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2011/3/27 on air  「VFXの秘密を教えてください」                    (guest) 山本雅之さん



(オープニング)

「こんばんは、岡田准一です。 今夜も始まりました 『Growing Reed』
この番組では、毎週一つのテーマの専門家をお呼びして、徹底的に質問。
番組の終わりには “考える葦” として、
僕も、みなさんと一緒に、成長したいと思います。

『SP 革命篇』 が、公開されて 2週間が経ちましたが、皆さま 観ていただけましたでしょうか。
観ていただいた方には、おわかりになると思うんですけども、『革命篇』
VFX が たくさん入って、凝りに凝っています。

VFX とは、ビジュアル・エフェクツ の略で、
現実には 見ることのできない、画面効果を実現するための 技術のことを指します。
視覚効果 ともいい、いまや、ほとんどの 映画やドラマで、VFX は 使われていますよね。

そこで 今日は 『SP』 の、VFX ディレクター で、
日本の VFX の第一人者である、山本雅之さんを迎えて、
映画にとって、VFX が どのぐらい重要なのか、
そして いま、VFX の技術は、どこまで進んでいるのか。
そして、『SP』 の映像は、どのように作られたのかの秘密を 解き明かしたいと思います。

山本さんは 実際、VFX を作る、っていうのも そうですけど、
VFX ディレクター という、ちょっと こう、指示を出したり、
こういうふうにしたら いいですよ、
こういうカット割りにしたら いいですよ、っていうことまでやる、という イメージが、すごく強くて、
日本では、第一人者 と呼ばれている方です。

“VFXの秘密を教えてください”

J-WAVE 『Growing Reed』
新しい一週間、最初の60分。 ぜひ、一緒にお付き合いください。」



(曲)
菅野祐悟 『SECURITY POLICE』 
『SP 革命篇』オリジナル・サウンドトラック


岡田くん
  「やっぱ、日本の VFX では、やっぱり、
  山本さんに頼んどけ、っていう言葉が、あるじゃないですか」
山本さん
  「うーん・・・あるのかな(笑)」
岡田くん
  「アハハハ! 山本さんに、VFX だけじゃなくて、ディレクター、
  ディレクション も含めての技術として、やっぱり、山本さんに頼んどけ、っていう言葉が、
  僕、よく聞くんですよ、ほんとに」
山本さん
  「ほんとですか?」
岡田くん
  「山本さんと やるんだったら 安心だよね、っていうのを聞くんですけど」
山本さん
  「それは 嬉しいですけど、すごいプレッシャー ですね(笑)」
岡田くん
  「アハハ! 相当、忙しいんじゃないですか?」
山本さん
  「まあ でも 『SP』 この 『革命篇』 が終わって、やっと、
  ずうっと やってきた 『SP』 が、一段落したので、
  いまは、ちょっと 落ち着きましたけどね」
岡田くん
  「あ、ほんとですか」
山本さん
  「うん」
岡田くん
  「山本さん、そもそも、VFX の世界に入ったのは、何なんですか?」
山本さん
  「僕は ずうっと、VFX を やってきた わけじゃなくって、
  元々は、ディレクター やってたんですね」
岡田くん
  「あっ、普通の、映像ディレクター やってらした・・・」
山本さん
  「そうですね。 だから 僕、AD も やったことあるし、自分で 演出もして、
  番組 演出したりとか、CM やってみたりとか、
  あと、ミュージック クリップ やってみたりとか」
岡田くん
  「へぇー」
山本さん
  「だから 別に、CG だけを ずっと やってきたわけじゃなくって、
  たまたま、ちょうど 時代が、なんか まぁ、ね、
  CG とかが 普通に、パソコンとかでも 作れるように なってきて、
  それの タイミングに、上手く 乗っかったんですよね。
  だから、元は、自分の演出している作品に、
  そういう CG とか、VFX 的な要素とかを使いたくって、
  で、自分で こう、ちょっと やり出してから、面白くなってきて。
  たまたま、映画とか ドラマとかを やっている スタッフとかに 知り合いがいたんで、
  声を掛けてくれて、そっから ですかね」
岡田くん
  「どこで、学んだんですか?」
山本さん
  「うーんとね(笑)これが、特に 何かを こう・・・(笑)」
岡田くん
  「(笑)」
山本さん
  「学校があるわけでも ないし、資格があるわけでも ないので、
  何かを学んだ ってことも、実は 無くて。
  だから たぶん、僕が こう、皆さんに 声 掛けてもらえるのが、
  まあ 単純に、技術的なことだけじゃなくって、演出的な ところも含めて、
  VFX とか CG とか、あと、映像の表現とかを こう、
  面倒みれる、っていうとこで、たぶん、声を掛けてもらえるのかな、と思ってるんですけど」
岡田くん
  「そうですね。 VFX の技術じゃなくて、
  『SP』 でも、こう、なんだろう、監督と相談して、その・・・
  どういうふうに やったら VFX が効果的に使われんのか、とか。
  山本さんの台本の付箋、見せてあげたいですよね(笑)」
山本さん
  「(笑)」
岡田くん
  「色分け されてんスよ」
山本さん
  「そうですね(笑)」
岡田くん
  「オレに、見せてくれて。 こんだけ あるんだ、っつって。
  あの・・・A・B・C とかに分けて、
  CG の、VFX の難易度で、ほんと 100何個 って。 アハハ!」
山本さん
  「それは、作品によっても 違うんですけどね。
  『SP』 に関しては、とにかく VFX の要素が あまりにも多くて」
岡田くん
  「そうですねえ・・・」
山本さん
  「だから、やるに おいては、一回 整理しなくちゃ いけないんですよね」
岡田くん
  「あの 付箋は、見せてあげたいですよね。
  色分けにして、なんかこう・・・(笑)」
山本さん
  「岡田さん、聞いてくるからね、それをね。
  『これ、なんスか~?』 って(笑)」
岡田くん
  「(笑)『これ、なんスか』 アハハ!」
山本さん
  「(笑)」
岡田くん
  「これは、VFX の難易度・・・あと、ここで VFX が いるよ、っていうので、あの、
  付けてるんだ、って 教えてもらいましたけどけど」
山本さん
  「それがね、一番 最初の 作業だったりするんですよ」
岡田くん
  「へぇー」
山本さん
  「台本を まず読んで、大体 まあ 自分で、これは 普通に撮れるか、
  もしかしたら、VFX で なんとかして下さい、って言われるな、っていうのを、
  大体 最初、印つけとくんですね、ザーッと」
岡田くん
  「うんうん」
山本さん
  「そうすると、大体 この 一作品で、何カットぐらい VFX に 関わるカットがあって、
  そうすると 今度、難易度が 関わってくるんで、
  どれぐらいの物量と どれぐらいの手間暇で、撮んなくちゃいけないのか、っていうのを、
  一回、バーッと 整理するんですよね。 まず そっからで。
  で、とにかく、時間と予算が、必ず あるじゃないですか、映画 作るにしても」
岡田くん
  「うん」
山本さん
  「だから、限られた 時間と 予算の中で、一番 いい形のものに したいので、
  だから まず最初に、その整理をして、そっから、今度、打ち合わせをして、
  で、実際に、これ 撮れる 撮れない、って 話に なってくるんで。
  大体、まぁ 言われるんですよ。
  困難な ものほど、これ ちょっと 合成で、なんとか なりませんかね、って言われるんで、
  そんときに、ま、合成で 全部、引き受けても いいんですけど、
  でも、ね、実際に、撮れるものを トライした方が、
  もっと、より効果的なもの って たくさんあるんで、
  そこは ちょっと、冷静に、これは こういうふうに撮ったら どうですか? とか」
岡田くん
  「うん」
山本さん
  「これ、今 こういうカットで撮ろうとしてるけど、
  こんな撮り方したら、もっと効果的に なるんじゃないですか? っていうのが、
  話し合いをして作ってく、っていう感じですかね」


