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2011/5/15 on air  「いい先輩になるにはどうしたらいいですか?」             (guest)  堤真一 さん



(オープニング)

「こんばんは、岡田准一です。 今夜も始まりました 『Growing Reed』
この番組では、毎週 一つのテーマの専門家をお呼びして、徹底的に質問。
番組の終わりには “考える葦” として、
僕も、みなさんと一緒に、成長したいと思います。

えー、今日のゲストは、僕の上司の方です。
警視庁警護課第四係機動警護班係長 尾形総一郎こと、俳優の、堤真一さん です。

いやあ、やっと 来ていただいた っていう、イメージが強いですけども、
やっぱり あの、堤さんは、ほんとに 大好きな俳優さんで、
何度か 共演させていただいてるんですけど、やっぱ、勉強になる というかね。
大好きな、ほんとに大好きな俳優さんです。

えー、堤さんとは、
2005年に公開された映画 『フライ,ダディ,フライ』 で、初めて 共演さしていただいて、
そのあと 『SP』

2本目、いっしょに共演さしていただいてるんですけど、
普段は もう、関西弁なんですよ(笑)
イメージのね、ギャップ が激しいかもしれないですね。
ま、どういう感じで来てくれるのか、とても楽しみですけども。

堤さんは 僕にとって、本当に 良き先輩 という感じなんですが、
ま、いい先輩 って、仕事をしていくうえで、すごく大事ですよね。
今の時期、5月病になったりしてる人も、いるかもしれませんが、
悩んでる時や 落ち込んでる時に、先輩の一言で 救われたり、
先輩の姿を見て 励まされたり、っていうこと って ありますよね。

