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2009/11/15 on air  「旅先で見て来たものは なんですか?」                  (guest) 中村安希さん


インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日



インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日


中村 安希



(オープニング)

「こんばんは、岡田准一です。 今夜も始まりました 『Growing Reed』
この番組では、毎週一つのテーマの専門家をお呼びして、徹底的に質問。
番組の終わりには “考える葦” として、
僕も、みなさんと一緒に、成長したいと思います。

旅に出たくなる本があります。
例えば、1986年に出版が始まった、沢木耕太郎さんの 『深夜特急』
デリーからロンドンまで、深夜バスを使って旅をする この旅行記を読んで、
バックパッカーになった人は、多いですよね。
昨年の11月には、一人でも多くの人に、バックパッカーになってほしいと、
エッセイ 『旅する力 深夜特急ノート』 が刊行されました。

そんな、旅に出たくなる本が、もうすぐ出版されます。
第7回 開高健ノンフィクション賞を受賞した 中村安希さんの 『インパラの朝』 です。

中村さんは、1979年、京都生まれ。
2003年、カリフォルニア大学アーバイン校 舞台芸術学部卒業。
日本とアメリカでの、3年間の社会人生活を経て、彼女が 26歳のとき、2006年から、
ユーラシア、アフリカ大陸の47カ国を旅しました。
その 2年間にわたる旅の記録が 『インパラの朝』 です。

まだ、本は出版されていなくて、僕は、ゲラを読んだんですけども、まあ、すごいですね。
沢木耕太郎さんのときと違うのは、やっぱり、女性ですから。 根性あるな っていうか。
いろいろこう、聞いてみたいなっていうことは、たくさん 今日は あります。

バックパッカーの 新たなバイブルになりそうな 『インパラの朝』 の著者である
中村安希さんに、今日はですね、
“旅先で見てきたものは何ですか?” をテーマに、お話を お伺いします。

J-WAVE 『Growing Reed』
新しい一週間、最初の60分。 ぜひ、一緒にお付き合いください。」



(岡田くんの 曲紹介)
「道に迷った時、あなたが太陽を指差していた。
気がついた。 私は、一人じゃないって。
私には、はっきり見えていた。 あなたが導く光。 これが、あなたの人生。 あなたの時間。
DOLORES O'RIORDAN 『THE JOURNEY』 」
No Baggage


