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2012/01/29 on air  「自分はどんな大人になったと思いますか?」    (guest)  西加奈子さん


漁港の肉子ちゃん



漁港の肉子ちゃん


西 加奈子




(オープニング)

「こんばんは、岡田准一です。 今夜も始まりました 『Growing Reed』
この番組では、毎週 一つのテーマの専門家をお呼びして、徹底的に質問。
番組の終わりには “考える葦” として、
僕も、みなさんと一緒に、成長したいと思います。

今日のゲストは、作家の 西加奈子さん です。
西さん、いま 相当な人気がありますよね。
チャットモンチーの 橋本 絵莉子さんが、帯に 推薦文を書いたり、
お笑いコンビの ピースの又吉さんが、雑誌で、
お笑い芸人である自分を不安にさせるほどの お笑いセンスがある、と絶賛したりと、
幅広い層から注目を集めています。

最新刊 『漁港の肉子ちゃん』 僕も読みました。
西さん、ほんとに、現場とか行くとですね、
女優さんとかと世間話をする時に、なんか、
最近、面白かった本 ありますか? とかって聞くと、絶対、
西加奈子さん 面白かった、っていうのをね、出てくるんですよね。 そのぐらい、よく聞くし、
相当、面白い人・・・ちょっと変わってるとこも あるのかな?
なんか、普段も、ちょっと面白い人だということを お聞きしています。

そんな 西さんは、1977年、イランの テヘラン生まれ。
エジプト、カイロ と、大阪 に育ちまして、
2004年 『あおい』 で デビュー。
『さくら』 が、26万部を超える ベストセラー となり、
『通天閣』 で、織田作之助賞を受賞されました。