(曲)
MASSIVE ATTACK 『TEARDROP』
Mezzanine


岡田くん
  「ずーっと、だって・・・映画、探されてましたもんね」
山本さん
  「うん(笑)」
岡田くん
  「 『SP』 んときも。なんか、参考になる映画は ないいか、って言って、ずーっと、映画 探して、
  こういう CG の、このカットの撮り方も できるなあ、っつって 探されてたじゃないですか」
山本さん
  「うん。 まあ、パクリ?(笑)いやいや・・・」
岡田くん
  「(笑)パクリじゃない ですよね」
山本さん
  「あのー・・・」
岡田くん
  「アイディアを いただいて、また ちょっと変えて」
山本さん
  「うん。 ま、それと、やっぱり スタッフに、イメージ を まず、
  こんなことを目指しますよ、っていうのは 伝えたいんで。 だから まあ、別に・・・
  すごく参考になる作品 てのは、たくさん あるんですけど、
  それを そのまんま やっても、つまらないんで、
  これを スタート地点にして、
  こんなふうに膨らましたら、面白いんじゃないの? ってのは、
  特に、時間とか 予算が無い 作品では、そういうことを すごく 聞いてくるんで、
  それは、すごく やってましたね」
岡田くん
  「山本さんに、影響を与えた映画 とかって、ありますか?」
山本さん
  「うーん・・・すごく 古いんですけど、30年ぐらい前の作品なんですけど、
  『ブレードランナー』 っていう SF映画 が あって」
岡田くん
  「あー・・・はいはい」
山本さん
  「知ってますよね?」
岡田くん
  「知ってます、知ってます」
ブレードランナー ファイナル・カット [DVD]




ブレードランナー




山本さん
  「気が付いたらね、もう 30年ぐらい前 なんですけどね、あの映画」
岡田くん
  「そーかあ・・・『ブレードランナー』 観て、
  あ、こういうの あるんだ、と思って、始められた ってとこは あるんですか」
山本さん
  「うーんと、ちょうど、だから 30年前なんで、高校生ぐらいの時に 観てるんですけど、
  当時ね まだ、CG とか って世界じゃ なかったんですよね。」
岡田くん
  「うん」
山本さん
  「いわゆる 特撮の世界で、だから 意外と ああいう、
  ビジュアルが、すごい洗練されてる映画なんだけど、そんなに、CG 使ってないんですよ。
  たぶん、CG ほとんど無くて、
  ミニチュア とか、そういうのを すごく駆使して。
  合成も、いまは デジタル合成ですけど、当時は ほんと、フィルムを光学的に、
  オプティカル合成 っていう、フィルム同士を合成していく、ってことを やってて、
  それで、あれだけの作品ができてる っていうのは、いまだに。
  だから、今だったらね、たぶん CG とかで やるんでしょうけど、
  でも、あの当時、そういう技術が無い中で、
  いま観ても、すごく 新鮮なものを作ってる、ってのは、
  ああいう作品 作れたら、いいですよね(笑) 」
岡田くん
  「(笑)」