岡田くん
  「中村さん!」
中村さん
  「はい。」
岡田くん
  「ぜんぜん、イメージが違いますよ! 文章の・・・」
中村さん
  「何を イメージされたんでしょうか。」
岡田くん
  「 いやいや、ゲラでね、文章に出るイメージとは、ぜんぜん違いますよ。
  ちょっと、でも、京都生まれの方なので。」
中村さん
  「はい。」
岡田くん
  「京都的な、おしとやかなかんじは するじゃないですか。」
中村さん
  「ぜんぜん、おしとやかでは ないですけれども。」
岡田くん
  「(笑)」
中村さん
  「(笑)あの、バックパッカーみたいな風ではないね、とも言われますね。
  ちょっと、違うイメージだと思います。」
岡田くん
  「なんでしょうね、なんかこう、ちょっと 変わってらっしゃいますか?」
中村さん
  「私ですか?(笑)」
岡田くん
  「(笑)変わっては ないですか。」
中村さん
  「自分では、普通だと思って、生活しているんですけれども(笑)」
岡田くん
  「いやいや、すごいなと思うのが、バックパッカーに、なかなか やっぱり、女性で、
  いらっしゃいますけど、特に、アフリカだったりとか 危ないとこじゃないですか。
  バックパッカーしようにも、いろいろあるじゃないですか、場所ってね。」
中村さん
  「はい。」
岡田くん
  「(笑)いろいろある中で、そこを選んで、行く、実行力っていうか。
  男って、たぶん あると思うんですよ。 ちょっと、2年間ぐらい、旅してえなとか。
  絶対あるんだけど、ま、やる人と やらない人って、がっちり分かれちゃって。
  やる人って やっぱり、少なかったりもするじゃないですか。
  やりたいなと思うけど、出来ないとか。 そこまでの、行動力が無いとか。」
中村さん
  「ええ、ええ。 たぶん、いま おっしゃった アフリカに行く勇気ですけども、それはね、
  アフリカが危ないと思っているから、たぶん、勇気がいるんだと思うんですよね。
  アフリカ、危なくないですよね(笑) だから、勇気がいらないというか、
  ただ 行けてしまう場所だと思います。 行こうと思えば。」
岡田くん
  「そもそも、なんで 旅に出ようと思ったんですか? なにが、あったんですか。」
中村さん
  「いや、特別な事件が起きて、ある日 行ったとか、そういうのではなくて・・・」
岡田くん
  「ほんとですか?」
中村さん
  「ほんとですよ。」
岡田くん
  「行こう! と思って、行ったんですか?」
中村さん
  「行くつもりで、計画は あったんですよね。
  最初に思ったのが、大学時代、アメリカに留学してるんですけども、
  そこで、舞台技術やってたときに、先生がですね、
  世界を見て来ることの重要性みたいなのを、すごく強調する先生で、
  『若者よ、旅に出よ』 みたいな。
  で、もう、行かなきゃいけないなと思っていて。 でも、留学中でね、
  アメリカにいるのに、そこから更に 旅に行くなんていうのも大変なので、
  一回、社会人になって 落ち着いてから、行くぞ、と思ってましたね、ずっと。」
岡田くん
  「それは、その、舞台芸術のためにですか?」
中村さん
  「そうですねぇ。 表現者になるために、いろいろ 肥やしが必要というか。」
岡田くん
  「うーん。」
中村さん
  「そのためには やっぱり、行かなきゃいけないって、先生にも言われましたし、
  あ、そういうものなのかと、すごく思って、
  だから もう、最初から、そういう気持ちで 大学を終えた っていうかんじですね。」
岡田くん
  「うーん、じゃ もう、行く気 満々で。」
中村さん
  「はい。」
岡田くん
  「準備して、行っていたっていうことですね。」
中村さん
  「はい。 なんか、旅に出ることが 仕事みたいな(笑)
  表現者になるんだったら、社会経験も、まあ、積んで、旅にも出て、
  それ全部 “仕事” と思って。
  もう、大学時代からの 一連の流れで行ってるので、
  特別、なんか、事件が起きたから、ある日 決めて行ったっていうのでは ないですね。」
岡田くん
  「うーん。 じゃあ もう、それを目標にしていたから、全然こう、悩みもなく。」
中村さん
  「そうですね。」
岡田くん
  「両親にも止められず。」
中村さん
  「ああ、元々、止めないような両親なので(笑)」
岡田くん
  「へぇー。」
中村さん
  「ていうか、両親に、何をしたいとか どこに行くとか、
  そういうことを、いちいち相談しないので、
  ある日 突然、いなくなったぞ、どこへ行ったんだろう? みたいな(笑)そういう・・・」
岡田くん
  「(笑)2年間 帰って来ねえけど、みたいな?」
中村さん
  「そうですよね。 生きているのかなぁ、あの子は・・・ぐらいの かんじだったから。」
岡田くん
  「まあ、安心されてるんでしょうね。」
中村さん
  「いや、心配はしてたみたいですよ、すごく。
  胃が痛かったって言ってましたから、後で 聞いたら。
  でも、危ないところに行ってますとか、そういうことは 別に、連絡しないわけだし、
  ちょっと危なかったよって、後で ちらっと言うぐらいなので。
  行く前には、止められないように、なるべく 何も言わずに、
  静かに 日本から消えるようにしてます、いつも(笑)」
岡田くん
  「どういう 子供だったんですか?」
中村さん
  「子供時代は、まあ、元気な、負けん気の強い、ケンカの多い子でしたね。」
岡田くん
  「へぇー。 部活とかは、やってたんですか?」
中村さん
  「やってましたね。」
岡田くん
  「何、やって・・・」
中村さん
  「中学時代は、剣道やっていて。」
岡田くん
  「あー・・・」
中村さん
  「ええ、戦ってたんですけど。」
岡田くん
  「うん、うん。」
中村さん
  「高校時代は、テニスをやっていて、
  大学時代は、アメリカで、ソフトボールをやっているんです。」
岡田くん
  「あー、じゃあ、スポーツマンだ。」
中村さん
  「スポーツですね。」
岡田くん
  「行動力は ありますよね。
  その、だから、舞台芸術のために、仕事の一環として行くんだって決めてたといえど、
  いろんな やり方があったわけじゃないですか、バックパッカーじゃなくても。
  世界を見るっていう上では。」
中村さん
  「そうですねえ。 ただ まあ、この日本の、今のね、社会の構造として、
  例えば、3か月 旅をして帰って来て、また社会復帰して、また3か月 行って戻って来るとか、
  そういうのって、無理ですよね。」
岡田くん
  「うん、うん。」
中村さん
  「だから、一回 仕事 辞めて行くなら、
  長く、行けるだけ行ってしまえ みたいなところがあって、それでまあ、
  自分の体力とか 集中力とか、そういうものが、
  仕事と呼べるぐらいの集中力が保てる時間が、ちょうど 2年間だったんだと思います。」
岡田くん
  「うーん。」
中村さん
  「まあ、金銭的な問題も、大きいですけど(笑)お金が尽きたら終わりですから。」
岡田くん
  「お金は、尽きなかったですか? 途中で。」
中村さん
  「いや、計算しながら。 あんまり・・・」
岡田くん
  「ちゃんと、やってたんですか。」
中村さん
  「だからね、すごい使い過ぎて ヤバイなと思ったら、
  すごい 貧乏な生活とかをして、セーブしてました。」
岡田くん
  「なんか、何日間か 飲まず食わずの生活を、ずっと してたんですよね。」
中村さん
  「何日間も、飲まず食わず ていうのは無いですけど、すごく、まあ、ひもじいっていうか、
  あんまり食べてない。 ずうっと バナナ食べてるとか、
  そういうのであれば、一日ほんとに、500円以下の生活で、ずっと やってけたりするので、
  そういう生活は、ちょっと ありましたけど。」
岡田くん
  「旅に出る前の準備は、どんなこと してたんですか?」
中村さん 
  「旅に出る前は、筋力トレーニングしてました。 ジムに通って(笑)」
岡田くん
  「準備として。」
中村さん
  「はい。 毎日、ジムに通って、リフトして・・・」
岡田くん
  「うん。」
中村さん
  「ええ、ええ。」
岡田くん
  「筋トレして。」
中村さん
  「筋トレして。 バックパックが担げないと、話にならないし。 ねえ。
  やっぱり いろいろ、肉体的に 耐えなければならない局面はあるし、
  免疫力も高めて行きたいので。 筋トレをしましたね、がんばって。」
岡田くん
  「筋トレしたんだ!」
中村さん
  「はい(笑) しますよ、やっぱり。」
岡田くん
  「やっぱ、します?」
中村さん
  「しますよね。 しないと出られないんだもん。」
岡田くん
  「ああ、そっか、元々、旅好きでは ないんですね。」
中村さん
  「違いますねえ。 仕事だと思って、行ってますから(笑)」


