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2009/03/22 on air 「ドラッグ・レースって何ですか?」                   (guest) 重松健さん


(オープニング)

「こんばんは、岡田准一です。今夜も始まりました 『Growing Reed』
この番組では、毎週一つのテーマの専門家をお呼びして、徹底的に質問。
番組の終わりには“考える葦”として、
僕も皆さんと一緒に成長したいと思っています。


この番組では、いままで、元F1レーサーの鈴木亜久里さんや、陸上の為末選手など、
スピードに、こだわった方に、登場していただきました。
今日のゲストも、スピードに人生を賭けているといっても、過言ではない方です。

ドラッグ・レーサーの重松健さんです。

(ドラッグ・レースの音が流れる)
おっ! ドラッグ・レースの音がして来ました。
凄い音ですねぇ。

ドラッグ・レースとは、自動車やオートバイが、
止まった状態から一気に加速して、競争するレースのことで、
距離は200メートルとか400メートルとか、クォーターマイルとか、あるそうです。

重松さんは、その中でも、バイクのドラッグ・レースのワールドスピードレコーダー。
なんと、昨年の4月に、370.34キロという記録を出しました!
バイクで370キロって、物凄い風圧ですから。生身むき出しですからね。

まあ、今日は、そんな重松さんに、ドラッグ・レースの世界をお伺いします。


(曲)
MOTLEY CRUE 『KICKSTART MY HEART』
ドクター・フィールグッド





岡田くん
  「今日は、なんか、このために愛媛から・・・」
重松さん
  「そうですね。」
岡田くん
  「来ていただいたということで、ありがとうございます!」
重松さん
  「愛媛、近いですもん。 一時間です。」
岡田くん
  「えっへへへ!(笑)」
重松さん
  「呼んでくれたら、もう、地球の裏側でも、どこでも行きます。」
岡田くん
  「アハハハ! ありがとうございます。
  そもそもですねぇ、あの、ドラッグ・レースっていうのを、
  リスナーの方も、知らない人が多いかもしれないので、
  ちょっと説明をしていただきたいなぁって思うんですけど。」
重松さん
  「そうですねえ。結構ここ最近、ドラッグ・レースっていうの、でも、
  わかってくれてる人が、多くなってきてます。」
岡田くん
  「うん、うん。」
重松さん
  「以前は、ゼロヨンじゃないと、わからなかったですね。」
岡田くん
  「あー・・・かもしんないですね。
  男の子はね、多分わかるんですよね。」
重松さん 
  「そうですね。」
岡田くん
  「ドラッグ・レースっていうと。
  ドラッグって、あれ、引きずるとか、クリックとか。」
重松さん
  「そうですね。」
岡田くん
  「 マウスとかの用語で使われる“ドラッグ”のあれで、
  ドラッグ・レースっていうふうになると思うんですけど。」
重松さん
  「ええ。」
岡田くん
  「そもそも、あの、走る場所っていうのは、サーキットだったりするんですか?」
重松さん
  「専用コースですね。ドラッグ・レースの。」
岡田くん
  「あー、はい。 400メートルか。 400メートルとか。」
重松さん
  「そうですね。大体・・・大体400メートル。
  “402.いくつ”なんですけど。」
岡田くん
  「何秒で、走り抜けるんでしたっけ?」
重松さん
  「僕達のクラスで、大体6秒前半ぐらいですね。」
岡田くん
  「(笑)それは凄いですよね。
  重松さん自体、もう、なんかホントに、バイク乗ってる“匂い”がしますもんね。」
重松さん
  「そうなんですか?」
重松さん・岡田くん
  「アハハハハ!」
岡田くん
  「ほんとに、バイク好きな人って、匂いがするんですよ。
  匂いがするっていうか、バイカーっていう・・・なんて言えばいいのかなぁ・・・
  なんていうんですかね。」
重松さん
  「僕も、バイク乗ってる人って、すぐわかります。
  パッと会えば『この人、バイク乗ってるな』って。」
岡田くん
  「(笑)そうですよね。
  バイク乗って、6秒を、400メートルを6秒ぐらいで駆け抜ける“男”な感じがします。」
重松さん
  「そうですか? アハハハハ!」
岡田くん
  「相当、だって、覚悟がないと出来なくないですか? 400・・・」
重松さん
  「あれは、ですね・・・」
岡田くん
  「300・・・この前、70キロでしたっけ?」
重松さん
  「そうですね。400キロ近く出しましたね。」
岡田くん
  「そーれは、だから“遠い目”して言われますけど・・・」
重松さん
  「尋常じゃなかったです。あのスピード・・・」
岡田くん
  「アハハ!」
重松さん
  「もう、400キロ以上は、いいですよ。
  もう、あれは、耐えられいですね。」
岡田くん
  「どんな感じなんですか?」
重松さん
  「スピードですか?」
岡田くん
  「はい。 全然もう、経験をしたことがないから、
  特に、バイクだと、風圧とかで飛ばされるぐらいの勢いじゃないですか。」
重松さん
  「風圧は、もう、すさまじいですね。