そこで 今日は、
“いい先輩になるにはどうしたらいいですか?” をテーマに、お送りしたいと思います。

J-WAVE 『Growing Reed』
新しい一週間、最初の60分。 ぜひ、一緒にお付き合いください」



(曲)
RASMUS FABER FEAT.BELDINA 『GOOD TIMES COME BACK』
ラスマス・フェイバー ラヴ:ミックスド2


岡田くん
  「なんか、こうやって 堤さんと話すのも・・・」
堤さん
  「うん」
岡田くん
  「アハハ! なかなか無い(笑)なかなか無いですよね」
堤さん
  「照れるねえ」
岡田くん
  「照れますよね」
堤さん
  「うん」
岡田くん
  「堤さん、あの 今日は、いろいろ知りたいな と思って」
堤さん
  「オレの?」
岡田くん
  「はい」
堤さん
  「何を知りたいのよ」
岡田くん
  「アハハハハ(笑) そもそもの話、聞いてもいいですか?」
堤さん
  「いいよ」
岡田くん
  「堤さん、なんで、俳優 目指したんですか」
堤さん
  「僕の場合は 完全に、俳優を目指したわけではないんですよ・・・」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「ほんとに そういう意味では、若い時から、あんまり 人前に出るのは 好きではなかったんで」
岡田くん
  「そういう タイプですよね」
堤さん
  「うん」
岡田くん
  「タイプ、っつったら、あれかもしんないですけど」
堤さん
  「岡田くんも、ちょっと あるでしょ? そういうところが」
岡田くん
  「そうそう、そうそう・・・」
堤さん
  「それで、たまたま、まあ アクションクラブに いたので、立ち回りなんかをやって、
  玉三郎さん て・・・坂東玉三郎さんの舞台で、立ち回りとか、蝶々 飛ばしていて、
  それで、あのー、でっかい獅子舞があって、
  その芝居の中に出てくる。
  その、頭をやって」
岡田くん
  「はいはい」
堤さん
  「それをこう、人と 立ち回りをしながら・・・」
岡田くん
  「うんうん。 切りかかって来るのを、獅子舞で・・・」
堤さん
  「そうそう、それで 見得 切ったりとかしてて、
  そしたら、玉さんが・・・玉三郎さんが、
  『あんた、芝居ごころ あるから、やんなさい』」
岡田くん
  「へぇー」
堤さん
  「 って言われて、
  そん時、まだ オレ、完全に その、体育会系の男だから、
  この人は、何を言ってるんだろう、っていう・・・」
岡田くん
  「(笑)」
堤さん
  「芝居ごころ、って 何だろう、っていう・・・」
岡田くん
  「へぇー」
堤さん
  「そう思ってて、そのうちに、玉さんが 舞台に呼んでくれて、
  まあ、もちろん そん時は、セリフとかも無く、立ち回りだけ だったり、
  1行だけ セリフ、返事だけ だったり、
  そういうのから いつの間にか・・・いつの間にか やってた、っていう感じ」
岡田くん
  「あのー、アクションクラブに入ったのは、何で なんですか?」
堤さん
  「それはね、えーと、オレ、ほとんど 高校 行ってなくて、
  で、学校サボってるでしょ? それで・・・サボってる、ったって オレ、
  別に、悪さするわけでも 何でもないよ。 暴走族でも、何でもないし」
岡田くん
  「はい」
堤さん
  「ただ、行く意味がねえな~ と思ってて、辞めようと思ってたんだけど、高校を」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「ところが、やりたい仕事も無いし、何になりたい っていうのも無かったし、
  じゃ、大学 行って 勉強するか、っていったら、勉強したいことも無いし、
  どないしよう、と思って、学校サボって 昼のワイドショー 観てたら、
  そん時に、アクションの その、なんかをやってた」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「あっ、体 動かすのは いいことかな? と思って・・・」
岡田くん
  「フフフ(笑)」
堤さん
  「(笑)それで、ま 一回、受けてみよう と」
岡田くん
  「へぇー」
堤さん
  「で 通って、で 京都の養成所に一年 行って、そこから、東京に出てきた、っていう・・・」
岡田くん
  「うーん。 その、玉三郎さんの舞台に出た時は、おいくつだったんですか?」
堤さん
  「それはね、えーと、22だね。 2ぐらいかな?」
岡田くん
  「2ぐらい」
堤さん
  「うん」
岡田くん
  「結構 その、ジャパン・アクションクラブ とかって、
  上下関係が厳しい、イメージがありますけど」
堤さん
  「厳しかったねえ・・・厳しかったよ」
岡田くん
  「(笑)」
堤さん
  「厳しい、っていうかね、理不尽なのよ」
岡田くん
  「ハハハハ(笑) いい先輩とか、いたんですか?」
堤さん
  「いたよ。 だから、あの・・・『SP』 に出てる、春田純一さん」
岡田くん
  「はい」
堤さん
  「あの方は・・・」
岡田くん
  「ジェットコースター から、飛び降りて・・・」
堤さん
  「飛び降りて。 背骨・・・あの こう、グジュ っと こう、潰した。
  で、二度と歩けない、っていうぐらいの 大ケガしたのに、
  いまだに 元気だ、っていう・・・」
岡田くん
  「ハッハハハ(笑) すごいですよね」
堤さん
  「すごい人」
岡田くん
  「伝説の人 ですよね」
堤さん
  「そうそう、あの人は スゴイよ」
岡田くん
  「アクションで、飛び降りたんですよ。
  (笑)聴いてる人、自分で飛び降りたかと思っちゃう・・・(笑)」
堤さん
  「普通に、そんなヤツ いね~だろ」
岡田くん
  「アハハハ(笑) アクションで、ジェットコースター から 飛び降りて、
  着地したんですよね」
堤さん
  「着地したけど、マットから 外れちゃったの」
岡田くん
  「はいはい」
堤さん
  「で、芝生に足が めり込んだらしいねんけど」
岡田くん
  「(笑)」
堤さん
  「そういう話を聞いてるけど」
岡田くん
  「(笑)伝説の・・・」
堤さん
  「昔の先輩は、無茶苦茶な人が いっぱい いましたからね」
岡田くん
  「うーん。 そういう方々に 可愛がっていただいて・・・」
堤さん
  「可愛がっていただいた、っていうかね、
  特に、春田さんは すごい、なんていうのかな、
  体育会系のようで、あの方はね、体育会系じゃないんですよ」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「思考が」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「だから、いきなり、大体 僕ら、先輩に怒られ・・・集められて、
  毎回、コーチ変わるわけですよ。 春田さんの時は こう、
  普通だったら、正座させられて、床で、
  延々と 説教されるんだけど、
  春田さんは 『寝っ転がれ』 って言うから、
  よく、寝っ転がって 腹筋・・・足、踏んでくやつ あるでしょ?」
岡田くん
  「うんうん」
堤さん
  「あぁいうこと すんのかな? と思ったら、
  『リラックス して~』 とか っつって(笑)
  『はい、力 抜いて。 もう 何も 考えない。 はい、体、力 抜いて』 とかって、急に、
  そういう、リラクゼーション のこと やってくれたり」
岡田くん
  「ふーん・・・」
堤さん
  「だから、なんかこう、オレ達を 厳しくするというより、逆に、
  『お前ら、最近 ケガが多いから、とにかく 体をいま 休めろ』 っつって、
  1時間ぐらい、そんなこと やってくれたりするの」
岡田くん
  「へぇー」
堤さん
  「そういう人だった」
岡田くん
  「なんか、そういう こう、先輩の違い って、やっぱり 大きかったですか?」
堤さん
  「ま、それぞれ みんな、そん時の、まぁ、役目 っていったら、先輩たちも、
  例えば、そんな先輩ばっかりだったら、オレらは ダラダラだし、
  まぁ、春田さん ていうのは、実は、1期生で。
  年齢は 1番上では ないんですけど、一番最初の、付き人から始まった人なので、
  やっぱり、あの方が トップにいるので、他の先輩は もっと厳しくしたりとか、
  なんか やっぱり、役割があるので、その まぁ、
  春田さんは 特に、そういう役目だった・・・」