(曲)
BRUCE SPRINGSTEEN 『WORKING ON A DREAM』
Working on a Dream


岡田くん
  「なんだろうなぁと思ってたんですよ。 元々、なんか、ヒッピーみたいな、
  その、なんだろう、かんじなのかなと思ってたんですよ。」
中村さん
  「うーん。」
岡田くん
  「旅好きで。 なんかこう、うちのスタッフにも、一人いるんですけど。  
  バックパッカーになった人が、いるんですよ。」
中村さん
  「はい。」
岡田くん
  「すごい 働いてて、もう、高級車 乗ってて、
  たぶん まあ、細かい話は聞いてないですけど、
  たぶん、自分が求めていたものと 違ったんだと思うんですよ。
  ある程度、仕事をして来て、自分が求めていたものと、現状というか、
  オレ、金 稼ぐために、この仕事 始めたのかな? みたいな、
  悩みがあったんだと思うんです。
  わかんないですよ。」
中村さん
  「(笑)」
岡田くん
  「勝手に想像して、話を聞いただけで・・・」
中村さん
  「でも、そういう方は、たくさん いらっしゃると思いますね。」
岡田くん
  「そういうかんじでは、ないんですよね。」
中村さん
  「じゃないですね。 私の場合は、違います。」
岡田くん
  「それで、よく 耐えれましたね。」
中村さん
  「はい。 耐えるというか、そんなに苦痛ではないので、旅をすること自体は。」
岡田くん
  「うん。」
中村さん
  「毎日、大変なこともありますけど、やっぱり・・・」
岡田くん
  「いろいろと、危ないことも、たくさんあったんじゃないですか?」
中村さん
  「うーん、でも 結構ねぇ、小心者なので、危ないものからは逃げて、
  上手い具合に(笑)こう、逃げながら、かわしながら来てると思いますし。
  逆に、旅で、あのね、危険に会うのってね、男性なんですね。
  男性の旅の方が、犯罪に巻き込まれてる率なんて ぜんぜん高くて、
  女性一人旅は、結構みんな、安全に 旅を終えてるんですよ。」 
岡田くん
  「へーえ。 いや、でも、本にも書いてありますけど、
  どっか 泊まったりとかもするわけじゃないですか。」
中村さん
  「ええ、ええ。」
岡田くん
  「危なくないですか?」
中村さん
  「何が危ないんですか?(笑)」
岡田くん
  「アハハハ・・・いやいや、危ないでしょ。」
中村さん
  「何が、例えば?」
岡田くん
  「女性の、一人で泊まったりするっていうの。」
中村さん
  「危なくないですよ。」
岡田くん
  「ねえ、どっか、泊まりに・・・ちょっと 『今日、泊めてあげるよ』
  みたいなことがあって、泊まるってのは、
  危なくないですか?」
中村さん
  「襲われるってことですか? うーん、でもね、それは例えば、女の勘を働かせて、
  危ない人と 危なくない人を、まず、見分ける眼力が、男の人とは ちょっと違いますね。」
岡田くん
  「(笑)そこに、自信があるってことですか?」
中村さん
  「それには ある程度、自信がありますし、
  泊まる先でも、例えば、女性が多いところに泊まれば、女性の中に自分が入るわけですから、
  安全ですよね。」
岡田くん
  「うん、うん。」
中村さん
  「だから、そういう意味で、例えば、犯罪をおかす相手の人を考えたときに、
  男の人と女の人だったら、男の方がね、たぶん、犯罪をおかす人は 多いんですよね。
  男の旅人が、女性の 現地の人の中に入って行くのは難しいですけど、
  女は、現地の女性のコミュニティーに入れるんですよね。
  そこは、すごく 安全地帯だと思います。
  逆に、男性は、旅に出て、男性社会に入って行かないといけないとなると、
  そこには、恐ろしい男性もいますし(笑) 何が起こるか、
  逆に、そっちの方が わからないですよね。」
岡田くん
  「うーん。 ま、そういう場所にね、男の場合は 行ったりとか するからですかね。
  飲みに行ったりとか。」
中村さん
  「そうですね。 飲みにも行くし、夜道も 一人でブラブラする人もいるし、
  男の方が、警戒心が無かったりするので、結構ね、男の人の方が 襲われてますね。
  だって、現地の男の人も、女の人がね、一人でパックパック担いで来たら、
  なんか、守ってあげましょう、みたいな、そっちに働きます、逆に(笑)」
岡田くん
  「へえー、そうなんですね。」
中村さん
  「ええ、だから 結構 守られて 守られて行くので、全然、危ないものとか 苦しいものとか、
  そういうイメージはないですね。」
岡田くん
  「いや、でもねえ、ご自身は 2年間 経験されてるから、例えば、
  なんか、慣れてきちゃうじゃないですか。」
中村さん
  「そうですね。 慣れますね。」
岡田くん
  「普通のことも、例えば、寝る場所も、あの、なんだろう、
  すんごい汚くても、こんななっても 全然平気になるし、慣れちゃうじゃないですか。」
中村さん
  「はい。」
岡田くん  
  「きっと、慣れてるんだと思うんですよ。」
中村さん
  「うーん。」
岡田くん
  「なんか、一番 危なかったなっていうことって、なんかありますか。」
中村さん
  「一番 危なかったなっていうのは、事件だったら、
  アフリカで、一回、ちょっと 襲撃事件に巻き込まれて・・・(笑)」
岡田くん
  「だから(笑)それは危ないですよ(笑)
  巻き込まれないですからね、普通。」
中村さん
  「でも そのときは、なぜ巻き込まれたかっていうと、 
  そのとき たまたま、日本人の男性と 一緒にいたんですよね。」
岡田くん
  「うん。」
中村さん
  「私、女性一人で旅してたら、あんな危ない思いしてないのに、
  たまたま、日本人の男性 二人と一緒に行動したので、
  襲われたっていうかんじですよね、逆に。」
岡田くん
  「(笑)」
中村さん
  「警戒心が 鈍ってしまって。」
岡田くん
  「あー、大丈夫だろうと。」
中村さん
  「そう、そう、そう。」
岡田くん
  「男もいるし と。」
中村さん
  「私、女一人で、そんな 夜道をね ブラブラ歩いたり、絶対しないですけど、
  男性が一緒で、行こうよ って言われたら、いいのかな? と思って、行っちゃって、
  それでもう、一緒になって 襲われて、ぶん殴られて、みたいなことがあって(笑)」
岡田くん
  「うん。」
中村さん
  「逆に・・・そうですね、そういう方が危ないですよね。」
岡田くん
  「他に、危ないことありました?」
中村さん
  「危ないことって、実は あんまり無くて。
  うーん、まあ、不愉快だったのは、虫とか・・・(笑)」
岡田くん
  「あぁ、虫とかはね。」
中村さん
  「そういう・・・ゴキブリ?(笑)そういうものが もう、日常的に ずうっと、
  周りに いる感じなので。
  南京虫って、ご存知ですか? 食われると、ものすごく痒いんですけど、
  ああいうのに こうね、一晩 あっちこっち襲われて、体中 食い破られたりすると、
  もう ちょっと、立ち直れないなっていうぐらい、そういうのは ありますけど、
  でも、人に対して、危険を感じるとか 危ないとか、そういうのは、
  その、ぶん殴られた、ジンバブエ、アフリカでの一件以外は、
  そんなに危ない目って、してないですね。」
岡田くん
  「じゃ、逆に、良かったとこって 何ですか?」
中村さん
  「良かったことは、いっぱいあり過ぎて。」
岡田くん
  「うん。」
中村さん
  「ええ。 もう、世界の人は、こんなにも優しいのかしら って。」
岡田くん
  「例えば、一番 良かった人物とかいます?」
中村さん
  「一番を挙げるのは、難しいですね。」
岡田くん
  「じゃあ・・・」
中村さん
  「(笑)たくさん いすぎて。」
岡田くん
  「例として、なんか一つ。」
中村さん
  「例として? えーっと、私はね、
  パキスタンという国で、たくさん、いろんな ご家族とかに会って、
  ホームステイとかも、飛びこみで さしてもらったりしてるんですけど、
  パキスタンて、行く前は、すごい危ない国だと思ってたんですよね。」
岡田くん
  「イメージ的には、ちょっとね。」
中村さん
  「イメージ的に、そうですよね。 で、インドから、バックパック担いで、
  国境越えて入って行ったんですけど、入って行った途端に、こう、なんか、
  すごい穏やかな雰囲気になってしまって、
  なんだここは! っていうかんじで。 
  そしたらもう、最初に乗ったバスで、その家族に出会ったんですよね。
  すごい、なんか、優しい家族で。」
岡田くん
  「いい家族に。」
中村さん
  「ええ、ええ。 それで、女の人が こんな一人で、バックパック担いで歩いてて、
  『おうち、どこに泊まるの?』 みたいに聞いてくれて。」
岡田くん
  「うん、うん。」
中村さん
  「で、どこに行こうかなぁ、とか言ってたら、
  『うちに いらっしゃいよ』 っていうことでね。
  で、本当に 親切にしてもらいましたね。」
岡田くん
  「うーん。」
中村さん
  「パキスタンでは、ほとんど、
  一ヶ月半ぐらい、パキスタンに いたんですけど、
  どこに行っても 『うちに おいでよ!』 って、こうね。
  イスラム教って、そうらしいんですけど、
  『うちに 寄っといでよ!』 って言って、こう・・・」
岡田くん
  「歓迎する 文化では ありますよね。」
中村さん
  「ええ。 すごく、人を大事にしてくれるっていうか、
  こんなに温かい人達が いるんだな っていう、驚きですよね。」


