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2011/7/10 on air  「直木賞作家はどんな日々を送っているんですか?」         (guest)  道尾秀介さん


カササギたちの四季



カササギたちの四季


道尾秀介



(オープニング)

「こんばんは、岡田准一です。 今夜も始まりました 『Growing Reed』
この番組では、毎週 一つのテーマの専門家をお呼びして、徹底的に質問。
番組の終わりには “考える葦” として、
僕も、みなさんと一緒に、成長したいと思います。

さて、この番組、様々な人気作家の方に登場していただいているんですが、
今日のゲストも すごいです。
『月と蟹』 で、今年の直木賞を受賞されました、道尾秀介さん です。

道尾さんといえば、2004年のデビュー 以来、
まず、ミステリー作家の名手として、注目を集め、
その後、数々の文学賞に ノミネートされ、受賞しています。
直木賞は、なんと、第140回、141回、142回、143回 と、4回連続で ノミネートされ、
そして、5度目の ノミネートの、第144回 直木賞で、ついに受賞を果たしました。
5回連続の ノミネートは、戦後初だそうです。

まあ、道尾さんの イメージは、そうですねぇ、僕はねぇ、あの、ほんとに 力のある・・・
ミステリー、って いわれると、ミステリー だけの感じがしない 作家さんという感じが 強いですかね。
ま、お若い ってことに ビックリする感じの文章な、イメージは ありますね。
道尾さんは、ツイッター も やっていらっしゃるみたいですが、
それが 面白いと評判です。

そこで、“直木賞作家は どんな日々を送っているんですか?” を テーマに、
お聞きしたいと思います。

J-WAVE 『Growing Reed』
新しい一週間、最初の60分。 ぜひ、一緒にお付き合いください」



(曲)
COLBIE CAILLAT FEAT.COMMON 『FAVORITE SONG』
オール・オブ・ユー


岡田くん
  「道尾さんに お会いして・・・」
道尾さん
  「はい」
岡田くん
  「今日、初めて お会いしますけど、ビックリ しました」
道尾さん
  「あっ、なんスか」
岡田くん
  「いやぁ、あの・・・なんだろう、
  文章と、道尾さんの 今のイメージが、違い過ぎる・・・(笑)」
道尾さん
  「違います?(笑)」
岡田くん
  「違いますね」
道尾さん
  「違います?」
岡田くん
  「こんなに ギャップが ある人、初めて見ました、作家さんで」
道尾さん
  「よく、あれですね、
  もっと、歳 いってると思ってた、っていうのは、よく 言われますけどね」
岡田くん
  「やっぱり でも、そうですよ。
  どうやって、書いてるんですか?」
道尾さん
  「どうやって、ですか?」
岡田くん
  「どうやって・・・ 昔、サラリーマン やられてたんですよね」
道尾さん
  「そうです、そうです。 9年・・・8年半ぐらいですかね、やってましたね」
岡田くん
  「やってから、作家に なられて」
道尾さん
  「そうです」
岡田くん
  「どう・・・どっから出てくんですか? 文章が」
道尾さん
  「えーと・・・文章というよりも、大体、いつも こう、
  書きたい感情とか、書きたい テーマ、っていうのが あるんですよね。
  それで、それをやる方法、手段として、物語をくっつけていく、っていう感じ なんですよね」
岡田くん
  「なんか、やっぱり こう、ミステリー・・・」
道尾さん
  「はい」
岡田くん
  「いっぱい 本、読んでて、あの・・・道尾さんの本、こうやって 読むと、
  ミステリー なんだけど、ミステリー だけじゃない感じが するんですよ。
  やっぱり その、文学の匂いが すごい するというか。 なんだろうなぁ、
  昔の作家さんの匂いがする、というか・・・」
道尾さん
  「あー、そうですか。 嬉しいですね、それは」