(曲)
MOBY 『LIFT ME UP』
Hotel


岡田くん
  「ジャパン・アクションクラブを 辞めた後は、どうなったんですか?」
堤さん
  「こ~れが、辞めた後はねぇ、仕事が無くてですね」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「半年ぐらい。 半年・・・もっとかなぁ、な~んも 仕事、無くて。
  辞める ちょっと前に、NHK で 初めて、オーディション 通って、2時間のドラマで 使ってもらって、
  で、まだ オンエアされたなかったんだけど、辞めて、
  で、ずーっと、仕事が無かったけど、それこそ 舞台で、オーディションを受けて、
  外人の演出家とかの。
  で、一番 下っ端の役」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「で、何役も死体。 ほとんど 死体とか、ギャー 言うて 立ち回りしたりとか、
  そういうの ばっかりをやってた」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「そっからかなぁ・・・それから、舞台。
  もう ほとんど、僕は そこから 舞台ばっかりなんで、
  で、ベニサン・ピット って、もう 無くなっちゃったんだけど、森下の方に 劇場があって、
  ちっちゃい、キャパが 200ぐらいのとこ なんだけど。
  そこで、デヴィッド・ルヴォー っていう演出家と、やり始めた」
岡田くん
  「うーん。 それが やっぱ、変わっていった時ですか?」
堤さん
  「うーん、でも、そん時も ねえ、元々の性格 っていうか、今も そうだけど、
  芝居は すごい世界だ、と思ったの」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「で、芝居をやっていこうと思ったのは 玉三郎さんの舞台で、
  こんな素敵な世界があるんだ、と思って、袖で観てて、
  オレ、これ やりたい! と思ったけど、
  その時に、自分の置かれてたのは、黒子でしょ?」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「オレ、それでいいと思ったの」
岡田くん
  「うんうん」
堤さん
  「オレ、これでいいから、舞台に ずっと関わっていこうと思った。
  だから、なんか 役が欲しいとか、セリフが欲しい、っていう気持ちは 一切 無かった」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「で、それを こう、思ってるうちに、
  なんか こう、おっきな役。 徐々に こう、セリフが増えていくわけ。
  普通、嬉しいでしょ?」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「オレ、苦痛っ・・・ごめん、お腹 鳴った・・・」
岡田くん
  「(笑)だいじょぶ」
堤さん
  「お腹 すいた・・・」
岡田くん
  「だいじょぶです」
堤さん
  「え?」
岡田くん
  「ハハハ(笑)」
堤さん
  「お腹 すいた・・・」
岡田くん
  「なんか、おにぎり、か なんか(笑)」
堤さん
  「おにぎり、か なんか、ちょうだい(笑)」
岡田くん
  「アハハハ(笑)」
堤さん
  「(笑)」




堤さん
  「でも、そっからかな? そこも、ほんとに 嫌だったのよ、セリフ 貰うと」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「無理だ、って! っつって」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「高校の時とか、演劇部のこととか、ものすごい バカにしてたから」
岡田くん
  「(笑)」
堤さん
  「校庭で “ア・エ・イ・オ・ウ” とか、やってるでしょ?
  アホ ちゃうか こいつら、と思ってたから」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「そういうの、自分が やんなきゃいけないっていうの、ものすごく苦痛だし、
  そんな、なんていうのかな、人前で そんな、泣いたり 笑ったり なんて、無理! って」
岡田くん
  「どこで、変わったんですか? それ」
堤さん
  「いまも あんま 変わんない。 無理! と思ってるもん」
岡田くん
  「アハハハハ! 変わってないかもしんないですよね。
  堤さん、やっぱ こう、なかなか 堤さんの年代で、こう、
  いらっしゃらない 感じですよね。
  そういった、あの 『オレ向いてないんだ』 って、いつも 言うじゃないですか」
堤さん
  「うん。 あー、向いて・・・でも、何かしら、みんな あるんじゃないか?
  どっかで、無理してるような気がするよ。 役者なんて」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「あぁ、古田新太なんかも、結構、そういうこと言うな。
  『オレは、セミプロ や』 って 言うからな、アイツ」
岡田くん
  「うーん。 なんか、堤さんの、こう、なんだろう、
  結構 こう、悩まれる っつったら変ですけど。
  あ、堤さんの年になっても 悩むんだ、と思って・・・」
堤さん
  「悩むよ~」
岡田くん
  「芝居についてですよ。 芝居について、悩むんだぁ、と思って」
堤さん
  「芝居について、っていうよりね、
  役のこと とかね、で、悩むこと っていうのは、そんな無いんだけど、
  嫌だな~ って思っちゃうのよ、また」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「また、違う役でしょ?
  いままで やってきたことで、通じるわけじゃないし」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「まあ、監督も違う 相手役も違う、って なったら、また ゼロからでしょ? その繰り返しでしょ?
  慣れ、っていうものが無いのよ」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「それが 嫌 っていうか、
  それが、いいことなのかも しんないけど、
  それが こうねぇ、慣れができない、慣れてこない、っていうのが、  
  ものすごく、毎回 毎回 緊張の連続」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「ま、でも、最近 思ってるのが、
  緊張するの やめよう、と思ってるんだけど。
  やめよう、っていうか、あまり そういうことから生まれるものは無い、と 最近 思ってて。
  若い時は がむしゃらだから、何やったか よくわかんないけど、評価されたりとか、
  よく覚えてねえんだけど・・・っていう、
  でも、一生懸命やったら、なんか 良かった って言われてたけど、
  最近は、頑張らずに、なんか いつの間にか終わってた、みたいな感じで、
  一つの作品に 取り組めたらいいな、と思って」
岡田くん
  「うん・・・」
堤さん
  「で、それは まぁ、評価 っていうものは、他人が下すもんだから、
  自分自身は、なんていうのかな、
  よう、若い時は 実感が欲しいでしょ?」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「何か やったとか、頑張ったとか、その実感は もう、いらねえな、と思って。
  その実感を求めるのは やめよう、と思って。
  ただやる・・・ただやる、っていう言い方だと、なんかこう 死人みたいだけど、そうじゃなくて、
  なんか もっと 従う、っていうか・・・そういうふうに、意識が そうなれば、すごく、
  もうちょっと 楽になるかなぁ、と思って」


(曲)
THE AVETT BROTHERS 『SOULS LIKE THE WHEELS』
Second Gleam (Dig)