(曲)
ANGELIQUE KIDJO FEAT.ALICIA KEYS/BRANFORD MARSALIS 『DJIN DJIN』
Djin Djin


岡田くん
  「行く前と 行った後では、変わりましたか? ご自身は。」
中村さん
  「そうですね。 まあ、その世界に対して、
  それまでは やっぱり、中東っていうと、危ないとか、ま、パキスタンも そうですけど。
  あと、アフリカっていうと、何があるか わからなくて、
  貧困とかね、なんか、難民とかがいそうな、ただ それだけのイメージだったんですけども、
  行ってみたら もう、ぜんぜん違っていて、
  ほんとに、みんな 楽しそうに、たくましく生きてるので、
  なんか そういうところが、ぜんぜん違いますよね。」
岡田くん
  「うーん。」
中村さん
  「自分自身の、人との係わり方っていうか、
  誰に会っても、その距離感が おんなじになりましたね。
  その人が、例えば、アフリカ人であろうが、
  イスラム圏で ターバンみたいなの巻いて、銃 担いでる おじいちゃんであろうが、
  こうやって、今日、岡田さんに お会いしましたけど、岡田さんであろうが(笑)
  出会った人全員に、同じような親近感が湧くというか。」
岡田くん
  「うーん。」
中村さん
  「うーん、他人という感じがしない。
  それは、変わりましたね。」