  340キロ越えたぐらいかな?ぐらいから、この空気が水みたいになるんですよ。」
岡田くん
  「へぇー。」
重松さん
  「温泉とかで、歩行浴ってあるじゃないですか。
  水の中で歩こうとしても、一生懸命歩いても、前に進まないじゃないですか。
  あんなかんじですよね。」
岡田くん
  「へーぇ!」
重松さん
  「だから、空気が壁みたい、水みたいになって、
  その、水の壁に突っ込んで行くような、スッゲー圧力。
  凄いですね、あれ。」
岡田くん
  「(笑)そっからまたアクセルを、もっとこう、上げていかなきゃいけないわけですよね。
  340で、そこだったら、70になるには・・・」
重松さん
  「いや、もうアクセルは、もう、しょっぱなから全開なんですよ。
  あのバイクって、全閉か全開じゃないと走らないバイクなんです。(笑)
  中間がないんですよ。」
岡田くん
  「そういうバイクなんですか?」
重松さん
  「そう。そうなんです。そういうバイクなんです。
  スロットルっていうか、オンオフ・スイッチでいいんです。
  オンかオフ。その、どっちか。(笑)」
岡田くん
  「あー・・・じゃ、もう、公道は走れないバイクだっていう・・・」
重松さん  
  「とてもじゃないけど、走れないですね。
  400メートル走るのに、7リッター使うんです。燃料。」
岡田くん
  「あー、そう・・・何エンジンを積んでるんですか?
  もう、ジェット・エンジン?」
重松さん
  「いや、エンジンは、普通のエンジンですね。
  ピストンがあって、こう、上下運動してて。」
岡田くん
  「うん、うん。」
重松さん
  「燃料が、液体ダイナマイトなんですよ。 ロケット燃料みたいな。」
岡田くん
  「燃料が、違うんですね。」
重松さん
  「燃料が、違うんですよ。 ナイトロメタンっていう・・・」
岡田くん
  「もう、爆発・・・まあ、エンジン内では、みんな爆発すると思うんですけど。」
重松さん
  「爆発ですね。」
岡田くん
  「ま、ダイナマイト(笑)爆発させて、みたいな・・・もんてことですよね。」
重松さん
  「そう! そうです。
  だから、ライダーも、こう、胸にですね、防弾チョッキみたいな革ツナギ。
  レーシング・スーツの下に、防弾チョッキみたいなものを着けなくちゃだめなんです。」
岡田くん
  「うーん。
  どういうふうに、スタートするんですか?」
重松さん
  「スタートは、まあ、簡単に説明すると。
  エンジン掛けますよね。 エンジン掛けるのも、3人ぐらいいるんですけど、
  エンジン掛けて、で、スタート地点までに、水を撒いてるところがあるんですよ。」
岡田くん
  「うん。」
重松さん
  「で、そこに差し掛かって、そこで、リアタイヤを空転させます。しばらくですけど。
  で、煙がモクモクモクって出て、リアタイヤの表面を、こう、温度を上げて、溶かして。
  グリップ力を上げるためですね。
  それ、バーンナウトって言うんですけど、そのバーンナウトをやって、
  で、初めてスタート地点、行きます。」
岡田くん
  「うん。」
重松さん
  「で、スタート地点に、2本、光電管があるんです。
  相撲でいうと、“ハッケヨイ”と“残った”ですね。
  で、ハッケヨイのとこに、2台差し掛かると、一番上のライトが、ピッと点くんですね。
  で、残ったのところまで、ちょっとずつ進んで、
  一番上のライトが、両者、二つとも点くと、
  初めて、オフィシャルが、スターターボタン押すんですね。
  で、スターターボタン押すと、パッとグリーンが点くんですけど、
  その、グリーンが点くと同時に、こう、飛び出していくんです。」
岡田くん
  「うーん。」
重松さん
  「その時の反射神経、結構、重要なんですよ。」
岡田くん
  「あの、その加速時で、何キロぐらいまで行っちゃうんですか? 一気に。」
重松さん
  「一気に? 一秒後に、160キロですね。」
岡田くん
  「ハー・・・一秒後に160キロっていうことは・・・」
重松さん
  「距離にして、20メートルぐらいですね。」
岡田くん
  「20メートルを、1秒間で、もう、グワーッて行くわけじゃないですか。」
重松さん
  「そうですね。」
岡田くん
  「体って、残されちゃいますよね。」
重松さん
  「体はもう、全身の液体がすべて、ドバー!っと出たかんじですね。アハハハハ!」
岡田くん
  「すごい引っ張られる、だからドラッグな・・・」
重松さん
  「引っ張られるっていうか、最大時で、大体4~4.5Gかかるんですよ。 スタートんとき。
  だから、自分の体重の4.5倍かかってるっていうことだから、
  大体60キロちょっとなんで、300キロ近く・・・」
岡田くん
  「300キロ近くを・・・」
重松さん
  「300キロ近くが、首と腰にガーン!」
岡田くん
  「体にガー!って来るのを支えて。 スッゴイ世界・・・」
重松さん
  「そのとき、頭の中では、脳も、後ろにパッと寄るんでしょうね。(笑)」
岡田くん
  「どういう感覚。 覚えてるんですか?」
重松さん
  「いや、最初は覚えてなかった。 最近は、よく覚えてますけどもね。
  乗り始めのときは、もう全然、記憶なかったですね。」