岡田くん
  「なんか、20代 30代 40代 って、こう、だいぶ 変わった、っていうのは ありますか?
  20代 30代、オレ 難しかったよ、って 言ってたの 聞いたことある・・・」
堤さん
  「オレ、20代は、とくかく 仕事 選んだね」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「舞台を中心に やってたし、テレビの仕事が来ても、よっぽど面白い、って、
  自分が ほんとに素敵だ、いい本だ、と思えるもの?」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「その頃 ちょうど、トレンディードラマ とかいった頃だから、
  なんか、オシャレだけで ものを作ってるような時 だったんで、
  そういうものには、加担したくない」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「ましてや オレ、それをやって 死んだら、どうすんだ? って。
  オレが、最期の遺作は これかい! って思うのが 嫌だったのよ。
  20代の時の方が、そういうこと考えてんのよ」
岡田くん
  「(笑)」
堤さん
  「(笑)なんでやねん、今からやんけ 人生、って思うねんけど、
  死んだら、どないしょう、と。
  自分が納得しないものをして、死んだら、オレ もう、目も当てられん、と思って。
  だから、すっごく選んで、その代り、全然 食えなかったけどね。
  27ぐらいまで ずっと、家賃 2万のところに ずっといたからね」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「でも それはね、そんなに、そのこと自体は 苦痛では なかった。
  食えないこと自体は、苦痛では なかった、うん。
  で、30代に なった頃に・・・いわゆる、強がってた分、
  拒否してきたもの、っていうのが あるでしょ?」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「もう、そういうのが 来なくなるわけ、30代になってくると。
  この人、こう生きはんねんな、っていう。
  で、作品は、自分が望むように、って言ったら おかしいけど・・・に、なってくるんだけど、
  そっから、30代 入ってからを ずいぶん そういう意味では、なんていうのかな、
  そういう出会いがあったり、野田秀樹さんと出会ったり、
  そういうことで、芝居をやっていくうえでは、
  ある時期、満たされる っていうかな、そういう時期だったけど、  
  そっから、自分が また、意識が変わるわけよ。 視野が 少し広がるというか、
  自分が こういうものしか やりたくない、と思ってたものが、ちょっと 広がった時に、
  意識が広がった時に、仕事は この幅でしか 来ない」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「じゃあ どうしよう、と思ったら、
  自分の意識、こんだけ広がったんだったら、それと違うところに アプローチしていく というか、
  探していく、っていうか、
  自分の意識が広がった時に、こういうことも やりたいな、って思ったら、
  こういうことも やりたいな、っていう イメージを ずっと持ってたり、
  そうすると、読む本も 変わったり、観る番組も 変わったりして、
  映画とかも、観るのも変わって、
  そうすると、なんとなく 自然と、そういう人と 会えたり」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「そっから こう、また やってって。 なんかねえ、そういう意味では、
  イメージしたもの、とかっていうのは、その、
  そりゃ、金が欲しいとか 女が欲しいとか、そういう欲望では なくて、
  自分自身が こういう方向 進みたいなぁ、とか思ったり、
  こういうことも 大事だったんだ、
  あぁ、オレ、今まで 見れてなかった、っていうようなことに、意識が向いたときには、
  なんか、意外と オレは、その都度 その都度、そういう、人と出会ってるような 気がするね」
岡田くん
  「うーん」





