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2009/01/11 on air 「人の心を動かす料理って何ですか?」                (guest) 林真理子さん


マリコ・レシピ



マリコ・レシピ


林 真理子



(オープニング)

「こんばんは、岡田准一です。 今年も始まりました 『Growing Reed』
この番組では、毎週一つのテーマの専門家をお呼びして、徹底的に質問。
番組の終わりには “考える葦” として、
僕も皆さんと一緒に成長する事ができたらいいなあと思っています。

えー、今夜のゲストは、なんと “料理家” の林真理子さんです。
今ですねえ、林真理子さんは、「作家だろう?」 と思った方、いると思いますが、
違うんです!
先月発売されました 『マリコ・レシピ』 の帯には、こう書かれています。

“林真理子の、記念すべき料理家デビュー作!” と。

えー、これからはですね。作家であり料理家の林真理子さんと、お呼びしなければいけませんね。
さて、その 『マリコ・レシビ』 ですが、
やっぱり、林さんだけあって、贅沢な本になっております。
なにせテーマが、
“たまに料理をする人のための、うんと手間とお金をかけるレシピ”
になっていますね。
で、この “うんと” というが付いてるのがポイントじゃないでしょうか。

まあ、いま簡単なね、ものを作ろうと、楽に簡単に とういうなか、
“うんと” というのが、そういう気もしますが。
僕もですね、いろんな番組、まあ、いろいろ食べさせてもらってますが、
このレシピの中の料理は、かなり凝っていて、
本格的なね、ものが多いなって感じがします。
林さんが過去にですね、超高級店 『ル・コルドン・ブルー』 で習った腕の記憶と、
長年の名店通いの舌の記憶を、フル動員した、というだけあって、
これまた、すごい内容にね、なっていますから。

これね、僕、でも、作るイメージじゃなかったんですよね、林真理子さん。 失礼なんですけども。
なんか、美味しい料理食べて、セレブしてみたいな、
ま、勝手なね、イメージはあったんですけども、
家で作ってんだ! みたいなかんじも、びっくりしましたが。
ほんとに、美味しそうなもの ばっかりも並んでしますし、
まあ、今日は、たぶんですね、料理には、ものすごくうるさい林真理子さんに、
いろいろ、じっくりと、話を聞いてみたいと思います。

『人の心を動かす料理って何ですか?』
J-WAVE 『GROWING REED』
新しい一週間、最初の60分。 ぜひ、一緒にお付き合い下さい。」



(岡田くんの曲紹介)

「オーブンから、熱を逃がしちゃダメだよ。 また火を熾すには、時間がかかるしね。
今夜は、ホットなクッキングが進行中。 温度はバッチリ。
僕のすべき事は、赤々と燃える、この火を絶やさぬ事だけ。 きっと、うまくいくよね。
G.LOVE 『HOT COOKIN'』」
Lemonade