西さんの作品を読むと、すごく 西さんは、
子供の頃の自分というものを色濃く残したまま、大人の女になった、という感じがします。
実際は、どうなんでしょうか。

今日は、そんな 西加奈子さんに、
“自分はどんな大人になったと思いますか?” をテーマに、お話を お聞きしたいと思います。

J-WAVE 『Growing Reed』
新しい一週間、最初の60分。 ぜひ、一緒に お付き合いください」



(曲)
『HOUNDS OF LOVE』KATE BUSH
愛のかたち


岡田くん
  「西さんが ですね」
西さん
  「はい!」
岡田くん
  「よろしくお願いします」
西さん
  「よろしくお願いします」
岡田くん
  「相当、なんか、面白い人 だって聞いてます、西さん」
西さん
  「誰に ですか?」
岡田くん
  「いろんな人に ですよ」
西さん
  「それはスゴイですね」
岡田くん
  「いや、でも、どこでも・・・どこでも」
西さん
  「はい」
岡田くん
  「現場 行って、例えば その・・・世間話をする時に、
  最近 なんか、いい本 ありました? って聞くと、
  だいたい、西加奈子さん 出てきますよ」
西さん
  「それ、めっちゃ嬉しいです~」
岡田くん
  「女優さんとか みんな、ほとんど読んでるぐらい・・・」
西さん
  「ほんまですか? それ。 でも 結構みんな 言ってくれないんです。
  テレビで もっと言ってくれたら、嬉しいんですけど」
岡田くん
  「ハハハ!」
西さん
  「大声で・・・」
岡田くん
  「その 理由があるんですかね? なんでだろう。
  僕らは 世間会話とかで、普通の会話では よく言われるんですけど」
西さん
  「え? それ、うちの本ですか?」
岡田くん
  「西加奈子さんの本、面白いっスよ、とか」
西さん
  「めっちゃ嬉しいです。 誰やろ・・・」
岡田くん
  「それは、ここでは伏せときますけど」
西さん
  「あ、そうなんですか? あ、そうなんや・・・」
岡田くん
  「(笑)いや、いろいろ・・・いろいろ ホントに、みんな言われますよ」
西さん
  「え~、めっちゃ嬉しいですよ。 スゲ~!」
岡田くん
  「なんで、言ってくれないんですかね? 表に・・・」
西さん
  「ねえ。 なんか、そうですね。 でも、嬉しいです。
  その お話 聞けて、嬉しいです」
岡田くん
  「すごい、みんな言ってますけど、
  西さん自身も、なんか ちょっとこう、不思議な方だ っていう情報を 僕は ちょっと・・・」
西さん
  「それ、誰に ですか?」
岡田くん
  「アハハ!」
西さん
  「えらいとこまで 行ってますね」
岡田くん
  「知り合いに 聞いてますけど」
西さん
  「そうなんですか?」
岡田くん
  「はい」
西さん
  「不思・・・そうですかね。 すごい真面目に生きてますけど」
岡田くん
  「どういう人ですか? 漠然としてますけど・・・」
西さん
  「自分で ですか?」
岡田くん
  「(笑)」
西さん
  「自分で言うんですか?」
岡田くん
  「自分で、言ってもらっていいですか?」
西さん
  「岡田さん、どういう方ですか?」
岡田くん
  「うーん、とね・・・これは難しいな。
  まさか、聞き返されると思わなかったですけど。
  僕、いま 31なんですよ」
西さん
  「はい。 サル年?」
岡田くん
  「サルです」
西さん
  「あぁ」
岡田くん
  「なんですか?(笑)」
西さん
  「いやいや(笑) うち、サルの友達、めっちゃ多いんです」
岡田くん
  「僕の タメぐらいが多いってことですか」
西さん
  「多いです、多いです」
岡田くん
  「31歳で、年相応に生きてると思います」
西さん
  「はぁ~、つまらない答えですね」
岡田くん
  「うゎっ(笑)出た・・・」
西さん
  「(笑)」
岡田くん
  「出た。 どう言いますか?」
西さん
  「いや~、でも・・・」
岡田くん
  「自分やったら・・・」
西さん
  「でも、だから そうなるでしょう? と思った。
  私も、そういうふうにしか答えれないですしね。
  なんか ほんと、34年・・・」
岡田くん
  「面白い答え って、何ですかね?」
西さん
  「(笑)」
岡田くん
  「そこに 答えがある気がすると思いますよ。
  今日の ”自分は どんな大人になったと思いますか?” っていう質問に・・・」
西さん
  「うゎ~、すごいフリですね」
岡田くん
  「面白い答えが返せれば・・・」
西さん
  「でも なんか、面白い答え 即答できるヤツ、腹立ちますよね、たぶん」
岡田くん
  「ハハハハ!」
西さん
  「どんな人ですか? って言われて・・・」
岡田くん
  「そうですね」
西さん
  「なんか、ウイットに富んだこと言うヤツ って、
  なんかねぇ、あんまり・・・面白くなさそうですよね(笑)」
岡田くん
  「(笑)ほんまに、その人 面白いんか? っていうことに なりますよね」
西さん
  「うーん、どうですか?
  俺 こんなヤツ、って、めっちゃオモロイ答え 返してくるヤツ、
  嫌じゃないですか、なんか・・・(笑)」
岡田くん
  「(笑)嫌です。ちょっと引きますよね」
西さん
  「嫌でしょう? なんか・・・うん」
岡田くん
  「昔、でも・・・じゃあ ちょっと、インドや エジプト、  
  どこで生まれたんでしたっけ?」
西さん
  「イランです」
岡田くん
  「イラン」
西さん
  「うん。 イランで生まれて、エジプトに 5年まで いたんですけど」
岡田くん
  「うんうん」
西さん
  「はい」
岡田くん
  「5年 ていうのは、5歳まで?」
西さん
  「5年生」
岡田くん
  「5年生まで」
西さん
  「うん」
岡田くん
  「ほ~・・・生まれが そっちだ、ってことですよね」
西さん
  「イランで生まれて、
  で、77年生まれ なんですけど、
  79年に ホメイニの、イスラム革命が起こって、帰ってきたんです」
岡田くん
  「日本に?」
西さん
  「そう。 で、すぐ エジプトに行きました」
岡田くん  
  「へぇ~。 エジプトは・・・エジプトが 5年」
西さん  
  「5年生まで。
  イランのことは覚えてないんですけど」
岡田くん  
  「1歳ぐらいですか?」
西さん  
  「2歳です」
岡田くん
  「2歳まで」
西さん
  「うんうん」
岡田くん  
  「どういう生活 してたんですか?」
西さん  
  「なんか、うちも エジプト行く前は、砂漠とかに住むと思ってたけど、
  普通の、ヨーロッパ っぽい建物に、なんやろ・・・普通でしたね、なんか。  
  ただ、なんやろ、日本人学校 行ってたけど、
  凧揚げ大会とか、全部 ピラミッドで やってて(笑)」
岡田くん
  「へぇ~」
西さん
  「駅伝とかも、ピラミッドで やってて。 駅 無いのに・・・なんかもう(笑)
  結構、死にかけてました、みんな。 砂に足とられて」
岡田くん  
  「へぇ~。 なんか、そこでの生活が 自分の中の基になってるとか、
  そういうことは あるんですか?」
西さん
  「うーん そうですね、なんか すごい、自分を客観視する癖があって」
岡田くん 
  「うん」
西さん
  「結構な上から。  
  それは たぶん、カイロに住んでたからやと思います」
岡田くん
  「どういうことですか? カイロに住んでたら、そうなるんですか?」
西さん
  「なんか やっぱ、明らかに、肌の色 違うじゃないですか」
岡田くん
  「うん」
西さん
  「だから、自分が人と・・・ここの国の人たちと違うんや っていうのを、
  否が応でも 強烈に感じてて、なんていうのかな、
  住まわしてもらってる っていう感覚が もう、抜けなかったんですよね、ずっと」
岡田くん
  「うーん」
西さん  
  「で、駐在員の子供ら って、金持ちじゃないですか。
  でも エジプシャンは、すごく 階級があって、
  仲良くなった子でも、家へ遊びに行ったら、
  エグいぐらいの家、住んでたりとかして」
岡田くん
  「うん」
西さん  
  「なんか それに対して、
  自分が頑張って、その地位を得たわけじゃない じゃないですか。 父親がすごいだけで」
岡田くん
  「親が・・・そうですね」
西さん
  「それが すごい恥ずかしくて、
  常に、それで調子に乗ったらアカン ていうのを なんかスゲエ・・・」
岡田くん
  「思ってた・・・」
西さん  
  「思いました」
岡田くん  
  「うーん。 じゃあ 今は こう、俯瞰で見てるんですか?
  どういう感じで 見てるんですか?」
西さん
  「なんか 今は、結構 話してるんですけど、たまに ウ~ン ってなった時とかに、なんか、
  急に 岡田さんに、めっちゃ ど突かれたりしたら、どうなんのかな? みたいなのは・・・」
岡田くん
  「ハハハ(笑)」
西さん
  「ありますね」
岡田くん
  「へぇ~。 俯瞰で見てる・・・うーん、それ 達人の域ですよね」
西さん
  「いや、でも作家って、ある程度 みんな そうやと思います。
  やっぱり、ヒーローには なれない職業と思うんですよね。
  ヒーロー って、周り 見えないじゃないですか。
  自分の立ち位置が どう、とかじゃなくて、
  いつの間にか、みんなが周りにいるわけでしょ?」
岡田くん  
  「うん」
西さん
  「でも、やっぱり クラスには、
  自分が どういう立ち位置か、っていうのを考えないといけない人達もいるわけで、
  そういう人が やっぱり、人間関係とか いろんなものを見て、
  作家になるんやと思うんですよね」