中村さん
  「なんかね、元々 アメリカにも留学してましたし、
  アメリカって、世界各国の いろんな留学生も集まって来て、人種も いろいろいますよね。
  だけど やっぱり、私は 学生で、ある程度 守られた、
  自分と よく似た境遇の人達の中で過ごして来て、
  今度はね、旅に出ると、もう いろんな人に会うじゃないですか、毎日、2年間。
  そうすると もう、相手が どういう人か とかね、いちいち考えてられないっていうか、
  もう、どんどん どんどん人が来て、どんどん どんどん会うわけですから、
  この人は、どういう地位で、どういう人種で、どんな言語を話して、
  どんな皮膚の色をしているのか とか、そんなこと もう、気にしてられなくなって来るので、
  普通に、なんかこう、誰に会っても、おんなじ距離感を感じるというか。」
岡田くん
  「うーん、うんうん。」
中村さん
  「そういうとこは 変わりました。」
岡田くん
  「言葉の壁とか、なかったんですか? 全然。」
中村さん
  「言葉の壁は、あまり感じなかったですね。」
岡田くん
  「場所 場所で、やっぱり、ちょっとずつ変わるじゃないですか。」
中村さん
  「そうですね。」
岡田くん
  「だいぶ、変わるじゃないですか。 場所 場所に行けば。」
中村さん
  「そうですね。 ただ、まあ、結構 どの地域に行っても、
  ある程度は、英語が通じるっていうのがあって。
  英語は、ある程度 出来ますから、そういう不安は無くて。
  ただ まあ、例えば、ロシア語ばっかり喋るエリアとか、
  例えば、西アフリカの方だと、フランス語が 第二言語とかになるので、
  そういうエリアは、多少はありますけど、問題は。
  でも、ま、すぐにね 勉強するし。 あと、ジェスチャーで(笑)なんとかなる。」
岡田くん
  「伝わるし。」
中村さん
  「伝わっちゃうし。 ええ。」
岡田くん
  「でも、文化の違いっていうのは、結構 感じたりはするわけじゃないですか。
  きっと、その国々によっても。 そんなに 感じなかったですか?」
中村さん
  「文化の違いは・・・」
岡田くん
  「文化の違いというか、やっぱ、国々によって、やっぱ変わるとこも あるだろうし、
  印象的な場所とか、文化の違いで びっくりしたのとかっていうことって ありますか。」
中村さん  
  「文化の違いというよりは、もっと なんかね、違うと思ってたんですよね。  
  そしたら、意外とみんな おんなじようなかんじだった っていう印象ですね。」
岡田くん
  「うーん。」
中村さん
  「もっと なんかね、エキゾチックなものを、最初は イメージしてたんですよね。
  イスラム圏 行ったら、すごくこう 違ってて、
  みんな 女の人は、もっと保守的で、家に隠れて、なんか・・・ね。」
岡田くん
  「顔も見せないですからね。」
中村さん
  「顔も見せないし、そうそう、それで、
  なんか、コミュニケーションも取りにくいのかなぁと思ってたし。
  アフリカとかだったら、もう なんか、マサイ族じゃないですけど、
  ああいう、すごい装飾とか付けて、ヤリとか持って、ライオンとか追いかけてて(笑)
  なんかもう、ぜんぜん違うのかと思ってたら・・・」
岡田くん
  「まあ、外人がサムライ、
  日本人を、まだ 刀差してんのか? っていうイメージみたいなもんですよね。」
中村さん
  「そうですよね。 そしたらもう、全然そんんなの関係なくて、
  普通に、スターバックスもあるし、普通に おしゃれして、普通に 恋をして、
  普通に、みんな生きてますよね。」
岡田くん
  「うーん。 でも まあ、本 読んでると、2回 結婚して・・・」
中村さん
  「(笑)はい。」
岡田くん
  「国境 入るために しているわけですよね。」
中村さん
  「はい、そうですね。 イスラム圏の国に行くには、女性は なかなか、
  一人では入れてくれなかったり、やっぱり、男性同伴で。
  で、まあ、一番 理想なのは、夫と一緒に行くっていうのが、一番いいんですよね。  
  だから、イランとかイエメンとか、そういう国に行く時は、やっぱり、
  一緒に行ける男性が いた方がよくて、で まあ、そういう都合もあって、
  2回、結婚しましたね(笑)」
岡田くん
  「どうやって、するんですか? 行くために、交渉するんですか。」
中村さん
  「そうですね。」
岡田くん
  「バックパッカー同士なんですか。」
中村さん
  「そうですね。 バックパッカー同士で、まあ、男性は 別に、一人でも行けるので、
  問題は、私ですよね。 女の方が、男を必要とするわけですよね。
  だから、私が プロポーズするしかない みたいな(笑)
  だから、結婚してもらって、それで、夫婦として 大使館に行って、
  で、これが 私の夫ですよ、って言って、夫は、こうこう こういう仕事をしていて、  
  みたいなことを、適当に話を作って、結婚して、国境を越えると。
  ビザを取って、国境を越える。」
岡田くん
  「国境越えたら、バイバイ! っていうかんじ?」
中村さん
  「そうですね(笑)」