岡田くん
  「なんか こう、文章でしか できない 感情方法、って あるんですね、僕ん中で ですけど。
  映像にしたら、なかなか それが表現できない 表現?」
道尾さん
  「はい、ありますね、うん」
岡田くん
  「なんだろう・・・文章だからこそ、全てが こう、ぶわ~! っと、自分の中で 画面が出てきて、
  なんか すごい、雪国だとしたら、こう、雪国が ぶわ~! って出てきて、
  それが、なんか すごい 情緒的で、
  でも、絵にしちゃうと、ただの 真っ白いものに なっちゃって、
  あんまり表現が その・・・文章ほど できないものだったり するようなものを 書く、というか」
道尾さん
  「ええ」
岡田くん
  「なんかこう、ほんとに、なんだろう・・・
  読んでる人が言うのも何ですけど、力のある作家さん だと思っていて、
  その匂いがするのに、普通に来たら、
  普通の お兄ちゃん ぽかった、って(笑)」
道尾さん
  「ハハハハ(笑)」
岡田くん
  「(笑)それで、ビックリしたけど・・・
  どんな キレもんだと 思ってたんですよ、僕。
  作家さんて 大体、目がキレてたりするから」
道尾さん
  「あー、そうですか、アハハハ(笑)」
岡田くん
  「大体、会うと、目が飛んでるんですよ」
道尾さん
  「あー・・・」
岡田くん
  「昨日まで書いてたんで、とかって 言ったりもするから、目が 大体、血走ってたりとか、
  違うとこ 覗いて来たんだな、とか、
  掘り下げ過ぎて・・・人間の感情、掘り下げ過ぎて、
  違うとこ行って、いま 帰って来たんだな、とか 思う時が あるんですけど」
道尾さん
  「あー・・・たぶん、そういう人は あれですね、
  隠すのが下手な 作家、ですね」
岡田くん
  「ほー・・・隠すの、上手いですか?」
道尾さん
  「僕、隠すの、わりと上手ですよ」
岡田くん
  「ハハハハ(笑)」
道尾さん
  「(笑)」
岡田くん
  「すごいですね、隠せるんですね」
道尾さん
  「隠せますよ。 もう、表情に出さないの 得意ですから」
岡田くん
  「それ、何で ですか?」
道尾さん
  「え? 何で でしょう」
岡田くん
  「生き様 ですか?」
道尾さん
  「いや、生き様 というか、うーん・・・
  特に、作家になってからは こう、いろんな感情とか、全て、
  小説で表現したい、っていうのが あるんですよね。
  だから、普段は、怒ることも まず無いですし、
  実際の私生活で、ものすごい悲しみ とか、作家になってからは、
  考えてみると、あんまり 感じてない、っていうのも ありますし」
岡田くん
  「どういう感覚 なんですか? そう言われると、
  自分の感情が・・・例えば、小説で、
  捌け口、っていう感情なのか、それとも、大切に紡ぎ合わせてる感情 なのか、
  どういう感覚で、書かれるんですか?」
道尾さん
  「うーん、ま、どういう感覚で書く、というか、
  あれなんですよね、僕、小説 って こう、
  著者の思いの 10分の1ぐらい、読者に伝われば いい方だ、と思ってるんですね」
岡田くん
  「うーん・・・」
道尾さん
  「だから、読者が ちょっと楽しむためには、こっちは 大笑いしながら 書かなきゃ いけないし、
  読者に、こう、ちょっと切ない気持ちに なってもらうには、もう、
  こっちが 椅子から立ち上がれないぐらいに、悲しい思いをしないと、
  少しも伝わらないと 思ってるんですよ。
  そういうのを こう、毎日 毎日 やってると、なんていうんですかね、
  日常で わりと、何が起きても、僕が書いた この人ほどじゃない、っていうのが、
  いつも、どっかに あるんですよね」
岡田くん
  「うーん」
道尾さん
  「だから・・・」
岡田くん
  「なんか、剥いたら、いろいろ出てきそうですよね」
道尾さん
  「あー、まあ でも、基本的には 僕は、相当 エモーショナル な方だと思ってるんで・・・」
岡田くん
  「ハハハハ(笑) はい」


