Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2010/02/28 on air  「スポーツ解説の醍醐味って何ですか?」                (guest) 栗山英樹さん


栗の樹ファーム物語―栗山英樹、野球場をつくる



栗の樹ファーム物語―栗山英樹、野球場をつくる


栗山 英樹



(オープニング)

「こんばんは、岡田准一です。 今夜も始まりました 『Growing Reed』
この番組では、毎週一つのテーマの専門家をお呼びして、徹底的に質問。
番組の終わりには “考える葦” として、
僕も、みなさんと一緒に、成長したいと思います。

今夜のゲストは、元プロ野球選手、現在は、野球解説者、スポーツキャスターで、白鴎大学教授の、
栗山英樹さんです。

栗山さんは、1961年生まれ。
1984年、東京学芸大学より、ドラフト外で ヤクルトスワローズに入団。
80年代後半、セリーグを代表する 外野手として活躍。
1989年、ゴールデングラブ賞を受賞するも、90年に引退。
その後は、野球解説、スポーツキャスター として活躍。
数多くの テレビ ラジオ番組に、出演されています。

えー、まあ、栗山さんといえば、僕の印象は、
二枚目、そして、ソフトな口調ですよね。
元プロ野球選手 っぽくない、スマートさがあると思います。

そんな栗山さんに、今夜は、
“スポーツ解説の醍醐味って何ですか?” というテーマで、お話を お聞きします。

J-WAVE 『Growing Reed』
新しい一週間、最初の60分。 ぜひ、一緒にお付き合いください。」



(曲)
AEROSMITH 『JADED』
Just Push Play


岡田くん
  「栗山さん、もう、ほんとに いっぱい出てますよねえ。」
栗山さん
  「ハハ! そうですか?(笑)」
岡田くん
  「見ないこと 無いですよ!」
栗山さん
  「もう、そう言ってくれると、ありがたいんですけど、
  出過ぎは、ダメですね。」
岡田くん
  「いやいや、でも、どうなんですか?
  解説者とか コメンテーターとして、出過ぎは良くないとか、いろいろ あるんですか?」
栗山さん
  「僕らは、例えば・・・番組 出しちゃっても いいんですかね。」
岡田くん
  「はい、大丈夫ですよ。」
栗山さん
  「この近く・・・ 『報道ステーション』 とかで、
  例えば 短期決戦、日本シリーズとかに なって行くと、毎日 出て行くんですけど、
  へぇー! って、終わったあとに言わせる ネタを見つけるっていうのは、
  結構 大変なんですよ。」
岡田くん
  「あー。」
栗山さん
  「なので、出過ぎてったときに 『なに言ってんだ、栗山』 っていうふうなネタを話すると、
  その一発で、自分達が死んでしまう可能性が、正直 あるんですよ。」
岡田くん
  「あー、結構 ほんとに シビアな世界ですね、解説っていうのは。」
栗山さん
  「はい、たぶん、そうだと思います。 岡田さんが、たぶん テレビで、
  『なんか、栗山、面白くねーな 、今日 言ってること』 っていうふうに 思わせちゃうのが、
  ちょっと 僕ら、ダメなんで。」
岡田くん
  「へぇー。 その ネタって、どうやって仕入れるんですか?」
栗山さん
  「あの、これが一番 大事な要素になって来ると思うんですが、
  普段、出来るだけ グランドに へばり付いて、選手とも、とことん 話しをして行って、
  で、選手の、例えば、新聞なんかでも そうなんですけど “鍵カッコ”
  選手が 実際 言った言葉。
  『いや、僕、今日のプレー 簡単でした』
  ところが 『簡単でした』 の裏には、
  ほんとは、ものすごく難しかったんですけど 『簡単だ』 って言ってる選手と、
  ほんとに、簡単だ って思ってる選手は、
  両方とも 鍵カッコで、おんなじ言葉ですよね。」
岡田くん
  「はい。」
栗本さん
  「それが、どっちなのかを把握できるように、普段から 会話をしていて、
  その本音の部分を、いつも 聞いてる中で、引き出す っていうことなので、
  ですから 普段、どれだけ 選手と話をしているか、プレーを見続けられるか、
  っていうところだと思うんですね。」
岡田くん
  「ほぉー。 いま、あの、白鴎大学で。 教授ですか?」
栗山さん
  「はい。 一応、教授なんですよ(笑)」
岡田くん
  「教授も、されてるんですよね。
  これ、ちょっと、すいません、意外だったんですけど。」
栗山さん
  「あ、そうですか。」
岡田くん
  「教授って、何を教えてらっしゃる・・・」
栗山さん
  「ま、大学の教授って、免許があるわけではなくて、大学が認定して するわけですよね。」
岡田くん
  「はい、呼ばれて。」
栗山さん
  「僕、元々、学校の教員になりたくて、大学へ行ったんですね。
  で、たまたま プロテストで、プロの方、行っちゃったんですけど。
  引退してから、30歳のときから ずうっと、大学で非常勤講師を 10何年、ずっと続けて来て、
  それが たまたま、論文じゃなくて、本なんかも、白鴎大学では 評価をしてくれたんですね。
  で、その実績で、准教授の形から入れてもらって、年数が経って、教授にっていう(笑)
  そこで 教えてるのは、実技を教えてます。 ソフトボールも教えてますし、
  あと、専門は、スポーツマネージメントなんですよ。」
岡田くん  
  「あー。 マネージメントの方を 教えているわけですね。」
栗山さん
  「はい。 ですから、球団経営とか、それから、スポーツに関わる あらゆる仕事。
  例えば、この “しゃべり” も、そうなんですね。
  スポーツライターも そうですし、スポーツキャスターも そうですし、
  メディアのところとか、そういったものを、実は、授業で。」
岡田くん  