(曲)
MOBY 『LIFT ME UP』
Hotel





岡田くん
  「最初、乗ったときって、どうなんですか?
  怖いですよね?」
重松さん
  「怖いなんかいうもんじゃないです。」
岡田くん
  「いま『乗れ』って言われて、例えば、200何キロでもいいですよ。
  200何キロの後半とか、280キロぐらいのバイクに、『お前、乗って、
  スイッチ押しただけで、280キロ出るから』」
重松さん
  「アハハハハ!」
岡田くん
  「言われても、あんまり乗りたくないですよね。」
重松さん
  「アハハハッハ!」
岡田くん
  「真っ直ぐでいいからって言われても・・・」
重松さん
  「アハハ!」
岡田くん
  「まあ、280っていったら“のぞみ”ぐらいですかね。
  たぶん、新幹線ぐらいのスピードを、生身で走ったことがないから・・・(笑)」
重松さん
  「『新幹線の屋根にしがみついて走って』って言われれば、そりゃ大変ですよね。(笑)」
岡田くん
  「そういうことじゃないですか。 『新幹線の屋根に・・・』」
重松さん
  「アハハハ!」
岡田くん
  「『お前、スイッチ押したら、しがみつけるから・・・』」
重松さん
  「アハハハ!
岡田くん
  「ハハハ!
  『しがみついていいよー』って言われてるみたいなもんなので。」
重松さん
  「ですよね、うん。」
岡田くん
  「それを、やり始めるときの、こう、勇気というか。
  何で、その世界に行こうとされたんですか?
  しかも、アメリカとかが、やっぱりメインでやるわけで。
  海外とかも行って、やられるわけですよね。」
重松さん
  「もう、ほとんどアメリカですねぇ。」
岡田くん
  「ですよねぇ、それで、ずーっとやるっていったら。
  しかも、なんかこう、ちょっと見たことあるんですけど、
  もう、凄い怖そうなお兄ちゃん達ばっかりが、こう、やってるじゃないですか。(笑)」
重松さん
  「あー、よく。そういう人達がよく、寄って来ますね。」
岡田くん
  「(笑)やってるじゃないですか。」
重松さん
  「もう、全身タトゥーの、こわもての人達が、ニコニコしながら寄って来てですね。」
岡田くん
  「『お前、スゲーな・・・』」
重松さん
  「サインくれとか、写真撮らせろ。」
岡田くん
  「アハハハ! アメリカはね、結構すごい人達が多いですけど。」
重松さん
  「そうなんですよね。」
岡田くん
  「なんで、そっちに行こうと思われたんですか?」
重松さん
  「えー・・・
  ハタチ過ぎぐらいのときに、アメリカ、ちょっと横断したかったんですよ、バイクで。」
岡田くん
  「うん、うん。」
重松さん
  「でー、それまで、F1が一番速いって思ってたんですね。
  で、たまたま、友達んとこに寄ったら、
  『次の日、ドラッグ・レースがあるから、観に行こうぜ』
  で、連れて行ってもらって、
  もう、なんていうか、とりあえず全ての物が、吹っ飛びましたね。今までのものが。」
岡田くん
  「あー、初めて観て・・・」
重松さん
  「初めて観て。
  とにかく、あのー・・・まぁ、それ、四輪だったんですけどね。
  ドーン!ってスタートすると、もう、全部震えるんですよ。」
岡田くん
  「へーぇ。 凄い音ですよね、あれは。」
重松さん
  「スッゴイですね!
  もう、僕のおじさん、耳から血が出ましたよ。ハハハハ! 鼻血と。」
岡田くん
  「(笑)そのぐらいの衝撃が・・・」
重松さん
  「衝撃が。」
岡田くん
  「鼻血と・・・」
重松さん
  「鼻血と。耳から血が。ハッハッハ!」
岡田くん
  「そーんなに凄いんですか?」
重松さん
  「スッゴイですよ!」
岡田くん
  「へえー。」
重松さん
  「ピット。 生で観ないとわからないんですけどね、これは。
  生で観たら、きっと、あの、笑うと思いますね。」
岡田くん
  「(笑)笑っちゃうぐらい。」
重松さん
  「笑いますね。」
岡田くん
  「『わー、スゲー!』」
重松さん
  「(笑)『なに、これ?』」
岡田くん
  「へえー。そのぐらいの衝撃があって・・・」
重松さん
  「そうなんですよ。
  で、その頃の、四輪の一番速いやつで、5秒ちょっとぐらい。」
岡田くん
  「うん、うん。」
重松さん
  「で、こう、電光掲示板に、上がタイムで、下がスピードなんつって。
  で、スピードを見たら、270とかって書いてあって、  
  『400メートル、270キロって凄いなぁ』
  で、アナウンスとか、よくよく聴いてると“マイル”って言ってるんですよ。
  『まてよ、マイルっていったら、たしか1.6倍。270マイル? マイル・・・
  450キロじゃん!! そんなアホな!』
  ってかんじですよね。
  もう、それで、もうほんと、まさかそのとき自分が、その舞台で走るようになるとは、
  思わなかったけすけどもねぇ。」
岡田くん
  「うーん。」
重松さん