(曲)
SUPERCAR 『STORYWRITER』
HIGHVISION


岡田くん
  「なんか でも、導入とかが、結構 その、僕、好きなんですよ、道夫さんの、入り方が」
道尾さん
  「ありがたいですね」
岡田くん
  「“アブラゼミ の声を 耳にして” って、本でも ありますけど、
  そういうのって すごい、考えますか? 導入とかって、悩まないですか?」
道尾さん
  「えーとですね、あんまり悩むと・・・悩み過ぎると ほんとに、
  1年経って 読み直した時に、意味がわからなかったりするんですね、自分で。
  だから、そこは素直に出てきたのを、なるべく書くようには してますね。
  あ、でも、お金を出して 買ってもらうものなので、
  最初に こう、入口の敷居が高いと、やっぱり 買った人は、損した気に なりますよね」
岡田くん
  「うーん」
道尾さん
  「なんで、お金を出して 買ったのに、
  最初に、自分で高い敷居を 頑張って越えてかなきゃ いけないんだろう、って、
  そこは、同じことができるんであれば、なるべく 敷居は低くするようには してますね」
岡田くん
  「なんか、余韻を残らして 終わったりとか するじゃないですか、作品で」
道尾さん
  「ええ」
岡田くん
  「それ、理由は あるんですか?」
道尾さん
  「えーと・・・うん、やっぱり、小説 って、僕は、文字を読むものではないと 思ってるんですね」
岡田くん
  「どういうことですか? “文字を読むものじゃない” って」
道尾さん
  「いわゆる、昔からいう、行間を読む、っていう言葉がありますよね。 文字から喚起された、
  頭の中に、ものすごく大きな世界を描くものが、僕は、小説だと思ってるんですね。
  最近だと、わりと、文字だけで こう、感動できるような・・・」
岡田くん
  「わかりやすいもの ですね」
道尾さん
  「ええ。 多いですけど、
  僕は あんまり、そういうのは 読みたくないし、書きたくない、っていうのは あって。
  こう、余韻を残す、っていうことは、大きな物語を体験してもらった後で、
  そこで作られるもので 一番 大きいはずなんですけど、
  それを 読者に委ねることが できるんです。
  押し付けないで、読者の思うままに、後は もう、想像して下さい、っていう、
  次のページめくって、何も書いてないですけど、何か書いて下さい、っていう気持ちで、
  大体、そういう 終わり方に してあるんですよね」
岡田くん
  「うーん。 ご自身では、ミステリー っていうとこに、こだわりは持たれてるんですか?」
道尾さん
  「僕自身は、持ってないですね」
岡田くん
  「持ってないですよね」
道尾さん
  「はい。 あんまり、ミステリー小説、っていうのを たくさん読んできたわけでも ないんですけど、
  何かこう、感情とか テーマを表現するのに、いい方法がないかな? と思って、こう、
  例えば、語りの順序を入れ換えてみたりして 小説を書いたら、
  それは ミステリー だよ、って 言われたんですよね」
岡田くん
  「うーん」
道尾さん
  「ああ なるほど、っていうんで、それからは勉強しようと思って、
  ミステリー を わりと読み始めたんですけど」
岡田くん
  「うーん・・・技術ですか?」
道尾さん
  「技術・・・」
岡田くん
  「何で、書いてるんですか?」
道尾さん
  「えーと、あ、もう 基本的には、世の中に こんな本があったらいいな、っていうのを
  本屋さんに売ってないから、自分で書いてるんですけど」
岡田くん
  「あー・・・ そういうのも こう、ふと思いつくんですか?」
道尾さん
  「まあ 基本的には、小説というものが好きなので、
  いつも、読みたい小説 って、あるんですよね。
  そうすると、なかなか その、人が書いたものって、こう、
  文学的なレベルの 上下(うえした)を別にすると、
  趣味が、100パーセント 自分に合ってるか っていうと、
  そういう本 て、本屋さんを探しても 無いんですよね。
  自分で書けば、文学的な レベルは低いかも しれないけれども、
  趣味は 100パーセント、合ってるものが そこに できあがるんですね」
岡田くん
  「うーん」
道尾さん
  「だから こう、自分で書いて 自分で読み直して、楽しんでるんですけどね、いつも」
岡田くん
  「文学の匂いがする・・・感じるのは、何でなんだろう、と思うんですよね」
道尾さん
  「文学の匂い・・・」
岡田くん
  「こう、読んでると、うーん・・・」
道尾さん
  「わりと、古い作家が好きだから じゃないんですかね。
  ほとんど、死んでる作家の本ばっかり 読んでるんで」
岡田くん
  「例えば、誰が好きですか?」
道尾さん
  「うーん、ダントツで好きなのは、久世光彦さんですね。
  演出家 としての方が、有名ですよね。
  『寺内貫太郎一家』 とか 『時間ですよ』 とか」
岡田くん
  「ほ、ほぉ~」
道尾さん
  「あの人の書く小説が すごいんですよ、ほんとに」
岡田くん
  「へぇー、ダントツで 好きですか?」
道尾さん
  「ダントツ ですねえ」
岡田くん
  「へぇー」
道尾さん
  「もう、5年ぐらい前かな? 亡くなっちゃったんですけど」
岡田くん
  「うーん」
道尾さん
  「僕が作家になってから、亡くなっちゃったんですよね」
岡田くん
  「でも、なんかこう、うーん・・・
  やっぱ、映像化を100パーセント できないぐらいの本 って、あるわけですよ」
道尾さん
  「はい」
岡田くん
  「じゃないですか」
道尾さん
  「ええ」
岡田くん
  「そっちの部類に 入ると思うんですよ、僕は」
道尾さん
  「あぁ、もう、そう言っていただけると ありがたいですね」
岡田くん
  「100パーセント、映像で これを表現するのは難しい、って思う 本を書かれると思うんですけど」
道尾さん
  「ええ」
岡田くん
  「それは、何なんだろうな? って、逆に 聞くのも、失礼ですけど(笑)
  それは、どういうとこで だと思われますか?」
道尾さん
  「えーと、基本的に、書く時に、映像にできるようなことは、まず 避けてるんですね」
岡田くん
  「自分でも、避けてる・・・」
道尾さん
  「ええ。 それだったら もう、映像でやった方が 早いわけですよ。
  映像 って、一瞬で 大量の情報を伝えられるんですよね。
  で、ページも めくらなくて いいですし、だから、敵うわけがないんですね、
  映像でも できることを、文章で やろうとしても。
  文章で、それに 太刀打ちできるとしたら、
  映像では 絶対に できない、文章でしか できないもの、
  逆に言うと、映像にすると、一瞬で こう 消え失せちゃう、微かなもの、
  たくさん ありますね」
岡田くん
  「うーん」
道尾さん
  「それが詰まったものを書こう、というふうには、いつも 決めてるんですね」


