Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2010/01/24 on air  「木と共に生きるには どうしたらいいですか?」            (guest) 稲本正さん


心に木を育てよう 「緑の環境立国」宣言


心に木を育てよう 「緑の環境立国」宣言


稲本 正



(オープニング)

「こんばんは、岡田准一です。 今夜も始まりました 『Growing Reed』
この番組では、毎週一つのテーマの専門家をお呼びして、徹底的に質問。
番組の終わりには “考える葦” として、
僕も、みなさんと一緒に、成長したいと思います。

えー、みなさんの家には、木で作った家具は ありますか?
プラスチックや金属ではなく木製の家具。
さらに、その木製の家具は、合板ではなくて、自然の木から作ったものですか?

ま、僕の家はですね、木の家具 多いです。 癒されます。
アハハ! ラジオでね 見せられないのは 残念ですけども、僕、家具マニアなので、
でも、こだわりの家具 ってのが あるんですよ。
この フォルムが嫌だとか、この 足のかんじが好きだなあ とか。
すごい、うるさいんですよね。 雑貨と家具マニア なので。
全てが いいというわけでは やっぱり、ないんですね。
でも ほんとに、木はね、暖かみ がありますし、
一緒に、なんかこう、呼吸をしてくれてるかんじも しますからね。
光にあたると すごくいい。 色が変わったりとかね。
大事に使えば、ずっと使えますし、すごく優しい、独特な暖かみが ありますよね。
まして それが、オーダーメイドとかになると、もう 一生の宝だと思います。

さて、今日はですね、そんな、木の家具の専門家、
オークヴィレッジ代表の稲本正さんを、ゲストに お迎えしたいと思います。

稲本さんは、1945年生まれ。
“100年かけて育った木で 100年使えるものを作る” を合言葉に、
1974年、29歳で、飛騨高山工芸村 “オークヴィレッジ” を創設しました。
木の家具の専門家は、森林や環境の専門家でもあり、
現在は、トヨタ白川郷自然學校 設立校長、NPO法人 ドングリの会 会長、
日本環境教育フォーラム 常務理事、東京農業大学 客員教授、などを兼任してらっしゃいます。
また 『森の惑星』 『心に木を育てよう』 など、
多数の本も、出版されています。

