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2011/10/2 on air  「言葉を発する責任って何ですか?」                    (guest)  小島慶子さん


ラジオの魂



ラジオの魂


小島 慶子



(オープニング)

「こんばんは、岡田准一です。 今夜も始まりました 『Growing Reed』
この番組では、毎週 一つのテーマの専門家をお呼びして、徹底的に質問。
番組の終わりには “考える葦” として、
僕も、みなさんと一緒に、成長したいと思います。

10月に入り、この番組も 少し リニューアル、中身も ブラッシュアップして お送りしていきます。
さて、その 10月の 最初のゲストは、
ラジオパーソナリティーの、小島慶子さんです。

小島さんといえば、平成21年に スタートした、
TBSラジオ 『小島慶子キラ☆キラ』 が、リスナー から、絶大な支持を得、
今年、河出書房新社から 『ラジオの魂』 という、書きおろし単行本も 出版されています。

小島さんは・・・ねえ。 特集してる ドキュメンタリー とかも あったんですけども、
やっぱり、この人の言葉は、本気なんだな、とか、あの・・・
僕も なんか、この番組をやって、やれるようになって、なんか、
自分の言葉で話せる場所、っていう感じがしてるんですけども、
なんか、同じことを こう、思ってらっしゃるんだろうな、っていうことを感じることも ありますね。
ラジオでも 私生活でも、言葉を発することへの 強い責任感を持ってる、っていう感じも します。

言葉って、発する人の ポジションで、すごく 人に影響を与えてしまいますよね。
有名人とか 政治家だけでは なく、
学校の先生とか、部活の監督とか、あるいは 親とか。
そういう ポジションの人には、言葉を発する責任が あるんじゃないかと思います。

そこで 今日は、“言葉を発する責任って何ですか?” をテーマに、
小島さんに、お話を お伺いしたいと思います。

J-WAVE 『Growing Reed』
新しい一週間、最初の60分。 ぜひ、一緒にお付き合いください」



(曲)
『ルージュの伝言』 荒井由実
COBALT HOUR


岡田くん
  「小島さん、って」
小島さん
  「はい」
岡田くん
  「なんか、どっかから、イメージ 変わりましたよね」
小島さん
  「えっ? そうですか?」
岡田くん
  「なんか、すごい清々しい イメージに、僕ん中で 変わったんですけど」
小島さん
  「前、だいぶ ドロッとしてましたかね」
岡田くん
  「(笑)ドロっとは してないですけど」
小島さん
  「ハハハハ!」
岡田くん
  「ちょっと お姉さんな、こう、なんだろうなぁ、イメージの、
  真面目な・・・」
小島さん
  「えぇ」
岡田くん
  「お姉さんなイメージが すごい あったんですけど」
小島さん
  「真面目な お姉さんで いよう、というのはね、会社員の時は ありましたけれどもね」
岡田くん
  「95年ですか?」
小島さん
  「95年入社でしたね」
岡田くん
  「僕、たぶん 同期ですね」
小島さん
  「あっ、そうですか!」
岡田くん
  「95年、僕ら デビュー なんで」
小島さん
  「あ、そうです、そうです。 そうです、V6さんと・・・そうなんですよね」
岡田くん
  「一緒ですね」
小島さん
  「そうですね。 ハハハハ!」
岡田くん
  「(笑) 同期。 同期 っつったら変なのかな。 同じ・・・同じぐらい。 同じ時期に」
小島さん
  「そうですねえ」
岡田くん
  「今は、ラジオパーソナリティー って、名乗ってるんですね」
小島さん
  「そうなんですよ、今はね」
岡田くん
  「何故ですか?」
小島さん
  「うーんと、まぁ 一つ、ラジオが好きなのと、
  毎日 ラジオで喋ってる、っていうのも あるんですけれども。
  でね、好きなこと喋りたいな、と思ったんで、会社 辞めたんですけど」
岡田くん
  「アハハ(笑) しがらみ、多いですか」
小島さん
  「しがらみ、っていうか もう、給料をね、貰ってるから。 お給料を・・・」
岡田くん
  「余計なこと言うな、とか 言われますしね」
小島さん
  「そうね。 言われることも ありますし、
  一応 まあ、なんで貰ってるのかを考えたら、一応、本業っていうものがあるから、
  企業の利益のためとかね、っていうのは押さえなきゃな とか思ってましたけど、
  だんだん、なんか それが、とても大切な仕事だというのは わかるんだけど、
  別に、そうじゃないこと やりたいんだけどな、と思ったので」
岡田くん
  「うーん」
小島さん
  「ま、15年やったから いいかな、と思ってね。
  ただ、局アナ って、一般的にいうと テレビの イメージが強いし、
  アナウンサー っていうと、さっきね、岡田さん おっしゃったみたいに、
  真面目な お姉さん、みたいな。 ちゃんとした人、みたいな イメージがあるので、
  ちゃんとした人が 絶対、世の中に いなくちゃいけないのは わかるんだけど、
  私は 別に、ちゃんとしてないことがしたいな、と思ったので、辞めたんですよ。  
  っていうのを、どうやって わかってもらおうと思って」
岡田くん
  「うん」
小島さん
  「それで、まず ラジオ パーソナリティー の、ラジオ っていうと、
  局アナの、テレビ っていう イメージから、遠いでしょ?」
岡田くん
  「うん」
小島さん
  「ま、実際、ラジオも好きだし」
岡田くん
  「はい」
小島さん
  「で、パーソナリティー っていうと、
  “アナウンサー” っていう、会社員ぽい イメージから、また遠いでしょ?
  だから、この人 会社員 辞めて、アナウンサーも辞めたんだ、っていうのを、
  わかってもらいやすいかな、と思ったんですね」
岡田くん
  「で、ラジオ パーソナリティー って・・・」
小島さん
  「そうです、うん」