  「はぁー! じゃ、スポーツ全般の 関わり方 みたいなのを。」
栗山さん
  「そうですね。」
岡田くん
  「学校で、教えている っていうことですよね。」
栗山さん
  「はい。」
岡田くん
  「今の大学の、大学生の印象とか、どうですか?」
栗山さん
  「えー、『今の学生は』 って、僕らも 言われてたんですね。」
岡田くん
  「ずうっと昔から ですね。」
栗山さん
  「たぶん、江戸時代も 『今の学生は』 って言われてた(笑)」
岡田くん
  「(笑)『若いヤツはぁ』 って言われる。」
栗山さん
  「はい。 ですから たぶん、どこか、琴線に触れてあげると 一生懸命になりますし、
  たぶん、このラジオは、岡田さんの お陰で、
  たぶん 全員、学生が聴くんじゃないかなと思ってますけど(笑)」
岡田くん
  「聴いてくれると いいですねえ。」
栗山さん
  「はい。 そういうふうに、僕らが 実際、何か やってたりすることの中で、
  学生が、これから やりたいことを 見つけてくれればいいですし。」
岡田くん
  「うーん。」
栗山さん
  「はい。 というとこなんですけどね。」
岡田くん
  「やっぱこう、栗山さん、なんか “人を見る” とか、そういうのに、
  自分がちょっと、すぐれているなぁとかって 思ったりすることって ありますか?」
栗山さん
  「えー・・・」
岡田くん
  「そういう、こう、お仕事に変わったわけじゃないですか。
  プロで、野球をやられてたときとは違って、
  キャスターとか コメンテーターとか なるときに、相当、人を見なきゃいけない。
  で、意外と サー って、そっちの方、行かれましたよね。」
栗山さん
  「(笑)」
岡田くん
  「(笑)いや、イメージ的には、コメンテーターに馴染まない方って、いるじゃないですか。」
栗山さん
  「そうですね。」
岡田くん
  「野球選手とかでも。」
栗山さん
  「はい。」
岡田くん
  「 『昨日、飲みに連れてったんだよ』 みたいなことを言っちゃえば。
  いや、それも ありだとは思うんですけど。」
栗山さん
  「はい。」
岡田くん
  「とか、すごく、プロが わかる、マニアックなことを言う方とか、
  いろんな コメンテーター の方が いる中で、
  スー! っと溶け込んで、
  前から コメンテーター だったんじゃないか? っていう・・・」
栗山さん
  「ハハハハ!」
岡田くん
  「ぐらいの・・・スイマセンね、あの、あれ、プロとして・・・知ってますけど。」
栗山さん
  「(笑)いえ、そう言ってもらえると嬉しいです。」
岡田くん
  「ほんとに、コメンテーター やってたんじゃないか っていうくらい、すんなり、
  最初から出来てた感じが、申し訳ないですけど するんですよね。
  それは、何でだったと思われますか。 勉強したんですか?」
栗山さん
  「えーと、一応、努力は するんですけど、まずですね、
  スポーツと、言葉を喋る っていう これ、脳の中では、運動の 四十六野 っていうところで、
  そこ、一緒なんで、運動できる人は、きちんと 喋れるっていうのは、同じ・・・
  喋れなきゃ おかしいって言われたんですよ、 学者さんに。
  同じとこ 使うんですって。」
岡田くん
  「あー。 でも、そうじゃない人 多いですよね。」
栗山さん
  「(笑)まあ、そうですけどね。」
岡田くん
  「ハハハ! 寡黙な方とか、多いですよね。」
栗山さん
  「(笑)そうですね。
  あとは、僕 辞めたとき、当時、久米宏さん。」
岡田くん
  「はい、はい。」
栗山さん
  「ニュースステーション時代、久米さんに。 初めて 行ったときに、
  『野球やってたから使ってんじゃねえんだよ』 って、言われたこと あったんですよ。」
岡田くん
  「久米さんに。」
栗山さん
  「はい。」
岡田くん
  「久米さん、すごいっスね。 そんなこと 言うんですね。」
栗山さん
  「はい。 あと、愛情 持ってですよ。」
岡田くん
  「愛情 持って。 言い方は、ちょっと違う・・・」
栗山さん
  「はい、そこは厳しかったです。
  例えば、3分間を、もう 何時間もかけて 3分間、こういうふうな順番で 喋るって言って、
  生放送で、ピシャ! っと喋るじゃないですか。 で、終わった時に、
  『きちっと わかりやすく喋ると、わかんないこと あるんだよなぁ』 って、
  言われたりするんですよ(笑)」
岡田くん
  「久米さん、すごいですねえ。」
栗山さん
  「はい。 ですから “伝える” っていうことは、例えば・・・例を出していいかどうか、
  そのとき言われたのは、野村さんのように、ゆったりと 同じことを繰り返す。
  なんか、ノムさん、グチってるな って。
  でも、ノムさんが 怒ってる っていうのは、伝わったししますよね。」
岡田くん
  「はい。」
栗山さん
  「そういうことが あるっていうんですよ、伝えるっていうことは。
  なので、どうやったら人が こう、頭に残るような喋りが出来るのかっていうのは、
  ほんとに考え込まないと・・・っていうのが、最初だったんですよ。」
岡田くん
  「へぇー。」
栗山さん
  「なので、もう、そこはですね、最初、ものすごい もう・・・」
岡田くん
  「相当、努力されたんですか?」
栗山さん
  「考えましたね。 だけど、わざと間違った方がいいのかな とか。
  要するに、人が間違ったりすると、『ア~!』 って、テレビ見ながら 突っ込まれてる瞬間て、
  観てる人の集中力が一瞬 テレビに、バッ と来るわけですよね。
  そういうものも含めて っていうことを言われているような 感覚があったんですよ。」
岡田くん
  「うーん。」
栗山さん
  「ですから そこは、出来てるかどうかは わからないですけど、ものすごい、考えました。
  怖くなるぐらい、考えましたね。」