そんな 稲本さんに “木と共に生きるには どうしたらいいですか?” をテーマに、
お話を お伺いします。

J-WAVE 『Growing Reed』
新しい一週間、最初の60分。 ぜひ、一緒にお付き合いください。」


(曲)
DEEP FOREST 『SWEET LULLABY』
Essence of the Forest


岡田くん
  「まずはですね 『オークヴィレッジ』 を知らない人のために、
  ちょっと 説明してもらっていいですか?」
稲本さん
  「えーとねえ、僕はね、35年目なんですけど、まだ 若かりし頃ね、
  実のところ、大学で 一応ね、物理を教えてたんだよ(笑)」
岡田くん
  「あっ、そうなんですか?」
稲本さん
  「そうそうそう。」
岡田くん
  「へぇー!」
稲本さん
  「全然 違った世界でね。 地下の実験室で ひたすらね、実験器具 作ったりして、
  嫌んなってたんだよね。」
岡田くん
  「(笑)へぇー。」
稲本さん
  「そのときね、たまたま、地下の実験室から 木を見たらね、木が、
  葉っぱが緑でさ、青々としててね。
  で、時々 行きたくなるじゃん(笑) つい、山へ とかにさ。」
岡田くん
  「はいはい。」
稲本さん
  「それでね(笑)もう、大学なんか 辞めようと思って、それで 行ってね、
  だんだん だんだん 行って、実のところね、
  長野県の 大町 ってあるんだけど、そこまで行ってね、
  そこに 山小屋を作ろうと思うようになったの。
  それで、作り始めて、そんとき 教えてくれた大工がね、
  『稲本さん、あんた、スジいいねえ』 って、半分 お世辞なんだけどね(笑)」
岡田くん
  「(笑)言われて・・・なんか 聞くところによると、なんか あの、
  山小屋 作ろう つって、みんなで作ろう って、一人 10万ぐらい集めて、
  みんなで やったんだけど、なんか・・・っていう、流れですね。」
稲本さん
  「集まって、ずうっと・・・いや、お金 無かったからね。
  意外と その、お金 集めんの好きで、いや、好きでもないんだけどさ(笑)
  たくさんの お金じゃないんだけど、ちょっぴりずつ集めて、
  みなさんの山小屋 出来ますよ って。 でも、僕ら 作りたかったわけ。
  だから、30人ぐらい 集めたんだけど、
  その集まった中で、5人だけがね、もう 一生懸命 作って。
  もとから もう、大学 辞めたかったからさ。
  じゃあ っと思って、それじゃあ 木工で生きてこうと思って。」
岡田くん
  「うんうん。」
稲本さん
  「どうせ やるんだったら、飛騨の高山がね “飛騨の匠” って いわれるからね、
  じゃ、飛騨 行こう ってんで、それで始まったんです。」
岡田くん
  「それ、何年前でしたっけ。 30・・・」
稲本さん
  「35年ぐらい前。」
岡田くん
  「そっからですね。」
稲本さん
  「僕がね、27、8 ぐらい。」
岡田くん
  「現在は いっぱいやってますよね。
  本 出したり、おもちゃ 作ったり、いろいろ やられてますよね。」
稲本さん
  「基本的にはね、木で なんでもやろうと思ったわけ。
  ほんと言うと 家 作りたかったんだけど、家 作るって、材料たくさんいるし、大変じゃない。
  そうすると、ちっちゃいものから。 だから、お椀から 建物まで って言ってるんだけど、
  いまはね、携帯ストラップからね、この前、井深記念館 てのを作ったんだけど(笑)」
岡田くん
  「うーん。 じゃ 元々、家具 作りをやられてたわけでは ないんですか。」
稲本さん
  「そう。 元々は、大学に勤めてたの。」
岡田くん
  「異色ですよね。」
稲本さん
  「よく、言われるんだけどね。
  大学に勤めてたら、実験器具を ぐちゅぐちゅ作ってんじゃん、地下室で。
  それが、嫌で嫌で しょうがないんだけどね、
  手が器用だったから、教授がね 『お前、いろ いろ』 って言われて、
  だから、大学、言いたいこと言ってたわりに、クビにならなかったのは、
  ロケットを打ち上げるさ、計測器を作ってた。
  それが、上手かったんで『稲本って 気にくわないヤツだけどしょうがない。 よく作るから』
  って、クビにならなかったんだけど(笑)
  それで、ものづくりは好きだったんだけど、一番の きっかけはね、
  さっきの、葉っぱが緑 って、すごいことなんだよ。」
岡田くん
  「へぇー、なんですか?」
稲本さん
  「葉っぱ ってのはさ、えーと、普通は 黒が 一番いいじゃない。
  何故かっつうと、あらゆるエネルギーを吸収できるから、黒だと。」
岡田くん
  「あー。 太陽の光も、集まりやすいから。」
稲本さん
  「そうなの。」
岡田くん
  「野球選手とか、目の下に 塗ったりしますよね。」
稲本さん
  「そうそうそう。 太陽光の中で、一番 多いのは、緑なのよ。
  人間だったら、一番 多いところ、吸収するでしょ。
  ところが、緑だってことは、緑を反射してるってことなの。」
岡田くん
  「うん。」
稲本さん
  「一応、物理やってたからね(笑)」
岡田くん
  「物理の・・・物理の話になって来ましたね。
  反射してるから、緑だってことですね。」
稲本さん
  「でも、一番 おいしいところを反射するって、すごいじゃない。」
岡田くん
  「うん。」
稲本さん
  「だから、僕ら、緑 見ると、すごく癒されたりする。
  で、葉っぱは だからね、ちょっと 青紫と、赤に近いところ 使ってて、緑を反射してるわけ。
  これは すごいな! と思ったの。
  だから、その 二つだね。
  手で作ることと、その、葉っぱは緑だ っていうのに。」
岡田くん
  「うーん。 なんで お前ら、緑なんだ! と。
  大事なものを、なんで 逃してまで、緑でいるんだ? と。」
稲本さん
  「そう そう そう。」
岡田くん
  「それ、なんでですか。」
稲本さん
  「いや、わからない。」
岡田くん
  「それは、わからないんですね(笑)」
稲本さん
  「いまだにね、あらゆる植物学者に、僕は 問い続けてるんですけど、
  誰も、答えを出してもらえない。
  僕の予想は、やっぱし 植物は、動物を生かしてやるために、
  全部 エネルギー 取っちゃったらさ、だって、地球の温度は 低くなっちゃうんだ。」
岡田くん
  「うん。」
稲本さん
  「それから やっぱしね、なんていうかな、
  共生だよ、それこそ、いま よく言われてる。
  共生するためには、自分のね、いいとこ あげちゃおう っていうね。」
岡田くん
  「うんうん。」
稲本さん
  「それに、感激してさ。 僕も、若かったからさ、若さと バカさでね、
  もう、飛騨 行こう! とかって、行っちゃったんだよ(笑)」