岡田くん
  「VFX の、こう、在り方 って、どういうふうに 思われてるんですか?」
山本さん
  「うーん、あの・・・映画とか ドラマとか、そうなんですけど、
  まあ、嘘じゃないですか、全部」
岡田くん
  「うん、フィクション」
山本さん
  「うん、まさに その、いい言い方をすれば フィクションを作っていて、
  だから、例えば、何気ない日常を撮ってるような ワンカットがあっても、
  そこに 歩いてる人とか、置いてあるものとか、って、
  実は、スタッフが 全部、用意して、歩いてる人も エキストラで、
  全部、作られてたりするんですよね」
岡田くん
  「うん」
山本さん
  「だから、映像自体が 嘘を上手くつく、仕事なんですけど、
  そんなかで VFX は、一番 嘘をつく部署だ、っていうふうに思ってて。
  で、たぶん、映像 作ってる人達 って、その、嘘つくの 楽しかったりするんですよね。
  それは だから、観客の皆さんに、その嘘を いかに本物らしく見せるか。  
  そこの楽しさ って、すごく あるんですけど、
  VFX は、特に そこが、一番 求められるというか。
  大嘘ついて なんぼのものだ、っていうね」
岡田くん
  「大嘘つき なんですね」
山本さん
  「うん!」
岡田くん
  「アハハハ!」
山本さん
  「ほんと 大嘘つき(笑)
  『SP』 なんかは 特にね、そうじゃないですか」
岡田くん
  「 『SP』 は、どうだったんですか?
  あの・・・まあ、僕は ちょっと(笑)なんとなく知ってますけど、
  全体で、どのぐらいの CG の 数でしたっけ?」
山本さん
  「大小 含めて、400弱ぐらいは・・・」
岡田くん
  「それ 『革命篇』 だけで ですか」
山本さん
  「うん 『革命篇』 だけで」
岡田くん
  「 『革命篇』 だけで、400弱 を、皆さんが見つけられるか、って話ですよね」
山本さん
  「見つけらんないでしょう(笑)」
岡田くん
  「アハハハ! でも、その(笑)山本さんの あの、書いてるの見たら、すごいんですけど、
  やっぱり こう、なんだろう、表札とかも、VFX みたいの書いてたりもするし、見切れ も、消すし、
  膨大な量、じゃないですか」
山本さん
  「ええ」
岡田くん
  「それ、何時間ぐらい かかるんですか?」
山本さん
  「えーっと ねえ(笑)時間は、
  例えば、一つの カットを どれくらいかけて やってるか、っていったら、
  簡単なものは、ほんとに 半日ぐらいで終わっちゃうものも あるし、
  大変なものは、何ヶ月もかけて やってますよね」
岡田くん
  「うーん」
山本さん
  「だって、400カット あって、それ、1日 1カット やってたら、1年以上 かかっちゃう」
岡田くん
  「かかりますよね」
山本さん
  「そういうわけには いかないし、実際 『SP』 の 『革命篇』 は、
  これは、実質、たぶん 3か月ぐらいが メインの期間で、
  そこに プラス、あと 1か月ぐらい、ちょっと、余力があって やってる感じなんで」
岡田くん
  「もっと くれよ、って 思わない・・・んですか?」
山本さん
  「思う」
岡田くん
  「アハハハ!」
山本さん
  「(笑)」
岡田くん
  「だって、よく 言われるじゃないですか。
  『CG とか VFX は、やっぱり、予算と 時間だ。
  時間と予算さえ くれれば、オレら、ほんと すごいもん できんだよ』
  みんな、言う じゃないですか」
山本さん
  「えっとねえ、仕上げの期間は、たしかに、時間 欲しいですけど、
  もっと欲しいのは、撮影の時間 かな?」
岡田くん
  「あー・・・」
山本さん
  「うん。 ほら、『SP』 も そうですけどね、やっぱ、
  すごい スケジュール、過酷な中で やってるでしょ?」
岡田くん
  「時間・・・過酷ですからね。 パンパン パンパン 行かないと、撮りきれない(笑)」
山本さん
  「撮りきれない。 ほんと(笑)だよね」
岡田くん
  「時間 ねえぞ! って いうのがねぇ」
山本さん
  「そう」
岡田くん
  「合言葉 でしたからね」
山本さん
  「うん。 そこの ギリギリのとこで やってるじゃないですか。
  で、僕ら VFX の部門の人間は、現場 行って、まず お芝居を撮ってもらわないと、
  VFX はね、そこの後に 付随するものだから、お芝居 優先で、まず 撮ってもらって、
  でも、今度 じゃあ VFX のカットを撮る、って いったときに、
  当然ね、時間も限られてる中で、でも、一番いい素材 撮りたいので、
  そうすると ほんとに、そこに 時間をかけたいんだけど、
  いろいろ こう、やっぱり、諦めなくちゃいけないことも あるんですよね、
  実写で、現場で撮ってみて。
  そんときに、何を諦めて 何を撮っとかなきゃいけないのか、みたいな ジャッジを、
  スピーディー に、そこで やってく っていうのが、意外と 求められる」