(曲)
MAMAS GUN 『POTS OF GOLD』
Route to Riches


栗山さん
  「あのー、実は、いまでも そうなんですけど、
  『あんまり緊張しないで よく喋れるよね』 とか、言われるんですけど、
  実は もう、ドッキドキですし。
  たった 1分。 いま、スタジオ、1分ぐらいしか ないんですよ、番組、いま テレビは。
  それでも、3時間ぐらいかかりますね。
  1分の喋りを、もう とことん、作家さんとか ディレクターと、
  これでいいかどうか っていうのをやって、でも 本番、失敗するんですけど(笑)」
岡田くん
  「アハハ!」
栗山さん
  「そんなかんじ なんですね。」
岡田くん
  「へぇー。 まあ、でも、解説って、独特な視点というか、
  “探す” って、はじめに おっしゃってましたけど。」
栗山さん
  「はい。」
岡田くん
  「どうやって、どこを こう。 その時代によっても、変わると思うんですよね。」
栗山さん
  「そうですね。」
岡田くん
  「いまだったら、どういうとこを掘り下げて、伝えよう っていうことを意識されてますか?」
栗山さん
  「いまは、僕の 野球観よりも、観てる人達の 野球観よりも、画が 全てですね。」
岡田くん
  「画が 全て。」
栗山さん
  「はい。 ラジオだったら、音が 全てですね。」
岡田くん
  「うーん。」
栗山さん
  「要するに、音で表現できる。 例えば、あの、映画 観させていただきましたけど、
  岡田さんが、怪獣に向かってノックするシーンとか ありますよね(笑)」
岡田くん
  「あー 『木更津キャッツアイ』 っていうので、はい。 野球・・・」
栗山さん
  「(笑)はい。 あの時の、ボールが パーンと当たる音が、
  ま、いろんな音が、みんなが打つとしますよね。」
岡田くん
  「はい。」
栗山さん
  「で、その当たり・・・音によって、
  いい打球が行ってる とかっていうことだと思うんですけど、
  テレビで、何か表現するときに、すっごい いい話 持ってても、
  画で わかんないと、映像が撮れてないと、説得力に欠けてしまうんですよ。」
岡田
  「うーん。」
栗山さん
  「で、それを理解するのに、10年かかったですね。
  『お前の言いたいのは、お前の我儘だ。 観てる人に わかんなかったら 意味ない!』
  っていうとこなんですけど。」
岡田くん
  「へぇー。 そこって、でも、難しくないですか?
  元プロで やられていて、細かい技術とか、あ、コイツ ここ シビれるなとか、
  体の使い方にしても、めちゃめちゃ話そうと思えば、わかる人には わかるけど、
  ここが ほんとは凄いんだよ! っていうことって、例えば、あるとするじゃないですか。
  いま、野球だけじゃなくても、いろんなことを やられてて、勉強されてるから、
  通じることも あると思うんですよ。 野球でやってたことが、いろんなことに通じるなかで、
  それを伝えたい! って思うこととかって ないですか?」
栗山さん
  「もう、そこはねえ、闘いです。」
岡田くん
  「(笑)闘い・・・ どう、上手く 伝えて行くかっていう・・・」
栗山さん
  「はい、それでケンカ腰には なりますね。
  たぶん、日本シリーズで、みんなが すごい注目してる・・・
  例えばですね、前もって、準備するわけですよ。
  じゃあ、ジャイアンツでいうと、亀井選手。
  亀井が、シーズン中も、代打で よく打ってる時期があって、
  で、インタビューを、試合前に ぜったい撮る。
  撮ったとき 『とにかく、初球が 全てです!』 とか言ってくれるんですよ。
  で、そのインタビューを、その日じゃなくて、僕が放送してるのは、次の日なんですけど、
  その日 いきなり、代打で 出て来て、初球を、岩瀬から 逆転ホームランで、
  巨人が サヨナラ勝ち したりするんですよ。
  ウワー! 今日だったら! みたいな感じですよね。 初球が全て って、音が撮れてるんで。」
岡田くん
  「うん、うん。」
栗山さん
  「ところが、次の日なんで、こっちは それを、使いたくても 使えなかったりとか。
  要するに、僕の 読みが甘いっていうことに、納得するしかないんですよ。
  その日、使えないんであれば。
  準備してるところが、画で撮れてないのは、僕の 読みが甘いんで、
  使えないというふうに 納得するしかないんですね。」
岡田くん
  「へぇー。 じゃ、もう “読み” ですか? 何だと・・・解説って。」
栗山さん
  「そうですね。 その 読み っていうのは、野球と一緒なんですけど、勘 ではなくて、
  根拠がある 読み ですよね。 今 こうなってるから、こうなって、
  必ず この三つを取っておけば、どっかで使えるとかっていう。
  で、その読みが 当たらないってことは、
  僕の、能力が無いということに なってしまうので。」
岡田くん
  「うーん。」
栗山さん   
  「ただ、岡田さんの言われる通り、そう言ってますよね。
  ディレクターと、調整で ケンカまでして、  
  『いや、オレはこれ 言いたい!』 と。
  『いや、画が無いから わかりません! 栗さん、損しますよ。 わからないこと言ったって。』
  ていうとこの、ケンカ腰ですね。」
岡田くん
  「はぁー。 そのバランスが、すごく上手く行ってるんですかねえ。」
栗山さん
  「そのぐらい、僕に ケンカしてくれるだけ、
  僕のことを大事にしてくれる ディレクターが、たぶんいる。 作家さんがいるっていうことが、
  僕を 生かしてもらってる。
  たぶん、岡田さんも そうだと思いますけど。」
岡田くん
  「うん、まあ、そうですね。」
栗山さん
  「こういう、演出の仕方、一人では わからないところの中でも、やっぱし そこは、  
  僕に 文句言う人が、まだ いるので。」
岡田くん
  「うーん。」
栗山さん