岡田くん
  「ご自身は、なんか 変わられたのは あるんですか? 人との出会いも あるとは思うんですけど。
  なんか、現場での 在り方、って、
  『オレ、昔、喋りかけられるのも 嫌だったし』 みたいなこと、おっしゃってた・・・
  言うじゃないですか」
堤さん
  「あぁ、オレは すごかったよ」
岡田くん
  「もう、なんか、近づくな オマエら! みたいな感じで(笑) 現場も ずーっと いて、って」
堤さん
  「そうそう そうそう、舞台なんか、袖で、そこで集中するんだ、みたいな。
  それが芝居だ、みたいなところがあったけど、
  そのうち、こう、集中 って なんだろう? って思って、だんだん、ノイローゼ みたいに なってきて。
  現場でも、口 利かないでしょ?」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「口 利かない分、自分が、どんどん 緊張していくねん」
岡田くん
  「自分の中に 入り過ぎちゃうんですね」
堤さん
  「そうそう そうそう。 で、いちいち、監督とか 共演者が こう思ってんじゃねえか、とか、
  悪い方 悪い方 ばかり 考えてったりして、
  そのまま、もっと 気が強ければ、
  これで いいんだよ、オレは。 オレに ついて来い! って、
  言えればいいんだけど、心の中では、
  今のだいじょぶやった? って。
  今の、良かったんでしょうか? っていう心が、ものすごい あって、
  そうすると だんだん、ほんとは もっと 心を開きたいのに、開けなくなっちゃって、
  いままでと ちゃうやんけ、急に、って なるし、
  現場で そうやって やってるうちに、なんか もう、ちょっと、頭 おかしくなりそうになって、
  もう 喋ろう・・・なんでもいいから、喋りたい・・・」
岡田くん
  「フフフ(笑)」
堤さん
  「もう、欲求のままに 喋り出したら、止まんなくなっちゃって(笑)」
岡田くん
  「 『SP』 ん時、映画ん時は、すごかったですよね(笑)」
堤さん
  「(笑)」
岡田くん
  「映画ん時は だから、もう なんか、なんだろう、もう、
  ヨーイ! って言われた時点で 変われるように なった、って おっしゃってたじゃないですか」
堤さん
  「あー・・・」
岡田くん
  「ヨーイ! って 言われたら もう、その役になれるから、って言われて、
  ヨーイ、スタート! って言うと、こう 変われるんですよね。
  って、おっしゃってたじゃないですか」
堤さん
  「変われる、っていうかね、芝居・・・集中 って、一瞬で できるんだな、って思って。
  だから 要は、舞台だと、袖に いる時に 集中したって、
  表に出た時に ボケっとしたら、もう ダメなんで。
  要は、客に見えた瞬間から、芝居だ・・・」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「そうやって 切り替える方が なんていうのかな、スムーズに入っていける」
岡田くん
  「うーん。 僕が会った中では やっぱり、なかなか いらっしゃらないですよね。
  ヨーイで 変われる人は、僕、3人だけです」
堤さん
  「誰が いる?」
岡田くん
  「大竹しのぶさん、宮沢りえさん、堤真一さん」
堤さん
  「ウソ ?!」
岡田くん
  「この 3人です」
堤さん
  「3人、共演してるがな・・・」
岡田くん
  「ハハハ(笑)」
堤さん
  「2人とも、オレ」
岡田くん
  「大竹しのぶさんと 宮沢りえさんは、ワハハ! って 笑ってて、
  『じゃあ いきま~す! 本番、ヨーイ、スタート』 って、
  ボロ って・・・(笑)」
堤さん
  「ボロ って 泣く」 
岡田くん
  「涙、流れた(笑)」
堤さん
  「あれはね、あれは 女性特有の・・・」
岡田くん
  「いえいえ、堤さんも、その気配 ありますよ、やっぱ。
  尾形総一郎。 『SP』 の、尾形総一郎の、現場で やってる時の(笑)
  その、表情の ギャップが すごいじゃないですか」
堤さん
  「あー・・・」
SP 野望篇 DVD通常版
岡田くん
  「ワハハ~! ワハハ~! っつって、そのあと、
  『それが大義の・・・』 って」
堤さん
  「アッハッハ~!」
岡田くん
  「めっちゃ 変わるわけですよね。 アハハ(笑)」
堤さん
  「特に、でもね・・・」
岡田くん
  「わっ、変わった~! と。 顔が変わるから・・・(笑)」
堤さん
  「ああいう 真剣な芝居 って、
  端っから入ってたら、ちょっと 恥ずかしい セリフが多いのよ、ああいう役 って」
岡田くん
  「あ、まあ 『SP』 特に 硬い・・・セリフが 硬いですからね」
堤さん
  「そういう時は、余計に ギリギリまで ふざけてるかな」
岡田くん
  「うーん、あ、逆に、そういう時こそ、ギリギリまで・・・」
堤さん
  「ギリギリまで」
岡田くん
  「やっぱり、現場の作り方が 変わってきた、ってことですかね」
堤さん
  「うん。 えーっと、もちろん 自分自身が リラックスする、っていうことも あんだけど、
  やっぱりね、現場 ってのは 元々、ものすごい 緊迫感なんで、
  そうすると、一つの ミスが でっかく感じるし、
  それは スタッフも そうなのよ、カメラマンにしても、ピント送る人間にしても、
  それが、その人達も楽しんでやって、明日も また、この現場 来たい、って思えるのが、
  一番、もの作り って いいんじゃないかな、と思って。
  それは 決して、ふざけてることが楽しいんではなくて、
  一瞬の集中で、もの 作って、
  で 頭を柔軟にすることによって、発想力も また、変わってくるし、
  そしたら、若い人達が のびのびと できるでしょ?」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「そしたら、なんか 別の方向とかも 見えてくる可能性があるので、
  監督も、意識が変わるかもしんないし、
  そいつの良さが こう、ちょっとした 普段の姿から見えてくると、そういう姿も こう、見てとって、
  ワンカット この表情ほしい、とか思ったりすることも あるわけじゃない」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「そういうことって 大事だな、と思ってるから、
  そっから、話 って 膨らんでいくし、物語が こう、分厚くなっていくんで、
  そういう環境 作れんのは、一番、自分も楽だし、
  自分も 明日また 来たくなるし、っていう・・・」


(曲)
INNOCENCE MISSION 『BRIGHT AS YELLOW』
Glow


岡田くん
  「苔、育ててるんですよね」
堤さん
  「えっ?」
岡田くん
  「苔、育てて・・・」
堤さん
  「育ててる。 苔、って 難しいな~」
岡田くん
  「アハハハ! 家で 苔・・・(笑)
  だから、全然 なんかこう、ねえ、世間が思う、派手な俳優さん 女優さん、
  芸能人、ていうのとは違う じゃないですか、やっぱり・・・」
堤さん
  「向いてない・・・」
岡田くん
  「向いてない(笑)いつも・・・いつも、やめたいとか・・・」
堤さん
  「オレ、だって この、六本木ヒルズ?に 来ること自体が、オレ、
  あっ、なんか・・・居場所じゃない。 オレの 居場所じゃない と思いながら」
岡田くん
  「いつも、やめたいとか、オレ もうダメだ~ とか 言うじゃないですか」
堤さん
  「言う」
岡田くん
  「堤さんが 俳優をする原動力 って、なんですか?」
堤さん
  「原動力、ねえんだよ」
岡田くん
  「好きなんですよね?」
堤さん
  「えーとねえ、芝居・・・」
岡田くん
  「好きでもないですか」
堤さん
  「ある意味 好き・・・だけど、ある意味 嫌い、みたいな」
岡田くん
  「(笑)」
堤さん
  「なんか、言ってること あれだけど、
  演劇青年とか、映画が大好きで、映画青年とは言わないけど、そういう 映画オタクみたいな、
  ほんと大好きで、っていうのでは、僕は 全くないので、
  そういう人達から比べると、オレは たぶん、演劇とか 映画 って、好き・・・
  その人達が言う 好き、という レベルまでも 行ってないだろうな、と思うし」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「嫌いか、っつって、
  タモリさんが ミュージカル 絶対 見ねえ、っていうほど、嫌いでもねえしな~、みたいな」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「ただ、その場に いま置かれてるから やってる、というか、
  他に ねえな~、みたいな」
岡田くん
  「ふーん。 なんか、目標にする俳優さんとかは、いらっしゃるんですか?(笑)」
堤さん
  「いるわけ ないじゃん」
岡田くん
  「ハハハ(笑) いなさそうですよね」
堤さん
  「うん」
岡田くん
  「昔から、いないんですか?」
堤さん
  「昔から 無い。 それは、いなかった」
岡田くん
  「大好きな俳優さん、とか」
堤さん
  「大好きな俳優さん。 大好きな俳優・・・先輩の俳優さんて、でも、
  どんどん どんどん 好きになってくるから、年と共に」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「だから、山本圭さんとか、すっごい、やってて 好きになったし、
  ほんと あの人、芝居 大好きなんだ、と思ったし、
  そうすると なんか、自分が こう、全く 追っつけてない、って感じは したけどね」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「でも、そういう先輩 見てたり、一緒に 仕事すると、すごく 好きになるし、
  うわ~、オレ、劣ってる。 この人達に比べて、全然 劣ってる。 ほんとに ダメだ、と思う」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「この間も、中井貴一さんと 仕事してて、貴一さんて、4つか 5つぐらいしか 上じゃないんだけど、
  あっ、レベルが違う、と思ったもんね」
岡田くん
  「どういうとこが ですか?」
堤さん
  「人間としての」
岡田くん
  「うーん。 人としての?」
堤さん
  「人としての レベルが違う。 受け入れ方、っていうかな。
  そういうものが もう、全然 違う、と思った」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「うん、見習わなければ・・・」
岡田くん
  「(笑)」