(曲)
TRAVIS 『WALKING IN THE SUN』
Singles


稲本さん
  「でも、行ってみたら、甘くなかったね(笑)」
岡田くん
  「アハハ。 大変ですよね。 自然と共に生きる というか・・・」
稲本さん
  「そうそう。 それと、なによりもね、
  師匠に教わったんだよ、この師匠がさ、恐ろしい人でね。
  例えば、カンナをさ、砥げ って言うわけね。
  で、どうして砥ぐんですか? って言うとさ、急にさ、パーンと蹴飛ばすわけ。
  聞くヤツは嫌いだよ! って 言うわけ(笑)」
岡田くん
  「考えろ、と。 まず。」
稲本さん
  「そう、自分で。
  それでね、一所懸命 砥いだら 『ダメだよ! そんなんじゃ』 って言われてね。
  手先が決まってねえ って言われたわけ、一言だけ。
  しかも、一か月ぐらい経ってからよ。 始めから 言ってくれりゃいいのにさ(笑)
  『手首が決まってねえよ! お前』 とか言われてさ。
  あ、そうか、手首 決めなきゃいけないんだ、って。」
岡田くん
  「あー。」
稲本さん
  「ところがね、手首 決めてやってもね、持ってくと、ダメ って言うのよ。
  で、どうしてですか? って、
  『どうしてですかが気にくわねえ!』 って言って、また蹴飛ばされるわけ(笑)」
岡田くん
  「アハハ!」
稲本さん
  「それでね 『はじめ 三分の砥ぎすましだよ』 とか言われるの。
  どういうことかっていうと、砥石をね、始めから終わりまで使うってことだね。
  しかも、手首 決めてやると。 これが、切れるようになんのよ。」
岡田くん
  「うーん・・・」
稲本さん
  「師匠は すごいんだよね。 持ってったら、
  『おっ、これは 切れるぞ』 って、やってみたら 切れた。」
岡田くん
  「職人さんに 付いたわけですよね。 たぶん 『道具と ちゃんと会話しろよ』 と。」
稲本さん
  「そうそう。」
岡田くん
  「一か月、先生も 我慢してたんでしょうね。
  何を、道具を話してんのかな っていうね。」
稲本さん
  「途中で、やめようかと思ったらね、師匠が どうしたかっていうとね、
  カンナを 木の板に置いてさ、すべらしたの。
  したら、カンナ屑が出ちゃうのよ。」
岡田くん
  「うーん。」
稲本さん
  「これは・・・やっぱ 言葉じゃないね。 こう、見てたら、
  あっ これは、この人に、何がなんでも付いて行こうと思ったね。」
岡田くん
  「うーん。」
稲本さん
  「それで、3か月経って やっと 『これでいいぞ』 って言われて・・・」
岡田くん
  「そういう出会いも ありつつ。
  なんか いま、家具を、紀伊國屋の方で。」
稲本さん
  「そう、本屋さん。」
岡田くん
  「本屋さんの方で。」
稲本さん
  「これも、本屋さん、変な話だけどね、15坪ぐらいだけど。
  昔、田辺さんていう人と、松原さん て いまの CEO がいるんだけどね。
  僕、家具の展示会 やりたいって言ったらね、
  『バカだな お前、ここ 本屋だよ』 って 『本屋に なんで、家具 売りに来るんだ』 って。
  『でも、そういうバカは 気にいった』 って言われて(笑)」
岡田くん
  「なんで、本屋を選んだんですか?」
稲本さん
  「やっぱね、なんていうかな、僕ら、やってること全体を伝えたかったから。
  家具 作ってるだけじゃなくて。
  あ、やり始めた頃から、木も植えてんのよ。」
岡田くん
  「うん。」
稲本さん
  「で、木も植えたり、それから、世界の森 行ったりさ、
  こういう 音も やりたいとか、ずうっと前から思ってたから、
  どうも、家具だけ売るんじゃない、
  もちろん、家具は、いいもの作りたいと思ってたんだよ。
  だから やっぱ、本屋がいいなあと思ったの。」
岡田くん
  「なんだろう、生活と一緒になってほしい ってことですか?」
稲本さん  
  「そうそう。 あのね、要するにさ、トータルに。」
岡田くん
  「あー、トータル。 人生の中でも、トータル的なプランを提示したいってことですか?」
稲本さん
  「要するに、健康になるときでもさ、心とね、体とね、手だけじゃなくて 呼吸から、
  全部はね、やっぱ、トータルなものじゃない、人間て。 地球も トータルだから。
  そん中の、たまたま、木は やってんだけど、
  木だけでも、トータルで やりたいと思ったから、家具屋さんじゃないって。
  だから 『オークヴィレッジ』 って名前なのよ。」
岡田くん
  「うーん・・・家具屋じゃないよ、と。」
稲本さん
  「そうそう。 でね “オークヴィレッジ” って名前にしたらさ、
  永六輔さんて、あの人、口悪いからさ。 あの人は、英語 嫌いなんだよ。
  『稲本くんが やってることは好きだけど、その “オークなんたら” って 嫌だな』
  って言われてね(笑) だけど 僕はね、そのとき 言ったんだけど、
  やっぱ、世界に、そのうち出たい と。
  まだ、出きてれないけど、いまだに 思ってるから。
  だから、世界に出るための名前としてね、外国人に いろいろ聞いたんだよ。