  「で、それから、バイクでも、そういうカテゴリーのクラスがあるっていうのを知って、
  それを見た瞬間に、絶対オレ乗る!って思ったんですよね。」
岡田くん
  「あー。 思って・・・
  バイクの方の、ワールドレコードも出されたんですよね。」
重松さん
  「そうですね。
  自然吸気バイクっていうカテゴリーなんですけど。」
岡田くん
  「370.34キロ。」
重松さん
  「そうですね。あのー、」
岡田くん
  「スッゴイなー・・・」
重松さん
  「オフィシャル・レコードですね。それ。」
岡田くん
  「はぁー、すごいなあ。」
重松さん
  「去年、タイムでも、一番速いタイム、出したんですよ。」
岡田くん
  「何て呼ばれてるんですか? 海外で。
  あだ名みたいなの、ないですか?」
重松さん
  「あだ名? クレイジー・タクとかですね。」
岡田くん
  「はぁー“クレイジー・タク”かあ・・・
  『クレイジー・タク』って、
  外人の、そんな全身タトゥーの人に言われてるわけですからね。(笑)」
重松さん
  「そうなんですよ。 ニコニコしながら『クレイジー・タク!』とかって。(笑)」
岡田くん
  「スッゴイなー!
  でも、そこに、すごいロマンがあったわけですよね。」
重松さん
  「ありましたねぇ。 もう『オレは、これしかない!』って思いましたね。」
岡田くん
  「でも、試合観てても、っていうか、何秒とかで終わっちゃう・・・」
重松さん
  「すっごいシビアですよねぇ。」
岡田くん
  「何秒単位で、終わっちゃうんですよね。」
重松さん
  「数秒ですからねー。」
岡田くん
  「どう。どういう強さが・・・
  マシーンの強さですか? それとも・・・」
重松さん
  「マシーンはですねぇ。」
岡田くん
  「タイミング。出る時、一発で変わっちゃうんですよね。」
重松さん
  「すっごくシンプルなだけに、すっごく奥深いんですよねー。」
岡田くん
  「うーん。」
重松さん
  「例えば、まあ、全体を通して、全部、予測してかなくちゃ絶対勝てないんですけど、
  記録を突き詰めるっていうレースじゃないんですね。」
岡田くん
  「うーん。」
重松さん
  「5秒台、出したいから・・・
  まあ、それは、みんなの目標ですけど、
  セッティングして行く中で、
  次のラウンドは、6.25秒狙いだとか、
  そういうふうに出来るんですよ。」
岡田くん
  「ハァー!」
重松さん
  「で、次で当たるチームは6.28秒出してるから、6.25秒出せば勝てるとかですね。」
岡田くん
  「うーん。」
重松さん
  「なんで、そういうのを含めるとですね、
  1日に4回トーナメントなんで。 16台トーナメントなんですよ。
  だから、優勝するためには、4回勝たなくちゃいけない。
  で、4回勝ち続けるって、すっごく難しいんですよね。」
岡田くん
  「うーん、そうですよね。」
重松さん
  「例えば、午前中と午後で、気温が違うじゃないですか。湿度も違うし。
  だから、そのたび、路面のグリップ状況もあるんですね。
  右レーンと左レーンで、もう、すでにグリップが違うんですよ。」
岡田くん
  「うん、うん、うん。」
重松さん
  「だから、次の対戦相手よりも、速いタイムで勝ち上がってないと、
  自分の好きなレーン、選べないんです。」
岡田くん
  「あー、はいはい。」
重松さん
  「レーンチョイス権ってあるんですよ。
  そういうのを考えながらですね、
  次の次に当たるのは、たぶんコイツだな、とか。
  結構、頭も使うんですけど・・・」
岡田くん  
  「へーぇ。すごいですよねぇ。」
重松さん
  「で、まあ、最終的には、ライダーなんですよ。
  って、言われる。
  いかに真っ直ぐ走らせることが出来て、
  で、ライダーっていうのは、
  いかに毎回、同じことを、寸分の狂いもなく出来るかなんですよ。」
岡田くん
  「あー。」
重松さん
  「例えば、タイヤを空転させて、バーンナウトっていう煙を出してグリップ力を上げる。
  あれも、毎回違うことやってたんじゃ、温度とか、変わって来るじゃないですか。
  それだと、データ取れないんですね。
  データの蓄積なんですよね。毎回毎回、いいタイムを出せるっていうのは。
  なんで・・・そうスねえ、大体・・・」
岡田くん
  「そうすると、精密機械・・・」
重松さん
  「そうですねえ。」
岡田くん
  「ていうことですよね。」
重松さん
  「そうですね。もう、あの・・・」
岡田くん
  「感覚ですか? それは、もう。全部、はき出して・・・」
重松さん
  「練習と・・・もう最初は、全然、走れなかったですよ。」
岡田くん
  「練習出来るんですか? 日本で。」
重松さん
  「練習は出来ないですよ、ほんとに。」
岡田くん
  「出来ないですよね。」
重松さん
  「だから、本番が練習みたいなもんですよね。」