岡田くん
  「今日は、作家の林真理子さんではなく、料理家の・・・」
林さん
  「まあ、ありがとうございます。」
岡田くん
  「(笑)・・・林真理子さんとして、」
林さん
  「はい。」
岡田くん
  「来てもらったんですけれども。」
林さん
  「はい。」
岡田くん
  「本出して、『マリコ・レシピ』 という。」
林さん
  「ええ、はい。」
岡田くん
  「すごい、僕、申し訳ないですけど、
  料理を食べに行かれるイメージはあったんですよ。」
林さん
  「はい。」
岡田くん
  「でも、結構 作られるイメージが、なかなかなくて・・・」
林さん
  「私、こう見えても コルドン・ブルー の卒業生なんです。」
岡田くん
  「(笑)みたいっスね。(笑)
  すごいですよね。 コルドン・ブルー って・・・」
林さん
  「フランス料理、ちゃんと基礎からやりました。」
岡田くん
  「それ、いくつぐらいんときですか?」
林さん
  「えー、そうですね。 子供産んですぐで・・・
  今から10年ぐらい前ですね。」
岡田くん
  「あー、10年ぐらい前んときにぃ。」
林さん
  「ええ、なんかもう、やるんだったら もう、ほんっとの、
  本格的なフランス料理、習いたいなと思って、もうあの・・・」
岡田くん
  「本格的も本格的じゃないですか。 それは、なんでですか?」
林さん
  「いや、食べるのこれだけ好きだから、
  きっと作っても私、天才的に上手いんじゃないかなぁ と思ったんですけどね。」
岡田くん
  「うんうん。」
林さん
  「でも、わたくしは、料理に一番大切な、緻密さがなくて・・・」
岡田くん
  「(笑)それ、なんですか? 最後の手間みたいな。」
林さん
  「手間とか、飾るときに、フランス料理って、最後に絵を描くようにやるんですよね。」
岡田くん
  「はいはいはい。」
林さん
  「それが、できないんですよ。 こう、あの・・・
  例えば、鳥さんだと、お尻のイボを 二つとらなきゃいけないんですけど、
  どこにあるか、わかんないから、いろいろ、あっちこっちやって穴だらけに、 
  最後は、パセリで突っ込んで、ごまかしたりとか、そんなような事をしてたんですね。」
岡田くん
  「アハハハ! それで。
  でも、今回この 『マリコ・レシピ』って、面白いなあと思ったのは、
  いま時代的には手軽にとか・・・」
林さん
  「ええ。」
岡田くん
  「まあ、景気も悪いんで、こう、なんとかお金をかけないとか、
  手間をかけずにっていう時代の中
  “うんと手間とお金をかけるレシピ”っていう本を。」
林さん
  「そう、だから、たまに料理をするんだったら、ちょっと一発かますっていうか。
  だから、これはあの、
  彼をおうちに呼んだりとか、友達呼んでパーティーする時の料理なんですね。」
岡田くん
  「本気料理ってことですか。」
林さん
  「本気ですね。 本気だから・・・」
岡田くん
  「これ、なんで、これを出そうと思われたんですか?」
林さん
  「いや、私が普段そんなに、はっきり言ってしないんですけど、
  週末とかの時はもう、徹底的にやるもんですから。」
岡田くん
  「うーん、すごいですね。」
林さん
  「ちなみに、おとといは、あのー、
  海老とレンコンのワンタンに、渡り蟹と春雨の炒め物。」
岡田くん
  「(笑)それ、家でなかなか作れないですよね。
  渡り蟹と春雨で、レンコンと?」
林さん
  「レンコンと、あの、海老です。
  ブラックタイガーを細かく刻んで・・・」
岡田くん
  「刻んで。」
林さん
  「ワンタンでやって、それでそれ、スープで。
  これは、バカ旨で、ちょっと下品なあれじゃ・・・
  たいそう、おいしゅうございます。(笑)」
岡田くん
  「アハハハ! 料理評論家としてはね “たいそう、おいしゅうございました”って、
  言葉をね。」
林さん
  「そう、あれは、美味しいなと。
  主人も、『これはイケる』とか。 渡り蟹もイケた。」
岡田くん
  「相当、手間がかかるじゃないですか。」
林さん
  「かかりましたよ。
  私たまたまね、その前々日に料理研・・・この方は本物の料理研究家の方から、
  本を一冊いただいたんです。 新刊で。 それに出てたんで、ちょっと美味しそうだなと思って、
  作ってみました。」
岡田くん
  「うーん・・・すごい、時間もかかりますよねぇ。」
林さん
  「かかりましたよ。 途中でもう、ムカつく事もありました。」
岡田くん
  「(笑)なにが、ムカつくんですか?」
林さん
  「いえ、だから、子供が手伝わないものですから。」
岡田くん
  「あー。 やれ!って言っても、遊びに行ってしまうとか・・・」
林さん
  「いや、テレビ見てるから『ワンタン包みなさい!』とかって言って。
  私は、料理って全部、同時に出したいんですね。熱いものは熱いもの・・・
  だから、その、渡り蟹とスープが同じ時間にならないのが、こう、嫌なんですよ。
  包みながら、こう、皆どんどん食べていくんです。 包んじゃ茹でて、包んじゃ茹でて。」
岡田くん
  「じゃあ、相当、計算と時間配分が、ないとできないですもんね。」
林さん
  「そう! 私よくパスタ作るんですけども、
  お作りになってらっしゃると思うんで、わかると思いますが・・・」
岡田くん
  「うんうん。」
林さん
  「出来たてで、ソースを絡めると、ソースの出来上がりと茹でたてを、全く同時にして、
  絡めるじゃないですか。 これだけ計算しても、うちの主人は『置いといて』とか言って、
  パソコンやり始めて、そういう時、絞め殺したくなる・・・」
岡田くん
  「アハハハハ! ちょっと待てー!と。 チョイチョイチョイチョイ!と。
  パスタ、茹で上がってんだろう、と。」
林さん
  「そう! うちの主人は『食べる時間まで、人になんだかんだ、言われたくない、うるさい!』
  とかって。そういう時に、ほんとに腹立ちますよね。 こんなに一生懸命に作って・・・」
岡田くん
  「(笑)でも、料理ってのは、こう、与えるものって、よく言われるじゃないですか。
  喜んでる顔が見たいから作るっていう事が多いと思うんですけど。」
林さん
  「はい。」
岡田くん
  「林真理子さん的には、どうなんですか?料理っていうのは。」
林さん
  「そうですね。 やっぱり、友達とか、家族のために作る事が多いですけども、
  私はわりと一人の時にも、結構やるかもしれないですね。
  『あれ、食べたいな』と思う時は。」
岡田くん
  「う~ん。」
林さん
  「出来合いの、お弁当じゃなくて、うちに、冷凍してあるご飯があるなら、あれを解凍して、
  おかずは あれとあれがあるから、まあ、お弁当買うよりは、うちでちょっと、
  たらこと、あれとあれと、もう一品作って、みたいな事を考えるかもわかんない。」
岡田くん
  「へーえ。やっぱり、すごいですねえ。」
林さん
  「やるときは・・・やりますよ。 結構普段も、やってるかもしれないですね。
  そんな簡単なものですけど、普段は。」
岡田くん
  「そうやって、じゃあ、昔から自分を、こう、磨かれたというか・・・」
林さん
  「やぁ、そんな・・・(笑)」
岡田くん
  「ハハハ!」
林さん
  「あの・・・」
岡田くん
  「好評だったんじゃないですか。 若い頃から、それができたわけですよね?」
林さん
  「若いころねぇ、私ね。 ほんと貧しい大学生の頃から・・・
  4畳半に住んでたんです。昔の学生は、今みたいなワンルームじゃなくて、4畳半。
  コンロが一つあるだけなんですど。
  例えば、ボーイフレンドが来るときは、酢豚とスープとかいって、
  一回、鶏を揚げといて・・・」
岡田くん
  「そっから作るんですか?」
林さん
  「そう。それで、最後に絡めて、それで、スープ温めてとかね。一つのコンロで、
  一生懸命やりましたよ。その4畳半の時にも。」
岡田くん
  「すーごい!」