  「はい。 『そんなもん、栗山英樹なんか、すぐ飛ぶよ!』 って(笑)言われます。」
岡田くん
  「アハハ!」
栗山さん
  「えー! って(笑)」
岡田くん
  「そっかあ、難しですよね。 じゃあ、ケンカん中で、
  変な話ですけど 『じゃあ、お前、画 撮ってこいや!』 っていう話には なんないんですか?」
栗山さん
  「なりますね。」
岡田くん
  「アハハ! 『撮って来るのは、お前の仕事だろーが!』 つって。」
栗山さん
  「ですから 『なんで撮れてないんだよ、この映像!』 って。
  『いや、今日、中継が無くて・・・』 って言いながらでも、
  それはもう、謝るしかないですよね、向こうも。
  だけど 『それは 栗さん、先に 指示してない』 って言うわけですよ。」
岡田くん
  「アハハハ! あ、そうか、そういうことに なりますよね。」
栗山さん
  「はい。」
岡田くん
  「そっかあ・・・じゃあ、上手く 伝えることでは ないんですか。
  何を こう、見てる人に伝えたい って思いで やられてるんですか?」
栗山さん  
  「ただ、根本は、いま、岡田さんが 最初に言われた、
  細かい、誰も気が付かない、へえー! っていうの、ありますよね。」
岡田くん
  「それはもう、選手に興味が持てる、野球に興味が持てるようなことを考えるってことですか?」
栗山さん
  「そうですね。 根本は “人” なんだと思いますね。」
岡田くん
  「うーん。」
栗山さん
  「その人の、やっぱり 生き様っていうのは、野球には 一番、
  例えばですね、この前も ダルビッシュ投手が、
  なかなか ダルビッシュ投手って、普段、細かいこと、シーズン中 言わないんですけど、
  Aシーズン 終わってから、1時間のインタビューがあったときに、
  この3年間、防御率 1点台なんですよ。
  ピッチャーの防御率 1点台、3年連続って、あの 稲尾さん以来なんですね。  
  で、いま 考えられないんですけど、この2年間、あんまり良くない って言うんですよ。
  球 自体が。 でも、なんで、そういうふうな成績が収められてるかっていうと、
  例えば、同じ 真っ直ぐを バッと投げて、同じ カーブを投げて、
  手元で ピュっていう 真っ直ぐと、手元で ビュっと落ちる 真っ直ぐと、普通に行く 真っ直ぐを、
  投げ分けられる って言うんですよ! 普通じゃ、考えられないんですね。」
岡田くん
  「そうですね。 フォームが一緒で 投げ分けられるっていうのは、
  なかなか 難しいですよね。」
栗山さん
  「はい。 理想ですよね、それが出来たら。」
岡田くん
  「理想ですよね。」
栗山さん
  「それを、ある意味 自分の、
  ダルビッシュ投手は、アイアン だって言うんですよ。
  ゴルフされると、3番アイアンと 9番アイアンと、ロフトと長さが 違いますよね。」
岡田くん
  「はい。」
栗山さん
  「長さが違って、同じ打ち方しても、飛ぶのと 飛ばないのと。
  要するに たぶん、投げながら 自分の腕を、長さを変えてるんですよ。」
岡田くん
  「うーん。」
栗山さん
  「そんなこと、出来るんですよ。
  まだ、23歳の ダルビッシュ投手と話してて。
  僕ら、絶句しちゃうんですけど。」
岡田くん
  「そうですよね。」
栗山さん
  「それも 『言えません』 て、最初 言うんですね、インタビュー んとき。」
岡田くん
  「はい、はい。」
栗山さん
  「でも ここは、ダルビッシュ投手ならば、それが わかっても、
  わかってると、バッターが意識するんで、今度は 逆に、それを使いながら 打ち取れるので、
  そんなに マイナスにならない話だと、僕は 思ったんで、
  食い下がりましたよね、そういうときって。 なんとか 言ってくれ! と。
  そんで、長さのヒントを くれたりするんですけど。
  そういうふうに、無理やり 引き出すときと、
  それから、ほんとのことを言ってくれてるんですけど、
  言っちゃうと、選手に マイナスになる。
  例えば、いやー、野村さんなんか、昔 そうだったんですけど。 ノムさん、現役のとき。
  もう、インコース得意で 大好きで、もう、インコースばっかり 待ってるんですよ って、
  ずっと 言ってるわけですよね。 それは、インコースが 苦手だからですよね。」
岡田くん
  「うーん。」
栗山さん
  「投げさせないように するわけですよね。」
岡田くん
  「はいはい、駆け引きをしてるわけですよね。」
栗山さん
  「そういうのが わかるときは、こっちは それを、敢えて 出さないように、
  選手を守る作業ですよね。」
岡田くん
  「あー。」
栗山さん
  「話してると わかるので。」
岡田くん
  「うん。」
栗山さん
  「ですから、そこの なんていうんですかね。 本音の部分で、
  選手のマイナスになるか プラスになるか っていうところの 線引きだけは、
  僕らは 侵しちゃいけないと思いますね。」
岡田くん
  「基本、選手を守る っていう。」
栗山さん
  「はい、そうですね。 これはもう、大原則だと思います。 選手を守る。」
岡田くん
  「でも、ディレクターとか、守ってないんじゃないですか?」
栗山さん
  「基本的には、テレビで、番組 大事ですよね。」
岡田くん
  「アハハ(笑) そうですね。 その線は、どうですか?
  もう 『面白けりゃ 何でもいいよ!』 っていう人達じゃないですか。」
栗山さん
  「が、多いですよね、岡田さん。」
岡田くん
  「多いですよね。」
栗山さん
  「ですけど、これね。 僕を 守る人達も いるんですよ。」
岡田くん
  「あー。」
栗山さん
  「 『栗さん、これ言ったら、せっかく いままで 20年 作ってきた信頼を 失いますよ』
  ってことを、まだ、言ってくれるんですよ。」
岡田くん
  「あー、じゃ、そういう いいスタッフに・・・」
栗山さん
  「はい。 それは 感謝してます。」