  そしたら “オークヴィレッジ” って、いい名前だって 言ってくれたの。」
岡田くん
  「うーん。」
稲本さん
  「それで、要するに、トータルでやるんで “オークヴィレッジ” と。」
岡田くん
  「どうなんですか? 日本の “匠の技” は、海外での。
  なんか、いっぱい 行かれてるんですよね。」
稲本さん
  「そう、これは、世界一。 間違いなく、技は。
  デザインはね、例えば デンマークがいいとかさ、イタリアがいいとか あるけれど、
  技は、ダントツに世界一 ね。
  で、2番目は 韓国なのよ。 3番目が 中国なのよ。
  だから、この 極東に、木工が上手いヤツらばっか、集まっちゃったんだよね。
  僕ら、韓国とか中国 近いから、そこで 比較するから、
  どうも 日本は、まだまだと思うかもしれないけど、まあ、はっきり言ってね、
  デンマークも行ったけど、ヘタクソ。 イギリスなんか、特に ヘタ。」
岡田くん
  「(笑)ほんとですか。 技術としては、すごいですよね。」
稲本さん
  「だって、やっぱ カンナ、押すでしょ。 鋸も、押すじゃん。
  やっぱ、引いた方が、全然 いいのよ。」
岡田くん
  「うーん・・・それ、力の 入れ具合とか。」
稲本さん
  「入れ具合とか、いろんな やり方。 いま、アメリカとか、
  アメリカは 特に、クラフトのは みんな、日本の道具 使ってるよ。
  押すのをやめて、みんな 引いてる。」
岡田くん
  「それ、力学的にも いいっていうことですか。」
稲本さん
  「そうそう。 あのね、カンナ掛けるとき、腰で掛けなきゃいけないのよ。
  腰の、決まり方が 違うね。 引いた方が いい。」
岡田くん
  「はあー。 日本の、考えられた道具と・・・」
稲本さん
  「そうそう、そう。」
岡田くん
  「技だ ってことですね。」
稲本さん
  「それから、木を見る目が、日本人は 四季折々 変化があるから、
  木も、ものすごい変化があるのよ。
  その、細かい差を見る力 だね。」
岡田くん
  「うーん。 そこを お聞きしたいですね。 それ、どうなんですか、こう、
  木を見る目 っていうのは。」
稲本さん
  「そもそも 日本は、ちいちゃい国なんだけど、木の種類が 多いのよ。
  例えば、うちは “オークヴィレッジ” って してるけど、
  オーク は、イギリスでは 2種類しかないの。 日本では、17種類 あるんだよ。」
岡田くん
  「ほぉー。」
稲本さん
  「それだけ、季節の変化が 細やかだから、ちょっとずつ変わってるわけ。
  そういう 細やかなものを 上手く組み合わせてね、
  なるべく、釘を使わないで やろうとしたから、どんどん どんどん。
  それで 島国で、あんまり 金属とか石が 入って来なかったから、
  どんどん 発達したんだと思う。」
岡田くん
  「やっぱ そういう、木と共に生きる っていうことってのは、すごく、
  木を見るには すごく、日本人ていうのは、向いてるっていうことですよね。」
稲本さん
  「あのね、やってみてね、やっぱ 半分はね、一応、物理やってたからさ、
  そういう、最初 師匠に ガンガンやられてさ、ちょっと改まったんだけど、
  それでもね、まだ 自信あったんだけど、やってるうちに だんだんさ、
  すごい木は、500年くらいの木を、カンナ掛けるわけじゃん。」
岡田くん
  「どうなんですか? どういう感覚 なんですか。」
稲本さん
  「やっぱね、最初のうちはさ、なにしろ 掛けちゃわなきゃ とか思うんだけど、
  あるとき、年輪 数えてみたんだけどさ(笑)
  やっぱし、あるんだよね、当たり前だけど(笑)
  あ、これ一個で 1年だなー とか思うと、だんだん だんだん、これは凄いなぁ と思ってね。
  で、これ、西岡さんも言ってるけど。 西岡常一さん て、法隆寺を造った。」
岡田くん
  「はい。」
稲本さん
  「だんだん こう、木に、なんていうかな、使われてるっていうかさ、
  これのために やってあげなきゃ って、思うようになるんだよね、人間も。」
岡田くん
  「うーん。」
稲本さん
  「もちろん、使う人のために 作るんだけど、一方では、地球から 取れて来て、
  まあ、切られちゃって 死んじゃったわけじゃん。
  これを もう一回、500年なら500年ね、使えるようにしなきゃとか。」
岡田くん
  「あー。」
稲本さん
  「やっぱ 思うようになるね。」
岡田くん
  「そういう感覚なんですね。」
稲本さん
  「そうそう。」
岡田くん
  「500年 経ってる木は、500年持つって 言いますもんね。」
稲本さん
  「ぜったい 持つ。
  だって、山ん中で500年、台風が来ようと 地震が来ようと、立ってたんだもん。
  だから、500年 生きたってことは、500年 生きる力を、もはや持ってる。
  持ってるヤツだけが、500歳に なったわけだから。」
岡田くん
  「うん。」
稲本さん
  「やっぱ、年取った木は、ちゃんと そういう力、持ってんのよ。」