岡田くん
  「ラジオの 力 って、何ですか?」
小島さん
  「な~んでしょう・・・」
岡田くん
  「見ましたよ 『情熱大陸』」
小島さん
  「あー、ありがとうございます」
岡田くん
  「すごいですよね。 いろいろ こう、ほんとに責任 持って、ラジオに取り組んでますよね。
  地震の時は、もう、エレベーター 使わず、階段で、こう・・・」
小島さん
  「しばらくはね、やってましたよ」
岡田くん
  「上がったりとか」
小島さん
  「はい。 そのうち、余震も だいぶ収まってきた頃に、
  週に一回ぐらいは、エクササイズ代わりに やろうと思って、上がってたんですけど、
  だんだん、すれ違う人が、
  お前 『情熱大陸』 に映ったから、やめられなく なったんだろう、って顔してるのがわかってきて」
岡田くん
  「アハハハハ!」
小島さん
  「悔しいんで、もう やめましたけど。 アハハハハハ!
  引っ込みつかなくなってるだろう、って」
岡田くん
  「わかって(笑)」
小島さん
  「そう(笑) って思われてるのが、だんだん わかって。
  今はね、普通に、もうだいぶ 余震も収まったので」
岡田くん
  「でも、言葉を伝える、っていうことを すごく大事にされてる感じは したんですよね」
小島さん
  「あぁ、そうですか、うん。 まあ・・・どんなに頑張って、こう、なんでしょう、
  気を使ったり、心を込めても、思わぬとこで、誰かが怒っちゃったり、
  嘘っぽい、とかって思っちゃうことは、ありますからね。
  パーフェクトな答えは、無いんでしょうけど。
  ただ まぁ、わりと決め事が多い・・・テレビなんか、特に そうですけど、
  決め事が多い中で、どうやって気持ちを伝えようか、っていう・・・思いを普段、抱えているので、
  決め事の無い、ラジオ っていうのは、すごく、その思いのたけを話せる場所だな、と・・・」
岡田くん
  「それを こう、体感した時は、どうだったんですか? 嬉しかったですか?
  あ、こんなに話していいんだ、って思ったんですか」
小島さん
  「うーん。 まぁ、私の場合は、スタートが、
  岡田さんも たぶん、形は違えど、そういうものが あったかのもしれないですけど、
  やっぱり、スタートが局アナ、って、
  若い局アナらしく、っていうところから スタートしたので」
岡田くん
  「僕らなんて、だって、そんなん・・・モロですよ」
小島さん
  「アハハハハ!」
岡田くん
  「アハハ(笑) ジャニーズ ですから。 そんなん、モロですよ」
小島さん
  「爽やか アイドル(笑)」
岡田くん
  「そうですよ。 若い頃なんか 別にね、
  ケーキ大好きです! って言っときゃ済む みたいなもんじゃないですか(笑)」
小島さん
  「アハハハハハ!」
岡田くん
  「(笑)済む、っつったら 怒られますけど、
  よく、なんか そういう、別に その、なんだろう、取材してて ケーキがあれば、
  『あ、ケーキ食べるんですか? 食べます?』 って、
  『あ、食べますよ。 ケーキ好きですよ』 って言っても、なんか、
  『ケーキ 好きです~!』 みたいな。『ケーキ、今日 食べれて、嬉しいな~!♡ 』 みたいな、
  ビックリマーク・ハート、みたいなのが書かれる わけじゃないですか」
小島さん
  「(笑)ええ。 もう、決まった イメージがあるのね」
岡田くん
  「そう。 『ケーキ、好きですよ』 って言った 言葉 でも、ですよ」
小島さん
  「はい」
岡田くん
  「僕ら、だから、昔は・・・うーんとね、100あったら 3、話しゃぁ いいんだ、って言われて」
小島さん
  「3 ?!」
岡田くん
  「3です」
小島さん
  「消費税率より、低いんですね」
岡田くん