岡田くん
  「次回作 『プリンセス・トヨトミ』 が、5月28日公開なんですけども」
(仮)映画オリジナル・サウンドトラック「PRINCESS TOYOTOMI」
堤さん
  「はい」
岡田くん
  「舞台が 大阪」
堤さん
  「そうなんです」
岡田くん
  「大阪出身の・・・」
堤さん
  「岡田くん、大阪出身やん」
岡田くん
  「そうです」
堤さん
  「僕は、兵庫県西宮市なんで」
岡田くん
  「いやいやいや(笑)」
堤さん
  「もっと、エレガントな街なんだっ」
岡田くん
  「アハハハハ(笑)」
堤さん
  「大阪とは、ちょっと違うんだよ」
岡田くん
  「どんな話なんですか?」
堤さん
  「これねえ、ほんと 奇想天外な、万城目さん ていう・・・小説なんですけど、
プリンセス・トヨトミ (文春文庫)
  大阪が、いわゆる 独立国である、という、
  おおっぴらには してないが、独立国であった。 いや、今も 現在も 独立国である、という話で、
  その 総理大臣、ていうのが 中井貴一さん演じる、
  えー、真田・・・なんだっけな? っていう人 なんですよ」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「そういう話で、奇想天外なんだけど、非常に こう、物語が進んで・・・
  いわゆる サスペンス的な要素もあり、すごい バラエティー に富んだ感じなんだけど、
  最終的には、非常に こう、なんていうの、人間の その、
  まあ、父と子の物語だったりするんで」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「脚本を読んだ時には、これ ほんと 作品に できんのかな? と思ったけど、
  出来上がり 観たら、やっぱり、
  監督、鈴木雅之 監督なんだけど、ああ よく・・・素晴らしいな、と。
  この本を よくこんなふうに できるな、っていう」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「うん。 いい作品なんで、ぜひぜひ、岡田くんも・・・どっかで 観てよ」
岡田くん
  「あ、観に行きます、ぜひ」
堤さん
  「うん」
岡田くん
  「あのー、部下役に 綾瀬はるかさん と 岡田くん、出てますけど」
堤さん
  「うん」
岡田くん
  「どうでしたか?」
堤さん
  「まあ、綾瀬さんは スゴイよ」
岡田くん
  「(笑)・・・スゴイですか」
堤さん
  「天才」
岡田くん
  「おー」
堤さん
  「ビックリするよ」
岡田くん
  「へぇー・・・」
堤さん
  「大阪城 見ながら、
  ロケの時、大阪府庁内で ロケしてて、
  窓から こう、遠くに 大阪城が見えて、
  『堤さん・・・』
  『うん?』 て、
  『お寺、って いいですよね』 って」
岡田くん
  「フフフ(笑)」
堤さん
  「で、オレが 『エーッ ?! 』 っつったら、
  『アハッ、間違えた! 神社だった~!』 だって」
岡田くん
  「アハハハハ(笑)」
堤さん
  「信じらんないでしょ?」
岡田くん
  「(笑)」
堤さん
  「岡田将生くんはね、まだ 21か 2ぐらい」
岡田くん
  「うん、若いですよね」
堤さん
  「若い。 若いけど・・・あのね、なんだろう、
  役者さんとして 面白いな、と思うのは、
  非常に、彼、ものすごく オドオドしてんのよ、現場で」
岡田くん
  「うーん。 真面目で いい子だ って・・・」
堤さん
  「真面目。 真面目で、だから 緊張も するし、オドオドしてるんだけど、
  役の掴み方、っていうのが、ちゃんとしたとこ、核をちゃんと握って 演じることができる子なんで、
  多少 オドオド してようが 何してようが、
  その役は、きっちり 成立させれる、というか・・・」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「ズレてない、ってことだから、自分の思いで その役を作っていくというより、
  ちゃんと、脚本の中で 読み取って、しっかり握ったまんま、
  それをブレないようにして、芝居することできるんで。
  すごい面白い、いい役者さんだな、と思って」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「うん、面白かった、彼は」