(曲)
ALANIS MORISSETTE 『THANK YOU』
The Collection


岡田くん
  「最近も、松坂選手に会いにいったっていうことで、
  これは、どういうスケジュールとかで、会いに・・・」
栗山さん
  「えっと、2泊4日で。」
岡田くん
  「2泊4日。」
栗山さん
  「たまたま アリゾナで練習してて、
  松井選手が ちょうど、エンジェルスに 決まるときだったんですよ。」
岡田くん
  「はい、はい。」
栗山さん
  「で、松井選手とも会う、いろんなことも あったんですけど、
  とりあえず ちょっと、決まってしまったんで、一回 戻って来る、2泊4日で。」
岡田くん
  「大変ですね。 弾丸ですね。 2泊4日で行くなんて。」
栗山さん
  「えっと 『明日、大阪 行って下さ~い』 っていうのと、
  『明日、メジャー、どこどこ 行って下さい』 っていう言葉は、
  意外と 同じかもしれないです(笑)」
岡田くん
  「アハハハ! 距離は違えど。」
栗山さん
  「はい。」
岡田くん
  「一緒なんですねえ。
  そういう、僕ら世代というか、若い世代の・・・
  松坂選手と同級生、一緒なんですけど。」
栗山さん
  「あー! 松坂世代なんですよね。」
岡田くん
  「その、松坂世代。 ちょうど 同じ年なんですけど。」
栗山さん
  「人材、いますねえ! 岡田・松坂世代ですねえ!」
岡田くん
  「松坂世代。 ま、ダルビュッシュ世代 松坂世代は、結構 いますよね。」
栗山さん
  「います、います。
  岡田さん、あの、あれですか? 周りに、同級生で活躍されてる方、
  結構 この世界に・・・」
岡田くん
  「スポーツ選手は 多いですねえ。 チェホンマン選手とか。」
栗山さん
  「あー!(笑)」
岡田くん
  「朝青龍とか。 結構 世界でも、サッカー選手とかは いっぱいいますし。」
栗山さん
  「そうですね、多いですねえ。」
岡田くん
  「はい、多いんですけど。 そういう、若い世代の人達と 話すときに、
  どうやって 接して行くんですか?
  変な言い方ですけど、先輩面しようと思えば 出来るし、
  そういう コメンテーターの方も、いるじゃないですか。
  『オイ、お前、なにやってんだ』 みたいな 『あ、すいません・・・』 みたいな(笑)
  でも、僕が見てる栗山さん、そんなことないんですよ。」
栗山さん
  「はい(笑)
  正直、例えば 岡田さんと接するときとか、松坂投手と接するときって、
  実績つくって っていう方には、僕は ほんと、真っ直ぐ行きます。
  僕は、年上も 年下も 関係なく、その、やっぱり もう、
  確立されたものの 凄さがあるんで、僕が どう ぶつかろうが、
  お互い ぶつかっちゃった方が、年 関係なく、感じられると思ってるんですけど。
  まだ 結果が出てなくて、若い選手たちに関しては、もう、下から 必ず 行きます。」
岡田くん
  「下から。」
栗山さん
  「はい。 というのは、僕が 『いやあ、すごいですよね!』 って、
  言ってあげる価値観ていうのは、本人も、自信 持ちたいじゃないですか。」
岡田くん
  「うーん。」
栗山さん
  「だから そこは、上から行くのは、全然 ないですね(笑)」
岡田くん
  「あー、そこらへんが でも、すごいですよね。」
栗山さん
  「いやいや・・・」
岡田くん
  「いろんな コメンテーターの方がいると、やっぱり、下の人達には、
  『お前、がんばれよ。 あそこが いけねーんじゃねえか。』 とか、
  『お前、どうやって ボール投げてんの?』 みたいなことを、
  聞いたりとかする方も、いると思うんですよね。」
栗山さん
  「そうですね。」
岡田くん
  「でも その、違うスタンスをとって、相手のことを思ってないと 出来ないですよね。」
栗山さん
  「ま、そうですね。 相手を生かすことが、僕の仕事なんで。」
岡田くん
  「それ、どうやって変わったんですか? だって、プロの世界で やってたら、
  もう、イケイケじゃないですか。 たぶん、その・・・」
栗山さん
  「そうなんです。」
岡田くん
  「そうですよね。」
栗山さん  
  「たぶん、そこらへん。 岡田さんの世界と どう・・・ちょっと わかんないんですけど。」
岡田くん
  「はい。」
栗山さん
  「野球、一緒に やってるじゃないですか。
  で、僕が 野球 下手だって言うと、変な言い方なんですけど、
  アマチュアとプロを比べるんじゃなくて、プロの中で能力を比べると、
  こ~んな 差があるんですよ! アマチュア以上に、差を感じます。」
岡田くん
  「あー、自分と っていうことですか。」
栗山さん
  「はい。 一緒に やってるんですけど、
  成績は、2割8分と 3割しか 違わないんですけど、
  全然 コイツの方がスゴイわ! っていうのが、わかっちゃうわけですよ。」
岡田くん
  「あー。 プロだから、逆に シビアに見えてしまう っていうことですね。」
栗山さん
  「はい。 だから そこは、僕は、大した選手では ないです、正直。
  ただ ですね、さっき、最初に 言って下さったんですけど、
  “人を見る目” って、言ってたんですけど、  
  僕には、能力ないんですけど、僕、能力があるヤツはね、匂いを感じるんですよ。」
岡田くん
  「あー、そういうふうに 見える。」
栗山さん
  「て、思ってます。」
岡田くん
  「コイツ凄いな っていうのは 感じれる。」
栗山さん
  「コイツの凄さは、すごいと。」
岡田くん
  「出て来んなー とか。」
栗山さん
  「はい。 必ず来る というところは、間違わないようには してるんですね。」
岡田くん
  「うーん。」
栗山さん
  「そういう意味で、いま、例えば、本音で喋るっていうのが、主流ですよね。
  ただ、僕なんか、一番 こう、バラエティー とか、向かないタイプですよね、
  真面目に 語っちゃい過ぎて。 でも、きれいなものとか、
  そういう人の 一生懸命さだけを クローズアップして行くっていうのは、
  僕は なんか、必要なような。」
岡田くん
  「うーん。」
栗山さん
  「文句 言えば、簡単なんですよ、野球って。
  コイツのダメなとこを言うの、めっちゃくちゃ簡単なんで、
  そこには 行きたくないな っていうだけなんですけど。」
岡田くん
  「フォームが崩れて来ましたよね~ とかって言うのは、簡単ですよね。」
栗山さん
  「はい。 ですからね、岡田さんなんかが 松坂世代ですよね。  
  で、今回ね、大輔と ずっと喋っててですね、
  やっぱ、彼らは まだ、20代ですけど、ほんと すごいと思ったのは、
  WBC で、あんだけ騒がれましたよね。
  わき腹と、もう一か所は まだ教えてくれないんですよ。
  ジャパンの合宿に入る前に、2か所 怪我して、ほんとに、
  辞退しようかどうか っていうのを、ものすごい せめぎ合いで悩んだと。
  でも これ、カバーしながらなら 投げられると思って、参加して、MVP を取るんですけど、
  シーズン終盤まで ですね、怪我してたことを 自分のトレーナーにも、
  誰にも 言ってないんですよ! 松坂大輔。」
岡田くん
  「うーん。」
栗山さん  
  「普通、言い訳したいじゃないですか。 どっか 悪かったら。
  で、あの世代で、あんだけ騒がれてるスター選手が、
  絶対 言い訳しないで、隠しながら 野球をやり続ける すごさみたいなのに 接したときに、
  もう、感動しまくるわけです、僕は。
  これなら 野球界 だいじょぶ って。
  ですから、そういう意味では、そういう すごさを伝える方が、
  絶対に伝わる というふうに思ってるので。」
岡田くん
  「うーん。」
栗山さん
  「はい。 つい、そっちに 行っちゃうんですけど(笑)」
岡田くん
  「僕らんとこも、そうですね。
  うちの事務所とか、骨折してても 黙って出ますからね。」
栗山さん
  「それ、すっごいですね!」
岡田くん
  「うん。 ま、観る人には 関係ないっていう・・・」
栗山さん
  「いや、本当のプロですよね、だから。」
岡田くん
  「まあ でも、こう、お金 払ってもらってるので とかっていう、
  それを見せたって、しょうがねーだろう っていうのが あるんですけどね。」
栗山さん
  「いや、すごい すごい、それ プロですね。」
岡田くん
  「まあ、ショービジネスの面では ですけどね。」
栗山さん
  「はい。 いやあ でも、そこは、やっぱり 相通じますね。」
岡田くん
  「そうですね。」
栗山さん
  「でも、そういう 生き様って・・・
  でも、どっか、ちょっと やっぱり 痛みがあったりすると、
  思った通り 出来ないじゃないですか。 演じることに関しても。」
岡田くん
  「出来ないですねえ。」
栗山さん
  「で、どうしても ダメなときに 『いや、実は オレ・・・』 って。」
岡田くん
  「言いたくなりますね。」
栗山さん
  「ね、言いたくなりますよね。 でも、それを 言わない っていうのは、
  やっぱり、プロだなあ って すごく思う。 すごいと思うんですよ。
  人間て、そんな 強くない って思ってるんで。」
岡田くん
  「うーん。」
栗山さん
  「あ、そうなんですか・・・あー、それ すごいですねえ。」
岡田くん
  「逆に、じゃあ、高校生とかっていうのは、取材したりとか すると思うんですけど、
  そういうときは、何か変えたりとか するんですか? プロじゃない っていうのは。」
栗山さん
  「えーっと、2009年の 『熱闘甲子園』 から、甲子園の球児に、初めて プロの選手が、
  我々 ちょっと、取材できたんですけど、
  例えば、菊池投手 いますよね。 西武ライオンズ 入ります。
  それは、ま、すごいです! 能力的には。 150キロ 越えますし。
  変化球は、あと いくつか覚えたら、すぐ 15勝くらい、僕は すると思ってますけど。
  最初、インタービュー 行ったときに、
  “菊池さん” て、さん付け で、インタビュー を始めたんですね。」
岡田くん
  「はい。」
栗山さん
  「 僕は、イチロー選手 松井選手 の話を聞くのも、菊池選手も、
  同じスタンスで 聞こうと思ってますから、全部 一緒ですから。
  ところが、すっごい 向こうが(笑)“菊池さん” と言われることに対して、なんか、
  すごい 違和感を持ったみたいで。」
岡田くん
  「そうですよね。 そうですよ(笑)」
栗山さん
  「そこは 途中から “くん” に変えました。」
岡田くん
  「アハハハ!」
栗山さん
  「向こうが、なんか あまりにも 違和感 あったんで(笑)」
岡田くん
  「すごいですよね。 栗山さんに 話しかけられたら、知ってるから、
  高校生ぐらいだったら、難しいかもしんないですよね。」
栗山さん
  「(笑)」
岡田くん
  「へぇー。」
栗山さん
  「ただ、話し方は 一緒です。」