岡田くん
  「それ(笑)それは、すごいですよね。」
中村さん
  「ええ。」
岡田くん
  「自分の結婚歴にも、入って来るわけじゃないですか。」
中村さん 
  「まあ、そうですね。
  ビザを申請した国では、私は やっぱり、一回 結婚はしてるんですけど、
  別に、日本の戸籍上どうなったとか、そういう問題ではないので、別に まあ、
  国境をまたぐための、一つの手段として、結婚もありだし、
  もちろん、例えば、賄賂を払って 国境を越えることもあるし、
  いろんな方法で国境を越える、そのうちの一つが、結婚?(笑)だったっていうか。」
岡田くん
  「まあねぇ。 交渉が、すごいですよね。  
  普通に、恋愛になるわけじゃ、ない?」
中村さん
  「ないですねえ。」
岡田くん
  「単純に 『ねえ、国境 越えたいんだけど、ちょっと 結婚してくんない?』
  みたいな、アハハ!」
中村さん
  「そう、そう。」
岡田くん
  「かんじですね(笑)」
中村さん
  「そうですね、ええ。」
岡田くん
  「普通に・・・恋愛しちゃったりとかってのは、ないんですね?」
中村さん
  「ないですねえ。 恋愛には あんまり、発展・・・あんまりというか、まあ ほんとに、
  ないですね。 国境 越えるためにする結婚・・・」
岡田くん
  「まあ、向こうも わかってるんでしょうね、バックパッカーだから。」
中村さん
  「向こうも、わかってますね。」
岡田くん
  「 『ああ、越えるためね』 つって 『ああ、いいよ』 みたいな。」
中村さん
  「そうですね。」
岡田くん
  「はー。」
中村さん
  「うん。」
岡田くん
  「ちなみに、相手、何人(なにじん)だったんですか?」
中村さん
  「一人目は、日本人の方で、二人目は、韓国人の方ですね。」
岡田くん
  「うーん。
  日本人の人・・・もう、帰って来てるんですか? 日本人の人。」
中村さん
  「わからないです。 もう そのあと、一切 連絡を取ってないんですよ、私、夫と(笑)」
岡田くん
  「夫とね(笑)」
中村さん
  「夫、どこに行ったか わからない(笑)」
岡田くん
  「一度目の夫と。 でも、そんなもんなんでしょうね。
  『このために、ちょっと 手伝ってくんない?』 つって 『ああ、いいよ』 みたいな。」
中村さん
  「そうですよね。」
岡田くん
  「 『マジで?』 みたいな? どういうノリなんだろうなって(笑)」
中村さん
  「結構、二人とも、テンションは低くて、
  普通に 大使館に行って、面接とかにパスしないと ビザ取れないんで、結構 真剣で。
  行って、二人で並んで、応接間みたいなとこ行って、申請書? 書類を埋めるんですけど、
  あれ? 夫の名前 なんだろう? みたいな(笑)
  『あれ? 名前なんていったっけ?』 とか言って(笑)
  『苗字なんだっけ?』 とか言って 聞いて 『ああ、なになに だよ』 って言ってくれて、
  で、そんなかんじで。」
岡田くん
  「打ち合わせせずに、行ったんですか?」
中村さん
  「いや・・・」
岡田くん
  「打ち合わせしますよねぇ。 オレ、血液型、なになにだから、とか。」
中村さん
  「なんか、そういうのも あんまりせずに行ったんですよね。」
岡田くん
  「なんて言ったんですか? その言葉を知りたいなと思って。」
中村さん
  「なんか・・・いや、歩いてて、
  『あ、もう、大使館 行かなきゃいけないね』 とか言って、それで、
  『イラン大使館だけどさあ、結婚さあ、いいよね? 夫って書くけど、いいよね?』
  とか言ったら 『え?』 とか言って 『うん・・・うん』 みたいな、
  すごい 暗かったんですよね。 テンションは、すごい低くて(笑)」
岡田くん
  「(笑)」
中村さん
  「で、大使館て、そんなに長い時間 空いてるわけじゃないし、
  結構 もう、一発勝負で行かなきゃいけないので、面接も一発勝負ですし、
  で、ワーっと行って、入ったら 最初にね、なんか、
  私は、イスラム教のスカーフを巻いて行ったんですけど、
  申請用の写真が、スカーフ無しだったんですよ。
  で、こんなんじゃ 申請しちゃダメだ! って言われて、それから、夫と、写真屋さん探して、
  スカーフ巻いて 写真 取って(笑)
  なんか、そういうことに、ほとんど 気を取られてしまって、
  その夫が、どんな人だったかとか、そんなことって、あんまり覚えてないですね。」
岡田くん
  「別れ際は 『じゃあね』 つって 『がんばってね』 って。」
中村さん
  「別れ際は、結局 最後、おんなじホテルに泊まってたんですけど、
  それぞれ、自分のベッドで 適当に寝てて、私は 朝、どっかに行かなきゃいけなくて、
  夫は、なんか まだ、そこにいるって言ってたんですよ。
  で、なんか 『明日の朝、私 行くからね』 って言ったら 『ああ、いいよ』 って言ってて、
  そのまま、朝、夫は寝てて、私は ガチャって ドア開けて、
  何にもなしで、そのまんま パァーって。
  『さよなら』 ・・・って、言ったっけ? 言わなかったっけ?(笑)」