(曲)
『WALK LIKE AN EGYPTIAN』PUPPINI SISTERS
VAN CLIFFE.D


岡田くん
  「エジプトから大阪に引っ越して来て・・・」
西さん
  「はい」
岡田くん
  「すぐ、大阪には 馴染めたんですか?」
西さん
  「うーん・・・なんか、給食とかが ちょっと無理でした」
岡田くん
  「どういうことですか?」
西さん
  「何百人が おんなじ食器じゃないですか」
岡田くん
  「はい」
西さん
  「アルミとか プラスティックとかで、それが結構 圧倒されて」
岡田くん
  「エジプトは違うんですか?」
西さん
  「エジプトは もう、1クラス10人とか・・・・多くて。
  5~6人とか で、みんな お弁当なんですよ」
岡田くん
  「うーん」
西さん
  「それが やっぱり、何百人が おんなじやつを一斉にバーって食べるっていう感じが ちょっと、
  圧倒されて、最初の 1か月ぐらいは 保健室に行ってました。 給食の時間のとき(笑)」
岡田くん
  「(笑)へぇ~。 でも、結構すぐには、
  帰って来た、っていう感じには なれたんですか?
  “住まわしてもらってる” って エジプトでは思ってた、って おっしゃいましたけど」
西さん
  「うーん、でも、それも やっぱり不思議で、
  めっちゃ帰りたかったとこやのに、帰ったら 帰ったで、
  やっぱり、カイロから来た人、って。
  普通、そういう 帰国子女の親 って、私立に入れるらしいんですけど、
  うちも ほんま、親、なんも考えんと、パッと公立の 普通の学校 行ったから、
  結構、浮くじゃないですか」
岡田くん
  「うん」
西さん
  「やっぱり それは それで、なんか・・・ちょっと寂しかったですね。
  でも、そこで ほんとに、なんていうのか、処世術やないけど、
  あ、トイレ 一人で行ったらあかんのや、とか・・・」
岡田くん
  「うん(笑)」
西さん
  「わかります? 女子って あるんですよね」
岡田くん
  「あ、女子は ね」
西さん
  「あと、本 読めるけど、手 挙げたら あかんとか」
岡田くん
  「うーん」
西さん
  「めっちゃ頑張ったら あかん みたいな。
  マラソンも、全力疾走してたんですけど、それは あかんのや とか。  
  そういうのは うちは結構 器用で、すぐ わかったんですけど」
岡田くん
  「ほぅ・・・あ、それは、あかんものとして 捉えたのか・・・」
西さん
  「うち、最初の自己紹介は、
  カイロは 運動場 無かったので、ここは運動場あって嬉しいです、って言ったんですよ。
  ほんだら それで、女子が 『なに調子乗って』 みたいに なってて(笑)」
岡田くん
  「ハハ(笑)どういうこと? わかんないですよね」
西さん
  「いや、でも わかるんです。
  ちょっと、イキってるように聞こえたと思うんですけど」
岡田くん
  「へぇ~」
西さん
  「だから そういうの結構、あ、あかんのや、
  これ言ったら あかんのや とかは、うちは すぐ学びました。 ずるいので。
  兄は でも、全然 馴染めてなかったです」
岡田くん
  「そういうの こう、合わせるのは、しんどくなかったんですか?」
西さん
  「うーん・・・しんどい とか、そうですね、あんま無かったですね」
岡田くん
  「それは でも、やっぱ こう、日本の小中学生の、
  独特な 女子の在り方って、そういう・・・独特なんですかね」
西さん
  「いや、どうなんでしょう。 外国の女の子と遊んだことないから、わからんけど、
  でも カイロの時は、日本人学校があったけど、
  勉強できる子が できひん子に教えたし、
  マラソン大会とか、ほんま マジ全力で走ってたし・・・」
岡田くん
  「(笑)」
西さん
  「でも、日本 帰って来ると、みんな手繋いで走ってたりとか、
  そういう独特の、目立ったら あかん感じとかは、ちょっとビックリしました。
  あかんねや、って・・・」
岡田くん
  「絶対、連れションで行かなきゃ いけないんですもんね」
西さん
  「そうそう、とか、本・・・絶対、読めるじゃないですか、習ってるの。
  あと ほら! 英語を 帰国子女 の子が、
  わざと下手に読んだ、っていう経験、よく聞くんですけど」
岡田くん
  「へぇ~」
西さん
  「それも たぶん そういう、目立ったら あかん ていう・・・」
岡田くん
  「そういうこと してました?」
西さん
  「うちは 英語できひんので、全力で読んでました」
岡田くん
  「アハハ(笑) へぇ~」
西さん
  「はい」
岡田くん
  「それから、えーと、いま30代 半ばで・・・」
西さん
  「はい」
岡田くん
  「作家デビューは、おいくつ・・・」
西さん
  「27歳です」
岡田くん
  「27まで、何してたんですか?」
西さん
  「えっ?! なんか、いろいろ してました・・・ 」
岡田くん
  「(笑)あんま言いたくない?」
西さん
  「いや、全然 大丈夫です。 スナックの チーフ っていう・・・
  チャーム って おつまみ出したり、ボトル替えたりする、黒服ですね、  
  黒服をやったりとか」
岡田くん
  「うん」
西さん
  「あと、お店を手伝ったりとか、工場とか、なんでも しました。 テレアポも したし」
岡田くん
  「それは、作家に なりたい っていう夢があって、ずうっと こう、頑張ってたんですか?」
西さん
  「うーん、作家になりたいと思ったのは、25ぐらい なんですよね。
  それまでは ほんと、ただただ毎日、生活するためだけに バイトしてて、
  作家になりたいと思ってからは、東京に行きたかったんで、それで めっちゃ仕事、
  バイトしました。 お金 貯めるために」
岡田くん
  「うーん。 東京での生活が 結構 大変だった っていう、最初の頃、
  なんかで読みましたけど」
西さん
  「うーん・・・親に嘘ついて行って。
  東京に仕事あるから って言って、嘘ついたので、バイト って言えなくて、
  でも、東京に来ても バイト決まらへんし 全然。
  もう、めっちゃ毎日、泣いてました。 なんで来たんやろ、って思って。
  アパートも ボロいし、毎日 何かが壊れるんですよ、トイレとか 電気とか。
  もう、ほんま泣いてました」
岡田くん
  「それを・・・大変を超えても、作家に なりたかった ってことですよね」
西さん
  「作家に なりたい っていうか、
  もう、一個 書いたやつが あったんですよ、書き上げた やつが。
  それを本にしたい、って。
  それで、売り込みに来たというか 」
岡田くん
  「それは、なんていう本ですか?」
西さん
  「 『あおい』 っていう・・・」
あおい (小学館文庫)