(曲)
MOBY 『IN MY HEART』
18


栗山さん
  「元々、この仕事やってるときに、原監督がですね、
  この仕事を、一緒に NHK で、監督が やられてたときに、 
  『いいか』 と 『真剣に伝えるぞ、栗』
  っていうところは、ずうっと 言われていたんですね。
  いまでも、監督、それを よく、僕に 言いますけど、
  もう、ほんとに いろんな話を して行きますけど。
  それを 元々、選手のときから 『偉そうにするのは、プレー してるときは いいんだ』 と。
  普通のときは、オレら 社会人なんだ っていうことを、
  たまたま 僕、現役のときから、原さんに かわいがってもらって。 チームは違うんですけど。
  そういう スタンスだったので。 そういう先輩がいたっていうことは、大きかったですね。
  ちょっとでも、こういうふうになったりとか、偉そうな言葉遣い。
  もう、それ、突っ込まれますから。 『そういうふうに 聞くわけね、オマエね』 って。
  『偉くなったね』 ぐらいの感じの。 『え~! スイマセン』 みたいな(笑)
  だから、そういう先輩・・・
  いまだに そうですよ、監督とは。」
岡田くん
  「へぇー。」
栗山さん
  「もう ほんとに、真っ正直に、きれいなもの きちっと伝え合う、と。
  だから 監督も、ほんとに、あんなに 裏表ない方は、めずらしいぐらいですから、原さんて。
  真っ直ぐですから。」
岡田くん  
  「うーん。」
栗山さん
  「はい。 そういう人が、そばに いて下さったのは、大きいですかね。」