(曲)
SUGAR PLANT 『HAPPY』


岡田くん
  「 『SP』 で、テレビシリーズ、映画、通して、
  『SP』 の映像で、一番 大変だったのって、何ですか?」
山本さん
  「うーん と、ドラマは・・・大変でした」
SP エスピー 警視庁警備部警護課第四係 DVD-BOX




SP 警視庁警備部警護課第四係




岡田くん
  「グリット とか、ですか?」
山本さん
  「うん、えーとね・・・」
岡田くん
  「オープニングで、ちょっと 顔が、
  ま、見て下さってる方は、わかると思うんですけど、
  僕の顔が ちょっとずつ こう、変わって、堤さんに なったりとか、そういう、
  あれも・・・山本さん」
山本さん
  「タイトルバック ですね」
岡田くん
  「タイトルバックも、山本さんの演出ですよね」
山本さん
  「まぁ あれは、僕が 一人で 作ってんですけど・・・」
岡田くん
  「そうですよね」
山本さん
  「(笑)」
岡田くん
  「監督に見せて 『あぁ、いいじゃん』 って なって(笑)OK に なったものですもんね」
山本さん
  「うん」
岡田くん
  「だから ああいう、演出も、山本さん してるんですよね」
山本さん
  「うん」
岡田くん
  「だから 『こういうの作っといて』 って 言われて、作るわけでは なくて、
  『こういうの どうですか?』 って 言って いうのも やる、っていうのが 山本さんの特徴だと・・・」
山本さん
  「うん。 たぶん、僕と仕事をしてくれている 監督の方とかは、特に そうなんですけど、
  ある程度、おまかせを してくれる、というか」
岡田くん
  「うーん」
山本さん
  「だから、1から10まで 設計図 渡して 『この通り作ってくれ』 って言われると、
  逆に、僕は やりずらくって」
岡田くん
  「あー・・・なんか聞きますよね。
  山本さんに、なんか お願いするとき 『なんか イイ感じで!』 っつった方がいい、って(笑)」
山本さん
  「そう・・・(笑)」
岡田くん
  「なんか、世界観だけ伝えて、世界観だけ 共有できれば、
  『なんか これに合うので、イイ感じに まず、やってもらって いいスか?』 みたいな」
山本さん
  「うん。 だから 『やまもっチャンに、おまかせ~!』 みたいなね、
  よく言われるんですけど(笑)」
岡田くん
  「ヘヘヘ!(笑) 山本さん、結構 言われてますよね」
山本さん
  「現場では、言われますよね」
岡田くん
  「CG とかに関しては、やっぱり 演出部分も こう、
  プラスしてくれる CG なのか、ただ 消すだけの CG なのか、っていうと、
  やっぱ、消したり、それを書いたりするだけが CG、っていうのでは なくて、
  VFX っていうと、やっぱ こう、演出まで っていうのが、
  山本さんが やってくれる・・・」
山本さん
  「たぶん、VFX ディレクター って、僕は、クレジットされることが多くて」
岡田くん
  「なんで、プロデューサー に しないんですか?」
山本さん
  「うーん、それは・・・演出的な ところに、必ず 関わっていたい、っていう気持ちが あって、
  だから、VFX って、たぶん 大別すると、すごく 技術的なことだけ やってれば 成立するものと、
  あと、いま 言ってるような、ある程度、演出も含めて 見ていかないと、表現しきれないもの、って、
  たぶん、二つあると思うんですよね」
岡田くん
  「うん」
山本さん
  「だから、そこのところを VFX の側から、
  『こっちの方が いいんじゃないですか?』 っていうとこも含めて、やりたいな って思っていて、
  だから、そういう意味で 僕は、VFX ディレクター っていうふうに言ってるんですけど」