(曲)
JOE SATRIANI 『FRIENDS』  
The Extremist





重松さん
  「まあ、でも、もし事故すると、このスピードですからね。」
岡田くん
  「もう、間違いなく、死んじゃいますからね。」
重松さん
  「なんの痛みもなく、楽になるでしょうね、きっと。(笑)」
岡田くん
  「コケないで下さいね。ほんとに。」
重松さん
  「いやです。アハハハ!」
岡田くん
  「コケることって、あるんですか?」
重松さん
  「あります。
  スタートしてから、ゴールするまで、前タイヤって浮きっ放しなんですよ。」
岡田くん
  「あ、前タイヤ、浮いてるんだ。」
重松さん
  「ほとんど、浮いてるんですよ。
  だから、浮いてますから、ステアリングが、ハンドル操作出来ないじゃないですか。
  だからもう、体重でですね、体で全身で、こう、真っ直ぐ走らそうとするんですよ。」
岡田くん
  「うーん。」
重松さん
  「で、その、体重移動してるときに、
  ハンドルが、ちょっとづつ、どっちかに曲がったり。」
岡田くん
 「ま、風の影響とかも、ありますね。」
重松さん
  「ありますね。で、そういう曲がった状態で、スロットル戻して、
  前タイヤが着いたら、非常に危ないんですよね。」
岡田くん
  「あー。」
重松さん
  「切ってる方の、反対方向に飛んで行くと。ていうのが、ありますから。
  うーん・・・たまに、事故がありますね。」
岡田くん
  「自分はまだ、された事は、もちろんないですよね。」
重松さん
  「転んだ事はないんですけど・・・やたらありますよ、危ない事は。」
岡田くん
  「(笑)いやいや。
  だから、紙一重じゃないですか。その、試合、
  毎試合、毎試合、もしかしたら、その、なんだろう、
  ちょっとしたミスで事故るかもしれないっていう思いも、ありながら、
  乗り続けるわけじゃないですか。」
重松さん
  「そうですね。うーん。」
岡田くん
  「はーぁ。 だから、なんかちょっと、覚悟みたいなのがあるんですかねえ。」
重松さん
  「一回、340キロぐらいで、ブレーキが利かなかった事ありますね。」
岡田くん
  「そういうときは、やっぱ、テンパらないんですか?
  焦らないんですか?」
重松さん
  「いやもう、笑うしかないっスよね。ブレーキ利かないと。アハハハ!」
岡田くん
  「『わー、スゲエ!』つって。」
重松さん
  「いや、でも、最後、人間てどうするかっていうと、
  自転車みたいに、足で止ろうとする。」
岡田くん
  「(笑)」
重松さん
  「アハハハハ!」
岡田くん
  「あー。」
重松さん
  「ブーツがなくなって終わりっていう。(笑)
  で、まあ最後は、あの、砂の、あるんですよ。止まれるところが。
  そこに入るのは、わかってたんで、まあ結構、落ち着いて。
  急に止まるだろうなって思って、足をステップに引っ掛けてですね、
  手でハンドルを、一生懸命、突っ張って、前に飛んで行かないように。
  で、まあ、そんときは全然問題なく止まれたんですけど。」
岡田くん
  「いやあ、凄い世界ですよねー。
  もう、どういうトレーニングをすれば、その世界に入れるんですか?」
重松さん
  「トレーニングですか?」
岡田くん
  「はい。 何が必要なんですか? 一番。
  ドラッグ・レーサーになるためには。」
重松さん
  「うーん・・・
  スピードに対する慣れと、加速の慣れ、あとは真っ直ぐ走らせる・・・
  僕は、たまに卓球やるんですよ。」
岡田くん
  「うん。」
重松さん
  「結構あれ、いいんですよね。 ハードなスポーツで。
  球って速いじゃないですか。」
岡田くん
  「はい、はい。」
重松さん
  「で、反射神経を養ったりとかですね。」
岡田くん
  「筋トレとかは、全然。」
重松さん
  「筋トレ、やります! 腹筋は絶えず。 もう、腹筋、背筋はやりますね。
  やってないと、一回走るたびに、腰骨がズレたりとかですね。」
岡田くん
  「あ、そんなに重いんだ。」
重松さん
  「そうなんですよ、うん。」
岡田くん
  「スゴイ・・・スゴイ仕事っつったらへんですけど、スゴイ世界ですよね。」
重松さん
  「集中力ですね。 やっぱ、一番大切なのは。
  集中力が切れると、大抵負けますよね。 真っ直ぐ走らないですよね。」
岡田くん
  「たぶん、地上で一番速いじゃないですか。 乗物としては。」
重松さん
  「距離でいえば、絶対そうですよね。」
岡田くん
  「距離でいえば、加速とかを含めると、一番、こう、真っ先に一番速いスピードに行ける、
  乗り物だと思うんですけど。」
重松さん
  「そうですね。(笑)」
岡田くん
  「そこにあるものは、何だったですか?
  乗りたい!と思って乗って。 なんか見つかりました?
  こう、自分で乗ったときはもう、興奮したというか。初めて乗ったとき、どう・・・」
重松さん
  「初めて乗ったときは、もう、手足がブルブル震えて、
  本当に、オレ、こんなマシンに乗ろうとしてるのか、みたいな。」
岡田くん
  「アハハ!」
重松さん
  「もう、出来ることなら、今どっかから竜巻とか起こって、急に嵐になって、
  中止にならないかなとか(笑)逃げ出したかったですよね。」
岡田くん
  「それ、どっか所属して、やることだったんですか?」
重松さん
  「最初は、自分でマシン買って、で、やったりして、
  今は、アメリカのチームで走ってるんですけど。
  認めてもらうのに、やっぱり、7年ぐらいかかりましたね。」
岡田くん
  「うーん。」
重松さん
  「最近になってからやっと『あぁ、あいつは乗れるな』っていう。(笑)
  やっと認めてもらえたかんじですかね。」
岡田くん
  「えー・・・すごいなあ。」
重松さん
  「最近は、嫌がられるんで、いいんですよ。
  あの、例えば、予選で、最後から・・・
  15位だったとしますよね。
  で、予選2位の人と当たるんですよ。
  トップと最下位が当たるんです、一回戦で。
  で、こう、一回戦のスタート地点に行って、並びますよね。
  そしたら、その、予選2位の人が、
  『(!) せっかく予選2位なのに、なんで一回戦で、お前と当たらにゃいかんのや!』
  みたいな。アハハハ!
  結構、嫌がられ始めたんで。」
岡田くん
  「あー。それ、でも、嬉しいですよね。逆に。」
重松さん
  「嬉しいですね。怖がられる存在になって来ましたからね。」
岡田くん
  「怖がられる、ねぇ、存在っていうのは。
  どうやったら、流行りますかね? ドラッグ・レースって。」
重松さん
  「日本では、とりあえず、きちんと走れる場所が欲しいですよね。」
岡田くん
  「うーん。」
重松さん
  「専用コースじゃないと走れないんですよね、あれは。」
岡田くん
  「日本は、何の免許で乗れるんですか?」
重松さん
  「免許?」
岡田くん
  「うん。 国際ライセンスとか、いるんですか?」
重松さん
  「いや。 ドラッグ・レースは、免許は、いらないですね。」
岡田くん
  「アメリカでも、ない?」
重松さん
  「アメリカでは、あります。 “Top Fuel license”とかですね。」
岡田くん
  「あー。 じゃあ、日本では、大型自動二輪持ってたら乗れる。」
重松さん
  「いや、免許はなくても乗れますよ。 レース場だと。
  免許証は、いらないですね。」
岡田くん
  「あっ、そうなんだ。」
重松さん
  「そうなんですよ。 だから、誰でも出来ますね。」
岡田くん
  「フフ。(笑) でも、誰でもやっちゃいけないですよね。
  僕、一応、大型自動二輪、免許持ってるんですけど。」
重松さん
  「あっ、そうなんですか! バイク乗るんですか?」
岡田くん
  「バイクも、ちょこちょこですけど。」
重松さん
  「へぇー。」
岡田くん
  「じゃあ、僕が、乗ろうと思えば乗れるっていうことですか。」
重松さん
  「乗れます、乗れます。
  アメリカって、普通の町に、ドラッグ・レース場、二つ三つ、あるんですよ。必ず。」
岡田くん
  「へーぇ!」
重松さん
  「どんなにちっちゃな町でも、あるんですよ。
  で、毎週金曜日とかに、夕方からですね。
  フライデーナイト・ドラッグとかって、やってるんですけど。
  ま、誰っでも走れますよ。 すっごいですよ。
  よく、レース場で見るのがですね、
  どう見ても、自分の母親ぐらいの年齢の方が、こう、レーシング・スーツ着て、
  ちょっと歩くのが覚束なくなったようなダンナさんが、メカニックやってたりするんです。
  で、『アンタ、ちゃんと整備したの?』とか、
  『OKだよ、ハニ~』とか。(笑)
  で、最後にチュってやって、で、もう、その奥さん、エンジン掛けるや否や、もう、
  バフォーン! て。
  デロデロ、デロデロ~って、スタートして行ってる。
  あっれは、カッコいいスねー。」
岡田くん
  「へえー・・・
  じゃあ、アメリカでは、普通に・・・」
重松さん
  「普通にもう、ほんとに一般の人がもう、どんどん、やってますよね。」
岡田くん
  「すごいなー・・・」