(曲)
JANET JACKSON 『JUST A LITTLE WHILE』
Just a Little While





岡田くん
  「料理は、やっぱりこう、センスが必要じゃないですか。」
林さん
  「そうなんですよね。
  おしゃれな人って、料理上手いですよね。」
岡田くん
  「とかよく、あのー、こっちの、なんか。
  なんていうんですか、俳優とか女優とかの仕事では、
  “料理上手い女優さんは、芝居が上手い”っていうことで・・・」
林さん
  「ああ、そうかもしれない! 段取りがよくなきゃダメかしら。」
岡田くん
  「そーぉ、なんですよねぇ・・・
  って言う・・・西田敏行さんが、言ってました。」
林さん
  「女優さんで、料理上手い人って、どなたがいらっしゃいます・・・?」
岡田くん
  「(笑)知らないです・・・
  アハハハ! 知らないですけどぉ。」
林さん
  「私ね、版画家の山本容子さんと一緒に、習いに行ったんですよ。 コルドン・ブルーを。
  そしたら、あの方は、絵を描く方だから、すっごく適応が良くて、
  盛りつけは、先生より上手くって。
  それで、私達が鍋洗ってる時に、もう全部済ませて、『みなさん、お先に』って・・・
  もう、料理に関しては、ほんと天才的に素晴らしかったですね。」
岡田くん
  「へーえ。」
林さん
  「で、彼女が言うには、こう、危険な薬も使うので・・・」
岡田くん
  「(笑)危険な薬って何ですか?」
林さん
  「あの、違う、ほら、版画やるときには、ちょっとこう、口に入ったりすると、ほら。
  だから・・・」
岡田くん
  「あー、はいはい。版画でね。」
林さん
  「そうそう。手早くパッパッパッと片付ける癖がついたそうなんですけども。」
岡田くん
  「うーん。」
林さん
  「いい女は料理も上手いって、ほんとだなあって、山本容子さん見てて思いましたね。」
岡田くん
  「でも、そうですね。 段取りが上手いって事ですよね。
  冷めずに出すとか。 さっきおっしゃってた順番とかもそうですけど。」
林さん
  「私は、後片付けがひどいんで、こう、惨憺たるものになるので。
  やっぱり、料理、上手な方って、鍋片付けながら、すごくきれいに、
  終わった時は、台所もピカピカっていうかんじで。」
岡田くん
  「そうですね。段取り上手が、多いですね。 でも、経験ですか?料理って。
  それとも、経験で上手くなるものなのか。
  それとも、もともと持ってるセンスなのか。」
林さん
  「もともと持ってるセンス、あると思いますよね。
  お母さんが、すごく上手いとか、やっぱり美味しいもの食べてきたとかね。
  そういうのもあるし。 何やっても、マズい人っているじゃないですか。
  どうやったら、こんなもの作れるのかなあって。
  料理学校、行っても、何やっても、そういう人っているんじゃないですか。」
岡田くん
  「多いでしょうね、料理学校、行かれるっていう人は。
  あまり美味しくないと言われて、行くっていう方が。」
林さん
  「女優さんなんかも、それまでね、忙しくて、作られたことなくても、
  やってみたらすごく上手かったって人、何人か・・・」
岡田くん
  「うーん。
  真理子さんは・・・」
林さん
  「はい!」
岡田くん
  「(笑)真理子さんは、頭ん中で作られるんですか?」
林さん
  「うん。 頭ん中で、結構、計算してますよね。
  全部 あったかいものが4品出るようにとか、いろいろ考えて。」
岡田くん
  「すっごいなあー!
  いい嫁ですね。」
林さん
  「そ、そうよ!」
岡田くん
  「アハハハ! 『そうよ~!』って。 アハハ!
  いい嫁じゃないですか!」
林さん
  「だって、主人の、お弁当だって、毎日作ってますよ。」
岡田くん
  「えー!!! 忙しいのに。」
林さん
  「朝・・・」
岡田くん
  「昔ですか?」
林さん
  「今。 今も。」
岡田くん
  「えー、すごい!」
林さん
  「この一か月ぐらいですけど、
  お弁当箱 買ったんで、じゃあ作ってみようと思って。
  子供のお弁当は、週に一回なんですけど、結構、その日に一緒に作ってあげると、
  すごく喜んでくれたんで、じゃあ作ってやーろう♪ と思って。」
岡田くん
  「結構、ちゃんとやられてるんですねえ。」
林さん
  「そうですよ。」
岡田くん
  「意外・・・あの、今までいろいろ料理食べられてると思うんですけども、
  心に残っている料理ってありますか?」
林さん
  「それは、外でですか?」
岡田くん
  「外でです。」
林さん
  「外で・・・」
岡田くん
  「うちでもいいですよ。」
林さん
  「うちでね、うちの母親が誕生日の時に作ってくれた、チキンライスとか。」
岡田くん
  「あぁ。 泣ける・・・(笑)
  チキンライス作ってくれた。」
林さん
  「チキンライスとかね。 あと、サラダ。ポテトサラダとかね、ケーキとか。
  ささやかなものですけど、昔の、田舎のですから。
  あとね、うちね、祖母が、お菓子屋やってたんですよ。 おっきな。 ま、田舎にしちゃ。
  餡子があまったりすると、それで廃物利用でね、いろいろ、こさえてくれましたんで。」
岡田くん
  「へーえー・・・」
林さん
  「水羊羹とか、あんみつですとか。」
岡田くん
  「じゃあ、子供の頃に、思い出に残る食べ物っていうのは。」
林さん