あおい (小学館文庫)



岡田くん
  「あー、はいはい」
西さん
  「それが デビュー作 なんですけど、
  それを書いた後に、これをなんとか と思って・・・」
岡田くん
  「 『あおい』 は、なんで書き始めたんですか?」
西さん
  「喫茶店で バイトっていうか、友達と やってて、
  ライターのアルバイトも してたんですよ。
  その でも、喫茶店 っていうのが結構、変な オッチャンばっかり来て、お客さんで」
岡田くん
  「うん」
西さん
  「で、ママ って呼ばれてて、めっちゃ話しかけられるから、嫌やな と思って、
  パソコンで仕事をしてるふりを ずっとしてて。
  で、最初は ほんとに、ライターの仕事のやつをしてたんだけど、なんか だんだん、
  例えば ライター やったら、この お茶の成分とか 書かないと いけないんですよね。
  どんな味するか、とか」
岡田くん
  「うん」
西さん
  「でも、うちは その お茶 持って来た オッチャンが、エグいぐらい毛深かったとかが面白くて、
  そういうのを書くと、ボツになるんですよ」
岡田くん
  「ライター っていう仕事では、そういう情報 いらないですもんね。
  どんだけ美味しそうで、見た目が こんなんで とか、そういうのがいる ってことですよね」
西さん
  「そう。 それは別に、知りたないな と思って。
  そやったら、自分の書きたいのを書けると思って、小説 書きだしたら すっごい楽しくて、
  そっからですね。 もう、めちゃめちゃ書きました」