岡田くん
  「プロ野球 ってのは、すごく 愛されてますよね。
  プロ野球が・・・野球?」
栗山さん
  「はい。」
岡田くん
  「愛されてますよね?」
栗山さん
  「はい(笑)」
岡田くん
  「(笑)」
栗山さん
  「それこそ 『ワールドシリーズ編』 ですよね 『木更津キャッツアイ』 の。
  あれ 『フィールド・オブ・ドリームス』 のかんじで、
  ぶっさんが 生き返るじゃないですか。」
岡田くん
  「はい。」
栗山さん
  「僕は、北海道に、野球場 作ったのは、
  実際、あの映画を作った場所、アメリカに行ったときにですね、
  めっちゃ 感動したわけですよ!」
岡田くん 
  「はい はい。」
栗山さん
  「たまたま その時に、日本人の子供と アメリカの子供と 台湾の子供が 遊んでたんですね、
  あの球場で。 そしたら、言葉は 通じないんですけど、野球の試合が 始まるんですよ。
  要するに、言葉なんて 関係ないんですよね、野球 やれる場所があると。
  やっぱ そういう意味で、ああいう球場 作んなきゃ って、
  北海道で 作ったりとか、もう、すっごい 野球 好きだって、みんなに言われるんですど。
  でも、野球が好きなんですよね。」
岡田くん
  「うーん。」
栗山さん
  「ですから(笑)あの 別に、今回ね、岡田さんに 会う会わないは 別として、
  ああいう、野球を題材にして、野球映画を作って下さった って思うと、
  観ちゃうんですよ! 僕。」
岡田くん  
  「あー。」
栗山さん
  「それだけで。」
岡田くん
  「へぇー。」
栗山さん
  「やっぱ、嬉しくなっちゃうんですよ。 ありがと~! なんて(笑)」
岡田くん
  「いやいや、こちらこそ。 なんか、あれですけども(笑)
  あのー、野球の 今。 ちょっと、やっぱり こう、なんだろう、
  人気が、ちょっと下がって来てるっていうのも あると思うんですよ。
  こう、言っていいのか わかんないけども。」
栗山さん
  「そうですね。」
岡田くん
  「そういうときに、今 こう、どうしたいか、
  どうしたら 人気が上がるっていうふうに 思われてますか?」
栗山さん
  「テレビの地上波が、無くなって行く、テレビの視聴率が 取れなくなって行くっていうのが、
  一番の、大きな要因なんですね。
  ところが、その、観客動員自体は 増えてるんですよ、まだ、少~し。
  それから、高校野球の高校球児も、こんだけ 子供が少なくなってるのに、
  野球人口 って、微増してるんですね。
  ということは、野球の本質的なものっていうのは 変わってない。
  これは たぶん、メジャー に行ってる選手達に、救われてるんですよ。
  野茂世代とか イチロー世代とかが、みんな 子供んときに、
  メジャー を見て、野球をやってくれてると思うんですね。 なので、
  今度は 日本の野球が どれだけ面白いかっていうことを、伝えていかなけれいけないなかで、
  これは、非常に難しいですが、
  スター選手が スター選手として、例えば ダルビッシュみたいな選手が、
  どうやって 出て来るのかっていうことを含めてなんだろうというふうに 思います。
  ただ、そのためには、一番大事なのは、プロアマの壁を 取っ払う。」
岡田くん
  「うーん。」
栗山さん
  「例えばですね、甲子園 優勝チームと、プロの 二軍のチームが、
  もしか、試合が出来るんであれば とか、もっとこう、いろんな試合の交流が行われると、
  もっと もっと、いろんな人達を 巻き込めるんだと思うんですよ。
  これは 元々、プロが悪かったんですね、アマチュアと壁が出来たのは。
  なので、一つずつ、いま 解消してってるんですけど、
  そういうふうに なれば、野球人口は、キープ出来るんだというふうに思います。
  で、言われてるのは、視聴率の問題だけなんで。」
岡田くん
  「はい。」
栗山さん
  「今度は、2011年、BS で観られるようになると、逆に、BS で 全部 中継できる可能性、
  僕は、出て来ると思うので、また ちょっと、その 2011年に向けて、
  どういうふうに 放送してもらうのか。
  放送枠を取らないと、また それも、廃れて行ってしまうので、
  それは、はい、ぜひ、岡田さんも ぜひ、ご協力を お願いします。」
岡田くん
  「いや・・・あれですけど、
  栗山さんとか、やっぱ コメンテーター とか、解説者の方の 力 っていうのは、
  必要になって来ますよね。」
栗山さん
  「そうですか。 邪魔をしてないですか、僕ら。」
岡田くん
  「いやいや、いやいや、もっと ガツガツ 言ってもらっても いいのになあって、
  思ったりするときは ありますよね。」
栗山さん
  「あー、そうですか、はい。」
岡田くん
  「視聴率 取れないなら、違う、取れるやり方 っていうのを、こう、
  出来て来るべきだと思うんですね。」
栗山さん
  「そうですねえ。」
岡田くん
  「その、違うやり方とか、撮り方とか、カット割りだったり 何だったりとか。」
栗山さん
  「はいはいはい。」
岡田くん
  「違うことを 求められてんのかもしれないじゃないですか。」
栗山さん
  「そうなんですよ。 そっちの話になると、ですから、みなさんの 力を、
  例えば、岡田さんに 観てもらってね、
  『これ、もっと 違うじゃない? 画が』 とか 『ここ、表情、観たいじゃん?』 て、
  そしたら、演出することと 一緒じゃないですか、映し方って。」
岡田くん
  「うん。」
栗山さん
  「いままで 野球は、一生懸命やってるから、ただ 観ればいい、みたいなとこだったんですよ。
  それは、そういうことを わかってる方の アドバイスを頂きながら、
  作って行かなきゃいけない時代に なって行くんだろうと思いますね。」
岡田くん
  「うーん。 まあ あの・・・コメンテーター、解説者として 活躍ですけども、コーチ。
  そんだけ、人を見る目が あるなら。」
栗山さん
  「(笑)」
岡田くん
  「あの(笑)高校生のスカウトや、
  たぶん、自分が向いてると思うことは、他にもあると思うんですよ。
  現場に 入り方ってのは、違うこともあるって、僕は 思っちゃうんですけど、
  それは 考えてないですか?」
栗山さん
  「えーと、そろそろ・・・そろそろ ってのは、変なんですけど、この仕事を始めたときに、
  現場に戻るための 腰かけの形でやるのは、嫌だったんですよ。」
岡田くん
  「はい。」
栗山さん
  「ちょっと、そういうところ、昔 ありましたよね。」
岡田くん
  「そうですね、こう、コメンテーター やって、次、現役 っていうか その、
  コーチ だったり、監督・・・」
栗山さん
  「監督 やったり、コーチ やったりとかね。」
岡田くん
  「はい。」
栗山さん
  「で、伝えるのは、ほんとの 一つの、きちんとした仕事なんだと思って、
  命懸けで やんなきゃいけないと思って、自分では こう、
  一人前になれるように、努力しなきゃいけないと思って やって来たんですけど。
  なったかどうかは 別問題として、いろんなこと 経験して行く中で、
  さあ 次、じゃあ 自分が、っていうふうに思ったときには、そうですね、フロントで、
  ユニフォームよりも、自分が フロントにいて、組織を作ってみたいとか、
  いろんなことは 考えるようには なりますよね。」
岡田くん
  「うーん。」
栗山さん
  「そろそろ、そういう年代に来てるのかなぁとは、自分では 思いますが。
  あとは、自分が決めることじゃなくて、呼ばれないと(笑)いかないもんですから(笑)」
岡田くん
  「いや、でも、アクションを起こせば・・・」
栗山さん
  「あ、そうですか(笑)」
岡田くん
  「変わっていくんじゃないですかね。」
栗山さん
  「そうですね(笑)」
岡田くん
  「やりたい! とか言ってれば、変わるとは 思いますよね。」
栗山さん
  「そうですね。 自分で掴まなきゃ ダメですね。」
岡田くん
  「そう・・・ですね。
  まあ(笑)これ、聞いていいのか わかんないんですけど、まだ 独身ていうことで。」
栗山さん
  「はい。」
岡田くん
  「何で、モテるだろうに 独身なんですか? っていう、質問 聞け、と(笑)
  ディレクター から、言われてまして。」
栗山さん
  「そうですねえ、これはねえ、気が付いたら って感じですね。」
岡田くん
  「いやいや・・・」
栗山さん
  「いや、ほんとにですね・・・」
岡田くん
  「そんなこと ないんじゃないですか。」
栗山さん
  「そういう世代が、30代ぐらい、ずっと いろんなことが、
  恋愛も もちろん してたり あるなかで、それが 上手く行かずに っていったときに、
  ちょうど、40ぐらいのとき っていうのは、この仕事を、
  ほんとに 勝負しなきゃいけないときが、ほんと、ふと ですね。
  あれ、オレ、30代じゃないよね? って、ほんとに 夢で思うことがあるぐらい、
  40代 早かったですね。 もう、ほんとに 走りまくりましたね。」
岡田くん
  「走りまくって・・・」
栗山さん
  「はい。 ですから、いまは 誰か、ほんとに、そばに いてくれたらいいなって、
  ほんとに 思ってます。 誰か。 いないとおかしい、いないことが マイナスになりますよね。」
岡田くん
  「まあ、そうかも しれないですね、年を重ねて。」
栗山さん
  「はい、よく 選手からも 言われます。 『指導者に なるんだったらさ、栗さん』 って。
  『まず、結婚しないと。
  子供の気持ちとか 奥さんの気持ち わかんないで、人を指導とか 出来ないでしょ』
   え? 選手に言われるんだ、オレ・・・って。」
岡田くん
  「アハハハハ(笑)」
栗山さん
  「スイマセン。 ていうのはね、マイナスに なってますね。」
岡田くん
  「(笑)
  まあ あの、今後、栗山さん、
  日本の野球や、スポーツ 全般ていうことを踏まえて、
  どういうふうに 応援して行きたいと 思われてますか?」
栗山さん
  「えっと、最後に、こうやって 長く続けて来て 伝えられるものって、僕の 熱さ。
  その、自分の 熱い思いしか、最後は伝わんないんだ って、最近 思ってたりするんですね。
  ですから、僕 野球の話すると、
  『ほんと 嬉しそうだね』 って、誰にも 言われるんですけど。」
岡田くん
  「嬉しそうですよ。」
栗山さん
  「そうですか? (笑)
  それを忘れない自分でいることが、一番 大事なことだというふうに思うので、
  放送だけじゃなくて、例えば 誰かに会って、喋ってるときに、
  『あっ、野球って面白そうだな』 って思ってもらうのが、僕の仕事なので、
  僕は、その 熱さを忘れないで いつづけたいなっていうことだけですね。」