  「そうですねえ、あの、昔は、パンが売れ残るんですね。カチカチになる。
  今みたいにいろいろと発達してないから。
  そうすると、5、6個、朝もらうと、
  普通、お窯の中に放り込むと、アッチアチのジャムパンとか、クリームパンとか、
  あんパンが、すごくおいしかったですね。 ご飯粒がついて。」
岡田くん
  「へーえ。」
林さん
  「それが、わたくしの子供の時の、大好きな食べ物でした。」
岡田くん
  「意外でした! なんかもっと海外で食べた、なんとかなんとかの お店で食べた、
  何々が美味しかったとか。」
林さん
  「あーぁ。 そういうものも、ありますけども。」
岡田くん
  「そういうものだとなんか、『これは感動した!』っていうのはありますか?」
林さん
  「私、山梨の子なんで、お寿司は、ちょっと目がないので、
  子供の頃ねぇ、ほんとに、出前とか、折詰とかでしか食べたことかなったので、
  お寿司屋さんのカウンターで食べるって、長年の夢でしたよ。」
岡田くん
  「うーん。 子供のころ、じゃあ、感動したものって、お寿司ですか?」
林さん
  「そうですねえ、それで、
  ほんと、こういうこと言うと、古い人間になりますけど、
  たまに連れてってもらう、県庁所在地で連れてってもらう、チョコレートパフェとかね。
  昔の子供の・・・
  なんか昭和を語って(笑)オールデイズ。 30年代を語る、になっちゃいますけど。
  昔の子供にとってもう、すごい大御馳走です。」
岡田くん
  「いま、じゃ、作ったりとかはしないんですか?」
林さん
  「チョコレートパフェは作りませんけど、さすがにねぇ。なんだろうねぇ、あと。
  だから、ケーキはとにかく焼きますんで。 割と、焼いてるのかもしれない。」
岡田くん
  「幼い頃、作った事はありますか?」
林さん
  「あんまり、ないですね。 幼い頃、あまりしたことないです。実は。」
岡田くん
  「いつからですか? 作り始めたのは。」
林さん
  「だから、一人暮らしをしてからですよー。」
岡田くん
  「えー、じゃあ大変だったんじゃないですか?
  誰に、習ったんですか?」
林さん
  「いや、習わなくても、なんとなく、こういうもんかなあとか。」
岡田くん
  「あ、出来たんですね、じゃ最初から。」
林さん
  「そうですね。 昔はね。
  昔の女の子ってね、一生懸命やったんですよ。健気に。
  ボーイフレンドのためにも、よく作ってました。」
岡田くん
  「へぇー!! 美味しいって言って欲しくて。」
林さん
  「美味しいって言って欲しくて。 ホントに(笑)今は昔ですけど。 今は昔。
  そうじゃないですか。 女の子って、好きな人のために、なんでもするんじゃないですか?」
岡田くん
  「うーん、まあ、どうだろう? 今の子はそう、作るのかな? 
  作る子も、いると思いますけど。
  好き嫌いって、ありますよね。
  料理ほんとに好きとか、嫌い! っていう子、多くないですか?」
林さん
  「でも、みんな、好きな男の人の前で『料理、好き』って言うじゃない?」
岡田くん
  「アッハ! そっか。 言うか。 カッコつけたくて。」
林さん
  「いや、よっぽど自身が合って『私、料理きらい』って言う人いるけど、
  それは完璧に、カッコイイですよね。」
岡田くん
  「うーん。 そうですね。」
林さん
  「黒木瞳さんが、
  何か、本読んでたら、結婚前に『私、料理しないからね』っておっしゃったそうですけど。
  でも・・・」
岡田くん
  「今、するじゃないですか?」
林さん
  「だから、したら、すごく上手で、上手くって、楽しかったって。
  でも、黒木瞳さんが『私、料理しないけどいい?』って言っても、
  男の人『もちろんだよ!』って言いますよね。」
岡田くん
  「(笑)そうかあ。」
林さん
  「ああいうクラスになると、『嫌い。したくない』って、言えるかもしれない。」
岡田くん
  「うーん。 でも、料理出来た方が、いいですからねえ。」
林さん
  「そうですよね。 料理は。」
岡田くん
  「でも、こういう 『マリコ・レシピ』 に書かれているような、本気のやつ作ってくれたら、
  びっくりしますけどね。 お前、すごいなあ!つって。」
林さん
  「おまかせ下さい。 私、イベントの時は、燃えます。」
岡田くん
  「(笑)どういう事ですか?」
林さん
  「だから、クリスマスとか、友達が来る時って、こう・・・」
岡田くん
  「ああ。」
林さん
  「もう、テーブルセッティングとか、夫は やり過ぎだとか言うんですけど、
  独身の頃、私は長かったんで、よくヨーロッパや香港に行くと、
  もう、何万もするテーブルクロス、買って来たんですよ。
  それで、いいとこの奥さんになって、外人なんか呼ぶような、
  そういうディナーの時に、これ使おうとか思って、貯めてたものが、いっぱいあるんですね。
  それがなんか、もうちょっと、シミが出ちゃったりして、長く置き過ぎて・・・」
岡田くん
  「置き過ぎて。」
林さん
  「最近、クリスマスディナーのとき、我が家3人だけでも、
  パアーっと、昔、香港で買って来た、オーガンジー出して。」
岡田くん
  「へ~え~。 すごい、でも、余裕がないと出来ないですよね。」
林さん
  「そうです。 だから、こういう料理するときは、やっぱり仕事も一段落して、
  気持に、余裕があるときとか、
  だから、とっても幸せな気分ですよね。」