岡田くん
  「どこが、一番 大変でしたか?」
山本さん
  「大変だったのは、うーん・・・」
岡田くん
  「ドラマシリーズが、さっき、大変だ、っつってましたけど」
山本さん
  「うん、ドラマは 時間が無いから、大変だったかな」
岡田くん
  「あぁ、時間、まったく無いですもんね、ドラマは ね」
山本さん
  「そう。 で、あれは 『SP』 って 元々、深夜のドラマで、
  当然、それは もう、普通の ゴールデンタイムのドラマに比べても、
  時間も予算も、限られた作品で」
岡田くん
  「はい。 少ないですね」
山本さん
  「そう。 ただ、本 読んだら、すごい面白いんですよ。
  一番 最初に、本 渡されて 読んだら、
  これは たぶん、次の数年間の時代を作ってく ドラマになるな、って、ほんとに思って、
  ぜひ やりたいと 思ったんですね。
  ところが、やっぱり 予算も限られているので、
  VFX の要素、もうすでに、もらった本の中には たくさんあって、
  ただ、それを こう、人数 割けないんですよね、その時点で」
岡田くん
  「まあ、お金が無い ですもんね、時間も」
山本さん
  「うん。 基本は、僕 一人で やりなさい、って言われて(笑)」
岡田くん
  「うん」
山本さん
  「で、そうしたときに、毎週 毎週、それを やってくのに、やっぱ、すごい こう・・・」
岡田くん
  「ま、素材も、ギリギリで 上がってきますからね(笑)」
山本さん
  「そう、ドラマは(笑)」
岡田くん
  「ドラマは やっぱり、すぐ前に 上がってきて ね。
  下手したら、次の日 放送 っていうことも、あり得る・・・わけでね」
山本さん
  「うん。 オンエア の・・・まあ、言ってしまえば、
  オンエアまでに 納品すれば いいんでしょ? みたいな ところが(笑)」
岡田くん
  「そうですよね(笑) 次に 間に合やぁ いいんでしょ 素材が、っていう・・・」
山本さん
  「そう。 だから、結構 やってたのが、ドラマん時は、
  いわゆる、最後、編集 っていう形で、フォーマット してくんですよね」
岡田くん
  「うん」
山本さん
  「その作業の時に、CG、そこの横で作ってる みたいなことを」
岡田くん
  「編集3日前とかに、とか、普通に やってましたもんね」
山本さん
  「やってた、やってた」
岡田くん
  「MA 前日 とか、ありましたもんね(笑)」
山本さん
  「やってた。 MA の日に・・・」
岡田くん
  「音を入れる・・・」
山本さん
  「音を入れる作業の裏で、CG 差し込み、やってたりとか」
岡田くん
  「あー・・・そうですよねえ」
山本さん
  「うん。 そういう意味で、ドラマは ほんと大変」
岡田くん
  「苦しくないですか? 100パーセント やりたいのに、やっぱ、いまの こう、全体的な、
  まあ、時間て 結局、予算じゃないですか」
山本さん
  「うん」
岡田くん
  「時間 取れる 取れない って、お金がかかる ってことだから、
  やっぱ、その、今のあれでは、我慢しなきゃいけないこととか 多い・・・じゃないですか。
  それは、どうなんですか。 捨てなきゃいけない部分の方が、多い気は するんですけど」
山本さん
  「うーん とね、まあ・・・」
岡田くん
  「でも、文句 言われたりするじゃないですか」
山本さん
  「言われるね(笑)」
岡田くん
  「(笑)CG に 対しては」
山本さん
  「うん、CG とかって・・・」
岡田くん
  「一番、言われやすいじゃないですか」
山本さん
  「うん、言われますね」
岡田くん
  「映画とかでも ドラマとかでも 『ちょっと CG が なぁ・・・』 みたいな、
  言われるじゃないですか」
山本さん
  「言われる」
岡田くん
  「自分達、もっと できんのに、時間と予算が 違う・・・
  まあ、ハリウッドに比べれば、〇 が 2つぐらい違うから(笑)」
山本さん
  「(笑)」
岡田くん
  「やっぱ、時間も無いし、
  できるんだけど 時間が無いし、一人で やれ、って言われたら、限界も あるし、時間とで、
  やっぱり、溜まらないですか?」
山本さん
  「(笑)」
岡田くん
  「なんだよ~! みたいな」
山本さん
  「まず、成立させることの方が 先に立ってて、
  だから、ドラマは、黙ってたら オンエア の日が 来てしまうので、
  とにかく そこまでに、皆さんに見せられるものを作る」
岡田くん
  「あー・・・」
山本さん
  「だから まあ、こだわりはね、当然 時間かければ、まあ、
  もっともっと いいものに なるのは、わかってるんだけど、
  でも まあ、一応 プロとしては、
  皆さんに ちゃんと見てもらえる クオリティー のものを、
  オンエア までに 入れました、っていうとこには 責任を持って やってく、っていう」
岡田くん
  「うーん」
山本さん
  「だから まあ・・・しかも、振り返ってる暇も 無いじゃないですか。
  だって また ね、納品したら、翌週のやつが すぐ来るんで」
岡田くん
  「うんうん」
山本さん
  「それの 繰り返しみたいな・・・ことなのかな?」
岡田くん
  「うーん」


(曲)
SAINT ETIENNE 『PEOPLE GET REAL』
Foxbase Alpha (Remastered)


