのねえ。
  あります! 若い頃ですけど。
  “嬉しくて” じゃないんですよね。
  “やりきって” というか、
  ほんとに、しんどくて、でも、えーと、まあ頑張ったんでしょうね。
  だからもう、頑張った高校球児が、最後、こう、勝っ・・・なんだろう。
  ま・負・・・や・・・」
勝田さん
  「負けても、勝っても。」
岡田くん
  「負けても、勝っても、泣いちゃう、みたいな・・・」
勝田さん
  「やり尽くした。」
岡田くん
  「先生ー!みたいな(笑)」
勝田さん
  「アハハハ!」
岡田くん
  「もんですよね。 だから、どこまで、やりきれるかっていうのがぁ、
  歳を重ねて行くと、テーマんなって来るし・・・
  なんかこう・・・一生懸命さってのって、どんどん、なんかこう・・・
  経験があると・・・」
勝田さん
  「うん。うんうんうん。なるほどね。」
岡田くん
  「・・・減って来ないですか。
  減って来ない、っていうとなんか・・・」
勝田さん
  「やりきった感というか、
  ほんと、自分が追い詰められて、追い詰めて・・・」
岡田くん
  「そうなんですよね。
  一生懸命って言ったら、一生懸命なんですけど・・・」
勝田さん
  「はい、はい。」
岡田くん
  「いまも、一生懸命やるんだけど、経験があるから・・・」
勝田さん
  「ちょっと、先が読めちゃったり。」
岡田くん
  「読めちゃったりぃ。 なんかこう、リキんでたら出来ない ってゆう、こう、
  ちょっと、達観したものって、ないですか?」
勝田さん
  「うん。」
岡田くん
  「たぶん、どこでも、繋がると思うんですけど、
  ちょっと、やっぱ、ガーってやってたら、頭でっかちになって、もう聞けないから、
  ちょっとリラックスしながら話を聞かなきゃいけないとか。
  自分達の芝居でも、えーと、肩に力、入ってたら、それが絵に出るので、
  抜かなきゃいけない。抜く仕事なので、なんだろう、抜きながらやるから、
  なんだろう、歳を重ねて行く度に・・・高温みたいな、
  ウワァー!みたいなのは、なくなって来るんですね。」
勝田さん
  「あ、どんどん、逆に言うと、普通になって来るんですかね。」
岡田くん
  「普通になって行くんですよね・・・」
勝田さん
  「へーぇ、なるほどね。」
岡田くん
  「だから、それが、いいのか悪いのかも、全くわからないですね・・・」
勝田さん
  「まあ、いいんでしょうねぇ。いいんでしょうね、それが。」
岡田くん
  「いいんでしょうけど、泣けないですよね。もう、たぶん。」
勝田さん
  「ですよね。」
岡田くん 
  「そう思うと・・・」
勝田さん
  「でも『泣いてみたい』って思いません?」
岡田くん
  「思います!」
勝田さん
  「思いますよね。
  なんか、ないスかね。 一緒に、泣くこと。」
勝田さん・岡田くん
  「アハハハハ!」
岡田くん
  「ないですか、勝田さん。 こう、俺・・・その、なんだろうなあ・・・
  いつか味わってみたいって思って、
  友達とか、知り合いとかに、みんな聞くんですけど。」
勝田さん
  「はい。」
岡田くん
  「幸せすぎて『アーッア!!』って、言っ・・・」
勝田さん
  「アハハハハ!」
岡田くん
  「(笑)言っちゃうヤツがいるんですよ、知り合いに。」
勝田さん
  「えっ?『幸せだー!』みたいな?」
岡田くん
  「もう、幸せすぎて、横んなってて・・・」
勝田さん
  「うん。」
岡田くん
  「『ウァーン!いま、幸せ! 』みたいな、
  『溶けちゃうー!』みたいに思うらしいんですよ。」
勝田さん
  「へぇー。」
岡田くん
  「一人でですよ。一人でいて・・・」
勝田さん
  「男性ですか?」
岡田くん
  「男性で。」
勝田さん
  「へーぇ、珍しいですね。」
岡田くん
  「て、僕には、その感覚が、ないんですよ。」
勝田さん
  「なるほど。」
岡田くん
  「で、なにでそれを味わう(笑)のか・・・アハハ・・・」
勝田さん
  「そう、ああ、じゃ、人によるってことですかね。」
岡田くん
  「味わいたいんですよね。」
勝田さん
  「味わいたいですね。 僕も、すごい、味わいたいですね。」
岡田くん
  「それを、探してるんですかねぇ。」
勝田さん
  「そうかもしれなません。
  そんときが、100%なのかもしれないな、
  っていうのは、ちょっと思ったりしたんですけどね。」
岡田くん
  「でも、味わいたくない、っていうかんじもありますよね。
  そうでも、ないですか?」
勝田さん
  「うん。」
岡田くん
  「どうせ、出て来る気がするんですけどね。
  ああ、こうやった方がよかったかなぁ、とか・・・」
勝田さん
  「そうですね。 それをやったら、だから、もう、なんかこう、死んじゃうのか。
  こう、気持ち自体で、もう、終わっちゃうのかもしれないですね。」

(曲)
藤井リナ 『HIGHER』
1st Collection Album 『LENA』(DVD付)






(対談が終わって、岡田くんの感想)

「さあ、ということで、えー、勝田さんに、お話をさせていただきましたけども、
えーと、ねぇ、ほんとに、勝田さんはねえ、なんていうのかなぁ、
ニュートラルな人なんですよね。
こう、影響を受ける事に、抵抗がない、っていう人は、どこまでも行っちゃいますからねえ。
どこまで行っちゃうんでしょうねえ。
まだ、若い、っつったら変ですけど、
インテリアデザイナーとか、デザイナーの皆さんの中では、若手の方なので。
やっぱりねぇ、いろいろ作品を変えて、チャレンジして行くっていうと、なんだろうねぇ、
どういう人になちゃうのかなぁと、思いますし。

“センス”っていうのはねぇ、なんでしょうねえ。
えー、なんとなく、今日、話してて思ったのは、
えーと、引っ掛かりを作る、っていうことかなぁ、とは思いました。
“センス”って難しいけど、なにかにこう、
アンテナを張る、っつったら、おかしいですけど、
こう、いろんなとこに閉じないで、引っ掛かりを、
『これ、いいなあ』とか『あれー』とか、
見逃すことって、簡単にできるので、
見逃さずに、こう、何かに、引っ掛かりを持たせるとか、
引っ掛かれる、こう、釣り針を、いっぱい持っとくみたいな。
魚が釣れるように、みたいな、かんじ、やっぱ、センスのいい、っていう事なのかなあ・・・
で、そんなかで、どんどんいっぱい釣ってけば、
いいもの悪いものって、目利きが出来るようになると思うので、
やっぱ、いろいろ見て、いろいろ聞いて、いろいろ感じる事が出来るっちゅうのが、
“センスがいい” と言われる人になる事なのかなあ、とは思いました。」


(曲)
BLACK EYED PEAS 『FEEL IT』
Monkey Business






(勝田さんからのコメント)

「すごい、頼もしかったですね。
ちょっと、時間が、もっとこう、なんか、
朝まで、話したいかんじですよね。
やっぱり、いろんな物事に、目を向けて、いろんな人の話を聞いて、
で、なんか、そこから、自分が持ち帰る、じゃないんですけど、
自分のものにして行くっていう事が、
なんかこう“センスを磨く”ってことに繋がって行くんじゃないかな、っていうふうに、
今日、岡田さんと話をしていて、
また、なんか、改めて思ったっていうところですかね。」


  

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