(曲)
MELEE 『BUILT TO LAST』
Devils & Angels



(対談が終わって、岡田くんの感想)

「さあ、ということで、栗山さんと お話をさせていただきました。
いやあ、ね、爽やかで、ほんとに、ま、いい人だし、カッコいいなあ と思いました。
あの、ほんとに、野球を愛していて、真っ直ぐで、全力で? 物事に取り組んで、
やっぱ、選手にも 愛されるだろうし、球団だったり、いろんなね、
いろんな人に 愛される、間違ってない 真っ直ぐさ というか、
っていうの、カッコいいなあ って、すごく 思いましたし。

栗山さんには、言えなかったんですけど、親父が、野球が すごい 好き過ぎて、
子供の頃に、初めて、自転車を買ってくれ って 頼んだら、阪神の自転車を 買われたときから、
あの、そんなに 野球を見てないんですよ。 ハハハ、あの・・・(笑)はい。
関西人ていうので、野球が すごい 好きだー! ってなってるかもしれないんですけど、
親父が すごい好き過ぎて、逆に、引いちゃった タイプの、あれだったんですけども。

でも、スポーツ全般、好きなんですよ。
今日、栗山さんの話を聞いて、なんかこう、もっと 野球のこと知りたいなあ と思ったし、
野球のことを 教えてほしいなあ とか。
親父の、こう、ね、引くぐらいの 好きさを越えて、
あっ、ちゃんと 知りたいな って、ちょっと、思ったってうのは、ありますよねえ。 うーん。
そのぐらい、こう、やっぱり 人の熱さって、人を動かすんだろうし、
そういう 熱さを持ちたいなあ って、すごく、うーん、思うし。
ちゃんと、なんか、熱さを あたためてるなあ って。
熱さ って、なんか、違う方向に 行ったりとか、押しつけたりとか してしまうものなんですけど、
それを、上手く あたためて、みんなに こう、手渡して行ってるかんじが、すごい するのは、
理想的ですよね。」


(曲)
ASIA 『HEAT OF THE MOMENT』
Asia



(栗山さんからの コメント)

「僕の 野球人生で、一番 大きかったのは、中学校のとき なんですけど、
亡くなられた、青バットの 大下さんがですね、
実は、亡くなる前に、中学校のチームの 監督をやられてて、
大下さんの チームと、試合 やったときに、
『君は 将来、これだけの選手になるからね』 って、五本の指を 出されたんですよ。
“これだけ” って、いまだに、五は 何の五なのか。
5千万円の選手かなあ とか、50年間 プロでやれる選手か(笑)わかんないですけど、
そういう、多くの人達の きっかけとか、プレー が、
いまだに 野球が好きでいられる、要因かな とは 思いますけどね。
  
世界で活躍するとか、オリンピックとか、一発勝負の戦いを見ると、
プロ野球は、毎日 やってるんで って、言われるんですけど、
だだ、選手は、ほんとに、命懸けでやってますんで、
なので、毎日、僕らも、球場で、へぇー! って思うことが、いまだに あるので、
球場で ぜひ、そんな 思いをしていただきたいなというふうに思います。」

Appendix

Archives

全ての記事を表示する

02  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12 


Growing Reed

J-WAVE
every Sunday
  24:00~25:00
Navigator
  Junichi Okada
  ・・・・・・・・・・・・・・・・

J-WAVEとは関係のない
一般のリスナーですが、
素晴らしい番組内容を残したくて
『Growing Reed』を
文字にしています。


Blog Search


QRcode

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。