(曲)
AUBURN 『SHE'S HAPPY』


岡田くん
  「でも、いいですけどねえ。
  お嫁さんとか、彼女がそこまで凝ってるとかっていうの。
  男にとっては、いい事ですけどねえ。」
林さん
  「そうですよねえ。 あの、でもね、料理します とか、肉じゃが、料理好きです とか、
  女の人、それだけだったら、つまんないけど、
  仕事もバリバリやって、すごく外でカッコよく仕事持ってやって、
  で、料理もパッとしますっていうのが、今一番カッコいいんじゃないですか?」
岡田くん
  「うーん、そうですかね。 それってやっぱ、成立しますか?」
林さん
  「だから、成立しがたいですが、
  だから “たまに”って書いたんですね。」
岡田くん
  「(笑)」
林さん
  「(笑)“たまに”」
岡田くん
  「ほんとだ・・・」
林さん
  「そんな事、毎日、できません!」
岡田くん
  「“たまに料理をする人のための”って、書いてありますね。」
林さん
  「だから、そんな無理しなくていいんですよ。
  ほんっとに、そんな仕事もしてバリバリ料理。」
岡田くん
  「じゃ、趣味の中の一つでいいんですね。」
林さん
  「そうです! そうです! そうですよ。
  ほんとにたまに彼が来る時に、頑張ってみようって。」
岡田くん
  「たまに、彼が来る時に、オッシャー! つって。」
林さん
  「そうなんです。」
岡田くん
  「でも、たまにでも、こんなすごいの作られたら、すごいですよね。」
林さん
  「そうですよね。 だから、一発かますっていう、下品な言い方ですけど・・・」
岡田くん
  「ハハハ!」
林さん
  「あの、キッシュ習った時も・・・」
岡田くん
  「キッシュって、あの生地のやつですね。」
林さん
  「そうそうそう!
  それ、簡単にできるんですが、コルドン・ブルーで習った時は、
  友達のうちに行く時も、2台3台、焼いて、持ってったの、箱に入れて。」
岡田くん
  「うん。」
林さん
  「みんな、ひぇー! とか言って、すごい喜んでくれて。」
岡田くん
  「喜びますよねえ! キッシュとかケーキとかって。」
林さん
  「もうちょっとねえ、あれを一生懸命やれば、よかったんだけど、
  ちょっとキッシュも、ここんとこ作ってないから、この間久し振りに焼いたら、
  ちょっとあんまり、昔ほど、上手くできなかったですが。
  昔、2回焼いてた時は、もうほんとに、お店に出せるんじゃないか くらい、上手く。」
岡田くん
  「一日2回とか、焼いてたんですね。」
林さん
  「あ、一週間に2回。 友達のとこ持って行って。 あっち、こっち。」
岡田くん
  「へーえ。 すごいなあ、料理。
  なんて言われたら、一番うれしいですか? 女の人として、男性から、料理を作った後。」
林さん
  「『料理も上手いんだね』とかって。
  “も” ですよ。
  料理も上手いって、“も”って言って欲しいですね。」
岡田くん
  「(笑)わかる。 女心ですねえ。
  女心じゃないか、男もそうですね。」
林さん
  「岡田さんも、お作りになるんですって?」
岡田くん
  「僕もー。 でも、こんなちゃんとしたものは、作れないですけどね。」
林さん
  「どんなものを?」
岡田くん
  「キッシュみたいなものは、作れないです。」
林さん
  「どんなものを、お作りになります?」
岡田くん
  「いやもう、パパァーっと。
  ごま油で肉炒めて、なんたらかんたらみたいな、を普通に作れますけど。
  庶民的な料理は、作れますけど。
  最近、パンを作りたくて…」
林さん
  「えっ! パン?
  あの、パン焼き機のあれじゃなくて、本格的な・・・」
岡田くん
  「本格的なパンをこねて。」
林さん
  「はーぁ。パンとかお菓子作りって、やり出すと、ものすごい凝っちゃうみたいですね。」
岡田くん
  「らしいですね・・・
  男って、そばを打てるとかってあるじゃないですか。」
林さん
  「あっ、そば。 美味しい・・・今日。 あそこの近くに 『竹やぶ』 あるじゃないですか。」
岡田くん
  「『竹やぶ』 はい。」
林さん
  「よく、いらっしゃいます?」
岡田くん
  「あんまり、行かないですけど・・・」
林さん
  「あそこ、鰊そばが美味しいんですけども・・・」
岡田くん
  「へーぇ。」
林さん
  「男の人で、打ってくれると嬉しいですよね。
  友達のダンナさん、打ってくれますけど。」
岡田くん
  「あっそう、なんか、なんだろう、男の、なんか男もそうなんですよ。
  たまに、なんだろう、凝れる料理って、たぶん、すごく、みんなやりたいんですよね。
  たまに、毎日は作れないけど、たまに『俺、そば打てるよ』とか『暇なら、パン作ろうかな』
  みたいなのとか。」
林さん
  「ええ♪」
岡田くん
  「『これ、オレ作ったパン。 自信あんだよね』みたいな。 なんか欲しいんですよ、男は。
  やっぱり・・・」
林さん
  「男の人が、パン焼いてくれたら、最高ですよ!」
岡田くん
  「『ちょっと焼いてみたんだけど』みたいな。」
林さん
  「やっ♡ 岡田さんが、しそうもない岡田さんが、こういう時、
  『ちょっと焼いたから持って来た』って言ったら、
  女の子『キャァ ♡ 』ですよね。」
岡田くん
  「(笑)ほんとですか?」
林さん
  「いや、そうでじゃなくても『キャァ ♡ 』だけど。」
岡田くん
  「いやいやいや。 でも、あるんですよ。
  男もたぶんね、みんなあるんですよ。 どっか『作れたらなあ』みたいな。
  そば、打ってみたいけど、こう、どうやって作んのか、わかんねぇしなー、みたいな。」
林さん
  「あの、男の方で、割と本格的なフレンチやってみたいって人、結構多いですよね。」
岡田くん
  「多いですよねえ。 なんか本格的な、こう、ものをっていうか・・・」
林さん
  「私の友達で、ものすごく料理、上手な方がいて、行くとこう、
  ワイン飲みながら、いろんなものを次々と作ってくれますけどね。 結構、本格的な。」
岡田くん
  「ちょっとこう、憧れるんですよね。 そういうの。
  週末ちょっとやりたいな、みたいな。」
林さん
  「デートの時に、美味しいもの食べて、二人の仲が深まったら、
  やっぱり美味しいものを、お家で食べるっていうのは、これは、いいコースですよね。」
岡田くん
  「うーん。
  で、料理 “も” 美味しい。」
林さん
  「料理も、美味しい。」
岡田くん
  「料理 “も” 上手いよね、か。」
林さん
  「あ、料理も上手いよね。 料理も上手いよね、って言ってもらえると。
  “も” ですね。 “も” が大切ですね。」
岡田くん
  「“も” かあ・・・
  “も”って、いい言葉ですよね。」
林さん
  「そうなんです。」
岡田くん
  「“も”ってね、なんかいい言葉ですね。」
林さん
  「なになに “が” とかね、“を” とか “は”って、
  『料理 “は” 上手いんだね』って、これ、酷い言い方でしょ?」
岡田くん
  「そうですよね。
  聞きようによっては、あれですよね。 使わない方がいいですね。
  『料理は上手いよね』とか。」
林さん
  「そう。」
岡田くん
  「“は” とか “を” とか、使わない方がいい。」
林さん
  「そう。 助詞一つで、ホントに、褒め言葉にも、けなし言葉にもなる。」
岡田くん
  「そうかぁ。 料理 “も”って、大事なのかなあ。」
林さん
  「岡田さんは普段、どういう食べ物がお好きなんですか? なんて、急に聞く・・・」
岡田くん
  「僕ですか?」
林さん
  「ええ。」
岡田くん
  「僕はぁ、でも、普段、うーん・・・
  でも、フランス料理とか、たまに、すっごい食べたくなる時ありますよね。」
林さん
  「あります。 あります。 あります。」
岡田くん
  「なんかこう、贅沢してぇなーみたいな。 たまにあるんですよね。」
林さん
  「まあ。」
岡田くん
  「作ったことないですけど。」
林さん
  「行きますよ、私も。で、食べる時は、もう、カロリー考えずにもう、
  デザートのデザートまで、締めちゃうみたいな。」
岡田くん
  「そうなんですよ。
  なんか、お酒とかもね。 『合うので』って言っちゃうから、すごい高い! みたいな。
  (笑)びっくりする値段になって、え! こんな高いんだ! みたいな。」
林さん
  「『カンテサンス』 いらっしゃいました?もう。」
岡田くん
  「ん?」
林さん
  「『カンテサンス』」
岡田くん
  「・・・は、行ってないですねえ。」
林さん
  「三ツ星の・・・」
岡田くん
  「行ってないですよ。」
林さん
  「あっ、ほんと、あそこは・・・」
岡田くん
  「どこにあるんでしたっけ?」
林さん
  「白金です。」
岡田くん
  「白金、行ってないですよ。」
林さん
  「料理に合わせて、お酒、出してくれるんですけど、料理込みかな、あの値段は。
  そんなに高くないの。あの、フランス料理自体がね、そんなに高くないと思うんですよ。
  一人、一万5千円、ま、二万円ぐらいの。 高くて。
  で、それに、ワインのお金が付くから、ものすごい跳ね上がっちゃうんですよね。
  だから、グラスで頂戴とかいってる分には、そんなにお金、高くない・・・
  『ロオジェ』 とかは、行かれる?」
岡田くん
  「行きます、行きますよ。 べつに。 うん。」
林さん
  「それはもう、個室、取って、目立たないようにしてる。」
岡田くん
  「いや、そんなことないですよ。」
林さん
  「普通の、お席で。」
岡田くん
  「普通に行ったりとかもするし。」
林さん
  「ひぇっ! 岡田さん来ると、目立ちそう・・・」
岡田くん
  「そんなことないですよ。 僕、意外と。」
林さん
  (小声で)「・・・ほんとですかぁ?」
岡田くん
  「はい。」
林さん
  「『ロオジェ』 とか、ああいうとこ行くと、
  ほんとに今日は食べるぞ! って、こう、めくるめくような気持になりますよね。」
岡田くん
  「そうですよねぇ。 まあ、たまにですけどね。
  そんな、ずうっと行けないですけど、
  たまに、なんかいい店行って、ご飯食べたいなぁって、思うようになりますよね。」
林さん
  「あー、そうですかぁ。」