(曲)
UNDERWORLD 『LOUISIANA』
Barking [デラックス・エディション (CD+DVD) / ボーナストラック・日本語解説付き国内盤] (PCDT-21/22)>


岡田くん
  「いま、現状で、
  本が なかなか売れない って いわれる時代に差し掛かって、ちょっと経ちますけど、
  そんなかで、やっぱり こう、なんだろうな、みんな とは言わないですけど、
  やっぱ、映像化をした方が、その・・・できる方の作品を作っていく方が、食えるとか」
道尾さん
  「そうですね、圧倒的に、映像化されると 本が売れますからね」
岡田くん
  「本が売れるから 食えるとか、そういう目的で書かれる方も、いるじゃないですか。
  もちろん、映像が好きで、書く方も いるし、
  そうじゃなく、もう 作家だけじゃ 食えないから、
  映像化してもらうために書く方も、やっぱり こう、なかには いらっしゃるなかで、
  そんなかで、映像化でき難いのを書き続けようとしてる、ってのは、
  相当な覚悟が いるじゃないですか、プライド というか」
道尾さん
  「そうですかねぇ。 ただ、うーん・・・僕にとって、一番 世の中で難しいこと、っていうのが、
  書きたくない小説を書くこと とか、読みたくない小説を読むことが、一番 辛いんですよ。    
  だから、覚悟というよりも、自分としては、楽だから やってるんですけど(笑)
  楽しいから やってる、っていう」
岡田くん
  「うーん」
道尾さん
  「これは 映像でも できちゃうな、って 言って、こう、
  一生懸命 書いたものが、
  例えば、2時間 座っていたら、勝手に上映されて、終わってしまうようなものに、
  変換できるんだったら、
  こんなに 文字だらけのものを作る必要は ないんですよね。
  今、だって、小さい画面で、
  電車の中とか トイレの中でも、映画を観られちゃうような時代ですからね」
岡田くん
  「観られますね、はい」
道尾さん
  「わざわざ・・・単行本なんて、携帯電話より重たいわけですからですからね。
  そんなの わざわざ、時間と労力をかけて 読んでもらうのも、虚しいですよね、やっぱり」
岡田くん
  「うーん」




岡田くん
  「いま、電子書籍化、っていうのが あると思いますが、
  道尾さん、どう考えますか?」
道尾さん
  「えー・・・やっぱり、僕の本も、電子書籍版 ていうのが出てるんですよね。
  それは 時代の流れで、出版社の方から、ま、お願いされるんですね。
  別に、反対する、ものすごく大きな理由も 無いので、
  まぁ、出版社、お世話になってますからね、
  いいですよ~ ってことで、契約書に ハンコを押して、
  買えるようには なってるんですけど、
  でも、うーん、そもそも、あんまり 大賛成ではない理由は ですね、
  自分が、紙で読まれることを前提に 書いてるんですね」
岡田くん
  「うん うん」
道尾さん
  「例えば、いつも こう、小説を書いていて、
  文章を推敲する時って、必ず、プリンターで プリントアウトして、
  それを直して、赤字を入れてくんですね。
  画面で、全く同じものが ただ印刷されて、出てくるだけなんですけど、
  紙に載っていないと 気づかないことが、たくさん あるんですよね」
岡田くん
  「うん」
道尾さん
  「印刷すると 急に、文章の リズムの乱れとかに 気づいたりするんですよ。
  それを 毎日毎日、体感してるんで、
  画面で読むことと 紙で読むことの、情報の 質とか量の違い。
  どっちが上とかは、無いかも しれないんですけど、
  違いがある、っていうことは、毎日毎日、やっぱり 感じてることなんですよね」
岡田くん
  「うーん」
道尾さん
  「だから、できれば 自分が書いたものは、
  意図した通りに 読んでもらいたい、っていうのは あるんで。
  小説は、情報じゃないですからね。
  新書系の情報本なら、電子化 は 大賛成なんですよ。
  検索機能 なんか付いてたら、便利ですからね。
  でも 小説は、僕は、情報じゃないと 思ってるんで、
  あんまり 今のところは、賛成は しないですね。
  もし、電子書籍が メジャーになれば、
  僕は、電子書籍で読まれることを前提としたものを、たぶん 書くと思うんですよね」
岡田くん
  「うーん」
道尾さん
  「でも 今は、紙を前提に 書いてるんで、
  あんまり 読まれたくないなぁ、っていうのは ありますねぇ」
岡田くん
  「なんか やっぱり、なんか、いつも隠せる って おしゃってますけど、
  道尾さんの 中身が知りたいですよね」
道尾さん
  「中身・・・(笑)」
岡田くん
  「アハハ(笑) ちょっと、同年代、近いですよね、おいくつ でしたっけ? 30・・」
道尾さん
  「36です」
岡田くん
  「36ですか。 36 に 30 なので、ちょっと下ですけど」
道尾さん
  「あっ、そうですか」
岡田くん
  「どうなってんだろうな、とは思います、やっぱり。 何、考えてんだろうな~ とか。
  意外と 爽やかだから・・・」
道尾さん
  「爽やか・・・(笑)」
岡田くん
  「(笑)表面が」
道尾さん
  「(笑)」
岡田くん
  「爽やかな中が、ものすごいんだろうな、と思って」
道尾さん
  「うーん」
岡田くん
  「ちょっと、中がね、剥いたらね、すっごい カオスが広がってる気が するんですよねぇ。
  闇、というか・・・」
道尾さん
  「闇」
岡田くん
  「わかんないですけど(笑)なんだろうな、と思って。
  それが わかりたいな、と思うんですけど、ま、わかれないですけど。
  なんか 友達に、なんか、言われたこと あります?
  なんか、自分は こう。 こういう人だな、とか」
道尾さん
  「あー・・・」
岡田くん
  「なんか、今日 会っただけでも、体ん中に バケモン飼ってる感じが するんですよ」
道尾さん
  「(笑)ほんとですか」
岡田くん
  「わかんないけど。 なんか、すごい上手く 押さえ込んでるけど、
  体の中に、バケモンがいる感じがするんですよね」
道尾さん
  「うーん」
岡田くん
  「なんか、言われたりしないですか?
  それを上手く、隠してるんですか?」
道尾さん
  「いや、もう、うーん・・・友達には、完全に僕、フルオープンなんで、
  たしかに、変わってる っていうのは、ずっと 言われ続けてます(笑)」
岡田くん
  「(笑) そうねぇ、変わってる・・・そうですね。
  友達には、フルオープン てことは、何でも話すんですか?」
道尾さん
  「話しますね」
岡田くん
  「例えば・・・」
道尾さん
  「例えば?(笑)」
岡田くん
  「アハハハ! ちょっと、大ざっぱ過ぎて すいません」
道尾さん
  「あー・・・ 何を話すというよりも、
  わりと、長い友達だと、感情を隠さないですね。 大ゲンカ するときも、ありますし。
  そうですね、30代に なってからも、もう、子供みたいに 殴り合いのケンカとか しますね。
  やっぱり、長い友達だと」
岡田くん
  「うーん。 そうかあ・・・丸くは、なんないですか?」
道尾さん
  「丸くは・・・いや、でも、例えば、付き合いの浅い方だとか、仕事で お付き合いのある方だとか、
  そういった方には もう、全然、もう それなりの TPO、わきまえてる つもりでは あるんですよね」
岡田くん
  「(笑)」
道尾さん
  「でも こう、長い友達 って、
  その方が、気持ちいい ですね。 そのために会う みたいなところ、ありますよね」
岡田くん
  「うーん」