(曲)
FAITH HILL 『MISSISSIPPI GIRL』
The Hits





岡田くん
  「ご自身で、スランプとかは、ありましたか?」
重松さん
  「あります、あります。」
岡田くん
  「どういう・・・」
重松さん
  「えー、その、最初のシグナルに反応する反射時間が、妙に遅かったりとかですね。
  なんかこう、真っ直ぐ走ってないのに、こう、対処が遅れて、
  壁に当たりそうになったりとか、センターラインを割りそうになって、
  どうしても、アクセル戻さざるを得ない状況ですよね。
  もう、完全にライダーのミスですよね、そういうの。
  そういうのが続いたりしたときがありますね。」
岡田くん 
  「うーん。
  スピードを求める代償なのかもしれないですけどねぇ。
  ちょっとした、なんか、感覚とかを。
  そこまで速い世界って、普通の人、体験出来ないですからね。」
重松さん
  「バイク。 まあ、前タイヤ浮きっぱなしなんで、ほとんど一輪ですからね。」
岡田くん
  「ウィリー状態だっていうことですよね。」
重松さん
  「ウイリー状態で、一輪で、400キロ近くで走りますからね。
  340キロぐらいまでは、普通なんですよ。
  あの、よく、300キロも出したら、
  視界がこう、ちっちゃくなるでしょうって、言うんですけど、全部見えるんですよ。
  この、座った状態ぐらいの視界で、よく見えるんですよ。」
岡田くん
  「うん、うん、うん。」
重松さん
  「止まったみたいな、かんじなんですよね。
  全くスピード感ないんですよ。 走ってるときって。加速中って。
  逆に、すっごいスローモーションなんです。」
岡田くん
  「へーぇ。 それは、自分の感覚が、じゃなくてですか?」
重松さん
  「自分の感覚が、そうなるんだと思うんですけど。
  よく、あの、事故する前とかは、スローモーションに見えたとか、
  要は、ものすごく集中したときに、すっごく感覚が研ぎ澄まされて・・・」
岡田くん
  「されて・・・」
重松さん
  「で、スローモーションに見えるんだと思うんですけどもね。」
岡田くん
  「そっかあ! それを味わえるって、すごいですね。」
重松さん
  「いやぁ・・・そうですね。幸せですねえ。(笑)」