(曲)
JAZZANOVA FEAT.PAUL RANDOLPH『 LET ME SHOW YA』
オブ・オール・ザ・シングス





林さん
  「岡田さん、本、お読みに・・・すごい読書家じゃないですか。
  だいたい読書家の方って、食べるの大好きですよね。」
岡田くん
  「うーん、そうですねえ。」
林さん
  「本、好きだけど、食べるの嫌いって人、あんまり会った事ない。」
岡田くん
  「食べるの、好き・・・ですねえ。
  好きになりましたけどね。」
林さん
  「ああ。」
岡田くん
  「なんかこう、10代の頃は、なんか “飢えてたい” みたいなのが、あったんですよ。」
林さん
  「えっ! あ、飢餓感が好きだった?」
岡田くん
  「飢餓感が好きっていうか、なんかこう、感覚的に鋭い気がする・・・」
林さん
  「あー!」
岡田くん
  「わかります?
  こう、男の、なんか変なあれなのかもしんないですけど、
  ボクサーが、隣の水の音が聞こえる、みたいなこう・・・(笑)わかるかな?
  なんかこう、ちょっとお腹減ってるとか、ちょっと飢えてるとか、眠いとか、
  なんか欠けてる時の方が、頑張れる気がしたんです。」
林さん
  「ヘアメークの人が『ご飯、食べない』っつってましたね。
  感覚が鈍くなるから、ずっと空腹のままでいる。」
岡田くん
  「どっちかっていうと、空腹の方が、調子がいいみたいな。
  芝居するにしても、感覚的にも調子がいい。
  お腹鳴らない程度に、ちょっと食べる。」
林さん
  「まあ!」
岡田くん
  「でも、最近そうでもないですね。
  『お腹減った』とか普通に食べちゃいますから。」
林さん
  「でも、その感覚って、すごく大切かもしれない。」
岡田くん
  「そうなんですけどねぇ。
  でも、こう、知識とか経験とかで、それを補えるようになったのかもしれませんけど。
  若いうちは『なんか欲しい』とか『なんか隣の音が聞こえるぐらい』とか、
  聞こえたら、鬱陶しくてしょうがないですけどね。」
林さん
  「ああ、なるほど。」
岡田くん
  「(笑)ほんとは、聞こえたら鬱陶しくてしょうがないんですけど、
  そういう感覚とか、
  狂気じみた感覚とか、欲しかったんでしょうねえ。」
林さん
  「素晴らしいです。
  私なんて、自分に甘いから、その前にハイハイとか、なんか与えちゃいますけど。」