岡田くん
  「作品は、経験で書きますか?」
道尾さん
  「えーとですね、僕は なるべく、自分の経験とか 身の回りの事は、
  作品に出さないようには してます」
岡田くん
  「うーん」
道尾さん
  「やっぱり 出してしまうと、例えば、行ったことのある景色を そのまま書いてしまった時に、
  僕は見たことあるけど、読者は 見たことないんですよね。
  そうすると こう、視線とか 視点に、齟齬が どうしても出ちゃうんですよね」
岡田くん
  「へぇー、でも、きっちり調べて書く方も、いるじゃないですか」
道尾さん
  「あ、いらっしゃいますね」
岡田くん
  「そうじゃない、ってこと ですか」
道尾さん
  「そうです。 例えば、どっか 具体的な場所を舞台にしても、
  例えば、この間、『月と蟹』 っていう、直木賞をいただいたやつは、
  鎌倉とか、逗子 葉山 の方が 舞台なんですけど、
  あそこも、実際、そこに住んでる人が読むと、線路の位置とかが 変なんですよね」
岡田くん
  「うん うん」
道尾さん
  「きちっと 取材すれば、その辺は 修正できますし、
  もちろん、本になる前に、校閲 っていうのがあるんですけど、校閲の方から、
  ここ ちょっと・・・」
岡田くん
  「ズレてますよ、とか」
道尾さん
  「ええ。 この時間じゃ 着かないと思います、みたいな チェックが入るんですけど、
  でも、そのへんは 僕は、まるっきり無視してるんですね」
岡田くん
  「うるせ~! って、言っちゃうんですか?」
道尾さん
  「(笑)うるせ~ は、言わないですけど・・・」
岡田くん
  「ハハハハ! 『うるせ~、これで いいんだよ』って、言っちゃうんですか」
道尾さん
  「いえいえ、あっちも 仕事ですから(笑)」
岡田くん
  「アハハハ! へぇー」
道尾さん
  「なるべく 無視するようにして、物語の世界を楽しんでもらうように してるんですよね」
岡田くん
  「ま、物語なんで、っていうことを重視してる、っていうことですよね」
道尾さん
  「そうですね。 現実をベース にして、物語を修正するように なると、
  やっぱり、本末転倒だと思うんですね、僕は」
岡田くん
  「うーん・・・なんだろうなぁ。
  どういう作家、目指してるんですか?」
道尾さん
  「えー・・・僕は、今のまま ずうっと行けたら、どんなに いいだろうな、っては、
  いつも、思ってますけどね。
  こんな本が読みたい、っていうのを自分で書いて、読み直して、
  あー、やっぱり いいなぁ、こういう本が生まれてくれて 良かった、っていうのを こう、
  どんどん どんどん 続けていって、
  読みたい本が 無くならないでほしいですね」
岡田くん
  「そんな、本 好きですか?」
道尾さん
  「うーん、僕の書く本が 好きですね(笑)」
岡田くん
  「あー、じゃ 自分で、自分の書く本が、やっぱり 好き・・・」
道尾さん
  「そうですね。 もう 別に、例えば、お金 貰わないでも、きっと 書くと思いますし、
  あなたの本は、もう 出版できません、て言われても、書くと思いますし」
岡田くん
  「最初は、仕事しながら 書き続けていたんですよね?」
道尾さん
  「そうです、はい」
岡田くん
  「普通の会社に勤めていながらも、小説が書きたくて、
  ずうっと 勤めながら 書いてた、っていうことですか」
道尾さん
  「そうですね、はい」
岡田くん
  「あー・・・それも、すごいですよね。
  子供の頃から書いてたわけじゃ ないんですよね?」
道尾さん
  「えーと・・・書いてないですね」
岡田くん
  「何歳ぐらいから、急に 書き出したんですか?」
道尾さん
  「うーん・・・19 ですね。 大学の 2年生」
岡田くん
  「きっかけは、何ですか?」
道尾さん
  「僕は、本を読み始めたの自体が、遅かったんですね、すごく。
  高校2年生ぐらいまで、小説というのは 読んだことがなかったんですけど。
  で、読み始めて、これは すごい! と思って、
  たくさん、いろんな本を買ってきて、読むように なったんですね。
  でも こう、そのうち、自分が書いた方が 面白いんじゃないかと思ったんですよね(笑)」
岡田くん
  「はぁ~・・・すっごいですよね。
  そう思える人が やっぱり、書くべきですよね」
道尾さん
  「でも、今にして思えば、もう 完全な、10代の勘違い なんですけど、
  あの時、勘違いできて良かったな、と思うんですね」