(曲)
『東京 2006 冬』曽我部恵一
ラブシティ


岡田くん
  「書くの しんどくないですか?」
西さん
  「今ですか?」
岡田くん
  「うん」
西さん
  「うーん。 しんどいけど、しんどいって言ってられへんぐらいの しんどさ ですかね」
岡田くん
  「(笑)どういうことですか?
  しんどい って 言ってられへん、っていうのは。 楽しさも ある・・・」
西さん
  「めっちゃ楽しいです。
  楽しいし、でも しんどいけど、編集者さんとか ちょっと出会った人に、
  いま 書けなくて しんどい、って言ったら、みんな、めっちゃ慰めてくれるんですよ。
  それで治まるぐらいの、しんどさ です」
岡田くん
  「どういうふうに言われたら、西さん、元気に なりますか?」
西さん
  「作家だもんね・・・とか言われると」
岡田くん
  「アハハハ(笑)」
西さん
  「ほ~、って なる・・・(笑)」
岡田くん
  「そうですよね(笑)
  作家なんだ っていうことって、ご自身では どうなんですか?
  作家であるということ・・・」
西さん
  「どうですか?」
岡田くん
  「何が ですか?(笑)」
西さん
  「(笑) 岡田さんである ということ、どうですか?」
岡田くん
  「うーん・・・」
西さん
  「今の仕事とか」
岡田くん
  「仕事は、あんま関係ないですかね。
  その・・・自分自身が、岡田准一であればいいと思っているので」
西さん
  「じゃあ、岡田准一 って、どうですか?」
岡田くん
  「それはね、面白い答え、返せないです」
西さん
  「(笑)いや、うち 期待してないです」
岡田くん
  「アハハハ(笑)
  岡田准一 って どう? って、どういうことですか?」
西さん
  「え~? 作家であること どうですか? の "どう” と一緒です(笑)」
岡田くん
  「質問、間違えたかな・・・」
西さん
  「(笑)」
岡田くん
  「うーん・・・どうも思ってないです」
西さん
  「思ってないんですか?!」
岡田くん
  「うん」
西さん
  「ふーん」
岡田くん
  「周りにある責任とか、自分が発する責任は 受け止めようと思っていますけど、
  変化をしていきたいと思っているので、それを守ろうとも思ってないし・・・」
西さん
  「守る、っていうのは?」
岡田くん
  「年を重ねれば、変わっていくものだと思っているので、
  いろんな人に出会える方が、優先ですかね」
西さん
  「ふ~ん・・・」
岡田くん
  「どうですか? 作家として」
西さん
  「めっちゃ いいこと言いましたよね」
岡田くん
  「(笑)」
西さん
  「でも、ちょっ・・・無いなぁ。
  作家として、でも・・・」
岡田くん
  「でも なりたかったんですよね、作家に」
西さん
  「だから ほんとに、なんにも文句 言えないです。
  今、だから ほんとに幸せ っていうか・・・」
岡田くん
  「うーん」
西さん
  「なんか結構、ほんとに、作家同士で集まったりしても、書けないとか、
  あと、ほんとに ありがたいことやけど、すごい 書け書け って言って下さる方とか いて、
  それを しんどい って言ったりするけど、家 帰ると 猛反省するというか、
  作家になれてんのに、何 文句 言ってんねやろ、っていうのは思いますね」
岡田くん
  「うーん。 偉いですね、感謝できてるんですね」
西さん
  「感謝 っていうか、まぁ ね。 だって、なりたかったんですもんね」
岡田くん
  「うーん。 すごい、なんか でも、不思議っ子ちゃん では あると思うんですけど」
西さん
  「いや、うち 絶対ちゃいますよ!」
岡田くん
  「(笑)いや、ちょっと入ってると思いますよ。 ちょっと不思議っ子ちゃん。
  いや その、バランスのいい不思議っ子ちゃんですよ」
西さん
  「それ、どういう・・・それで まぁ、えー? 不思・・まぁ、34ですけどね」
岡田くん
  「(笑)」
西さん
  「ダメですよね」
岡田くん
  「34で、うーん・・・」
西さん
  「不思議っ子さん ですね、せめて(笑)」
岡田くん
  「不思議っ子さん(笑) 不思議っ子さんですよね」
西さん
  「そうですね、せめて」
岡田くん
  「いたずらとかすんの、好きですか?」
西さん
  「いや、絶対しないです」
岡田くん
  「しない」
西さん
  「はい」
岡田くん
  「あー・・・急に、かくれんぼ とか するでしょう?」
西さん
  「絶対、しない」
岡田くん
  「しないかぁ・・・」
西さん
  「はい、じっとしてます」
岡田くん
  「(笑)どういう・・・」
西さん
  「待ち合わせとかも、絶対 遅れないですし、
  うち、真面目すぎて 嫌ですもん、自分が」
岡田くん
  「ほんとですか」
西さん
  「いや、ほんとに。 10分前 行動やし」
岡田くん
  「(笑)真面目」
西さん
  「うん」
岡田くん
  「真面目かぁ・・・」
西さん
  「真面目です。 なんで そんな疑ってるんですか?」
岡田くん
  「いや(笑)疑ってないです」
西さん
  「(笑)」
岡田くん
  「どっかね、でも こう、やっぱ アーティスティックなとこがあるな、と思ってるんですよね」
西さん
  「いやぁ・・・でも、人と会わないから かもしれないですね。
  人と 全然 会わないですね、仕事してると。 ずっと、家に・・・」
岡田くん
  「それは職業柄、そうですよね」
西さん
  「そうです。 だから・・・」
岡田くん
  「でも、人は好きですよね?」
西さん
  「好きですね・・・好きです」
岡田くん
  「あんま好きじゃない?」
西さん
  「いや、好きです! すごい好きです。
  超、すごい愛してるけど、会う時になると、ほんとに嫌になる時がある・・・なんだろう、
  難しいですね、自分でも」
岡田くん
  「それは、会いたくない ってことですか?」
西さん
  「なんか こう、関係が続いて行くのが怖いというか。 うーん、なんやろな・・・」
岡田くん
  「そこに、なんか ありそうだな。
  関係が続いて行くことが怖い・・・」
西さん 
  「なんか、あの・・・」
岡田くん
  「それ、友達とかでも ですか?」
西さん
  「いや、友達は ガッチリ友達で、絶対おりたいんですよ。
  でも なんだろう、友達でもなく、仕事でも・・・なんだろう」
岡田くん
  「知り合い・・・」
西さん
  「例えば、小学校の先生と、 
  ずっと年賀状の やり取り してんねん、ていう子とか いるじゃないですか。
  それが もう、信じられないんです。 もう、恐怖」
岡田くん
  「(笑)恐怖まで行くんですか。 なんで ですか?」
西さん
  「なんか・・・なんやろう、関係が ずっと続く、
  濃くもない関係が ずっと続く っていうのが、すごい怖いんですよ。  
  だから 会社とか、うちは たぶん、無理と思うんですけど」
岡田くん
  「あー、濃いもので 繋がりの深いものは 持っておきたいけど・・・」
西さん
  「うん。 責任、持てない って思うのかな? その人との・・・
  なんていうのか、関わることで責任が。
  屋上に たまたま いて、誰かが飛び降りようとしてたら、うち、止めないと思うんですよね。
  反射神経で うわ~って言うかもしれんけど、例えば その人を、
  止めや、死ぬの止めや! 生きてる方がいいで! って言うからには、
  その人を一生 楽しませな あかん、て思うじゃないですか」
岡田くん  
  「責任をね」
西さん
  「そう、それが無理なんです。  
  だから、友達やったら 一生 絶対、何があっても楽しませようと思うけど、
  そうじゃない、それができない人と、なんか続く っていうのが 怖い というか。
  怖い、っていうか・・・うん、そうですね、
  “怖い” のが一番 近いです。 感情として」
岡田くん
  「うーん」