  「低いですよ。 あ、違う、10あったら 3、かな? 忘れたけど(笑)」
小島さん
  「全然 違いますよ、岡田さん(笑)」
岡田くん
  「えーと ねぇ、うーん。 ま 多少、話せばいいんだ、って」
小島さん
  「うーん。 じゃ、僕の気持ちを ちゃんと伝えたい、とかっていう・・・」
岡田くん
  「若い頃は、ですよ」
小島さん
  「うん」
岡田くん
  「若い頃は、だから、ちょっと自分の気持ちを話せば。
  でも、7 は 喋り過ぎだ と。 3 ぐらいでいいんだよ、って言われたこと ありますよ」
小島さん
  「うーん、そうでした」
岡田くん
  「でも、だんだん 年を重ねていくと、
  ちょっと喋んねえと 面白くねえだろう、って思うじゃないですか(笑)
  ちょっとぐらい毒がないと、面白くないだろう、っていうのと 一緒で」
小島さん
  「(笑)」
岡田くん
  「ちょっとぐらい、自分の考えとか。
  でも、話し過ぎたら 話し過ぎたで、取材とかでも、自分が書いてるわけでは ないから、
  書く人の手によっては、誤解を招く 書き方とかも あるわけで」
小島さん
  「確かにね」
岡田くん
  「ちょろっと言った言葉が書かれると、それが真実になるから、
  そんな気持ちで 言わなかったんだけど、それが そいうふうに取られてしまう場合もあるし・・・」
小島さん
  「うーん、そうですね」
岡田くん
  「でも、言葉には やっぱり、ちゃんと責任 持たなきゃ いけないな、とも 僕も思うし・・・
  みんな、どうしてるんですかね?
  人に わかってもらいたいんだったら、わかればいいじゃないですか。
  相手のこと わかればいいけど、
  こういう仕事 って、相手のこと わからないじゃないですか。 見えない・・・」
小島さん
  「あー、見てる方がね」
岡田くん
  「見てる方が・・・」
小島さん
  「受けての方が」
岡田くん
  「全部 見えるわけじゃないから」
小島さん
  「うん、聴いてる方とかもね」
岡田くん
  「こっちの勝手な発信 なだけ、ですよね」
小島さん
  「うん」
岡田くん
  「それには 全部、責任を持ちたいし・・・たいけど、
  それを自分で 書いてるわけでもないから、人伝で こう、言葉が伝わるから、
  だから、どういうふうに、みんな してんのかな? って、すごい思うんですけどね」
小島さん
  「私、ある時点で 諦めました。
  もう、なんか、自分は こういうふうな人間です、とか、
  こう考えてるので、それをぜひ わかって下さい、とかっていうのは、
  若い時は すごく、そういう期待が大きかったんですけど」
岡田くん
  「わかってほしい、とかね」
小島さん
  「はい。 抑圧があっただけにね。 構造的に、局アナであるというね、制限があっただけに」
岡田くん
  「(笑)そこ、いっぱい ありますよね」
小島さん
  「うーん。 でも、ある時点で諦めたんですね。 30過ぎたぐらいで・・・」
岡田くん
  「そうですよね、諦めますよね」
小島さん
  「はい。 大体、それは受け取った人が 受け取りたいように、決めることだから、
  あんまり いちいち、このように 私を、私の人物像を描いてほしい! とか、
  こんなふうに私を愛して、とかって、言ってみたとこで、しょうがない。
  家族の間だって、それは違うんだからな と思ってですね、
  ある時点から 諦めがついた、って感じで、
  別に その、なんでしょう、どうせ伝わんないや、って思う ってことじゃなくて、
  自分が思ったようには伝わらないかもしれないけど、思いがけない伝わり方をしたこともあって、
  それで かえって、絆がね、深まることもあるから、
  そこに希望を持とう、と思って」
岡田くん
  「うん。 僕も、そうですねえ」