(曲)
DAVID BYRNE/BRIAN ENO 『HOME』
Everything That Happens Will Happen Today (TODO002)


岡田くん
  「直木賞受賞、おめでとうございます」
道尾さん
  「ありがとうございます」
岡田くん
  「5回目の ノミネートで、受賞でしたけど」
道尾さん
  「はい」
岡田くん
  「どうでした? 感想は」
道尾さん
  「うーん・・・」
岡田くん
  「当たり前だろ、っていう」
道尾さん
  「いやいや いや」
岡田くん
  「ハハハハ(笑)」
道尾さん
  「そういうことは 無いですけどね。
  まあ でも、何でも、初めて とか って言われると、嬉しいものですよね。
  今まで、誰もできなかったことをやった、って 言われると」
岡田くん
  「すごいですよね、5回。
  ずうっと、だから、ノミネートされ続けてる人 って、いないじゃないですか。
  そんだけの クオリティー の ものを、書き続けられるのって、
  やっぱ、なかなか いないと思うんですけども、それ、すごいですよね」
道尾さん
  「そうですね、ノミネートが、その期間内に発表された中で、
  大体、直木賞の候補作品 って、6作とか 5作 ぐらいが ノミネートされるんですけど、
  その期間内に、毎日のように、無数の小説が発売されている中で、
  上の方の、5作とか 6作に 選んでもらう って、それだけで嬉しいですよね」
岡田くん
  「うーん」
道尾さん
  「あと もう、選考会の当日になると、
  やっぱり、選考委員 って 全員、先輩作家なんですね。
  歴史小説家の方も いれば、ミステリー作家も いれば、結構な人数で 選考をするんですけど、
  そうすると こう、どうしても、趣味が入ってきたり、いろいろ するんですよね。
  だから こう、そこまで行っちゃうと、選考の段階では もう、
  作品の クオリティー が ちょっと、脇へ置かれちゃうような ところも あるんですね、
  文学賞 って どうしても。
  だから もう、ノミネートの時に、ものすごく 喜びを味わうようには してましたね」
岡田くん
  「今日の お題が “どんな日々を送っているんですか?” っていう テーマ なんですけど、
  どんな日々を送ってますか?」
道尾さん
  「えーと、うーん・・・基本的には 僕、世の中で 一番 好きなことが、
  小説を書くことと、書いた小説を読み直すことが、一番 好きなんですね。
  だから それは、ど真中に あるんですね」
岡田くん
  「うーん」
道尾さん
  「ただ、小説を どういう時に 書きたくなるか、っていうと、
  僕は、動くもので、世の中で 一番 好きなもの って、人間なんですね。
  人間が ほんとに好きで、お話したり お酒 飲んだりするのも、すごく好きなんで、
  友達と会ったり、大先輩とか 後輩とかと会って、お酒を飲んで、いろんな話をしてると、
  あぁ やっぱり、人間て いいなぁ、って 再認識できるんですね。
  僕は、人間が大好きだ、っていうのを。
  そうすると、小説が書きたくなるんですよね」
岡田くん
  「書いてる時に、例えば その・・・主人公でも いいんですけど、感情に寄り添い過ぎて、
  ちょっと、あ ヤバイ って思うことって、ないですか? なんだろうな、
  ちょっと、壊れそうに なっちゃうとか、
  書かれてて、うわ~!って思ったりは しないんですか?」
道尾さん
  「あー やっぱり、ありますよ。 あります っていうか、
  そうやって書かないと やっぱり、まるっきり伝わらないんですね。  
  ほんとに、著者が感じてることの 10分の1ぐらいに なっちゃうんですね、いいとこ、
  読者に伝わるもの、って。
  だから、そのぐらい 感じないと、うーん、
  少しも 感動してもらえないですね、やっぱり」
岡田くん
  「うーん」
道尾さん
  「夢を・・・ほとんど毎晩、自分の書いてる小説の夢を見るんですね。
  例えば 前に 『向日葵の咲かない夏』 っていう本を書いてる時に、
向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)