(曲)
『知らない顔』湯川潮音
雪のワルツ


岡田くん
  「でも、作家さんで、作品を世に出す ってことは、
  繋がりを世の中に広めてる、ってことじゃないですか」
西さん
  「うーん・・・」
岡田くん
  「西加奈子 っていう、実際の人物は・・・私がね」
西さん
  「うん」
岡田くん
  「自分が その人のことを知らなくても、周りは知ってて、
  こういう人なんだろうな、って思ったりとかする、
  繋がりを持たせる仕事 じゃないですか」
西さん
  「物理的な繋がりが無かったら、大丈夫なんです。 
  だから、2ちゃんねるとか 全然 平気なんですよね。
  ブスとか、めっちゃ書かれてるけど」
岡田くん
  「(笑)」
西さん
  「なんだろう、でも その・・・」
岡田くん
  「気にしない・・・」
西さん
  「人と会う とか」
岡田くん
  「うん」
西さん
  「例えば、おっきい舞台なんか出さしてもらっても、その人たちと、なんていうのかな、
  物理的に こう、喋って関係性を築くわけじゃないので、全然 緊張しないんですけど、
  人と会う時に、この人と関係が始まるのかも って思うと、すごい なんか こう、
  緊張 っていうか、覚悟がいるんですよ」
岡田くん
  「じゃあ、すごい好きな人とかと会ったりするのも、
  めっちゃ緊張する、ってことですか?」
西さん
  「好きな人 っていうのは、男の人で?」
岡田くん
  「男の人で・・・」
西さん
  「あ~、もう そうですね」
岡田くん
  「好きになっちゃった、みたいなのが あったとするじゃないですか」
西さん
  「そうですね、もう・・・」
岡田くん
  「めっちゃ緊張する」
西さん
  「気い 重いです、ほんと。 会うのが(笑)」
岡田くん
  「ハハハ! いや、それ逆じゃないですか?
  やっぱ 好きになったんだったら、会って嬉しい とか っていうのが・・・」
西さん
  「うーん。 なんか、現実圧というか、
  現実 幸せすぎると、早く 思い出に浸りたいんですよね(笑)
  なんていうの・・・帰って、楽しかった って言いたい っていうか」
岡田くん
  「あー・・・」
西さん
  「その時間が もう、苦痛になる というか、緊張して」
岡田くん
  「僕は 無いんですよ。 そういう こう、
  早く帰って、自分で浸りたい とかっていうのは」
西さん
  「あー、そうなんやぁ・・・うらやましい ですね。
  私、だから ほんとに、大概、失敗しますもん。 緊張しすぎて、お酒を飲みすぎて、
  結果、普通の人より めっちゃ失礼なことしちゃって、滅茶苦茶になる っていうことが多いんで、
  それで また、緊張するんですけど」
岡田くん
  「一回、でも こう、そういう濃い・・・なんか 気づけると」
西さん
  「うん? 濃い?」
岡田くん
  「一回、濃い・・・その、男女だけでもなく 友達でもいいけど、  
  築けると、すごい楽なんですか?」
西さん
  「そうですね。 もう、ほんとに楽やし、ずーっと おりたいし、
  毎日 会っても、飽きないです」
岡田くん
  「うーん・・・それは、大変ではないですか?」
西さん
  「全然、大変じゃないです。
  全然、覚悟できてるんで、何があっても」
岡田くん
  「うーん。 終わりが来るかもしれないですよね」
西さん
  「え? その恋人がですか?」
岡田くん
  「恋人」
西さん
  「あー、そうですね。 それ考え出すと もう・・・ねぇ(笑)そうですね」
岡田くん
  「(笑)」
西さん
  「ホンマや、忘れてたけど・・・
  だから やっぱり、すごい落ち込みますけど、お別れが来ると。
  でも やっぱ、友達がいるじゃないですか」
岡田くん
  「うんうん」
西さん
  「だから すごい、助かってます」
岡田くん
  「うーん・・・エッセイ集 とかも、文庫化されてますけれども。 タイトル・・・
  『この話、続けてもいいですか。』」
この話、続けてもいいですか。 (ちくま文庫)



この話、続けてもいいですか。 (ちくま文庫)