(曲)
CELTIC WOMAN 『永遠の絆~プリンセス トヨトミのテーマ』
ビリーヴ~永遠の絆


岡田くん
  「堤さん、よく言うのは、
  『生き方だよ』って 言ったりもするじゃないですか」
堤さん
  「うん」
岡田くん
  「芝居をやっていくうえで 大事なのは、自分の生き方だよ、って、おっしゃってたんですよ」
堤さん
  「うん」
岡田くん
  「で、香川さんは 『ラブだよ』 って、おっしゃって・・・」
堤さん
  「ハハハハ!」
岡田くん
  「ずっと 二人で、
  『ラブ イコール 生き方だね』 とか っつって、二人で ずっと(笑)3人で話してたとき(笑)
  そうだよね~ みたいな話を 堤さんと(笑)香川さんが、ずーっと してたんです。
  『ラブだよね』 っつって」
堤さん
  「ま、そう・・・でも、ラブは・・・大事だよね」
岡田くん
  「アハハ! 『ラブだよね、生き方だよね』 っつって」
堤さん
  「だから、芝居とかも、ラブから入らないと やっぱりね、嫌に なってくるから、
  そういう意味では 今の作品は、ラブから入れるような、
  あ、これ好きだ とか、このためにだったら こう、
  ま、役どころとか 何とか っていうより、
  自分が 人前に出ること 嫌だけど、このために やる、
  この物語のために やる、っていうのは大事かな」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「ま、生き方 っていうのは たぶん、出ちゃう っていうか、
  その お芝居に、その人の それぞれの。
  それが、いいこと 悪いこととかでは なくて、芝居 って、そういう、
  その人の生き方とかが こう、どんな役を演じてても、透き通って 見えてくる、というか」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「だから、見破られてる っていうか、気がするんで、
  そういう意味で、生き方・・・生きる姿勢 だと思う」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「・・・また、腹、鳴った」
岡田くん
  「(笑)おにぎり、頼みま・・・」
堤さん
  「いや、ウソ ウソ、ウソだよ、いいよ~!」
岡田くん
  「なんか 来そうですけど・・・あっ、来ました、おにぎり」
堤さん
  「来たよ~! なんて いいスタッフなの、ここは!
  ジェジェジェ、J-WAVE でしょ?」
岡田くん
  「J-WAVE です」





岡田くん
  「後輩 とかって・・・食べながらで 大丈夫ですよ。
  後輩 とかって、どう 思ってますか?」
堤さん
  「後輩?」
岡田くん
  「先輩 後輩 って 意識、って あるんですか?
  後輩 って、まあ なんていうか、年下でも いいですけど」
堤さん
  「あ、でも、年下の イメージとか・・・うーん、でも あんま、そんなに 意識しないかなぁ・・・」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「先輩の俳優さんで、初めて 一緒になる方も、初めてやる 若い人も、
  同じ、こう、緊張感があるから、
  年上 年下で、あんまり 決めてることは 無いかなあ・・・」 (ガサガサと、薄い紙の袋を開く音・・・
岡田くん
  「でも、後輩に相談されること、多いんじゃないですか?」
堤さん
  「オレ、あんま 無い」
岡田くん
  「ほんとですか?」
堤さん
  「だって、オレが・・・やめたい って言ってる人間に、誰も 相談しないよ」
岡田くん
  「(笑)いや、でも 意識は・・・イメージは、強いですけどね。
  堤さんは やっぱり、その、みんなで飲みに行ったりとかされるタイプの方 じゃないですか」
堤さん
  「うん」
岡田くん
  「そこで、なんか こう、みんなで集まって 飲んでて、相談を受けたりとかって」
堤さん
  「いや、役者同士 って、あんまりね、(ガサガサ ガサガサ・・・)(笑) 相談 ていうか、
  若い人達も、相談しても、なんだろう、芝居のことだけ相談するわけじゃないし・・・(笑)
  ちょっと これ、バリバリ うるさいね」
岡田くん
  「これ・・・僕、5年、この番組やってますけど、初めてです」
堤さん
  「(笑)ごめん・・・」
岡田くん
  「アハハハハ! 全然、だいじょぶです」
堤さん
  「(モグモグしながら・・・) あ、美味しい」
岡田くん
  「美味しいですか」
堤さん
  「うん。 これ、何て いうんやろね。 こんなん、初めて 食べた」
岡田くん
  「ほんとですか。 これ、なんですかね。 “ パニーニ ”」
堤さん
  「パニーニ、ちゅうの?」
岡田くん
  「パニーニ、みたいですよ」
堤さん
  「これ、どこの 食いもん?」
岡田くん
  「(笑)どこ スかね~ イタリア・・・」
堤さん
  「イタリア? あ~・・・」
岡田くん
  「パニーニ、です」
堤さん
  「(モグモグしながら・・・) パニーニ」