向日葵の咲かない夏




  まだ、ストーリー が 最後まで できあがってなかったんですけど、
  冒頭、4分の1ぐらいかな? 書いてる時に、
  主人公の・・・あれは、主人公、ミチオくん ていう名前なんですけど、
  主人公のミチオ君の夢を見たんですね。
  彼の思いが こう、夢の中で向かい合って、すごーく伝わってきたんですね。
  彼が、ほんとは 僕は、こんなことを感じているんだ、っていうのを、
  夢の中なんで、言葉では なかったんですよね、たしか。
  なんか こう、伝えてくれたんですね、僕に。
  それで、もう、起きたら・・・起きたらというか、もう、
  自分の泣き声で起きるような感じだったので、ボロ泣き してしまって」
岡田くん
  「うーん・・・」
道尾さん
  「それで もう、午前中いっぱい、なんかもう、
  ものすごいものが 上から乗っかられて、こう、動けないような感じだったんですけど。
  で、もう、そういうのを感じてる中で、
  あ、絶対 これは、いい作品になる、っていうのを 思ったんですよね。 僕が こんだけ、
  この 10分の1、伝わっただけでも、相当な作品になる、と思って。
  あと、ラストシーンまで、頑張って書こうと思ったんですよね」
岡田くん
  「うーん」


(曲)
大貫妙子 『ひまわり』
東京日和(サントラ)


岡田くん
  「例えば じゃあ、美しいと感じるもの って、何ですか?
  世の中で 一番 美しい、って思うものって、何ですか」
道尾さん
  「えーと、僕は、日本語ですね」
岡田くん
  「日本語」
道尾さん
  「はい。 日本語で 表現されたもの、ですね」
岡田くん
  「うーん、というと・・・」
道尾さん
  「例えばですね、蝶々が ヒラヒラ~ っと 飛んでいて、
  その辺の葉っぱに、フッと 止まる」
岡田くん
  「うん」
道尾さん
  「それを 目の前で見てても、まぁ、美しい は 美しい ですね。 すごく綺麗な光景なんですけど、
  それをこう、日本語に変換する時に “蝶が 止まった” って書いても、
  美しさは変わらないんですね、見ているのと。
  でも そこで “蝶が 羽根を休めた” っていう書き方を 例えば すると、
  急に 美しくなるんですね。 その 蝶の・・・」
岡田くん
  「止まったじゃなくて “羽根を休めた” に 変えると」
道尾さん
  「すごく こう、羽根の模様まで浮かんでくるような、
  しかも こう、図鑑の どのページにも載ってないような、
  綺麗な模様が浮かんでくる気がするんですよね。
  そういうものが 僕は、一番 美しいと思いますね」
岡田くん
  「じゃ、人間の感情の中で、一番 美しいもの って、何ですか?」
道尾さん
  「えーと・・・」
岡田くん
  「(笑)すいません、難しい質問 ばっかり・・・」
道尾さん
  「いえいえ。 それは やっぱり、思いやり だと思います」
岡田くん
  「思いやり」
道尾さん
  「はい」
岡田くん
  「あー、思いやり かぁ・・・思いやり」
道尾さん
  「“優しさ” の方が こう、たぶん 言葉としては、有名な言葉だと思うんですけど。
  小学校1年生ぐらいでも 知ってますよね」
岡田くん
  「はい」
道尾さん
  「でも こう、優しさ って、なんか こう、
  コインの裏表 みたいなところがある気がするんですよね。
  どっちかで 表だったら、どっちかに 裏が出てるようなことが、
  どうしても 優しさ って、多いと思うんですよね。
  思いやり は、そうじゃないような イメージが ありますね」
岡田くん
  「うーん・・・じゃあ、
  三島由紀夫さんは エロチシズムを、日本家屋 っていうか、和の、
  窓が開いているような 日本家屋に、
  スラ~ っと、絹のものが 風に なびいて 動く様を エロチシズム と表現しましたけど、
  道尾さんは、どう表現しますか?(笑)」
道尾さん
  「エロチシズム・・・」
岡田くん
  「(笑)エロチ・・・難しいか(笑)なんか、どう・・・」
道尾さん
  「いや、エロチシズム は、やっぱり、文章の中にあると思うんですね。
  それで ですね、状況を言うと、
  こう、視点人物がいますね。 僕が、例えば ここにいて、
  で、目の前に 女性の裸があったり、例えば そこで、性行為が行われてたり、
  で、別に、エロチシズム は、そんなに無いと思うんですよ。
  それは、小学生が見ても エロいんですけど。
  でも、そこで こう、エロくする方法 って、その間に 衝立を一枚、立てることだと思うんですね。
  文章 って、それが できるんですね。
  一回、こう、どこまで フィルター を 濃くするかっていうのが、
  自在に 操れるんですね」
岡田くん
  「あー・・・そうなんだぁ・・・」
道尾さん
  「映像でも、例えば スモークガラス に してみたり、ぼかしをいれてみたりして。
  ぼかし って、あの、局部的なものでは なくて、こう(笑)」
岡田くん
  「(笑)わかります」
道尾さん
  「(笑)全体的に、ぼかしを入れてみたり っていうので コントロール は、できるんですけど、
  文章の方が 自在に、
  どこまで見せるか、どこまで聞かせるか、どこまで感じさせるか、っていうのを、
  コントロール できるんですよね。
  だから、文章で 衝立の役割をする、誤魔化し方 というか・・・」
岡田くん
  「あー・・・
  物語、っていうの、どう思いますか?」
道尾さん
  「物語。 うーん・・・物語は、なんですかねぇ。
  えー・・・世の中で 一番、簡単に持ち運べる 大きなものが、物語だと思います」
岡田くん
  「あー・・・」