(曲)
CRAIG DAVID 『DON'T LOVE YOU NO MORE(I'M SORRY)』 
The Story Goes...


岡田くん
  「本に、今度なるじゃないですか。」
中村さん
  「はい。」
岡田くん
  「これは、なんで、本にしようと思ったんですか? 舞台にするためとか。」
中村さん
  「うーん。 舞台にしようっていうのも すごい考えてて、そういう作戦もあったんですけど、
  でも まあ、とりあえず、一番 手っ取り早い方法が、本に書くこと っていうのがあって。
  旅の間ずっと、ブログをやっていて、そのブログの原稿が たくさんあって、
  それをまとめて、何かした方がいいのかな? って思い始めて、
  やっぱり、一回 書こうと思って、旅のことを もう一回、ブログを見たりして、
  見直してみたら、やっぱりね、世界の人って、
  すごく重要なこととか、すごい いいこととか、そういうの 語ってるんですよね。」
岡田くん
  「うん。」
中村さん
  「で、なんか、そういうものを全部、もう一度 自分の中で消化せずに、
  普通に 社会復帰して行っちゃったら、なんか、ダメな気がして。
  それで、あんまり、旅と もう一度向き合うっていうか そういうのは、
  ほんとは、やりたくなかったんですね。
  なんか すごく、疲れてしまって、2年も行って 帰って来て。 でも なんか、もう一度、
  出会った人達のこととか、
  やっぱり、もう一回 考えないといけないなっていうとこに追い込まれて来て、
  書き始めたら、どんどん進んで。」
岡田くん
  「ま、一回、結末を きっちり作んないとなあっていう思いで、本を作ったってことですね。」
中村さん
  「うーん、そうですね。 結末を作る・・・」
岡田くん
  「 『インパラの朝』 っていう名前は、なんで 付けたんですか?」
中村さん
  「うーん・・・(笑)
  この本 自体が、なんかもう、いろんな人が出て来て、いろんな国が出て来て、
  なんか一つ、名前を付けようと思ったときに、
  何を付けていいか、わかんなかったんですけど、唯一、一つの章に “インパラ”
  動物だけが出て来る章があって、
  それ以外のところは、人が いっぱい出て来るんですけど、
  なんか、どこって絞れなかったら、一つ、なんか 動物で(笑)
  逆に、他が全部 人間の話なので、
  唯一、動物のことを書いたところぐらいしか、なかったっていうか。」
岡田くん
  「(笑)」
中村さん
  「その、インパラの出て来る、一つのワンシーンが、
  旅の中でも やっぱり、印象的だったっていうのもあって。」
岡田くん
  「うん、うん・・・」
中村さん  
  「タイトルが 先に 『インパラの朝』 っていうのが、ドーンて浮かんだんですよね。」
岡田くん
  「へーぇ。」
中村さん
  「で、あー、なんかいい響きだし、よーし、これで書くぞ! みたいになって。」
岡田くん
  「うーん・・・」
中村さん
  「ええ。」
岡田くん
  「いつか、舞台に なりますね、きっとね。」
中村さん
  「なるかもしれないですね(笑)」
岡田くん
  「そのときは、どうするんですか?
  自分で出るんですか? それとも、脚本をやるんですか?」
中村さん
  「そのときは、あの・・・」
岡田くん
  「表現者って言ってたけど、どっちをやってたんですか? 舞台芸術って。
  出る方ですか? 作る方?」
中村さん
  「うーん。 作る方も、両方やってますね。
  でも、トレーニングは ほとんど、出る方ですね。
  ただ、まだ 自分で書いて、自分でやりたい みたいなところはあるので。」
岡田くん
  「アラ。 自分で書いて、自分でやってるかもしんないですね、何年後か。」
中村さん
  「わかんないですね。 やってるかもしれない。」
岡田くん
  「 『インパラの朝』 つってさ。」
中村さん
  「フフ(笑)」
岡田くん
  「アハハハ! やってるかも、アハハ。」
中村さん
  「続編も出して。」
岡田くん
  「続編(笑)」
中村さん
  「 『インパラの昼』 とか言って。」
岡田くん
  「昼・・・」
中村さん
  「夜・・・」
岡田くん
  「あの、賞を受賞されましたけど、その感想は どうですか?」
中村さん
  「うーん。 なんか そんなに 実感があったとか、すごく、自分が賞を取って嬉しかったとか
  あまり なかったんですよね、実際は。
  ただその、出版できるっていう喜びは ありますね。」
岡田くん
  「うん。」
中村さん
  「やっぱり、すごい 興味深い話を たくさん、いろんな地域の人達がしていて、
  それをまとめて、それで やっぱり、
  それをいろんな人に知ってもらいたいなっていうか、そういうのがあって。
  開高賞を受賞した後に、
  いまでも、本に出て来る たくさんの人達と、連絡を取り合ってるんですけど、
  賞を取ったよって言ったら、みんな 『すごいじゃない、おめでとう!』 って、
  言ってくれたんですけど、なんか逆に、私はその、言ってくれた本人たちっていうか、
  本に出て来る人達が、この賞を取ったような気がして。
  彼等が、すごい いい お話をして、彼等が、自分達で 賞を取ったような気がして、
  そう思ったら、すごい 嬉しかったですね。」
岡田くん
  「うーん。」
中村さん
  「うん。」
岡田くん
  「なんか、今回 “旅先で見て来たものは、なんですか?” っていうテーマで。」
中村さん
  「あぁ、はい。」
岡田くん
  「大きなテーマは、旅先で見て来たものは なんですか? っていうテーマなので、
  なんかこう、一言じゃなくても いいんです。 最後に こう、
  こういうものを見て来て、みたいなのってありますか?
  自分が変わったことでも いいんですよ。
  こう、なんか、見えた先だと思うんですよ、きっと。
  いまの、ご自身の、さっきの言葉が正しいのかもしれないけど、
  帰って来て、振り返って 本にしてみて、みんなが喜んでくれて の他に、
  ご自身で 変わったことだったりとか、
  私は これを見て来た旅で、みたいな。」
中村さん
  「うーん。 なんか、自分の信じるものに対して、もうちょっと確信を持ったっていうか。
  周りの人が 世界のことを、どう言おうが、何をしようが、
  自分の信じている人が、それぞれの現地にいて、
  その人達の存在を、いまも感じているので、
  この世界の捉え方っていうのが、
  自分の手で触れて 見たものを信じて行けばいいっていうか。
  そういう自信みたいなのが、付いたかなっという気はしますね。」
岡田くん
  「うーん。」
中村さん
  「日本にいて、他の人達が、世界は こうだ こうだって、どんだけ言おうと、
  自分の信じる人達は、違えば 違うし、当たっていれば 当たっているし、なんか そういう、
  自分なりの情報源を持ったっていうか、そういうかんじですかね。」