岡田くん
  「じゃあ、後輩 っていう意識は、あんま無いですか?」
堤さん
  「うん、えっと・・・」
岡田くん
  「無いのか・・・相談されたりとかも」
堤さん
  「(まだ、モグモグしながら・・・) 仲間」
岡田くん
  「仲間」
堤さん
  「仲間」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「あの・・・そん時 そん時に集まってきた仲間、っていうか、
  その意識が すごく強くなってきた」
岡田くん
  「若い時より・・・」
堤さん
  「うん。 若い時は いっつも、試される現場みたいな感じがしてたんで、
  もう、これ ヘタこいたら、仕事 無い、みたいなところがあったし、
  そういう意味では、今は、この作品を作るための 仲間」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「仲間だから、それで 年上 年下とか、あんまり関係なく、
  もちろん、年上の方には、あまり失礼なことは できないし、
  あまり、ざっくばらんに みたいな感じは、こちらからは していかないけど。
  あの・・・あれかな、あんまり関係ないかなぁ、うん」
岡田くん
  「じゃあ ですね、俳優として、これから目指すところは」
堤さん
  「ないね」
岡田くん
  「アハハ! 考えましょう」
堤さん
  「何も 考えない」
岡田くん
  「考えましょう」
堤さん
  「俳優として 目指すところ?」
岡田くん
  「俳優として 目指すところ」
堤さん
  「なんだろうなぁ・・・
  役者として、仕事はね、あの・・・もう、今年 47なんで、
  役割として、どんどん変わってくるので、もう お父さんとかに なるし
  幅が 移行していくと思うので、そこを自分が どう・・・
  いま、結婚もしてないし、子供も いないんで、自分の中で、そういう役が増えてくると、
  ものすごく、自分で 無理してる感が出てくる、感じちゃうと思うんで、
  そこを 自分が どうやって受け止めて、やっていけるかなぁ、っていう・・・だけかなぁ。
  父親役だから こうやってればいい、とかっていうことで、
  形で演じるんではなくて、こう やっぱり、気持ちとして、
  どんな気持ちなんだろう、って やっぱり想像するんだけど」
岡田くん
  「うん」
堤さん
  「そこの辺りが こう、自分で、
  オレ、いねえから わかんねえよ、っていうのと、常に 闘いになると思うので、
  なんか、自分が そういうことを実際に経験してるかのように、
  その現場でいれたり、過ごしていけたら・・・うん」
岡田くん
  「うーん」
堤さん
  「だから、あんまね、こういう役 やりたい、とかっていうのは 無いんだけど・・・
  まあ、アクションは しんどいし」
岡田くん
  「(笑)」
堤さん
  「ホント、しんどいんだよ」
岡田くん
  「いや、しんどいスね(笑)」
堤さん
  「いや、岡田くんは 速いんですよ!」
岡田くん
  「ずっと ねえ、アクションシーン やだ やだ、っつって 『SP』 ん時も」
堤さん
  「いや、でも ビックリしたよ!
  オレ、いままで、そういうとこにいて、すごい運動神経の人達、いっぱい 会ってるけど、
  いや、岡田くんは ちょっと、ハンパ じゃなかったね」
岡田くん
  「(笑)ほんとですか」
堤さん
  「速えっ! と思ったね」
岡田くん
  「(笑)速えっ・・・」
堤さん
  「コイツ、ほんとに 弾丸 避けれるな、とかさ」
岡田くん
  「いや(笑)避けれない ッス(笑)」


(曲)
DAVID LYNCH 『GOOD DAY TODAY』
GOOD DAY TODAY / I KNOW [解説・ボーナストラック付き国内盤] (BRE33)


岡田くん
  「今回 “いい先輩になるには” っていうことなんで、あれですけど、なんか、後輩。
  まあ僕ら世代でもいいですよ、若い世代とか、ま、僕にでも いいですけど、なんか、
  こうあってほしい、みたいなの ありますか?」
堤さん
  「若い人達に こうあって・・・あ、でもね、いい先輩 っていうかもしれんけど、
  いい後輩が、いい先輩 育ててるような もんだからね。
  あの・・・いい後輩だったら、いい先輩に なるし、
  ダメな後輩だったら、たぶん ダメになるやろうし。
  そういう意味では 別に、先輩が後輩 育ててる、っていう、
  ま、ある段取りとか、経験値で、もの言うことは できても、
  実際に そこに、その、先輩 っていう立場の人が成立するのは、
  やっぱり、いい後輩がいないと無理だよね」





(対談が終わって、岡田くんの感想)

「さあ、ということで、堤真一さんと お話をさせていただきました。
いやあ、やっぱねえ、堤さん、いい先輩なんですよねえ。
ま、聞いてもらって、わかっていただけたと思いますけども(笑)

やっぱり、なんかこう、後輩でも 仲間だと思っている、っていうこと だったりとか、
なんだろうね、いい後輩が いい先輩を育てる、っていうこと だったりとか、
おっしゃってくれてましたけども、
なんだろう、やっぱり、堤さん自身が、
僕も、ここ 7年ぐらいですけど、やっぱ なんか、相当 昔から、
話し聞いてると、
悩まれて 悩まれて、いま すごい楽になったんだ、みたいなこと おっしゃってて。
昔、ほんとに難しい方だった、っていうのを(笑)違うとこから 聞いたこと ありますけど。
本人も おっしゃってましたけど。

あのー、やっぱ そういう こう、悩んで 悩んで、乗り越えていって、
今の堤さんが あるんだろうな、って、すごい思いますし、
ねえ、自分達も、ああいう こう、悩み続けて、
いい大人になって、いい先輩になれれば いいなあ、って、すごく思いますね」


(曲)
SAINT ETIENNE 『HUG MY SOUL』
Hug My Soul



(堤さんからの コメント)

「岡田くんは・・・僕は 元々、その、出会ったのが、映画で出会ってるので、
彼のこと、僕は 元々、アイドルをしてる人 というより、役者として 見てるので、
これから、どんな作品 やってくれんのかな、っていう、
どんなふうに やっていくんだろう・・・楽しみな、あの~、人です。 うん。
で、まあ できれば、また今度は、舞台なんかで一緒に やれたら、楽しいかな、って、
うん、思います。

いい後輩 ですよ。 後輩、っていう言い方、嫌だけど、
“いい人”
真面目だし・・・うん。
ほんと、いい人」

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