(曲)
MISHKA 『ONE TREE』
ONE TREE


岡田くん
  「どうなんですかね、いま。 エコブーム とか ありますけども。」
稲本さん
  「35年前は、全然わかってくれなかったんだけど、最近、結構 わかってくれんだけど、
  ただね、要するに 日本の歴史の中で、木で、
  だって、法隆寺って 1300年だよ。」
岡田くん
  「そうですよね。」
稲本さん
  「東京都庁が 建ったときさ、オレ たまたま 招待されたのよ。
  それで、最後に、質問の時間があったんだけどさ、手を挙げてね、
  これ、何年 持つんですか? って言ったの(笑)」
岡田くん
  「(笑)」
稲本さん
  「そしたら、課長さんが 困っちゃってさ。」
岡田くん
  「そうですよね。」
稲本さん
  「1300年なんて、絶対 持たないからね 『よく わかりません』 て言ってたけど。
  あれ、7000億ぐらい 掛けてんだよね。 すごい お金 掛けてるでしょ。
  それに比べれば、1300年持った法隆寺は、すごいじゃない?」
岡田くん
  「うん。」




岡田くん
  「その、木の良さってのを、みんなに もっと、わかってもらいたいっていうかんじですよね。」
稲本さん
  「あのね、僕は、だから いま、考えてるのは、
  やっぱ 楽しみながら わかんなきゃいけないと思って、
  音とか 香りとかね、幅広く やろうと思ってるわけ。」
岡田くん
  「うーん、楽しむってことを わかってもらいたい。 木は、楽しめんだよ って。」
稲本さん
  「そうそうそう。」
岡田くん
  「目の前に、木琴があります。
  これねえ、面白いですよねえ。 ちゅうかね(笑)ちゃんとし過ぎですよ。」
稲本さん
  「アハハハ!」
岡田くん
  「ちゃんとし過ぎ って言ったら、変だけど。
  子供用の木琴ですよね、これ。 子供用の木琴なんだけど(笑)
  技術的なことが、ものすごい こう、ちゃんとしてるし(笑)」
稲本さん
  「ちゃんと それ、組んで、尚且つ、込み栓 ていうの入れて、抜けないようにしてさ。」
岡田くん
  「そうですよね、こんな・・・」
稲本さん
  「 “グッド・トイ賞” っていうね、おもちゃの賞を もらったんだよ。」
岡田くん
  「いや、だって それ、これ あの、木琴で、ドレミファソラシド なんですけど、
  普通、長さで、木の長さで 調整するじゃないですか、音を。
  それを、同じ みんな長さで、ドレミファソラシドを 全部、同じ長さで、
  ド が檜、レ が楢、ミ が栴檀、ファ が桜、とか、全部こう、
  木の長さじゃなくて、木の種類で。」
稲本さん
  「木の種類。」
( “ドレミファソラシド” と、木琴を叩く音。)
岡田くん
  「すごいですねー。
  これを、木の長さじゃなくて、木の種類で作ってるっていうのは、すごいですね。」
稲本さん
  「しかもね、これが 必ずしもね、これ、栴檀が ミ なんだけど、ミ とは限らないんだよ。」
岡田くん
  「ま そうですね。 この、中の詰まり具合で 変わりますよね。」
稲本さん
  「要するに、木によってもね。」
岡田くん
  「木によっても。」
稲本さん
  「人間でも、声が高いのと 低いのがいるじゃない。」
岡田くん
  「そうですよね。」
稲本さん
  「この順番 並べればいいってわけじゃない。」
岡田くん
  「しかも、長さで・・・」
稲本さん
  「そうそう。 長さでは、変えられないから。 裏の削り方でも、ほとんど 変わんないのよ。
  結局ね、これね、20年ぐらい もっと前に、うちの若い子にね、お前ら、木琴できるはずだから、
  叩いてみろよ、木は全部、音 違うから。
  これ、ドレミファにやれば 木琴できるだろ、つったらね、
  稲本さん、じゃあ やって下さいよ、って言われて、オレ やったけどね、
  全然ダメだった。 いくらやってもダメで。 結局、音痴じゃダメなのよ。」
岡田くん
  「難しいですよね。」
稲本さん
  「音痴じゃなくてもね、これ、出来てしまえば ドレミファだけど、やっぱしね、
  ほぼ、絶対音感に近いの 無いとダメなの。
  うちに いたんだよ、これがまた。」
岡田くん
  「良かったですね。」
稲本さん
  「絶対音感 あって、尚且つ 木工が出来るヤツが、二人ぐらい いるのよ。」
岡田くん
  「その人が。」
稲本さん
  「その人間しか、作れないの。 他の人間には 作れないのよ。
  もっと困るのは、これ作ってるとき、他の人が あんまりガンガンやるとね。」
岡田くん
  「音が わかんない。」
稲本さん
  「わからなくなるから、お前ら 黙れ! って言ってね(笑)」
岡田くん
  「アハハ(笑)」
稲本さん
  「これ作ってるとき、みんな 周り、シーンとしてんの(笑)」
岡田くん
  「これ、すごいですよ。 グッド・トイ賞 取ってる・・・」
稲本さん
  「そうそう。」
岡田くん
  「あー。 これは まあ、取りますよね。 こんだけ こだわった、木琴の、
  子供の遊びの 無いですからね。
  匂いも いい匂いするし、木の。」
稲本さん
  「これのね、2オクターブのやつもあんの。
  それから、半音 上がるやつもあるの。」
岡田くん
  「うーん、これは でも(笑)子供の おもちゃにしては、ちゃんと こう、ね、
  繋ぎ目も、ちゃんとしてますし。」
稲本さん
  「(笑)」
岡田くん
  「アハハ! どんだけ 本気なんだ っていう・・・しますけどね。
  これも あるし、だから、そういうふうに、なんだろう、
  見た目だけではなくて、五感で感じるってことも 意識をされてるってことですよね。」
稲本さん
  「うん。 やっぱりね、これ出して良かったのは、
  だって これ、作ってから だいぶ経ってから、グッド・トイ賞 もらったのね。
  なかなか、認識されなかったんだけど、最近ね、すごく 評価されて来たの。
  やっぱ ちょっと、僕が やってたことも 良くないんだけど、環境の人ってさ 時々さ、
  あれ やっちゃいけない、これ やっちゃいけないって 言うじゃない。」
岡田くん
  「エコとかの関係で、
  木、抜くな! って言ったら、抜くな って なっちゃいますからね。」
稲本さん
  「だけどね、やっぱり 僕は、そういう、子供が楽しみながら これ やってるとね、
  木の名前、嫌でも覚えちゃったりね、中には それで、