(曲)
『TURN THE RADIO UP』 BARRY MANILOW
Here at the Mayflower


岡田くん
  「どういう人だったんですか? だって、帰国子女ですよね。 じゃなかったんでしたっけ?」 
小島さん
  「帰国子女 と言えば、帰国子女ですけど・・・」
岡田くん
  「いろいろ、海外とか 行きまくって・・・」
小島さん
  「ううん、オーストラリアで生まれて、3歳で帰って来ちゃって、
  シンガポールと香港に、1年生から3年生の終わりぐらいまで いたんですけど、
  ずっと 日本人学校だったので、英語が ネイティブである、というわけではなく、
  日本に帰って来て、帰国子女の枠とかに引っ掛かるほどの、長い経験でもないので、
  あんまり、帰国子女であることの アドバンテージ は 無かったです」
岡田くん
  「うーん。 今が 一番、自分らしいですか?」
小島さん
  「自分が誰だか よくわからない、っていうのがね、ベースに あるんですけれども、
  人が決めることなんで、
  ただ、なんでしょうね。 あまり、こう、無理をしていないなぁ、という感じは、今が 一番ですね」
岡田くん
  「うーん」
小島さん
  「あんまり、20代とか 10代に 戻れたらいいのに、とは思わないです。
  岡田さん、どうですか?」
岡田くん
  「思わないですね」
小島さん
  「思わないですか?!」
岡田くん
  「全然、思わないです・・・」
小島さん
  「ほんと?」
岡田くん
  「はい」
小島さん
  「なんで?」
岡田くん
  「うーん。なんでしょうねぇ・・・ 同じだと思います、たぶん。
  僕も、だから、同じぐらい仕事をして、長さを、仕事してるから、
  いろいろ、こう、経験をして、
  諦めた、っつったら 言葉、悪いですから・・・諦めては ないですよ。
  諦めた っていうより・・・楽に いれるようには なってるし」
小島さん
  「あー・・・」
岡田くん
  「いい年の取り方をしていきたいので」
小島さん
  「うん」
岡田くん
  「若くいたいとも 思ってないですし」
小島さん
  「あー、同感ですね」
岡田くん
  「いままで こう来たから、今が こうなってるわけで、
  戻って、ここ やり直したい って思うことも・・・失敗も、失敗だと思ってるので。
  うん。 あんまり、戻りたいとか思わないですね」
小島さん
  「あー、そうですか」
岡田くん
  「うん」
小島さん
  「なんか 私も、ほんとに そうで。 そう言うと、なんか こう、負け惜しみだ とかね」
岡田くん
  「(笑)」
小島さん
  「なんか こう(笑) 必死に今を肯定しようとしてる、とか言う人も いるんですけど、
  なんか、そう考えるとね、自分が 10代 20代の時に、39になって 自分がそんな風に、
  『今が一番いいわよ』 とかってね、言ってると思ってなかったんですよ」
岡田くん
  「うん」
小島さん
  「女の ピークは 20代だと思ったんで、
  その時期に 一番おいしい思いのできる 女子アナになったんで、
  ハハハハ(笑)ま、学生の考えることって、そんなことですよね。
  だからねえ、未来の自分は 恩知らずだなぁ と思って。
  こんなに、10代 20代の自分が、将来の自分 ていうのを心配して、
  いろいろね、人生設計 立てて、夢を追いかけて、辛い思いして 挫折したりとかしてるわりに(笑)
  なんか、思い通りにならなかったこととか いっぱいあるのに、39になって、  
  え? 今が最高です! とかって(笑)ずいぶん恩知らずだと思いますけどね」
岡田くん
  「(笑)」
小島さん
  「(笑)でも、そう思えば 先の事も、あんまり心配し過ぎなくていいかな」
岡田くん
  「でも まぁ、いい出会いができてんだと思いますけどね。
  きっと、なんか、いろんな人と出会って、いろんな・・・それ、仕事も含めてですけど、
  ラジオと出会った、とか」
小島さん
  「そうですね、ほんと」
岡田くん
  「人だけじゃなくて、いろんな いい出会いがあって、今があるから、こう、なんだろう、
  今しか生きれないですからね。 っていうのも、あるのかもしれないですけどね」
小島さん
  「そうなんです、私ね、ほんとに 体を動かすことをしてこなかったんですね、学生時代に、
  体育会系とか、スポーツやったりとか。
  だから あんまり、自分が肉体である っていう、当たり前のことがわかってなくて ですね、
  妊娠出産した時に 初めて、
  はっ、自分は 体でしかない、と思って、
  しかも、体が思うようにならない、と思ってですね、
  知らない間に 自分の中に、人間が一人 できてね、生まれて来ちゃったわけですから(笑)
  どれ 一つ として、私の工夫で やったことではない ですのでね、それで、なんか初めて、
  あぁ、私は肉体でしかない、と思ったら、体のある場所だけが本当なんだな、って思ったら、
  過去も未来も、あんまりねぇ、体のある場所以上に、それを大きく考え過ぎるのは、
  ちょっと不自然かなぁ、とかって 思うようになったんで、
  30過ぎてからです、それ」