西さん
  「はい」
岡田くん
  「これは また、下から目線の・・・」
西さん
  「(笑)」
岡田くん
  「続けていいですか? っていう感じですけど」
西さん
  「(笑)」
岡田くん
  「やっぱ こう、目線とかが気になる・・・目線が気になる、とは ちょっと違いますよね?」
西さん
  「でも、ムラがあって 自意識過剰なんですけど、
  カッコ悪いことになると、もう 死にたくなるんですけど、 
  例えば、なんやろな・・・改札 通る時に、
  絶対あれ、バタン! ってなる って思いながら通るんですよ。 ビックリしたくないから」
岡田くん
  「うんうん」
西さん
  「うわっ! とか言いたないから、
  バンッ! ってなっても、うん わかってた・・・っていうふうに したいっていうか」
岡田くん
  「(笑)カッコ良く 生きたい」
西さん
  「カッコ・・・うわっ~! とか言いたくない」
岡田くん
  「言いたくない」
西さん
  「あと、犬とかと じゃれると、
  絶対 オス犬 って またぐらに顔、プンって突っ込んでくるんですよね」
岡田くん
  「はい」
西さん
  「そういうのを予測して遊びます。
  動揺したくなくて」
岡田くん
  「なんなんだろう・・・動揺したくない」
西さん
  「うん。でも、そんなんは・・・」
岡田くん
  「うわっ~! って、言いたくないっていうことですか?」
西さん
  「ウワッ! とか言いたくないです。 わかってた、って言いたい」
岡田くん
  「(笑)」
西さん
  「でも・・・」
岡田くん
  「そういうこと、おっ~! って言うのも かわいいじゃないですか、年を重ねていくと」
西さん
  「え~?・・・」
岡田くん
  「どういう人に なりたいんですか?」
西さん
  「え? どういう人に・・・」
岡田くん
  「完璧な?」
西さん
  「でも うち、自分のこと大好きなんですけど(笑)」
岡田くん
  「(笑)」


(曲)
『(SONG FOR MY)SUGAR SPUN SISTER』STONE ROSES
ザ・ストーン・ローゼズ-20th アニヴァーサリー レガシー・エディション<リミテッド>(初回生産限定盤)