  字、書いてあるでしょ。 字を覚える子も いるんだよね。」
岡田くん
  「うん。 ま、触れますからね、木の。 あっ、こんなに種類が あんだとか。」
稲本さん
  「積み木も 出してんだけどね。 積み木の方は、やっぱり 触るじゃない。
  そうすると、重いとか 軽いとかって わかるし、匂いが違うしね。 
  それは それで、いいし。 そういうね “木育” って言ってんだけど。 木でね・・・」
岡田くん
  「木育。」
稲本さん
  「うん。 食育 って、よく言うじゃない(笑)」
岡田くん
  「木育 付き合っちゃいました!」
稲本さん
  「アハハ(笑)」
岡田くん
  「でも、いいと思います。」
稲本さん  
  「ありがとう。」
岡田くん
  「これは、ほんとの木なので、匂いも すごい いいし。」
稲本さん
  「これで、V6 でさ、コンサート やって、やって! アハハハハ!」
岡田くん
  「まあ、いっぱい、あの、音もらえれば。」
稲本さん
  「アハハ! そうだよね。」
岡田くん
  「いろんな音(笑)作れるかもしれないですね。」
稲本さん
  「万博で やったのよ、2オクターブのやつ。 それで、弾いてくれた人 いるんだよ。
  マリンバ奏者がね、弾いてくれたの。」
岡田くん
  「へぇー。 でも、いい音 しますからね。」
稲本さん
  「それからね、あと、実験的にね、
  林英哲くんて、和太鼓の奏者がいるんだけど、一応ね 僕、後援会長なんだよ。
  彼ね、和太鼓やってて、彼は “ウッド・ブロック” っていってさ、木を叩いて、
  やっぱり、リズムをとれるじゃない。 そういうのを作ったりとか。 いろいろ やってる。」
岡田くん
  「この番組、来てくれました。」
稲本さん
  「あ、そう? あの 檜のバチ、うちで作ってんのよ。 あれが、折れるんだよ。」
岡田くん
  「折れないの、作ってあげて下さいよ。」
稲本さん
  「いやいや、絶対 折れるんだ。」
岡田くん
  「(笑)」
稲本さん
  「だから、あれ、ものすごい いいの選んでるんだけど、それでも、折れちゃう。」
岡田くん
  「そのぐらい、込めて、叩いてるんですね。」
稲本さん
  「そうそう。」
岡田くん
  「まあ、でも、木と触れる っていうのは、すごくいいですよね。
  なんか いま、匂いに はまってるって聞いたんですけど。」
稲本さん
  「(笑)」
岡田くん
  「どうなんですか? 匂いは。」
稲本さん
  「いや、もう一つ 気がついたのは、木って動けないじゃん。」
岡田くん
  「うん、そうですね。」
稲本さん
  「僕らは 動けるから。 動物って 攻めれるけれど、木って、守るしかないわけね。 
  ぜったい 攻めれないから。
  守るとき、彼らが考えたのが、それはね 結局、香り だったのよ。」
岡田くん
  「うーん。」
稲本さん
  「うん。 それでね、こういう いま、エッセンシャルオイルね。 アロマって いわれてる。
  これを いまね、出して来たんですよ。 ちょっと、それ 匂い嗅いでみて下さい。」
岡田くん
  「これ。 これ いまね、開けますけども、
  うわっ! これ、すごいっスね。 原液ですか?」
稲本さん
  「そう。 これはね “においコブシ” っていう木と 檜を、ブレンドしたものなの。
  この、木琴つくってる子も、ちょっと変わった子なのね。 絶対音階 持って。
  もう一人、変な ブレンダーがいるんだよ。 これは、香りに ものすごい敏感なわけ。」
岡田くん
  「うーん。」
稲本さん  
  「その人が、ブレンドしてんだけど。
  においコブシ はね。 普通の コブシ は、匂わないの。
  なんか “コブシ咲く あの丘、北国の・・・” とかいう歌はね、
  あれは 匂わないんですよ、木は。 花は、匂うけど。
  シデコブシ も 匂わなくて、においコブシ だけが 匂うのよ。」
岡田くん
  「ふーん・・・」
稲本さん
  「これがね、断崖絶壁みたいなとこに あるわけ。
  その枝だけを切り落として来て、それから 取って来た。」
岡田くん
  「へえー。」
稲本さん
  「なかなか、大変なんですよ。 それに、ちょっと 檜 入れてね、
  においコブシ だけだとね、ほんのちょっぴりしか取れないから(笑)
  ちょっと 檜 入れて、ブレンドしてるんですよ。」
岡田くん
  「そういうのも こう、なんだろう、五感で感じるためにっていうことで。」
稲本さん
  「そうそう。 それと同じ スプレーがね。」
(シュッ シュッ シュッ っと、スプレーを撒く音)
稲本さん
  「これは ちょっと、アルコールが入っててさ。 空気を清浄化してくれんのと、  
  いま インフルエンザが流行ってるから、
  アルコールと 檜と においコブシの入ってるのがね・・・」
岡田くん
  「いい匂い してきた。」
稲本さん
  「いい匂い して来るでしょ。 ちょっと遅れて して来るんだよね。」
岡田くん
  「これ、でも(笑)他で売ってるより “木” ってかんじ しますよね。」
稲本さん
  「いや、他のは・・・」
岡田くん
  「(笑)他で って言ったら、変だけど。」
稲本さん
  「日本で売られてるアロマって、98パーセントは 外国のもんだから。
  日本では、いままで アロマ 取らなかったから。」
岡田くん
  「うーん。」
稲本さん
  「それで、僕らは いま、日本で ずっと、アロマ 取ってね。
  しかも、野生だから、山のもんだから、絶対 農薬とか入ってないわけ。
  もう一つ いいのはね、いまの 情報っていうのは、みんな、目とか耳から来るでしょ。」
岡田くん
  「はい。」
稲本さん
  「ところが、香りがね、圧倒的に少なくなっちゃったの。
  だって、テレビから、香り 来ないじゃない。
  すると、人間は 五感のうちに、香りだけがね、いま、衰退し始めたの。
  そのことによって、免疫力が落ちたりね、意欲が落ちたり、
  それから、交感神経と 副交感神経のバランスが、壊れたりしてるわけ。
  それを この香りは、脳の中のね “大脳辺縁系” ってとこがあるんだな。
  視力とか 耳は、大脳皮質 っていわれてさ、行くんだけど、
  大脳辺縁系ってとこに行くとね、香りは、要するに さっき言った、
  無意識をつかさどるところを刺激して、
  免疫とかさ 神経とか 意欲を、良くするんだよね。」