岡田くん
  「じゃあ あのー “SPシリーズ” で、一番 気に入ってる、
  自分が演出を含めて、ま、監督とも・・・に、こう、プレゼンして、演出で、
  一番 上手くいったな、っていう・・・」
山本さん
  「それは やっぱり、今 やってる 『革命篇』 で、
  屋上のシーン ですかね」
岡田くん
  「うんうん、ヘリが来るとこ ですか?」
山本さん
  「うん。 ま、元々、首相官邸 っていう、
  これは、見たくても ちょっと、実物を見れない場所の屋上、っていうのが出てきて、
  そこに まあ、行くわけですよね、ある人達が」
岡田くん
  「うん」
山本さん
  「で、そこに出た瞬間の演出を どうするのか、っていうのが・・・」
岡田くん
  「屋上に出た瞬間、ですよね」
山本さん
  「そう、まさに その、ドアを開けて 出ていく、っていうのを。
  これは 僕が、絵コンテ っていう形で、まず、
  ま、VFX が すごく絡むシーンなんで、
  一回、監督にプレゼンをして、こんな形で やったら 面白いんじゃないですか? って。
  で、意外と、それが ずうっと残ったんで、
  そういう意味では、すごい やりがいが あって、」
岡田くん
  「うん」
山本さん
  「なんか まあ、最後の最後じゃないですか、あそこのシーン がね。
  だから もう、ほんとに 逃げ場が無くって、
  これは、この後 もう、死ぬのか 捕まるのか、どっちかしかない っていう、
  それを すごい、予感させる演出をしたくって。
  で、出た瞬間。 ずーっと こう、室内で進行してた 物語が、
  バン! と、表に出る瞬間なんで、
  あそこは 音とか。 あと、暗闇から いきなり こう、出ていく みたいなね、演出があって、
  出た瞬間に、ヘリが バッー っと出てくる、っていう。
  その流れは ぜひ やりたい、っていうふうにね、強く言って、
  実際に、VFX のスタッフも すごい頑張ってくれて。
  飛んでいないヘリ とかね、あと・・・」
岡田くん
  「あのヘリは、飛んでないですからねえ」
山本さん
  「飛んでないですね(笑)」
岡田くん
  「実際、ヘリじゃないよ、って。
  ヘリが飛びま~す! って言われて、ねえ、僕ら やってたりとかも するわけで(笑)」
山本さん
  「あと、当然、あれは お台場の、ある屋上で撮ってたんですけど」
岡田くん
  「屋上で、撮ってたんですよね」
山本さん
  「街はね、周りは 全然 違うのに、街、周り 全部、合成したりするんで」
岡田くん
  「一回、切り取るんですか? あれって」
山本さん
  「全部、一回 消して、はめ込んでく みたいな」
岡田くん
  「あそこはぁ、だから 3か所・・・あれっ? 2か所か・・・2か所で 撮ってんですね。
  屋上だけでも、セットで撮ったし、普通に、あのー、お台場の屋上でも 撮ったし、
  それを全部、繋ぎ合わせてるんですよね」
山本さん
  「そうですね。 だから、人物が絡むところに関しては、いま言ったように、
  いわゆる ロケーションで、お台場にある、実際の屋上で撮って、
  当然、背景は全部、あそこは 海なので、それは全部 消して、
  もう一つは、いわゆる セットで。
  これは、クロマキー っていう、後で合成するための スクリーンの前で 演技をしてもらって。
  で、もう一つは、実際に 背景を作るための ロケ―ション てのがあるんですね」
岡田くん
  「うんうん」
山本さん
  「それは、いわゆる 首相官邸の周りで、写真を ものすごい数、撮ってきて、
  実際に、霞が関周辺の街を そこに再現してく、っていう。
  これ 3つ合わせると、はじめて、ああいう シーンが できあがるんですね」
岡田くん
  「うーん、これもねえ、やっぱり なんかこう・・・VFX だから できるというか、
  ま、架空の場所 じゃないですか」
山本さん
  「うん、架空」
岡田くん
  「あんな場所、無いわけで。
  国会が横にある、とかっていうのは 無いわけで。
  あと、あれですよね、国会に入って来る 総理達が いるとこも、
  あれも、滋賀で撮ってるから(笑)」
山本さん
  「(笑)そう」
岡田くん
  「(笑)わかんない ですよね。
  ほんとに あのー、国会で撮ってるみたいだと思うんですけど、
  入口 入ってくるとこ ですけど」
山本さん
  「だから 『革命篇』 に関しては、本当に あの・・・
  さっきね、大嘘をつく部署です。 それが 面白いんです、って言いましたけど、
  嘘のつきようも、これ、例えば 『ブレードランナー』 みたいに、
  まるっきり別の世界を描いてるわけじゃないじゃないですか」
岡田くん
  「うん」
山本さん
  「今の国会と、今ある 国会周辺の街を作ってく、っていう作業なんで、
  だから、大嘘 っていっても、全然、架空のもの 作るわけじゃないんですよね。
  見慣れた街を再現しなくちゃいけない、っていうのがあって、  
  そこはね、やっぱり 面白いし 大変だし、そういう意味でも、やりがいは ほんとにあって、
  意外と、上手くいってるんじゃないのかな?」
岡田くん
  「うーん・・・難しいですよね。 照明の感じとかも やっぱり、CG とかも相談しないと、
  VFX と ハマんなかったり・・・」
山本さん
  「そうなんですよね」
岡田くん
  「してしまうし・・・」
山本さん
  「だから、VFX って、なんか、こう、
  後処理を 一生懸命やってる部署 みたいな感じ、するじゃないですか」
岡田くん
  「うーん、まあ、一般の そういう、イメージ的には、そうかもしれないですね。
  仕上げで、ちょこちょこっと やったら できんでしょう? みたいな」
山本さん
  「だから まあ、とりあえず なんか撮って、
  で、仕上げの部署に 任せれば、なんか、ものすごい形になって 上がってくる みたいな、
  イメージ って、少なからずは あると思うんですけど、
  でもね、意外と大事なのは、これ、料理みたいなもので、
  いい素材を撮って来ないと、あとで 料理、美味くならない みたいのがあって、
  だから、素材を撮るときの真剣勝負は、結構 毎回、胃が痛くなるんですよね」
岡田くん
  「うーん」
山本さん
  「だから、さっき言った、どこまで 妥協していいのか、
  ここは 頑張んなくちゃいけないのか、っていうのは。
  特に ほら、現場、やっぱ しっちゃか めっちゃか じゃないですか、撮ってるときは」
岡田くん
  「しっちゃか めっちゃか ですよね(笑)」
山本さん
  「みんな、ギリギリん中で やってるんで、
  そこで、VFX の部署としての都合で、ここを、
  『いやぁ すいません、あと もうワンテイク 撮らしてください』 って、
  言えるか 言えないか、みたいな せめぎ合いは あって、
  それは、みんなの顔を伺いながら やってるわけですよ、現場の空気 感じながら(笑)」
岡田くん
  「アハハ!」