岡田くん
  「毎回たぶん、最新作が一番いいと思われてますよね? たぶんね」
西さん
  「そうじゃないと ダメだと思う」
岡田くん
  「じゃ、それが結構キツイな って、書けないな って思った時、どうするんですか?」
西さん
  「うーん・・・歩きますね、めちゃめちゃ」
岡田くん
  「ていうのは、なんですか? どういうことですか?」
西さん
  「歩いてると、ほんとに全部 忘れて、なんか、散歩ハイ みたいに なってきて」
岡田くん
  「へぇ・・・」
西さん
  「何かが、アイディア浮かぶ、っていうんじゃないんですよ」
岡田くん
  「散歩ハイ・・・」
西さん
  「なりません?」
岡田くん
  「そこまで・・・(笑) ランナーズハイ的な ことですよね?」
西さん
  「でも例えば、コンサートとかで、パンッ! ってなる時、無いですか?
  パンッ! って、なんか(笑)」
岡田くん
  「うーん・・・パ~ン! って なる時は 無いですね」
西さん
  「えっ」
岡田くん
  「コンサートでは、無いですね」
西さん
  「冷静なんですか?」
岡田くん
  「うーん・・・すごい冷静です」
西さん
  「え~っ?! じゃ、何で パ~ン! って なるんですか?」
岡田くん
  「何で、パン! って なるかな・・・格闘技してる時かな」
西さん
  「あっ! えぇ、ああ・・・」
岡田くん
  「格闘技してたり、山 登ったりとか・・・」
西さん
  「あっ、そうだ そうだ。 そういうことです」
岡田くん
  「そういうことでは・・・」
西さん
  「パンッ! って なるんですよ」
岡田くん
  「うん。 無の状態に なります」
西さん
  「そうそう そうそう、それです。
  それを私は散歩で、パンッ! って なるんで」
岡田くん
  「どのぐらい、歩くんですか?」
西さん
  「3時間ぐらいですかね」
岡田くん
  「3時間やったら、どこまで行けんのかな・・・」
西さん
  「結構 行けますよ。
  もう 帰りだってね、歩けなくて タクシーで帰ったりするんですよね」
岡田くん
  「うーん」
西さん
  「(笑)」
岡田くん
  「(笑) ま、最新作の 『漁港の肉子ちゃん』 ですけども」
西さん
  「はい」
岡田くん
  「タイトルが強烈ですけど、
  なんで このタイトルにしようと思われたんですか?」
西さん
  「うーんと・・・ほんまに、漁港に行った時、すごい ちっちゃい漁港やったんですけど、
  焼肉屋があって、ちっちゃくて、それ見て スゲーかわいいな って思って。
  漁港で、たしかに お魚も 新鮮で美味しいやろうけど、そりゃ 肉も食べたいやろうな っていう、
  勝手に想像したんですけど、それがカワイイ って思って、
  そこで なんか、すごい太った女の人が働いてたらいいのにな、って思って。
  結構、作品では珍しいんですけど、タイトル在りきで、  
  最初にタイトルが パッて決まりましたね」
岡田くん
  「へぇー。 カワイイな っていうのは、すごい ポイントにしてるんですか?ご自身の中で。
  あ、これカワイイな、って思ったら・・・」
西さん
  「そうですね、人間としての 可笑しみ みたいな」
岡田くん
  「帯に ある・・・ですね、
  『迷惑かけて生きていけ。 ちゃんとした大人なんて 一人もいない』 っていうふうに こう、
  書かれていますけども」
西さん
  「はい」
岡田くん
  「これは、どういうことをして思われたんですか?」
西さん
  「うーん、どういうこと っていうか、とにかく 大人 っていうのは いないと思うんですよ。
  大人、っていう言葉があるから、一応 私達は、それに当てはめて生きてるけど、
  うーん、なんか、大人なんて おらんな って思ったので・・・」
岡田くん
  「大人 っていう定義が無い、ってことですか?」
西さん
  「定義だけが あるというか、ただ実態が無い っていうか。
  私、自分が大人 って言われると、その なんていうの、
  社会 って 大きいとこで言うと、はい 大人です、かもしれないけど、
  自分自身が ほんとに、字義通りの大人か っていうと、そうじゃないから」
岡田くん
  「うーん」
西さん
  「とにかく、ちっちゃい頃に、良い大人に なりましょう って育てられてきたけど、
  まず、そんなヤツ おらんねんから、何が大切か って 一日一日、
  何か目標を持つんじゃなくて、一日一日 楽しく生きることなんかな? っていうのは思いました」
岡田くん
  「うーん。 小さい時から、大人をどういうふうに 見てらっしゃったんですか?」
西さん
  「うーん・・・うちは でも、例えば 学校の先生は先生 っていう生き物で、
  警察官は警察官 っていう生き物、って思ってたんですよ」
岡田くん
  「うん」
西さん
  「でも、例えば、親 見たら、あれ? ちょっと、言ってること おかしないか? とか、
  なんか・・・あれ? 大人 って、意外と。
  あと、すごい嫌なガキで、容易いな とか。
  こういう、例えば ぬいぐるみ貰って、ホラ 縫いぐるみ! って言われて、
  いらんけど、子供って、喜んだら 大人が喜ぶやろうな と思って、
  やった~! って言ったら、大人は喜ぶんですよね」
岡田くん
  「うん」
西さん
  「だから、容易い っていうか。
  意外と 大人って、そんなに賢くないのかも、っていうのは ちょっと思いました」
岡田くん
  「うーん。 それ、いつ気がついたんですか?
  なんか 悲しい出来事、あったんですか?」
西さん
  「え~? 無いです、全然」
岡田くん
  「(笑)無いですか」
西さん
  「うん。 でも、家族は 4人で、うち A型なんですけど、
  全部バラバラなんですよ、血液が。  
  結構、みんな自由で 勝手やけど、うちが・・・なんか役割分担じゃないけど、
  元気な加奈ちゃん みたいな感じで、こう、
  ちょけて家族を笑わす みたいな役割が なんとなく できてる気がして、
  それを演じてたようなとこがありますね」
岡田くん
  「お~」
西さん
  「すごく 子供ぶるというか。
  ほんとは もっと考えてるのに、
  絵とかも、めっちゃ細かく描けんのに、
  伸び伸び描いた方が喜ばれんちゃうか みたいな、とか思って、描いたりしてました」
岡田くん
  「うーん」
西さん
  「(笑)」
岡田くん
  「そういう こう、経験がある人って みんな こう、すごい、
  大人になると、大人になりますよね(笑)
  大人んなる、つったら変だけど」
西さん
  「うーん」
岡田くん
  「子供の頃、そういうふうに思ってる人は、
  結構、大人っぽい人が多いですよね」
西さん
  「でも やっぱり、大人になるのが早かった分、子供をちゃんと やってないから、
  大人になると、いろいろ弊害が出てくるんですよね」
岡田くん
  「うーん」
西さん
  「それを解決する必要は ないけど、
  そういう人も おるよ、いっぱい、っていうことは、ちょっと言いたかったのかもしれない」


(曲)
『VALERIE('68 VERSION)』AMY WINEHOUSE
ライオネス:ヒドゥン・トレジャーズ



(対談が終わって、岡田くんの感想)

「さあ、ということで、西加奈子さんと お話をさせていただきました。
いや、ねえ、面白い人でしたね。 いい女性だと思いますし。
なんか、女の人が すごい好きだ って言う 理由がわかる感じは しましたね。
うん、なんか もっと話 してたかったなと思いましたし、
なんか・・・リキんでなくて、こう、自然体でもあるし。
でも、すごくバランスもいいけど、ちょっと変わってて、
今回、“自分は どんな大人になったと思いますか?” っていう、
大人なんか なってません、ていうことでしたけど。
でも、話も こう、テーマに沿っていて、うん・・・

まあ あの、ねえ、客観視をしてる自分がいる っていうふうに、すごい 言ってましてけど、
すごい大事なことをこう、自然に できてるんだな っていうのを思いましたけどね。
なんか・・・客観視しすぎると 良くないとは思いますけど、こう、
バランス良く 客観視するっていうのって、なかなか出来づらい というか・・・うーん。
それをすごく バランス良く されてるんだろうな っていうのは、すごく感じるし。

なんか・・・すごい 歩く っていうのはね、共感できました(笑)
すごい ダメな時、こう、パァ~ って抜ける瞬間まで持っていく っていうことは、
そういうのが共感 持てるし。
そういう真っ直ぐさ とか、バランスの良さ っていうのが、
女性に愛されてる所以かもしれないな、と思いましたね」


(曲)
『桜前線』チャットモンチー
【特典QRコードステッカー無し】YOU MORE


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素晴らしい番組内容を残したくて
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