(曲)
MAMAS GUN 『POTS OF GOLD』
ルーツ・トゥ・リッチーズ


岡田くん
  「いまの、日本の森の現状って どうですか?」
稲本さん
  「いまはね、日本には 実のところ、森林は 67パーセントもあるわけ。」
岡田くん
  「はい。」
稲本さん
  「だから 世界でね すごいんだよ。
  だって、えーと、世界で 3位か 4位だから、森林率でいうと。
  で、その森を、戦後すぐから植えたから、実は、細い木は ものすごい いっぱいあるの。
  有り余ってるの。 なのに、80パーセントぐらい 輸入してるわけ。
  だから、山に お金が行かないから、山を手入れ出来なくて、
  木と木が もう、ぶつかっちゃってさ、枝と枝が ぶつかり、根っこと根っこが ぶつかるから、
  木が弱って来てるわけ。
  だから、木を手入れしながら、森林を良くすると、CO2 の吸収も 良くなるしさ。
  だから、木は無い っていうのはウソで、有り余ってんのよ。 特に、若い木は。」
岡田くん
  「じゃ なんか、木を守るために と言って、
  伐採をするな、っていう動きもありますけども。」
稲本さん
  「あれは、間違い。」
岡田くん
  「あれは、間違いだっていう・・・」
稲本さん
  「いや、あんまりデカい木を、切っちゃったりね、
  森の生態系を考えながら、切るべき木と、切っちゃいけない木が あるわけ。
  例えば、病気になって、もう死にそうな木は、やっぱり 切ってあげた方がいいの。
  これ ずうっとやっておくと、どんどん どんどん 腐って来てさ、
  CO2 出して来るし、病気を流行らすからね、それは切る。
  それから、若い木で くっ付いてるやつは、間を抜いてあげる。 そうすると 元気になるから。
  意外と、手入れ次第だからね。」
岡田くん
  「ちゃんと、手入れしたものに しなきゃいけないってことですよね。」
稲本さん
  「そうそう。 そうすれば、日本はね、ものすごい 木材 余ってるし、それからね、
  僕の友人で 月尾さんてね、東大の名誉教授がいるんだけど、
  彼の計算によるとね、1年に伸びる、
  木は、伸びるじゃない。」
岡田くん
  「はい。」
稲本さん  
  「それの、伸びる量の 40パーセントを使うとね、岩手県のエネルギーは 全部 補えるのよ。
  それくらい、木って いっぱいあるの、日本では。
  だから、もうちょっと 利用すればいいのね。」
岡田くん
  「日本の森の良さって、なんですか?」
稲本さん
  「細やかでね、やっぱり 優しい。」
岡田くん
  「うん。」
稲本さん
  「僕は、世界中 見て、アマゾンもね 現地に行って、マラリアになりそうなぐらいさ(笑)
  カメルーン も行って来たのよ。 みんな やっぱしね、
  特に 熱帯は、強烈なんだけど、料理でいうと、ものすごい 油っこいってかんじね。
  それに対して 日本の、やっぱりこれ 風土なんだけど、
  優しくて 細やかで バランスがいい。」
岡田くん
  「うーん。」
稲本さん  
  「世界でも、すごく いいですよ。」
岡田くん
  「それを でも、知ってますかね、日本の人って。」
稲本さん
  「あんまり 知らないね。 こういうのが、当たり前だと 思っちゃってるから。」
岡田くん
  「まあ、そうですね。 身近に ありますからね。」
稲本さん
  「でもね、中東とかさ、隣の国、中国とか行くと わかるよ。
  中国ね、2か月ぐらい旅したことあるんだけど、奥の方 行っても、
  いま どんどん、切られちゃってるから。」
岡田くん
  「うーん。」
稲本さん
  「かつては、すごい 森林あったんだよ。 いま、すごいよ。」
岡田くん
  「中国は いま、変わって行ってますからね。」
稲本さん
  「ものすごく 経済成長してるから、滅茶苦茶 切ってるからね。」
岡田くん
  「その、日本の森を守るために、いろんな活動 されてるんですよね。
  “白川郷自然學校” っていうのも あったりとか。 トヨタ白川郷 ですね。」
稲本さん
  「いろんなね、トヨタ白川郷自然學校 だけじゃなくて、
  自然学校 っていうの、いっぱい作ろうと思ってるわけ。
  これは、オークヴィレッジ の中にもあるし、いろんなところ。
  それから 最近ね、県の教育委員会とか やらされて、
  さっきの “木育” じゃないけど、いろんな学校で、
  総合的学習の時間 てあるんだけど、そういうのにね やって、
  みんな 子供たちに会うと、興味持つじゃない。
  この 木琴も そうだけど、いろんなことに興味持って来て、
  それから 彼らは、自分で発見するようになるの。
  自然教育とか 環境教育の中で 言われてることはね、
  聞いたことは 忘れるんだよ。 見たことは ときどき思い出す。
  だけど、自分で発見したことは、絶対 忘れないって言われてんだよ。」
岡田くん
  「うん、そうですね。」
稲本さん
  「子供がね、自分で、それこそ 誰が彫ったな と思って、
  それから 自分で作って、誰かに あげて、誰かが感激してくれたり、
  そういう体験は、忘れないですよ。 そういうことは、重要だと思うね。」
岡田くん
  「だから “ドングリの会” NPO法人 ドングリの会 っていうのをやられてるんですね。」
稲本さん  
  「これはね、木を植えてみてね。
  まず、うちの子供に植えさしたね、とりあえずね。
  そしたらね、うちの子供 せっかちだからさ。 オレと 良く似てるんだけど(笑)
  植えてね 3日ぐらい経って、ドングリ植えて 3日ぐらい経って、
  『お父さん、これ死んでるよ。 芽が出て来ないもん』 て。
  お前ね(笑)3日じゃ 出ねえんだよって言って。」
岡田くん
  「アハハ(笑)」
稲本さん
  「それで、脇に植えるじゃない。」
岡田くん
  「はい。」
稲本さん
  「それで、ちょっと 家の中 置いたら、暖かかったから、2月ごろ 芽を出したんだけど、
  一番最初に見つけたのが、子供だったね。
  あれね、ようく見てるとね、動くんだよ。 ドングリから、芽が くにゅくにゅ。
  あ、高速撮影やったら、もちろん動くんだけど、ときどき タイミングいいと、
  ちょこっと動くの 見えたりするわけ。
  それで、やっぱし 芽が出て、すごい喜んで、
  それで、僕は 一所懸命 ドングリ配って、子供達が植える ね。
  東京は、ICU って 国際基督教大学にね、300坪ぐらいの苗畑 持って、
  それで ドングリの会でね、3万個、毎年 芽を出してんのよ。
  それぐらい やらないとね、植林に 追っつかないから。
  子供たちも来てるし、大人も来てる。」
岡田くん
  「うーん。 まあ、いろんなことをね やられてますね。」
稲本さん
  「だってもう、60にもなってるからね、いろいろ積み重なって来たんだよ。」
岡田くん
  「あの “森と共に生きる” っていうのが、今回 テーマなんですけど、
  木と共に生きる とか、森と共に生きる っていうの。
  僕達が こう、森を体感する機会が なかなか無くて、どうしたら こう、
  森 っていうのを感じられるし、どうしたらいいっていうのは ありますか?」
稲本さん
  「僕は だから、最初は やっぱ、木のもののね、こういう楽しいもの いっぱい作ってさ、
  それから、香りとか 音とか聞いて、それで 興味持つじゃない。
  東京もね、木が無いようで 結構あるんだよ。」
岡田くん
  「うん。」
稲本さん
  「いま、明治神宮と 一所懸命 仕事してんだけど、明治神宮ってあれ、
  植えた木なんだけど、90年 経ってるわけ。 なかなか あれでしょ、新宿御苑も そうだしね、
  結構、東京にも 森があるし、公園にも 木があるじゃない。
  僕、いつも言ってるんだけどね、自分の好きな木を、一本 決めなさい って言ってるわけ。
  あぁ、この木は 好きなんだと、見ると、とにかく 気に入るやつがあるじゃん。
  それを決めて、それをね ときどき観察するの。」
岡田くん
  「うーん。」
稲本さん
  「そうすると、春は春で、春の装いね。 冬になったら、葉っぱ落とすじゃない。
  そういうようなことから、徐々にね やって行って、
  そのうち、もっと山奥 行きたいとかさ、
  もっと 森の近くへ行きたいとか、思うようになると思うから。
  そういう、段階があると思うんだよね。 そこを、上手く 組み立てるってことだと思う。」
岡田くん
  「他に、必ず言うってこと ありますか?」
稲本さん
  「うん?」
岡田くん
  「他に こう、生徒さんとか・・・」
稲本さん
  「ああ、やっぱしね、木でね、木が出す酸素で、僕らは 生きてるってことですよ。
  人間が生きる中で、呼吸するだけでね 16本ぐらい、木が いるんですよ。」
岡田くん
  「うーん。」
稲本さん
  「うん。 気が 16本ぐらいあって、そっから出す酸素で、はじめて 僕らは生きれるわけ。
  大体、1日に、普通の大人でね、20キロ 空気を吸うんだよ。
  20キロ って、すごいですよ。 大体、体重の 3分の1 くらい吸うわけ。
  それが 汚れて来ちゃったらね、
  酸素が無くなったり、水素が多くなったり、悪くなるわけでしょ。
  それから、水は 大体、2キロ 飲むの。 食べ物も、2キロぐらい食べる。
  これを、毎日 やってるんだから。
  それ、全部が 木に関係ある。
  もちろん、空気は 木に関係ある。
  水だって、きれいな水を作るのは、大体、森なのよ。
  地球は よく “水の惑星” って言われるじゃん。
  97.5パーセントは、海水なの。 だから、僕ら 飲めないでしょ。」
岡田くん
  「はい。」
稲本さん
  「陸上に、2.5パーセントしかなくて、そのうちのね 9割は、
  人間が 手が届かない 地下水だったり、エベレストの上だったり、北極だったりすんの。
  手が届くのなんて、0.25パーセント。 0.25パーセントも、汚い水が多いじゃない。
  きれいな水を作るのは、ま、きれいな水は 0.01も無いのよ。 0.001 とも言われてんの。
  それを作るのは、ほとんど 森なの。」