(曲)
細野晴臣 『恋は桃色』
HOSONO HOUSE



(対談が終わって、岡田くんの感想)

「さあ、ということで、道尾さんと お話をさせてもらいました。
いやぁ、ねえ、あのー、ほんとに・・・伝わったかなぁ。
やっぱね、実際、会うと、やっぱ 面白いですよね。

ラジオ 聴いてて、こう、でも、いろんな表現が 綺麗に出されるじゃないですか。
蝶々が “止まった” んじゃ なくて “羽根を休めた” って言うと、
日本語は、すごい綺麗に 聞こえるとか。
物語は、一番 軽く持ち運べる重いもの?
持ち運べる、一番 大きなもの、か・・・って 言ってましたけども、
なんか そういう、こう、文章と向き合って、
なんか、僕らが見てないものを見てる感じがするんですよね~
それを こう、今日は ちょっと、伝わったらいいなぁ と 思ったんですけど。

いや、なんかねえ、バケモン だと思います。 道尾くんは。
バケモンの匂いが する(笑)バケモノの・・・失礼かな。 怒られちゃうかな~
なんか、人としてね、いい意味でよ。
いい意味での バケモン て、よく わかんないけど(笑)
なんか、これからも ほんと、楽しみですよね。

こういう、会って また読むとね、ちょと違ったりするんですよ、っていうのもあるし。 なんだろう、
文学の匂いもするけど、すごい、言葉を大事にしている 道尾さんの、こう、
10分の1しか 伝わんない、っつってましたけど、
ナメんな、って 言ってやりたいですよね。 アハハハ(笑)あの、
9割 わかるように なりてえな と、素直に思いましたし。
  
でも ほんとに、その・・・作家さんが考えている、
いろんな作家さんが考えている、10 の、10 わかれば、
ほんとに、もっと楽しいんだと思うんですよね。
きっと、狙い とか、思い とか、それが わかるように なるためには、
ほんとに、本を読み続けて、いろんな本を読まないと いけないんですけど、
そこまで来たら、きっと 小説とか 本とか っていうのは、
ものすごい 楽しい世界なんだろうな、って 思いますね。
みんなで そこまで、行きましょう、って(笑)言いたいです」


(曲)
DRUMS 『BOOK OF STORIES』
ザ・ドラムス




(道尾さんからの コメント)

「最初に読んだのが、太宰治の 『人間失格』 だったんですね。
その時に、違う本 読んでたら、小説好きに ならなかったし、
作家に ならなかったかな、と思うんですよね。
僕 それまで、本 ていう、薄っぺらい 四角い、長細いものの中には、
物語が詰まってると 思ってたんですね。
それが、物語じゃないんだ、っていうのが 『人間失格』 を読んで、一発で わかったんですね。

映像に できないもの、
あらすじを いくら細かく説明しても、絶対に伝わらないもの、
人間の感情、っていうのが そこに詰まっていたんですよね。
それで ビックリして、小説が好きになったんですね」

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