(曲)
MAD CAPSULE MARKETS 『W.O.R.L.D』
Cistm Konfliqt


岡田くん
  「でも、なんか、あの、
  監督と、山本さんと、相馬さん カメラマンさんとか、やっぱ、みんな、なんかこう、
  今回、仲良かったですよね」
山本さん
  「うん」
岡田くん
  「仲いい っていうか、みんな、なんか 固まって、いい喧嘩も しながら(笑)」
山本さん
  「(笑)」
岡田くん
  「いい喧嘩ですよ。 揉めることは やっぱり、あるんだと思うんですけど、
  でも、いっつも 側にいて、こう、どうしたらいいんだ どうしたらいいんだ、っていう話を」
山本さん
  「そうですね」
岡田くん
  「ずーっと してるイメージが ありましたね。 やっぱり、映画 撮ってる時」
山本さん
  「なんかね、あれですよ 『アポロ13』 みたいな感じで、
  ほら、NASA がね、作戦室で みんな、対処を ずーっと やってるじゃないですか」
岡田くん
  「うんうん」
アポロ13 【プレミアム・ベスト・コレクション1800円】 [DVD]




アポロ13




山本さん
  「こんな事態が起きちゃって、さあ どうしよう どうしよう どうしよう、って、
  すぐ 結論 出さなくちゃ、ってこと やるじゃないですか。 あんな感じ?(笑)」
岡田くん
  「(笑) ずーっと、話してましたよね」
山本さん
  「そう」
岡田くん
  「山本さんに行くのが、やっぱり 遅い・・・くなっちゃうじゃないですか。
  やっぱり その、VFX で どうすんだ、
  道路交通法違反で、これ ギリギリまで粘るけど、これ やっぱり無理だ、と。
  VFX さんに お願いをするしかない、生で 撮れない、っていうのと、やっぱ 遅く、
  判断が遅くなっていっちゃうじゃないですか。
  そういう時に、よく耐えられるな、って思うんですよ」
山本さん
  「(笑)」
岡田くん
  「オレらとかは 『山本さ~ん』 とか、あの 、
  『岡田券 まだありますから』 みたいな、アハハハ(笑)」
山本さん
  「(笑)そんな、みんな 回数券をね、持っていて、
  VFX 券を持ってて(笑)」
岡田くん
  「VFX 券 持ってて。 ねえ、もう、
  岡田券の スペシャル券があって、これを出すと本気 出してくれる、っていう(笑)
  勝手に 券とか、発行して(笑)」
山本さん
  「そうそう。 もう、何枚 切っていいの? みたいなね(笑)」
岡田くん
  「あと何枚、VFX 切っていいんスか? みたいな(笑)とか、やってましたね」
山本さん
  「でも、頼りにしてもらえる っていうのは、すごく、嬉しいは 嬉しいんですけど、
  まあ でも、なんだろう その、次から次へと いろんなことが起きるので、
  あれだけ準備して 始めてても・・・」
岡田くん
  「あー、そうですね。 『アポロ13』 の ねえ(笑)」
山本さん
  「ねぇ、ほんとに・・・」
岡田くん
  「これと これ、繋げ合わせて、これ こうやりなさい、みたいな・・・」
山本さん
  「そうそう、そう(笑)」
岡田くん
  「指令みたいな」
山本さん
  「とりあえず、いま これしか 材料が無いんだけど、
  これで、この難しいカットを どうやって作ったらいいんだろう、って、
  みんな、頭 悩まして やってて。 で、万策尽きると やっぱり、
  『じゃ VFX で、合成で なんとかなりませんか?』 って、最後には。
  一番、だから、川下にいる感じなんで、
  そうした時に、じゃあ、一番 効果的に作るのに、
  どうしたら、これ 受け止められるか みたいな決断を 最後 してく、っていう、
  そこの 難しいところは、やっぱり あるのかなぁ」
岡田くん
  「あれですよね 『野望篇』 より 『革命篇』 の方が、CG は多い・・・ですよね」
山本さん
  「多いですね」
岡田くん
  「それが みんな、こう、わかるのかなぁ、と思って。
  なんか 『野望篇』 の方が、多い イメージが、たぶん、ある気がするんですけど」
SP 野望篇 DVD通常版