岡田くん
  「なんかねぇ、やっぱ 違いますよね、30過ぎると」
小島さん
  「あ、違いますね。 いま、30・・・」
岡田くん
  「今年、1 です」
小島さん
  「1ですよね。 変わりました? たいぶ」
岡田くん
  「うーん、変わったかなぁ・・・変わりましたね」
小島さん
  「そうですか」
岡田くん
  「うん・・・何が変わったのか、っていうと 難しいんですけど」
小島さん
  「考え方 とか?」
岡田くん
  「考え方とかは たぶん、昔とは 全然 違いますよね。
  生きていける自信が あるのかもしんないですけどね」
小島さん
  「あぁ、素敵」
岡田くん
  「何やっても」
小島さん
  「うーん。 じゃあ、なんか起きた時に、これ 20代だったら オレ、ちょっと、
  もっと ビビっちゃってたなぁ、みたいなことが 増えてきた、ってことですか?」
岡田くん
  「うーん、なんか・・・昔の自分が見て、今の自分が好きかどうかは知らないですけど」
小島さん
  「うん」
岡田くん
  「なんか、周りに感謝できるように なりました」
小島さん
  「あー! うん、なんか共感します」
岡田くん
  「っていうのが 大きいかもしれないですね。
  なんか、もっと、こういう仕事してたからか わかんないけど、自分の力を信じてたし・・・」
小島さん
  「うん」
岡田くん
  「過信してたし。 でも こう、
  いろんな こう、人がいて、いろんな人に支えられて、いろんな出会いがあって、
  なんか それで、作品とかも作っていけてて、
  それによって、自分が変化をすることを すごく楽しんでいるし。
  そういう変化は あるかもしれないですね」
小島さん
  「ねぇ。 感謝 って、ほんと。
  ちっちゃい時から、感謝しなさい って、いろんな人に言われてましたけど、結構・・・」
岡田くん
  「できてなかったです。 アハハハハ!」
小島さん
  「ねぇ! 私も そう思います。 ほんと、30・・・うーん、過ぎてから」
岡田くん
  「なんですかね。 もっと 年取ったら、変わんのかなぁ・・・」
小島さん
  「もっと、わかるのかもしれませんね。 お陰様、みたいなことがね。
  私ね、ラジオの仕事をしてて、すごく こう、良かったな って思う経験が 私生活上 あって」
岡田くん
  「何ですか?」
小島さん
  「子供を産んだ時にですね、一年半ぐらい・・・一年半じゃないか。
  まぁ でも、一年ぐらい、仕事 休んだり っていう時期も あったんですね。
  合計 2回、そういうことがあったんですけど、
  そういう時って なんか、昼間は、夫は仕事に行っちゃってるし、自分は こう、
  新生児だったりすると目が離せないわけですよ」
岡田くん
  「そうですよね」
小島さん
  「寝る間もないぐらい。
  もう、孤独になってしまって、ずっとJ-WAVE 聴いてたんですけど(笑)
  生身の人間に、ほとんど会わないんです」
岡田くん
  「うん」
小島さん
  「ようやく、バギーで 外に出られるようになって、近所 ウロウロしてると、
  通りすがりの オバちゃんとかがですね、
  あら、かわいいわね~! とか言って、
  今、大変でしょう! でもね、今が一番 大変でね、ちょっとずつ楽んなるからね!
  とかって言って、通り過ぎて行くわけです」
岡田くん
  「うん」
小島さん
  「その人は たぶん、そんなこと 夜まで覚えてないと思うんですけど、
  言われた私は、すごく救われちゃって、なんか・・・ハッ! とか。
  ほんとだ。 こんなことで落ち込んでたなんて、私、なんか すごく弱気になってた! とか思って、
  ありがとう、オバちゃん! お名前も知らないけど、ありがとう!
  とかって思うことが、何回もあって、
  そしたら なんか、それまでは わりと、言葉 っていうのは、独自の感性と才能で・・・ねぇ」
岡田くん
  「(笑)まぁ・・・アナウンサーは、そうですね」
小島さん
  「豊かな表現をして、人を感動させ、伝わる言葉を、とかって思ってたけど、
  全然、通りすがりの、その日の夜まで覚えてないような 一言で、
  こんなに激しく励まされる人 って」
岡田くん
  「アハハハ!」
小島さん
  「きっと、いるんじゃない? と思って。
  だから、私が こういうことがある、っていうことは、
  私が言った、何か 一言で、もしかしたら、そういうことも たまには あるのかも、と思ってね、
  なんか、喋るのが すごく こう、怖くなくなった というか、
  ラジオで伝わってるかどうか、って不安になっても、
  きっと、誰か 一人ぐらいには伝わってるんじゃないかな って、ありふれた言葉でも。
  ってね、思うことができるように なったんですよ、それ以降」
岡田くん
  「うーん」