岡田くん
  「なんか、別のとこが、おかしくなったりしないですか? 感覚的に。」
重松さん
  「あー。 体ですか。 体も、おかしくなりますね。」
岡田くん
  「普通に走ってんだけど、60キロがもう、おっせーなー、みたいな。
  車で、走っててとか。」
重松さん
  「いや。 普通の道は、すごく速く感じるんで。
  高速道路とかで、100キロとかで、もう怖いですね。」
岡田くん  
  「はぁー、逆に。」
重松さん
  「逆に。」
岡田くん
  「逆に、なんだ。 へぇー・・・
  もっと、スリルを求めちゃったりとか、しないんですか?」
重松さん
  「いやぁ、あれ以上のスリルは・・・」
岡田くん
  「アッハハ!」
重松さん
  「一番乗りたいのは、戦闘機で・・・
  空母から、ドヒャーン!て飛んで行くじゃないですか。」
岡田くん
  「はい、はい。」
重松さん
  「あれ、乗ってみたいですね。一度。 ハハハハハ!」
岡田くん
  「次は・・・」
重松さん
  「ハハハハハ!」
岡田くん
  「夢は、空母から戦闘機ですか。」
重松さん
  「いやいや、それはまあ、一つの・・・」
岡田くん
  「どこまで、スピード好きなんですか!」
重松さん
  「ハハハハ!
  でも、やっぱり、バイクのスピードが、一番好きですねぇ。」
岡田くん
  「あー・・・」
重松さん
  「340キロぐらいから、こう、視界の隅が、グレイになるんですよ。 だんだん、白黒。
  カラーじゃないですね。 白黒ですよ。」
岡田くん
  「へーぇ。」
重松さん
  「370キロ越えたぐらいから、だんだんそこから、黄色くなって行くんです。」
岡田くん
  「うん。」
重松さん
  「で、そのまま“黄泉の国”に・・・(笑)
  なんか、光の国にワープするみたいな。」
岡田くん
  「へーえ!」
重松さん
  「あの感覚は、うーん、スゴイですね。」
岡田くん
  「なんか、置いて行ってる感じは、ないんですか。
  自分の意識とか、なんか、そんだけ速いと。」
重松さん
  「魂が、上から見てるみたいな。(笑)」
岡田くん
  「はーぁ。 あるんだろうなー、たぶん。」
重松さん
  「どうでしょうねぇ。」
岡田くん
  「そんぐらい速いと、もう。 経験したことがないので。」
重松さん
  「どうしても、経験したいっていう人がいたんで、
  で、ちょっと古い、最初に乗ってたマシンを、二人乗りにしたんですよ。」
岡田くん
  「うん、うん。」
重松さん
  「みんな、笑ってますね、乗った人。
  ま、ちょっとだけですけどね。 ドン!とスタートするぐらいですけど。
  もう、みんな『ゲラゲラ、ゲラゲラ、ゲラー!』って、笑ってるんです。(笑)」
岡田くん
  「笑っちゃうぐらい、スゴイっていうことですよね。」
重松さん
  「(笑)そうでしょうね。 だから、
  その加速が、ずっと続くかと思うと、飛び降りる、ってみんな言うんですけど。
  もう、スタートの一瞬だけなんで。」
岡田くん
  「・・・なんだろう。
  なんて言われると、一番嬉しいですか?」
重松さん
  「うーん・・・」
岡田くん
  「例えば、スピード狂だったりとか、スピードに命を懸けた男、だったりとか。」
重松さん
  「うーん・・・」
岡田くん
  「そんなのは、関係ないですか。 単純に、スピードが欲しい。」
重松さん
  「スピードっていうか、あの、加速が、一番欲しいですね。
  すべての時間が止まるような加速ですよね・・・」
岡田くん
  「ものすごい、カッコいいセリフですけどね。」
重松さん
  「いやぁ、いいこと言いますねー、結構、とかって。アハハハハ!」
岡田くん
  「『すべての時間が止まるような加速』」
重松さん
  「ほんとに、そんな感じなんですよ。
  全部、ビタンて時間が止まったようなですね。
  だから、6秒っていいますけど、
  乗ってるライダーって、結構、長く感じるんですよ、すっごく。」
岡田くん
  「あー。 スローモーションで・・・」
重松さん
  「スローモーションでね。」
岡田くん
  「命懸けですよね。
  命懸けでは、ないんですか?」
重松さん
  「まあ、命も懸かってる部分もあり・・・
  まあ、その、スピードですからね。何があるか、わからないし。
  でも、ライダーって、走ってるときは、一番カッコ悪いんですよ。」
岡田くん
  「何でですか?」
重松さん
  「実は。(笑)」
岡田くん
  「何でですか?」
重松さん
  「加速と風圧でですね。
  ヘルメット被ってますから、見えないんですけど、
  涙、鼻水、よだれ、ベローン状態なんですよね。実は。ハッハッハ!」
岡田くん
  「あー。 そんなに、なんですね。」
重松さん
  「(笑)で、走り終わって、クルーが迎えに来るんですよ。
  もう、すぐエンジン止めるんで。
  で、引っ張って、こう、ピットまで帰るんですけど、
  大抵、グランド・スタンドの観客の前を通って帰るんです。
  で、いいタイムとか出たりしたら、こう『ヒューヒュー』とか『ブラボー』って、
  そういう声援、あるじゃないですか。
  まあ、親指立てたり、ガッツポーズしたり。
  実は、さっきまで、鼻水、よだれ、デローンだったんですけどね。(笑)
  これは、誰も知らないです。」
岡田くん
  「いやあ、知らないですよねぇ!」
重松さん
  「いま、初めて言ったんです。
  誰にも言ったこと、なかったけど。」
岡田くん
  「へぇー!」
重松さん
  「僕の、クルーも知らないですよ、そういうの。」
岡田くん
  「でも、みんな、そうなってるってことですよね。」
重松さん
  「そうなってますね。」
岡田くん
  「340キロ以降ぐらいは、たぶん。」
重松さん
  「ですねえ。」
岡田くん
  「ハァー。」
重松さん
  「クルーが、迎えに来る頃には、よだれも拭き終わってますから。(笑)
  気づかれようが、ないんですけどね。」
岡田くん
  「すごいなー。
  スゴイ世界ですよねぇ。
  なんかこう、何が違うんですか? ロードレースとか、モトクロスとか。
  ドラッグ・レースの違いっていうのは。」
重松さん
  「加速ですねぇ、やっぱり。
  加速、迫力、音、ですね。」
岡田くん
  「はぁー。 運転してる人には、どういうふうに聞こえるんですか? 音は。」
重松さん
  「音は、あんまり聞こえないですね。」
岡田くん
  「えっ?でも・・・」
重松さん
  「ヘルメット被ってるし。」
岡田くん
  「振動は、凄い・・・」
重松さん
  「振動は、凄いですよ! スタート直後に、
  こう、タイヤも太いですからね。 太くて、おっきいんで、
  よく、ブルブルブルー!って震えたりするんです。
  そういう時って、こう、コースが三つぐらいに見えるんです。」
岡田くん
  「あー。」
重松さん
  「平衡感覚が、無くなる状態ですよね。」
岡田くん
  「そのぐらい揺れてる、ってことですよね。」
重松さん
  「揺れるんですよ。」
岡田くん
  「自分自身も、それに、またがると・・・」
重松さん
  「で、どっちが右か上かも、わからなくなることがあるんですよ。」
岡田くん
  「へーぇ・・・」
重松さん
  「なんで、まあ、三つに見えたときは、真ん中選べば、なんとか(笑)なるんですけど。」
岡田くん
  「スッゴイなー。(笑)スゴイなー。」
重松さん
  「だからこう、コップとかですね、持つ手がこう、勝手に震える。もうほとんど・・・」
岡田くん
  「パンチドランカーに、なっちゃう可能性もあるっていうことですよね。」
重松さん
  「そうですよね。」
岡田くん
  「脳が、ずうっと揺れる・・・」
重松さん
  「ですよね。」
岡田くん
  「(揺れる)ところに、いるから・・・
  スゴイなー・・・すごい世界だよね。
  最後に、じゃあ、夢ってなんですか?」
重松さん
  「夢はですねぇ、日本にきちんと走れるコースが出来て、
  アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアから呼んで来て・・・」
岡田くん
  「選手を、呼べて。」
重松さん
  「そう。 世界一決定戦が出来ればいいなぁとか。」
岡田くん
  「うーん。」
重松さん
  「だから。て、ゆうのが、まあ、レースに対する夢ですよね。」
岡田くん
  「うーん。」
重松さん
  「遠い夢は(笑)自分の孫が出来てとか、で、
  『じいちゃんのレース、行くか?』とかって、
  そんときでは、まだ、現役で走ってる、っていうのが、遠い夢ですね。」