(曲)
BEATLES 『HERE COMES THE SUN』
アビイ・ロード



(対談が終わって、岡田くんの感想)

「さあ、ということで、稲本さんと お話をさせていただきました。
いやあ もうね、いまね 僕、気づかなかったですけど、
スタッフが、このブースの中に入って来たら、もう、森林浴の匂いがする と。 アハハ!
さっき、ちょっと撒いた、なんだろう、スプレーでね。
そのぐらいの あれなんですけど、やっぱこう、なんだろうね、
森とかと触れて、実際、みんな 憧れ あるじゃないですか。 なんとなく、森とかって。
でも ちゃんとこう、理解をして ってことかもね。
ちゃんと 理解をして、やっていかなきゃいけないなあ と思うし。

まあ でも、面白いですよ。 何よりも、この本の帯?
これ、誰が推薦してるかっていうと、C.W.ニコル が推薦してますからね(笑)
これ、男ごころには 堪んないですけどね。 C.W.ニコル推薦 って、なかなか無いですからね。
すごいなって、そこまで あの、ほんとに、森を愛する人達に応援してもらってるんだろうし。
こう、技術も確かな。
ほんとに、日本の技術っていうのは、すごいんだろうし、うーん。

でも、日本の木は優しいよ~とか、好きな木を 一本見つけてね って言ってたのが、
すごく印象的でしたかね。
やっぱ、世界の木を見るってことは、そんな無いかったから、
やっぱり、日本の中で すごく 四季もあって、ずっと生活してるから、忘れがちですけど、
うーん、大事にしなきゃなあとも思うし。

僕も、なんか、一本、この木 いいなあって、近所でね。
いや、あるんですよ。 ここ、どっか行ったら、この木は 良かったなー、とか あるけど、
やっぱ 近所で、この木 好きだなあとか っていうの 見つけたいなあって思いました。」


(曲)
PRIVATE PLANET 『LIFE』
Future Memories



(稲本さんからの コメント)

「アクセサリー とかね、ちょっと横に、コンピューターの横に ちょっとさ、置いといて、
香りがしてくるとか、それから、音が出るとかね。
そういうような ものをね、身近で 簡単で 楽しめるものから入ってくのがいいと思うんです。
そうやってるうち、だんだん だんだんね、
それから、それこそ 新宿御苑とか なんとか、いろいろね、
明治神宮とか、それから、表参道の けやき並木とか あるわけじゃない。 そういうものを、
繋がってんだなあ ってね。
そういう感覚を持つことが、僕は 一番いいんじゃないかなと。
要するに、木の ちっちゃいアクセサリーが、
実のところ、生きてる木と 繋がってるんだなあ っていうね。
そうすれば、どんどん どんどん もっと広がって行くなあって気がするんだけどね、うん。」


Appendix

Archives

全ての記事を表示する

02  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12 


Growing Reed

J-WAVE
every Sunday
  24:00~25:00
Navigator
  Junichi Okada
  ・・・・・・・・・・・・・・・・

J-WAVEとは関係のない
一般のリスナーですが、
素晴らしい番組内容を残したくて
『Growing Reed』を
文字にしています。


Blog Search


QRcode

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。