(曲)
『RADIO MESSAGE』 R.KELLY
ラヴ・レター


岡田くん
  「でも、言葉の怖さ、っていうのは、わかっているんですよね。
  言葉 って、どういうものですか?
  僕、でも まだ、言葉の怖さ って、まだ持ってるんですよ。 持ってる、っていうか・・・」
小島さん
  「誤解される、とか?」
岡田くん
  「うーん・・・なんていうのかなぁ。
  言葉は 怖いものでもある、とも思ってるとこが あるんですよ。
  なんか、ちょっとした 一言で、まだ動いてくれる人も いるので・・・」
小島さん
  「うん」
岡田くん
  「例えば 独り言で、現場で、映画とか撮ってて、
  あぁ~、疲れた・・・って、ボソっ と言ったとするじゃないですか。
  んだら 『岡田が疲れてる!』 って、回るわけです(笑)」
小島さん
  「アハハハ!」
岡田くん
  「まだね、まだ やっぱり、その・・・主演とかも、やらしてもらってるんで・・・」
小島さん
  「そりゃ そうですよ!」
岡田くん
  「まだ、こう、あるわけです」
小島さん
  「ADさん、いろんな種類の飲み物、両脇にガー って 抱えますよ」
岡田くん
  「で、例えば、こういうこと言ってた、とか。
  そういうつもりで言ってないけど、人 通して言ったら、違う言葉に なるじゃないですか。
  『岡田も、こういうこと言ってたぞ』 って、言われた時点で」
小島さん
  「そうねぇ~」
岡田くん
  「別に オレ 『あ、そうだよね』 って 『そりゃ、そう思うけどね』 って、例えば、
  “けどね” って 付けてても・・・」
小島さん
  「 『岡田さんも、同意してたよ』 」
岡田くん
  「 『岡田さんも、そう言ってましたよ』 って 言われたら、そうなっちゃうわけですよね」
小島さん
  「そうですねぇ」
岡田くん
  「で 『お前、そんなこと言ってたのか』 って言うけど、その、
  まぁ、その立場的なことも あるので、
  なんだよ! って思うことなんて、しょっちゅう あるわけですよ、まだ」
小島さん
  「それは、怖いし、なんかこう ちょっと、時々 億劫になっちゃいますね、喋るのが、
  そういうことがあるとね」
岡田くん
  「そうですね。 だから、あんまり その、余計なことを ふとした時に言い過ぎると、
  面倒くさいことになる、っていうことも わかってる・・・」
小島さん
  「それは、岡田さんの置かれた立場だと、そうかも」
岡田くん
  「伝わらなかった経験とか、ないですか?」
小島さん
  「いっぱい あります。 日常会話でも そうですし。
  私は あんまり、放送と 放送じゃない会話 っていうのが こう、
  違う、っていうふうに思ってなくてですね・・・うーん、
  言葉は・・・元々、たぶん 言葉でないことでしか繋がられないと思うんですけれど、
  人と人 というのはね。
  でも、言葉でないもので繋がるために、言葉を使うと、
  言葉になってるものを読んでいくと、
  その間に、なってないものがあることが浮き上がってくる っていうのが ありますよね」
岡田くん
  「うん」
小島さん
  「それは最初から、超能力者みたいに、会った瞬間に、 
  うんっ! 岡田さんは言葉にしないけど、こういうこと思ってる! って、
  わかる人も、いるのかもしれないけど(笑) ほとんどの場合、わからない。
  で、こうやって お話し しているうちに、お話ししている話題とは ぜ~んぜん違うこととか、
  特に 言葉には しなかったことが、お互いに こう、ね、
  お話ししている間に、情報として入って来る、って、
  そっちの方が たぶん、豊か なんじゃないかな、と思うんですね。
  情報量が多いんじゃないか と思うんです」
岡田くん
  「なんか、でも そういう こう、時代に なってきてますよね。
  昔は “察する” とか」
小島さん
  「うーん」
岡田くん
  「日本人の美徳でも あったじゃないですか」
小島さん
  「あんまり、ベラベラ ベラベラ喋んないでね」
岡田くん
  「ベラベラ喋んないで、相手の気持ちを察する、とか、
  こういうこと なんだな、って。
  それは もう、できるのが ベストだと思いますけど、でも なんか、どっかで、
  言葉 って 伝わらないと意味がないんだよ、っていう言葉も、最近こう、出てくるぐらいで、
  なんか、伝えないと伝わらない時代に なってきてないですか?
  こう、ちゃんと喋れないと、
  例えば、プレゼンが大事だ って いわれる(笑)
  プレゼンテーション能力とか・・・」
小島さん
  「みなさん、本 読んだり、教室 通ったりね」
岡田くん
  「そうですよね。 プレゼン、プレゼン とか、ビジネス面でも、なんでも そうですけど、  
  結局、自分の思いを どんだけ的確に 伝えれるか、っていうことが、
  重点を置かれてる時代に、なってきてるじゃないですか」
小島さん
  「一つには、もしかしたらですけれども、
  そんなに喋らなくても、ある程度、意思の疎通とか、コミュニケーションがとれるように、
  いろんな、例えば 礼儀作法だとか、慣習 っていうものがあると思うんですね。
  ものの包み方 一つ、置き場所 一つ、所作 一つで、
  相手が自分と どういう関係だ というふうに、こう、
  認識しているのか ということが わかったりすれば、ベラベラ ベラベラ喋んなくても 済む」
岡田くん
  「うん」
小島さん
  「それが だんだん、もしかしたら 薄れてきてしまったり、
  そんなに、共通言語として 機能しなくなってる分、
  言葉の機能が増したのかも しれないんですけど、割合として。
  ただ、なんだろう・・・非言語の部分が メインである、っていうふうに思っていないと、
  上手く、言葉が使えない気がします」
岡田くん
  「うん」
小島さん
  「例えば、私が 岡田さんに、何か言う時にね、
  じゃあ、何でもいいですよ 『ピンクの Tシャツ、お似合いですね』 って言う時に、
  どの タイミングで、どんな言い方で、どんな声量で言うか、ってことで、
  伝わる印象は 違うだろうな。 こんな言い方をしたら、こういう心境になるかな、とか、
  ここで言ったら、違う意味に なっちゃう、とかっていうのは、
  予想しないと、言葉に できないですよね」
岡田くん
  「うん」
小島さん
  「それから 今 “ピンク” って言って、
  みなさん、いろいろな ピンクを想像してると思うんですけど、
  それも、聞いた人の中に、どういう映像が浮かぶかな? とかっていうのが ある程度ね、
  持ってないと、その言葉を選べないじゃないですか。
  だから、どうしたって 言葉を豊かにしようと思うと、言葉にしない部分、
  喋らない部分とか、言葉にできない部分 っていうものに、すごく敏感でいないと、
  結果、どの言葉を どんな順番で、いつ言うか、っていうことは、
  見定められない気が するんですね」
岡田くん
  「うん」
小島さん
  「あんまり 私は、言葉で言い尽くそう とか、
  言葉で言い尽せないと ダメなんだ、とかって、思わないです。
  所詮、言い尽せないから、言い尽せないことをわかっていて、
  どんな塩梅にしようか、って考える技術 でしかないんだと思うんです」
岡田くん
  「出てきた “塩梅”」
小島さん
  「(笑)塩梅?」
岡田くん
  「(笑) 塩梅」
小島さん
  「 “しおうめ” と書いて、塩梅です」
岡田くん
  「塩梅ですよね」
小島さん
  「ハハハハ!」