(曲)
BRUCE SPRINGSTEEN 『WORKING ON A DREAM』
Working on a Dream






(対談が終わって、岡田くんの感想)

「さあ、ということで、重松さんと、お話をさせていただきました。
えーと、まあ、スゴイ世界だなーっていうのがありましたし、
なんだろう、“時が止まっている瞬間?” 感じれるって、すごいですよね。
感じたことがまず、あんまりないですからねー。
僕も、何回かあるんですけど、『何か感覚がおかしいな・・・』とか、あるんですけど。

すっごい世界だよなぁ。新幹線の天井にくっついて走りたくはないから。
それより、速いわけじゃないですか。
340から370、400キロぐらい出るっていう、スゴイ世界だなーと思いますし。

ねー、日本で流行るかねー。流行ってほしい反面、
でも、生で観てみたいなっていうのが、ありますよね。
やっぱ、生死の境というか、そういう仕事をやってる人って、なんかこう、
なんかちょっと、違いますよね。
覚悟が違うというか。 なんかねー、違うなぁと思うし。

うーん。なんなんでしょうねぇ。(笑)
僕はたぶん、やらないかなー・・・
ちょっと、考えさせてほしいって言うかもしれないですね。
『やっていいよ!』って言われても、
『ちょっと、考えさしてほしい』って、言うと思います。」


(曲)
MANIC STREET PREACHERS 『MOTORCYCLE EMPTINESS』
フォーエヴァー・ディレイド(ザ・グレイテスト・ヒッツ)






(重松さんからの、コメント)

「あのー、スピードとかですね、ドラッグ・レースに対して、
一生懸命、知ろうとしている姿勢が、よく感じられました。
真面目な方なんですね。(笑)
で、まあ、普段あんまり、しゃべらない方なんですよ、僕。
やっぱり、岡田くんの人柄なんでしょうねえ。
よく、『今日は、なんでこんなに、しゃべってるんだ!』っていう・・・しゃべれました。

いろんな方に、ドラッグ・レース、少しでもわかってもらえれば、よかったなぁと思いますね。
なんかですねぇ、そういう、凄いスピードの中だと、
肉体と魂が、なんか、離れたような感じになるんですよ。
魔物ですね、スピードって。(笑)
一度、取りつかれるともう、逃れられないような。 魔物ですね。」



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