岡田くん
  「なんか、感動した料理ってありますか? お弁当とかでもいいですけど。」
林さん
  「そうですね。 懐石の一流のとこ行って、なるほどなと思う事はありますよね。和食の。」
岡田くん
  「それは、流れですか? コースとしての流れ?」
林さん
  「いやあ、考え抜かれてる!っていう、
  まぁ、吉兆さんの料理とか、そういう超一流のとこ行くと、さすがだなあって。
  あと、私がまだ若い時だけど、
  京都の、嵐山吉兆に行った時に、宴たけなわになった時に、食事の途中で、
  こう、庭に導かれて、メインの鮎を食べるのに、料理舟で出してくれて、
  そこで、ぎっちらこ、ぎっちらこって漕いでくれて。
  それで鵜飼して獲った鮎を、焼いて下さったんですけども、
  あれはなんか、贅沢の極み・・・」
岡田くん
  「すっごい贅沢ですね。」
林さん
  「そう。」
岡田くん
  「やっぱり、いい料理ってのは、“贅沢” なんですか。 それとも “余裕” なんですか。
  なんなんですか? 何を味わうものなんですかね。」
林さん
  「やっぱり、あの、しつらえから、こう、モードから、食器からね、
  すべて、お金に入っていると思いますけど、ま、それ、演出でしょうね。
  料理を最高に見せるための。
  ま、これなら、お金出しても惜しくないなって、思いましたね。」
岡田くん
  「うーん。 何なんですかねぇ、料理って。  
  やっぱこう、欲の中では、すごく必要なものだから。」
林さん
  「ほんとですよね。」
岡田くん
  「それを贅沢に味わうっていうので、
  一番、欲の中では、ダイレクトな欲なんでしょうね。」
林さん
  「そう、そうですね。 でもさぁ、なんかさ、自分が性欲強いんですごいなぁとかって、
  自慢する人いないけど、自分は、食べるのが大好きだ、わっわっわって威張る人は、
  いっぱいいますから、不思議ですよね。
  欲望の中でも、非常に、みなさんから、認知されてる欲望。」
岡田くん
  「こう、なんだろう。 変な言い方かもしんないですけど、
  美食家ってエロい、って言いますよね。」
林さん
  「ああ、それはあるかもしれないわねぇ。」
岡田くん
  「(笑)それは、ありますかね。
  美食家ってなんかこう、やっぱりこう、自分の欲に忠実で、
  こうした方が旨いんじゃないかとか、そういう雰囲気を楽しめる人だから、
  ものすごく、性にもすごいっていうのを、聞いたことがあるんですよねえ。」
林さん
  「私が、何人もの男の人を観察した結果、ほんとの女たらしって、
  食べる物にそんな興味ないですね。」
岡田くん
  「はーぁ。」
林さん
  「あの、ほどほど、あの・・・
  だって、食事してる時に、女たらしの人は、いつ頃、口説こうかなとか、そればっかりで、
  食べるのにはそんなに・・・」
岡田くん
  「ああ、そうかあ。」
林さん
  「・・・夢中になってないし。」
岡田くん
  「そうかぁ。 そうですねぇ。」
林さん
  「まあ、基本線は押さえてますけど、ワインや、料理や・・・」
岡田くん
  「知識としての・・・」
林さん
  「知識としてはだけど、なんか女の人を口説くための小道具みたいで、
  ほんとに食べ物好きとは思えないですね。 あの人達、見てると、なん人も見たけど。」
岡田くん
  「そっかあ。」
林さん
  「食べ方見ると、わかる。」
岡田くん
  「真理子さんクラスになると! 食べ方で。 男の食べ方で!
林さん
  「ほんとに美食家の人って、愛おしそうに食べて、
  フンとか頷いたり、ハーとか、なるほどとか言ったり。」
岡田くん
  「(笑)そっかあー! そうですよねえ。 美食家、そうかもしんないですねえ。
  転がしたりしますよね。 口ん中で。」
林さん
  「そうそう。 ワインをね。」
岡田くん
  「ワインね。」
林さん
  「そこまでされると、ちょっと・・・」
岡田くん
  「(笑)」
林さん
  「『Plus de sel、s’il vous plait! もっと塩味を!』
  って、まあ、レストランを経営してる女性の一生を書いた本を 出したんですけど、同じ頃。
  だから、美食家が、どういうこと言うか わからないので、
  私が、お金払って来てもらって、最高級のフレンチレストランに、お呼びして、
  食べる時、どういうことを言うかなぁっていうのを、観察さしていただいたんです。」
岡田くん
  「へーえ!」
林さん
  「その結果、こう、頷いたり、うーん、とかって言って、独特な・・・」
岡田くん
  「ほんとに好きなんだ・・・みたいな。」
林さん
  「ほっんとに好きなんだ。
  ワインだってさぁ、ホントに好きで飲んでる人と、
  女の子、喜ばせるための、ワインの選び方してる人と、わかるじゃないですか。
  5大シャトー選んでさ、なんたらかんたらとか。
  ここのソムリエの、なんとかなんとかさーとか。」
岡田くん
  「ちょっとした知識をひけらかす。」
林さん
  「そうそう!」
岡田くん
  「ボルドーでぇ、みたいなね。」
林さん
  「ほんとに好きな人、もう、ほんとに安い、甲州ワインとか・・・」
岡田くん
  「これが意外と旨いんだよ、とかね。」
林さん
  「そうそう、そんなの持って来て、全然 平気ですよね。」
岡田くん
  「フンフンフン、そっかぁ。 さすが! 姉さん!」
林さん
  「そう。 なんでも聞いてちょうだい。」
岡田くん
  「姉さん! さすが、経験が・・・すごいなぁ。
  じゃ、林さん。 真理子さんが、」
林さん
  「はい。」
岡田くん
  「これから挑戦したい料理。 ありますか?」
林さん
  「そうですねぇ。 “ジビエ” なんかやってみたいですね。」
岡田くん
  「ジビエ ってなんだろう・・・すみません。 ジビエは知らないですね。」
林さん
  「狩りで獲った、ウサギとか鹿とか、すごく難しいみたいです。」
岡田くん
  「狩りで獲った、ウサギとか鹿とかを?」
林さん
  「今の季節、料理するんですけど。
  これは、獣の匂いを残しながら、洗練させていくっていう、すごく難しいみたい。
  詰め物が、ちょっと美味しそうなんで・・・」
岡田くん
  「それも、煮込みですね。」
林さん
  「ちょっと、やってみたいなぁと思うんですね。」
岡田くん
  「うーん、すごい。
  じゃあ、この 『マリコ・レシピ』 を読んでもらう人達っていうか、このリスナーの人に、
  “料理の薦め”って何ですか?」
林さん
  「“料理の薦め” ですか。
  自分が、とっても豊かな気持ちになりますよね、出来合いのもの食べるよりも。
  その時間、もったいないって思うかもしれないけれども、
  料理の時って、無心になってるんです。
  頭ん中で、手順考えたりして。 嫌な事、忘れられたりして。
  今の流行りの言葉で言うと、とても “癒しの時間” になると思うので、
  ぜひ料理をしてほしいな、と。
  疲れた時に、例えば、コンビニでお弁当買って来るのもいいんだけど、
  そのお弁当に、自分で一品、コトコトさ、野菜スープ煮て、スープキューブ放り込むだけで、
  美味しいものになるんですね。
  そういう時間と感覚を、いまのうちに養っていただきたいなぁと思うんですけども。」
岡田くん
  「時間と感覚を養う。」
林さん
  「うん。 料理って案外、時間掛からないもんなんですよ。
  これは、時間かかる料理、出してますけども。
  実は、おみおつけ作るのも、そんなに時間かからないんですよ。」
岡田くん
  「そうですよね。 実は。」
林さん
  「ほんとは、だしから取ってほしいんですが・・・」
岡田くん
  「(笑)」
林さん
  「だしから取ってほしいんだけど、
  私は、時間がない時は、パアーッと鰹節入れちゃって、と ほら、濾すとかいうけど、
  そんなの面倒くさいから、網の中にグイグイグイっと乗っけて、
  後で手でチュッチュッとやる、そういう大雑把な事いたしますけど、
  ぜひね、そんなに実は、時間かからないんだって事、わかってほしいなと思います。
  普段のは。」
岡田くん
  「じゃあ、料理する女性は何々って言葉、付けるとしたら何ですか?」
林さん
  「料理する女性は、頭がいい。」