(曲)
『SUGAR AND SPICE』 SEARCHERS
Good Morning Vietnam: The Original Motion Picture Soundtrack


岡田くん
  「あのー、小島さん、本 出されてて」
小島さん
  「ええ」
岡田くん
  「 『ラジオの魂』 っていう タイトルですけれども」
小島さん
  「はい」
岡田くん
  「なんで、この タイトルに したんですか?」
小島さん
  「あ、それは なんか、出版社の方が 最初から決めてあったんです」
岡田くん
  「マジ っスか・・・」
小島さん
  「ハハハハハハ!」
岡田くん
  「意味・・・ここで、いいこと言って下さいよ」
小島さん
  「すごい 思い入れのある方で、リスナーさん なんですけど、その担当者の方が。
  最初から もう 『ラジオの魂』 ということで いいですか? って、
  目を キラキラさせて おっしゃったんで(笑)」
岡田くん
  「なんですかぁ・・・」
小島さん
  「まあ、じゃあ それで、って、アハハ!」
岡田くん
  「もう(笑)もっと、なんか、この タイトルにした 理由とか、くださいよ」
小島さん
  「いや・・・」
岡田くん
  「ないですか?」
小島さん
  「かなり多くの方が、ラジオの “塊” と 勘違いしてますけどね」
岡田くん
  「アハハハ」
小島さん
  「(笑)」
岡田くん
  「あれですね、清々しい人ですね」
小島さん
  「えぇ? なんですか?(笑)」
岡田くん
  「アハハハ!」
小島さん
  「なんですか(笑)」
岡田くん
  「飾らないで・・・」
小島さん
  「呆れたふうに 言わないで下さい」
岡田くん
  「いやいや、呆れてないですよ。 清々しいなぁ と思って」
小島さん
  「だって、魂 ってさ、死んだことがないから わかんないんですけど、
  でも なんか、えーと、なんだろう、
  岡田さんと私は、まず 身体が違うじゃない? 生活の ベースも違う、
  さっき会ったばっかりだし」
岡田くん
  「はい」
小島さん
  「で、しょっちゅう会うわけでも ないし。 でも、こうやって お話しをしてると、
  はっ、ちょっと おんなじかも、とか、
  はっ、これは こういう意味で言ってるのかも、とかって、
  なんか、わかるような気がする瞬間があるじゃないですか」
岡田くん
  「うん」
小島さん
  「本当に、岡田さんの言った意味で わかってるかどうかは 別として、でも、
  あっ、いま 私と岡田さんは、お互いに おんなじことをわかった気がした、
  っていうことで 十分だなぁ、と思っていて。
  そういう、私達は 別々なんだけど、おんなじな時がある、っていう、その現象そのものが、
  なんでしょう・・・霊魂というか」
岡田くん
  「(笑)」
小島さん
  「魂 だなと、思うんですよね(笑)」
岡田くん
  「そうですよね」
小島さん
  「うん。 だから、そういうものが 一番、こう、共有しやすい メディア っていう意味でいったら、
  『ラジオの魂』 っていう タイトルは、すごくいいかもしれない」
岡田くん
  「やってて、一番 嬉しい時は、いつですか? ラジオ・・・」
小島さん
  「嬉しい時?」
岡田くん
  「うん」
小島さん
  「やってて 嬉しい時・・・うーん。
  この間、こういうことが ありました。
  新宿 伊勢丹で、化粧品を買ってたんですね、百貨店で」
岡田くん
  「はい」
小島さん
  「で、お会計 終わって、一番 最後に、
  ずっと私に、アイブロウ ペンシルの 説明をして下さった 女性の方がですね、一番 最後に、
  お休みの日に 家にいたら、大きな地震があって、
  その時に、小島さんの ラジオを聴いていて、すごく心強かったです、っていうふうに、
  まぁ、思い出して 怖かったんでしょうね、
  ちょっと、ウル っとしながら おっしゃってたんで、そいう時に、
  あっ、私 この方とは、いま初めて会ったけど、
  そん時、私とその人は、同じ部屋にいたんだ、
  傍に いられたんだな、って思えた時に、とっても嬉しかったです」
岡田くん
  「うーん」
小島さん
  「なんか・・・助けてあげたいと思った人が助かった、みたいな こう、なんていうんでしょう、
  手ごたえは無いですよ。 だって、その方のこと 知らなかったわけです。 でも、思わぬところで、
  誰かの傍にいられるんだ、っていうことを たまに そう、実感できるときが あったりすると、
  嬉しいですね」
岡田くん
  「うん・・・ねぇ。 僕は、でも、どういう時なのかな・・・」
小島さん
  「どういう時ですか?」
岡田くん
  「ラジオ やってて?」
小島さん
  「うん。 メールで反応が来た時とか?」
岡田くん
  「うーん・・・そうっスね。 でも、話してる時が 一番 楽しいですかね」
小島さん
  「うーん」
岡田くん
  「なんか、誰かと こう、お話をする。
  で、なんか こう、何かについて、テーマがあって、何かについて 話をする、って・・・
  自分が知らないことでも。 相手の考えてること、共感できようが できまいが、
  なんか、あ 違うな~ って。 自分とは違うな~ って 思うかもしれないけど、でも、
  あっ、この人 って、こういう考えを持って、
  ここまで勉強して、こういうことをしてたんだ、とか。  
  やっぱ なんか、その人に興味を持って 話すことって・・・」
小島さん
  「ええ」
岡田くん
  「例えば それは、ラジオじゃなくて、他のことでもいいんですよ。
  そういう題材があって、これについて、その時間、すっごい考えながら喋ったり とか」
小島さん
  「はい」
岡田くん
  「それでも いいんですけど、なんか、
  普段、生活してて、なかなか、興味を持って、
  聞きたいな、とか、この人の ここ聞きたいな、とか、
  こういうことを話したいな、って思うことって、
  なかなか こう、満足いく事がない というか・・・なんか、
  そういうことができる時間でも あるんですよね、
  ラジオの、この、今の時間 ていうのは」
小島さん
  「確かにね。 それは なんか、その時、その場には いないんだけど、
  きっと、聴いてくれてる人も、一緒に聴いてくれてるんだろうな、みたいにね」
岡田くん
  「そうなんですよね。 それも感じれるし・・・」
小島さん
  「(笑)ねぇ」
岡田くん
  「なんか、どこでも いいんですけど、
  車ん中とかで、夜、帰りながら、
  いま こう、聴いてくれてるかなぁ、とか・・・」
小島さん
  「聴いてくれてるかな~ って。 そうそう そう」
岡田くん
  「どういうふうに思ってくれんのかなぁ、とか」
小島さん
  「うん、ねぇ。 あ、もしかしたら ここ、わかんない っていう人、いるかな~ とかね」
岡田くん
  「なんか やっぱ、僕らも考えるじゃないですか、こう、話を わかりやすいように、
  できるだけ わかりやすいように、こう、聴いてくださる方が ハテナ? ってならないように」
小島さん
  「うん」
岡田くん
  「専門用語とかあると、ちょっと、ねぇ、付属で説明しながら とかって、
  話したりすると、わかってくれるかな~ とか」
小島さん
  「そうね。 だから 別に、
  自分で 専門家のとこに出かけてって、ノートを取って、一人講義を受けても、
  話す内容は 同じなのかもしれないけど、
  一緒に聴いてくれてる人がいるんだ、っていう感覚 って、
  なんか すごく、大きいかもしれませんね、やっぱり。 ラジオ ならでは でね」
岡田くん
  「おっきい ですよね」