(曲)
EMILIA 『BIG BIG WORLD』
BIG BIG WORLD



(対談が終わって、岡田くんの感想)

「ということで、中村さんと お話をさせてもらいましたけど、
いやあ、ね、真っ直ぐな女性ですね。  
聡明な、なんだろう、感じがする? なんだろう。
なんか、最後に言ってた、自分の物差しが出来た っていうことだと思うんですよ。
自分の目で見て、遠くのことだと思っていたものが、きっと リアルに見えて、
自分の身近な存在に、すべてがなって。
たぶんね、行ったこと なければ、その、やっぱ、遠いから、ぜんぜん こう、
紛争が どうのこのじゃないかって、大きくあったことしか知らないから。 ねえ。
ほんとは違うのになあって、裏側とかね、知ってれば、
ああ そうだなあとか、思うこともできるけど。
それが すごく、中村さんにとっては、リアルなんだろうし、近いんだろうし、
自分の中での 物差しっていうのが、ブレない軸ができたんだろうなあっていうのは、
すごく感じましたね。

旅はね、若いうちしか出来ないですから。
僕、旅 お薦め派なので。
自分は なかなか こうね、出来なかったですけど、
うーん、いまはね、でもね、いま 辞めて、旅するかっていうと、
なんか 得れる自信がないんですよね。 なんか・・・
自分には、作りたいものもあるから、じゃ、それに向かってのことをしよう って思うんですよ。
だから、作りたいものがある場合は、それに向かってが、
旅して 経験して、自分のこと どうのこうのしてっていうのじゃ、いま、なくなっちゃってて。
めっちゃ、旅したかったんですけど。
いまでも、したいですよ。 したいけど、うーん、ま、わかんないですけどね、
いつか、するかもしれないですけど。

子供の頃に、知り合いの年上の人が、アメリカを バイクで横断しに行ったことがあって、
カッコいいなあ! って、すごい 思ってた時も ありますし。
なんか、そういうのは すごく、憧れてたんですけどね・・・
いつの間にか、歳を重ねて来てしまって、なかなか(笑)
行くぞ! っていう気になれない歳まで 来てしまいました。

でも、いつか 旅がしてみたいですね。
いろんな旅がありますから、人には。
自分の旅を、探してみたいですね。」


(曲)
SPEECH 『A TRAVELER』
Spiritual People



(中村さんからの コメント)

「旅先で 人と出会ったときに、特に 意識してることは、
舐められないようにするために、まず、胸を張って、大地に がっしり足を着いて、
どんな相手であっても、きちっと 目を見て 対峙するというか、
それで、出来れば 現地語で挨拶をして、握手をします。
宗教によっては、握手をしてくれないところとかもあるので、
相手が、どういう態度で来ても、動じないというか、
こちらが 怒っているふうでもなしに、相手に 媚びへつらうでもなしに、
穏やかに 堂々と というのが、一番 大事になって来ると思うので、
そういうことは、特に 意識して やってました。」

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