(曲)
SERGIO MENDES 『 HEY PEOPLE HEY』
Homecooking






(対談が終わり、岡田くんの感想)

「さあ、ということで、林真理子さんと、お話をさせていただきました。
なんていうんでしょうねぇ。 やっぱこう、経験豊かな方ですね。
(笑)っていう感想になっちゃいますけど。

なんだろう、僕もでも、料理出来る女性は好き、ですね。
好きっていったら変ですけど、やっぱ、出来ないよりは出来た方がいいとは思っていますし、
きっとなんかこう、豊かな気持ちにもさしてくれるだろうし、
豊かな気持ちを、こう、共有できる感じはするんですよね。
なんかこう、家でちょっと、頑張って作ってくれた、みたいなことがあると、
すごい嬉しいとは思いますし。
まあ、外で食べる、いいご飯も、ありだとは思いますけど。

うん、そういう意味では、こう、なんだろう、
“たまに料理をする人のための、うんと手間とお金をかける”って、
おー、いいなぁと思うし。
男でも、何かね、“たまに本気でつくる蕎麦打ち” みたいな。(笑) “パン作り” みたいな。
ちょっと “すごい旨いよ” みたいな。
“秘伝の教え” みたいな。一般のやつじゃなくて、こう、なんか、
『これは、ここの蕎麦粉で、これは』みたいな。『千回練りなさい!』みたいな(笑)
本気のやつとか、こう、あったら、ちょっと作りたいなぁって思いますし。

男が買える、いっぱいありますけどね、
『ケンコウテツ』とか・・・(コウケンテツの間違い?)
なんだろう、
何とかさんとか、“男が作る一品料理” みたいな。 いっぱいあるけど。

でも、きっとなんかこう、贅沢っていうか、余裕なんでしょうね。
で、そこで何かを、こう、誰かのためにって、何かを作れるって事は、
余裕だったり 優しさだったりするから。
料理作る作らない、まぁ作った方がいいですけど、別として、
そういう、心の余裕みたいなのは、ほしいですよね。
人生の中で・・・って、思います。


(曲)
JAMIE CULLUM 『 WHAT A DIFFERENCE A DAY MADE』
Twentysomething






(林さんからのコメント)

「岡田さんが、相変わらずカッコ良くて、近くでドキドキしました。
食べ物の話があれだけ出たんですが、
ただの一度も『今度、何か食べに行きましょうね』と言って下さらなかったんで、
ほんとに残念でした。
いつ言って下さるのかと思って、最後まで、お待ちしてました。(笑)
おばちゃんからは、言いい出しづらく・・・
いつでも、フレンチでも、お待ちしております。」




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