岡田くん
  「 “これからのラジオに できること” 何ですか?」
小島さん
  「え? これからのラジオに できること・・・」
岡田くん
  「いいこと、言って下さいね・・・(笑)」
小島さん
  「(笑)そんな・・・」
岡田くん
  「編集者が考えた、とか、やめて下さいね」
小島さん
  「(笑)だって、ほんと なんだもん」
岡田くん
  「小島さんの(笑)」
小島さん
  「えーと・・・なるべく大勢の人が 同時に 同じものを見て、
  その、同じ絵の中に みんな住んでる、っていう、
  ま、幻想かもしれないんですけど、
  そういう共通の意識の中で、仲良くやってこうね っていう 空気から、
  同じものを見ても、違うふうに感じる人がいたり とか、
  全く、時間の使い方だとか 優先順位の付け方が、それぞれ バラバラだ っていう、
  ほんとは、昔から そうなんですけどね。
  それで いいじゃない、って、それが 当たり前じゃない、っていうふうに、
  だいぶ 自分が、10代 20代の頃と比べると、いま 変わってきてるなと思うんですよ」
岡田くん
  「うん」
小島さん
  「細分化 っていうんでしょうかね。
  で、そうであっても、やっぱり、孤独を感じることは あるわけで。
  だから、とっても細かく分かれて、いろんな人に バラバラの居場所が見つかるんだけど、
  でも、同時に みんな、
  自分は一人じゃないな と思える安心感も得られるような世の中だと いいな、と思うんです、私。
  そういうとこに、私は暮らしたいのでね」
岡田くん
  「うん」
小島さん
  「で、ラジオは、元から そういう メディアだな、って思うんです。
  マーケット自体は、テレビに比べて 巨大では ないし、一つ一つの番組に、ファンは いるけれども、
  街を歩けば、その番組 聴いている人が しょっちゅうね、
  そこらじゅうに いる、っていうものでは、元から ないですよね。
  で、バラバラの番組を聴いてるんだけれど、でも それぞれに、
  なんか、世の中って 自分に、いつか扉を開いてくれるんじゃないか とか、
  たまたま 自分の身の周りには、あんまり親切な人は いないけれども、
  どっかに、自分と気の合う人が いるような気がする。
  確かに そうじゃないか、って思えるものだと思うんですね、ラジオって、昔から」  
岡田くん
  「うん」
小島さん
  「だから、細分化の時代 とか、多様化の時代 って 言われてるのが、
  ほんとに、その通りに なっていくとしたら、
  ラジオ っていうのは、まさに それに ピッタリな媒体だと思うんですね」
岡田くん
  「うん」
小島さん
  「だから、そういう面でいうと、全く 私は、悲観は してなくて、
  あとは もう、絶えないように(笑) ラジオのね、灯を絶やさないように、
  そういう、細分化した マーケット とか、一つ一つの牌は 小さいんだけれども、
  全体としては、とっても たくさんの多様な ニーズがある、っていう マーケットで、
  どうやって、ビジネスが成立するのか っていうのを、
  放送局の人が 必死に考えるしかないと思いますけど。
  で、もしね、そういう世の中になると、たぶん こう、寛容になると思うんですよね」
岡田くん
  「うん」
小島さん
  「さっき、岡田さんが言ってたみたいに、
  おんなじ物事でも 全然 違う、とかね。
  自分にとって こんなに大事なのに、全く それに関心のない人がいる、とかっていうことに対して、
  例えば、どっちが正解かを決めるとか、
  何が主流かを決める なんていうことで、悩まなくても良くなる。
  それぞれに 居場所があるんだね~
  でも、どっちにも居場所がある っていうことは、いいことだよね、っていうふうに、
  言えるようになると思うので、そういう希望も込めてね、私は、
  ラジオで たくさんの人が喋ったり、それを聴いて 繋がったり、っていうことが、
  もっと広がればいいなぁ とはね、思ってます」


(曲)
『ONEWAY RADIO』 ECHOES
NO Kidding




(対談が終わって、岡田くんの感想)

「さあ、ということで、小島さんと お話をさせていただきました。
いやあ、もう ね、清々しい人で、
なんか、ラジオの話とかも できて良かったですし。

うーん、そうなんですよね、なんか ラジオ って こう、傍で聴いてもらってる感じも するんですよね。
二人で 今回、こういう・・・いま僕も こう、ラジオとかは、
ゲストの方と話している感じだけど、
一緒に、リスナー のみなさんも、聴いてもらってて、
一緒に こう、聴いてもらってる って感じがするのがね、また、ラジオの魅力だと思いますし。

小島さんに対しては、そうですね、清々しい方だし、うーん、
すごい いろいろ考えて、生活してきたんだろうし。 人が好きなんだろうし。
孤独であることを知ってるし。 うーん・・・なんか、人生が孤独で。 でも その先に、なんだろう、
出会いがあったり、関係性があったり、
なんか いろんなことが築き上げていけるものなんだと。
でも、基本、孤独なんですけどね、みたいな感じの(笑)する人だし。
そういう意味では すごく、なんだろう、
自分に似てるとこもあるんだろうな、とも感じるとこも ありますし。
なんか、いい女性なんだな、っていうのは、すごく思いましたね。

ぜひ、『ラジオの魂』 ね、
“世の中って 捨てたもんじゃないよ” って、書いてありますけど(笑)
みなさんも ぜひ、読んでみてください」


(曲)
『VIDEO KILLED THE RADIO STAR』 BEN FOLDS FIVE
ワットエヴァー・アンド・エヴァー・アーメン[リマスター・エディション](期間生産限定盤)


(小島さんからの コメント)

「不思議だったのが、
岡田さんも おっしゃってたし、私も そうなんですけど、
その場に、聴いてる人がいない。 見えてない っていうことに関して 言えば、
別に、テレビも ラジオも 雑誌も、全部 同じなんですけど、
ラジオは、なんか、そこを信じることができる、っていう感覚を、
岡田さんも お持ちだってことが、お話ししてて わかったし、
私も それは、とても共感するので、
これは、なんなんだろうな、って思いました。

全然 違う スタジオで、それぞれにね、いままで お会いしたこともなく、
全然 違う スタイルの番組で喋ってたわけですけど、
でも、それぞれの、なんか、経験の中で、
ラジオは、聴いてる人と一緒に いるんだ、っていう感覚を得ることができた っていうのは、
そういうもの っていうのは、一体 どこから湧いてくるのかなぁ、ってね、
改めて、不思議に思いました。

そういう、なんか こう、うーん・・・発見があったし、
共感して、心強く思えました。
あぁ、私も喋ってて いいのかも。
岡田さんも、こうやって喋ってるなら、って、そう思いました」

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