SP 野望篇




山本さん
  「 『野望篇』 の方が、派手?」
岡田くん
  「派手・・・(笑)」
山本さん
  「パッと見の 派手さは 『野望篇』 で、
  意外と 地道なことを一所懸命やってるのが 『革命篇』(笑)」
岡田くん
  「国会の、上の部分、CG ですしね。 VFX ですしね。
  あれ、わかんないだろうな、と思って・・・」
山本さん
  「たぶん、わかんない」
岡田くん
  「国会の中の シーンは、1個目の柱から上、全部 CG ですよね」
山本さん
  「いわゆる、テレビ中継で よく見る 議場は、全部 セットで、  
  しかも、全部 作れないんですね、これもね。 
  予算の都合と(笑)あと、セットの大きさとかも あって」
岡田くん
  「まあねぇ。 お金があればね。 アハハハ(笑)」
山本さん
  「まあ でもね、お金があったらできるか、っつったら、微妙なんだと思うんですけど」
岡田くん
  「また、ちょっと違うんですね」
山本さん
  「ただ、あれは ほんとに 『アポロ13』 的な 醍醐味で、
  あのセットを どこまで どう作るんだ、ってのは、相当 議論をしていて。
  要は、予算と突き合わせて、
  席、何席 減らせば、成立する とか、そんな世界なんですよね」
岡田くん
  「うん」
山本さん
  「だから、実際の議場の 半分しか 作ってないんですね。
  でも、全体が見えるカットとかも、当然 あるんで、
  それは もう 全部、合成で作ってく、っていう作業をやってて。  
  でも 見た人は たぶん、どっから どこまでが 合成で、
  それこそね、上の部分も無いものを わざわざ、天井から 全部、写してみたりとか、
  そういう冒険は してるんで」
岡田くん
  「だって 『国会の中とか、実際に撮影したんですか?』 とか、聞かれますけどね」
山本さん
  「うん。 まあ、そう言ってもらえると、すごい嬉しいし、
  そう言ってもらえるものを目指した、っていうのは ありますよね」
岡田くん
  「じゃあ あのー、山本さんが目指す VFX、っていうのは 何ですか?」



山本さん
  「えーと、さっきも 『ブレードランナー』 の話をした時に、
  あれは ちょうど、82年の作品で、たぶん VFX の歴史でいうと、
  その後、たぶん 80年代が、いわゆる CG と、それまで やってきた アナログ的な手法の、  
  ちょうど、端境に なっていて、
  たぶん、90年ぐらいから CG が、すごい こう、発達してきたんですよね。
  で、今もう それから、30年 20年 経ってきて、
  すごく CG が、いま メインの手法に なってきてるんですけど、
  でも、いま ミニチュア とか、あと 今回も、意外と、全部 フル CG でも なかったりするんですよ。
  実際に 素材を撮って、セットとかで 瓦礫とか飛ばしたりとか、
  そんなことを地道に撮って、一つに まとめてく、ってことをやってて。
  だから、もう一度、アナログ的なところには 振り返ってみたいな、と思ってるんですよね」
岡田くん
  「うんうん」
山本さん
  「意外と、そっちの方が、
  実は 迫力を持って 表現できるもの ってのは、たくさんあるな、っていうふうには、
  特に、この数年 やってきて、やっぱり 思い返してみて。
  だから、日本では そういう ちょっと、
  いわゆる “フィジカルエフェクト” っていう 言い方をするんですけど、
  そういう、VFX の中でも、CG とかを使わずに、
  リアルな ライブの素材を撮って、表現していく。
  それを もう一回、再構築したいな、っていうふうに思ってますね」
岡田くん
  「うーん」
山本さん
  「だから、そういうような表現を もっと やってみたいな、っていうふうに思いますね」


(曲)
SWEETBOX 『EVERYTHING'S GONNA BE ALRIGHT(JADE'S VERSION)』
クラシファイド



(対談が終わって、岡田くんの感想)

「さあ、ということで、山本さんと お話をさせていただきました。
いやあ、ねえ、ほんとに 一緒に、撮影で、戦ってきたスタッフなので、
やっぱり、なんか こう、あんだけ 大変だったのに、みんな、なんか また、
これ経験したから、もっと すごいの、オレたち できるよね、って、みんな 言うんですよね。
だから、なんだろう、いろんなことが チャレンジできたし、っていうことを、
『SP』 に関しては 言っていて。
やっぱり、また こういうの作りたいな って、すごく思うんですけど。

あの・・・でも、ほんとに、VFX の仕事 って、面白いと思うんですよね。
やっぱり、今 CG っていうのとは、
元の素材を 良く撮りたい、っていうことも そうですけど、やっぱり、
VFX ってのは、現場と一緒に進んでいくもの、っていう感じが、
やっぱ、正しい作業に なっていて。 『SP』 の現場では。
ま、他では ちょっと、CG、後で やっててくれよ、みたいな感じが 多いんですけど、
やっぱり、それも みんなで、現場から、VFX も絡んで 作っていく、っていうのが やっぱり、こう、
今後、正しい道に なっていくんだろうし。

なんか・・・VFX が なあ、って言われても、
なんとか 見せれるものを、期限があるから 出していきたい、っていうのも あるんでしょうけど。
なんか、言い訳かも しんないけど、 
時間と金があれば、この人達、すごい できる、っていう 意識が、すごい あって。
なんか、ほんとに すごいものを 一緒に作りたいな、と(笑)思うというか。
できるはず だから、できるから。
そういう、こう、ね・・・が、いつか こう、皆さんに 観てもらって、
ほんとに、元気に なってもらえるような作品が、どんどん 作れたらいいな、とは思いますね」


(曲)
BILL WITHERS 『LEAN ON ME』
スティル・ビル(紙ジャケット仕様)



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